【平均年収689万円】MFS 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年6月期)

【平均年収689万円】MFS 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年6月期)

MFSは、テクノロジーと分析の力を活用し、住宅ローンや不動産投資用ローンの媒介などを手掛けています。直近の会計年度では売上高が大幅に増加し、経常利益と当期純利益も黒字に転換しました。


目次

※本記事は、株式会社MFS の有価証券報告書(2025年6月期、2024年7月1日 ~ 2025年6月30日、2025年9月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


MFSは、テクノロジーと分析の力を活用し、住宅ローンおよび不動産投資用ローンの媒介、投資用不動産の媒介を主な事業としています。住宅ローン業界のIT化の遅れや事務負担の課題に対し、オンラインプラットフォームを通じて最適な金融サービスを提供しています。

単体従業員数は69名、連結従業員数は91名です。セグメントはモゲチェック事業、INVASE事業の2つです。

主な国内グループ会社は、コンドミニアム・アセットマネジメント(INVASE事業)などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


MFSは、金融とテクノロジーを融合させたフィンテック企業として、革新的なサービスを提供しています。従業員の平均年齢や勤続年数からは、比較的若く、成長フェーズにある企業の特徴がうかがえます。同社グループは、従業員の多様性を重視し、人材育成や働きやすい環境づくりにも力を入れています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


MFSの従業員は、平均年齢が30代後半であり、平均勤続年数は比較的短くなっています。これは、事業の成長に伴う積極的な人材採用や、新しい分野への挑戦を続ける企業文化を反映していると考えられます。

項目 数値
平均年間給与 6,892,000円
平均勤続年数 3.2年
平均年齢 39.0歳
単体従業員数 69人
連結従業員数 91人
単体のグループ内比率 75.8%


なお、退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


MFSは、持続的な成長と企業価値向上を実現する上で、人材を重要な経営資源と位置付けています。人材の育成に関する基本方針と社内環境整備に関する方針を策定し、多様な人材が活躍できる環境づくりを進めています。

具体的には、社内の多様性を確保するため、女性の管理職への登用に関する方針策定と目標設定を行っています。採用を強化し、中長期的な配置転換やプロモーションを通じて組織全体の活性化を図るとともに、経営者育成プログラムにより経営幹部の育成を推進しています。

また、UI/UXデザイナー、デジタルマーケター、データアナリスト、エンジニアといったDX人材の積極的な採用と社内教育にも注力しています。人事評価制度については、同社グループにおいて共通かつ公平な制度の構築を推進しており、今後も人材育成方針の見直しや検討を踏まえ、計画的な採用と育成を行う社内環境の整備を進めていく方針です。従業員の安全と健康を確保するため、残業時間について原則10時間以内とする方針を掲げ、管理職についても過度な就業時間を禁じることで、心身ともに健康的な生活を送れる環境整備を行っています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データは、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく公表義務の対象ではないため、記載を省略しています。

指標及び目標


当社グループでは、人材の育成に関する基本方針及び社内環境整備に関する方針に関する指標として、女性の管理職比率を定めています。当社グループにおける女性管理職の定義・範囲は、執行役員及び部長の各役位にある女性としています。

指標 数値
女性の管理職比率 30%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


株式会社MFSは、テクノロジーと分析の力を活用し、住宅ローンおよび不動産投資用ローンの媒介、投資用不動産の媒介を主な事業としています。真にユーザーサイドに立った新しいフィナンシャルサービスの提供を目指しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、住宅ローンと不動産投資用ローンという、人生における大きな金融取引をサポートするプラットフォームを提供しています。煩雑な手続きが多い住宅ローン業務のIT化を進め、ユーザーと不動産会社の双方の負担軽減に貢献しています。

モゲチェック事業

モゲチェック事業は、ウェブサービスおよびスマートフォン向けアプリを通じて、住宅購入予定者に対する住宅ローンの媒介を主要業務としています。ユーザーの住宅ローン審査申込に際し、審査申込先の銀行または契約している広告代理店から広告宣伝費を受領することで収益を得ています。運営はMFSが行っています。

INVASE事業

INVASE事業は、投資用不動産の総合型プラットフォームサービスを展開しています。投資用不動産の売買・仲介、不動産投資用ローンの媒介が主な業務です。収益は、バウチャー発行時の紹介先不動産会社からの手数料、投資用不動産の仲介手数料、および借換サービスにおける顧客からの手数料から得ています。運営はMFSおよび子会社のコンドミニアム・アセットマネジメントが行っています。

同社グループの収益は、主にモゲチェック事業とINVASE事業の二つのセグメントから構成されています。直近の会計年度では、モゲチェック事業が最大の収益を上げており、INVASE事業も前期から大きく収益を伸ばしています。主要な顧客はモゲチェック事業に関連する広告代理店などが挙げられます。

セグメント 売上高(2024年6月期) 売上高(2025年6月期)
モゲチェック事業 14.3億円 19.8億円
INVASE事業 4.6億円 9.4億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、過去数期にわたり継続的に増加しており、直近の会計年度では大幅な成長を示しています。経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は、過去数期にわたり損失が続いていましたが、直近の会計年度で黒字に転換しました。これは、主力事業であるモゲチェック事業およびINVASE事業へのシステム開発やマーケティングなどの先行投資が実を結んだ結果と見られます。営業活動によるキャッシュ・フローも直近ではプラスに転じています。

項目 2021年6月期 2022年6月期 2023年6月期 2024年6月期 2025年6月期
売上高 - 8.4億円 16.1億円 18.9億円 29.2億円
経常利益 - △5.5億円 △1.5億円 △1.4億円 2.0億円
経常利益率 - △65.4% △9.1% △7.6% 6.8%
親会社株主に帰属する当期純利益 - △5.6億円 △1.5億円 △1.2億円 1.6億円
1株当たり当期純利益(円) - △103.58 △24.72 △18.86 17.64

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は前期からわずかに減少しましたが、従業員1人あたり営業利益は前期の損失から当期はプラスに転じました。これは、業容拡大に伴う従業員数の増加と、売上高の成長、そして利益率の改善が複合的に影響していることを示しています。組織全体の効率性が向上している傾向が見られます。

指標 2024年6月期 2025年6月期
従業員1人あたり売上高(連結) 32.6百万円 32.1百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) △1.9百万円 2.2百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは、本業で資金を生み出しつつ、将来に向けた投資を積極的に行っている状況です。財務基盤は健全性を保ちながら、事業拡大のための投資を継続しています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの自己資本比率は87.7%となっており、プライム市場の非製造業平均(24.2%)と比較して非常に高い水準を示しています。ROE(自己資本利益率)は7.2%であり、前期はマイナスでしたが当期はプラスに転換しました。手元資金である現金及び預金は18.2億円を確保しており、強固な財務基盤がうかがえます。

これらの数値は、同社グループが安定した経営基盤を有していることを示しており、入社後の雇用や給与の安定性にもつながる要素であると考えられます。

指標 2024年6月期(前期) 2025年6月期(当期)
純資産 20.6億円 22.3億円
自己資本比率 85.1% 87.7%
ROE(自己資本利益率) - 7.2%
現金及び預金 19.8億円 18.2億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは1.2億円の獲得となりました。これは主に税金等調整前当期純利益の増加があった一方で、販売用不動産の増加が減少要因として影響したことによるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは△2.6億円の使用となり、定期預金の預入や投資有価証券の取得、長期貸付けなど、将来に向けた投資を積極的に行っている状況を示しています。

財務活動によるキャッシュ・フローは△1.2億円の使用となり、主に長期借入金の返済によるものです。結果としてフリーキャッシュ・フローは△1.4億円となりましたが、これは本業で資金を稼ぎながらも、事業拡大のための投資を継続している成長フェーズにあることを示しています。

項目 2024年6月期(前期) 2025年6月期(当期)
営業CF △71百万円 1.2億円
投資CF △91百万円 △2.6億円
財務CF 5.6億円 △1.2億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △1.6億円 △1.4億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、住宅ローン市場の成長鈍化や縮小、あるいはテクノロジーを活用した住宅ローン提案サービスにおける競合の参入により、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。これらのリスクに対して、事業計画のモニタリングや特許取得、継続的なサービス改善、収益源の多角化等で対応しています。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、事業拡大を継続するために優秀な人材の確保、育成及び定着が不可欠であると認識しています。優秀な人材が必要な時期に十分に確保・育成できなかった場合や人材流出が進んだ場合等には、業務運営及び事業拡大に支障が生じ、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


MFSは、テクノロジーと分析の力を活用し、ユーザーに最適なフィナンシャルサービスを提供することを目指しています。顧客の視点に立ち、新しい価値を創造する企業文化を大切にしています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは「真にユーザーサイドに立った新しいフィナンシャルサービスを作る」というビジョンを掲げています。また、「テクノロジーと分析の力でユーザーにパワーを」という事業ミッションに基づき、ビジネスを展開しています。

オンラインテクノロジーを活用し、ユーザーにとって最適な住宅ローンサービスや不動産投資用サービスの開発・提供に取り組んでいます。主要サービスである「モゲチェック」や「INVASE」の普及と関連サービスの提供を通じて、ユーザーの住宅ローン選びや投資用不動産物件の選択、付帯サービスの利便性向上に貢献していく方針です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループでは、「Enjoy」「Big Try」「Professional」という3つの行動指針を共通の価値観として大切にしています。コーポレート・ガバナンスを経営統治機能と位置付け、企業価値を継続的に高めるための不可欠な機能と考えています。

経験豊富な社外取締役を招聘し、社外からの客観的意見を重視した意思決定体制を構築しています。また、執行役員制度を導入し、監督と執行の分離による実効的なコーポレート・ガバナンスを推進しています。

人材を重要な経営資源と捉え、社内の多様性確保のため女性の管理職への登用等の方針策定と目標設定を行っています。UI/UXデザイナー、デジタルマーケター、データアナリスト、エンジニアといったDX人材の積極的な採用と社内教育にも注力しています。従業員の安全と健康を確保するため、残業時間について原則10時間以内とする方針を掲げ、管理職の過度な就業時間も禁止しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、既存サービスの強化を目的とした認知度向上を課題としています。オンライン広告やセミナー開催、提携不動産会社の顧客網活用などを通じて、サービスの認知度向上を図っています。

提携不動産会社や保険代理店等とのリレーション強化も重点課題です。提携を拡大することで、住宅ローン審査申込数の増加と売上向上を目指しています。

継続的な新サービスの提供も重要なテーマです。他社との差別化を図るため、機能強化・追加を進め、AIやクラウド、Web、モバイル、ビッグデータ解析、UI/UXのノウハウを活用したサービス展開に取り組んでいます。

優秀な人材の継続的な採用と育成、内部管理体制の強化も課題としています。事業拡大・成長に応じたコーポレート・ガバナンスの強化と適切な内部統制システムの構築を推進しています。

さらに、信用情報等の機密情報を保護するため、情報管理体制の強化にも取り組んでいます。業務フローの整備、社内教育、情報セキュリティの強化を通じて、適切な情報管理体制を構築しています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


MFSは、監査役会設置会社として、経営の透明性と健全性の確保に努めています。社外役員の客観的かつ中立的な視点を取り入れることで、ガバナンスの実効性を高める体制を構築しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


MFSの筆頭株主は代表取締役CEOの中山田明氏であり、創業者が経営に深く関与している資本構成となっています。上位株主には、JICベンチャー・グロース・ファンド1号投資事業有限責任組合や結長期戦略投資事業有限責任組合といった投資事業有限責任組合が名を連ねています。これにより、経営陣と機関投資家が同社の成長を支える体制であることがうかがえます。

株主名 持株比率
中山田 明 17.30%
JICベンチャー・グロース・ファンド1号投資事業有限責任組合 8.90%
結長期戦略投資事業有限責任組合 8.20%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


MFSの役員は8名(男性8名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役CEOは中山田明氏が務めています。社外取締役比率は40.0%です。

氏名 役職 主な経歴
中山田 明 代表取締役CEO 1991年三井物産入社後、複数の証券会社や新生銀行を経て、SBIモーゲージ(現SBIアルヒ)で取締役を歴任。2014年10月より同社代表取締役CEOを務め、2025年4月よりコンドミニアム・アセットマネジメント代表取締役も兼任。
塩澤 崇 取締役CMO 2006年モルガン・スタンレー証券入社後、ボストン・コンサルティング・グループを経て、2015年8月より同社取締役COO。2024年10月より同社取締役CMOを務める。
平山 亮 取締役CFO 2007年野村證券入社後、BHI取締役を経て、2020年3月同社入社。2020年12月より同社取締役CFOを務め、2025年6月よりmatsuri technologies社外取締役も兼任。


社外取締役は、伊藤雅仁氏(経営戦略センター代表取締役社長)、柴田暁氏(Weights & Biases, Inc. APAC統括責任者)です。

同社は監査役会設置会社を採用しており、社外取締役および社外監査役が経営の透明性と健全性の確保に貢献しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


MFSの役員報酬は、株主総会で定められた報酬枠の範囲内で、報酬委員会の審議を経て取締役会が決定する仕組みです。同社グループの持続的成長と企業価値向上に資することを目的とし、市場水準や会社業績、各役員の職務内容・成果を総合的に勘案して決定されます。報酬の種類としては固定報酬が中心となっています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 3名 48百万円 16.0百万円
社外役員 4名 16百万円 4.0百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。