【平均年収644万円】カドス・コーポレーション 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年7月期)

【平均年収644万円】カドス・コーポレーション 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年7月期)

カドス・コーポレーションは、山口県・広島県を中心に、地域の街づくりに貢献する企業として建設事業と不動産事業を柱に事業を展開しています。直近の業績は、増収増益を達成しました。厳しい経営環境の中でも、収益性を意識した営業活動を推進しています。


目次

※本記事は、株式会社カドス・コーポレーション の有価証券報告書(2025年7月期、2024年8月1日 ~ 2025年7月31日、2025年10月21日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


カドス・コーポレーションは、地域の街づくりに貢献する企業として、建設事業と不動産事業を柱に事業を展開しています。山口県・広島県を中心に、流通店舗の設計施工や土地オーナーとテナント企業のマッチングを促進しています。

単体従業員数は96名です。事業セグメントは建設事業と不動産事業の2つです。

カドス・コーポレーションは、建設事業として山口県・広島県を中心に流通店舗の設計施工を元請として行っています。また、不動産事業では土地オーナーとテナント企業のマッチングを促進し、不動産賃貸収入を得ています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


カドス・コーポレーションは、建設事業と不動産事業を主軸とする企業です。従業員の平均年齢や勤続年数から、一定の経験を積んだ人材が長く活躍している傾向が見られます。同社は人材育成や多様な働き方の推進にも力を入れており、安定した環境でキャリアを築きたいと考える方にとって、働きがいのある職場であると言えるでしょう。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、平均勤続年数と平均年齢から、従業員が一定期間在籍し、経験を積んでいる様子がうかがえます。これは、長期的な視点でのキャリア形成を検討する上で参考となるでしょう。

項目 数値
平均年間給与 6,438,000円
平均勤続年数 7.1年
平均年齢 45.1歳
単体従業員数 96人


同社は、確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の退職給付制度を採用しています。適用範囲は国内の従業員です。退職一時金制度があり、給付額の一部を中小企業退職金共済制度からの給付金で充当しています。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


カドス・コーポレーションは、「地域社会との共存共栄」を大切にしながら、企業活動を通じて社会の持続・成長に貢献することを使命と考えています。サステナビリティを巡る課題への対応は、リスク減少だけでなく収益機会の拡大にもつながる重要な経営課題と認識し、積極的に取り組む方針です。

業容拡大に伴う増員を計画しており、就業環境の整備として多様な働き方や子育て支援等の福利厚生の充実に加え、人事制度や業績評価体系の再構築、研修制度の拡充を進めています。これにより、人的資本を質・量ともに充実させる方針です。同社は性別・国籍・年齢など区別なく新卒・中途採用を行っており、公正・公平な評価をもとに人材育成と管理職登用を推進しています。特に女性の活躍促進を重要な経営施策と位置づけ、女性社員比率の向上を目標に掲げています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


同社は、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律及び育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しています。提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

多様性・登用


女性管理職比率及び男女賃金格差については、女性管理職への登用を検討しうるキャリア・能力を持つ女性社員の絶対数が不足している中、安易に目標設定した場合に、外部登用を誘引し、若手を中心とする在籍社員の成長意欲が削がれる懸念があることから、数値目標を設定していません。

指標 数値
女性管理職比率 0.0%
女性社員比率 24.0%
男女賃金格差 63.8%

育児・介護支援

指標 数値
男性の育児休業取得率 100.0%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


カドス・コーポレーションは、建設事業と不動産事業を二つの柱として事業を展開しています。地域の街づくりに貢献し、地域の価値向上を目指す企業です。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


カドス・コーポレーションは、山口県・広島県を中心に、主に流通店舗の設計施工を行う建設事業と、不動産賃貸・売買・仲介を行う不動産事業を展開しています。同社は「カドスLANシステム」という独自のビジネスモデルを強みとしています。これは、土地オーナーとテナント企業をマッチングさせ、土地活用から店舗の設計施工、テナント企業の出店までをトータルプロデュースするものです。このシステムにより、競合他社との価格競争を回避し、特命受注につなげています。また、店舗施工後も物件の修繕対応や土地オーナーとの関係性構築を行い、永続的なトータルコーディネートを目指しています。海外の外部顧客への売上高はないため、海外比率や為替リスクに関する言及は不要です。

建設事業

同社の建設事業は、山口県・広島県を中心に流通店舗の設計施工を主に行っています。元請けを主とし、実際の施工は協力会社が行っています。収益は、土地オーナーとテナント企業のマッチングによる建築工事の受注から得ています。ナショナルチェーン店舗関連の売上高が大部分を占める傾向にあります。

不動産事業

同社の不動産事業は、建設事業の営業活動の中でマッチングしないケースに対応するため、同社が間に入り案件を成立させるものです。土地オーナーから土地を賃借し、建物を建築してテナント企業に賃貸する「建貸」や、土地を転貸することで長期安定収入を得ています。収益は、建物賃貸収入、土地賃貸収入、不動産販売収入、その他収入から得ています。中古店舗・事務所・ビル等の取得・改装後の賃貸、不動産売買の仲介、太陽光発電システムによる売電も行っています。

セグメント 売上高(2024年7月期) 売上高(2025年7月期)
建設事業 48.7億円 58.8億円
不動産事業 16.1億円 17.0億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


直近の業績は、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益のいずれも前期から増加しています。建設事業における受注残高の順調な進捗や、不動産賃貸収入の増加、不動産販売の実現が寄与しました。収益性を意識した営業活動の推進により、売上総利益率も改善しています。建設資材価格や労務費の高騰といった厳しい経営環境の中でも、増収増益を達成しています。


■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


JSONデータにおいて、従業員1人あたり売上高および従業員1人あたり当期純利益に関する情報が提供されていません。そのため、同社の従業員1人あたりの稼ぐ力について、具体的な数値に基づいた分析はできません。ただし、同社は建設事業と不動産事業の両輪でビジネス機会を最大化する構造を構築しており、安定収益の維持・増加を図る方針を示しています。

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社は、本業で安定した資金を創出しながらも、将来に向けた投資を積極的に行っている状況です。財務基盤の健全性を維持しつつ、事業拡大を目指していることがうかがえます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社は自己資本比率が前期から増加しており、財務の健全性が向上していることを示しています。ROE(自己資本利益率)も前期から改善しており、効率的な経営が行われている状況です。手元資金は減少していますが、これは投資活動や借入金の返済に充てられたことによるものです。

指標 2024年7月期(前期) 2025年7月期(当期)
自己資本比率 48.8% 55.8%
ROE(自己資本利益率) 11.3% 15.6%
現金及び預金等 - -


プライム市場平均(製造業46.8%・非製造業24.2%)と比較すると、同社の自己資本比率55.8%は高い水準にあります。ROE(自己資本利益率)15.6%もプライム市場平均(9.4%)を上回る水準を示しています。

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社は営業活動によるキャッシュ・フローがプラスであり、本業で安定的に資金を創出している状況です。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっており、有形固定資産の取得など、将来に向けた積極的な投資を行っていることがうかがえます。財務活動によるキャッシュ・フローはマイナスであり、長期借入金の返済や自己株式の取得、配当金の支払いなどにより資金が減少しています。当期はフリーキャッシュ・フローがマイナスとなっており、本業で得た資金を上回る投資を行っている成長投資フェーズにあると言えます。

項目 2024年7月期(前期) 2025年7月期(当期)
営業CF 8.8億円 7.9億円
投資CF △0.6億円 △8.5億円
財務CF 4.7億円 △13.7億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 8.1億円 △0.7億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

日本国内の人口減少により、国内消費が縮小し、テナント企業の設備投資が減少する可能性があります。また、景気後退や過当競争により、テナントの出店動向が消極化した場合、建設事業の工事売上高や不動産事業の賃貸収入が減少するリスクがあります。

③ 人材・組織に関するリスク

優秀な人材の確保と育成、定着が重要な課題であり、労働人口の減少により需給ギャップが広がっています。求める人材の確保・育成が不十分な場合や役職員が大量に流出した場合には、売上・利益率の低下につながる可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


カドス・コーポレーションは、土地活用と店舗開発を通じて地域社会の発展に貢献する企業です。お客様、株主、従業員の信頼と期待に応えることを基本方針としています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社は、土地オーナーとテナント企業を引き合わせ、建築工事の受注に結び付ける「カドスLANシステム」を強みとしています。このシステムにより、土地の特性に合わせた最適な事業プランの提案から店舗の設計施工、テナント企業の出店までをトータルプロデュースしています。

長期ビジョンとして「100年存続企業」を掲げ、その実現に向けてお客様、株主、従業員の信頼と期待に応えることを経営の基本方針としています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社は「地域社会との共存共栄」を大切にし、企業活動を通じてより良い社会の持続・成長に貢献することが使命であると考えています。サステナビリティを巡る課題への対応は、リスク減少だけでなく収益機会拡大にもつながる重要な経営課題と認識し、積極的・能動的に取り組む方針です。

また、性別、国籍、年齢など区別なく新卒・中途採用を行っており、公正・公平な評価をもとに人材育成と管理職登用を推進しています。特に女性の活躍促進を重要な経営施策の一つと位置づけ、女性社員比率の向上に取り組んでいます。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社は、建設業の担い手不足やコスト上昇といった業界共通の課題に対し、人材の確保や生産性向上に継続的に取り組む方針です。経営資源の選択と集中として、山口県に隣接する広島・福岡両県に重点的に経営資源を投入し、売上拡大を目指しています。

また、敷地面積5,000坪以上の土地に複数のテナント企業を誘致する郊外型複合商業施設「カドスタウン」の展開にも着手しています。人材の確保と育成においては、65歳定年制を導入しつつ、希望する年齢まで働ける環境を整え、資格取得を奨励しています。

環境保全への取り組みとして、電力使用量の実質的削減を最も効果的な手段と認識し、CO2フリー電力の調達拡充を図っています。建設工事受注の平準化のため、人材の確保・育成と営業・工事部門の連携強化に注力しています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


同社は監査役会設置会社であり、社外取締役および社外監査役が経営監視機能を担う体制となっています。2025年10月24日開催予定の定時株主総会で、監査等委員会設置会社への移行が提案されています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社の株主構成を見ると、筆頭株主であるネクストライトおよび第2位のせんじゅは、代表取締役会長の杉田茂樹氏が代表を務める資産管理会社です。杉田茂樹氏個人も第3位の株主として名を連ねており、創業家とその関連会社が上位を占める資本構成となっています。これにより、特定の株主グループが同社の経営に強い影響力を持つ傾向が見られます。

株主名 持株比率
ネクストライト 19.61%
せんじゅ 16.13%
杉田茂樹 6.93%


なお、発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合は、小数点第3位以下を切り捨てて表示されています。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は8名(男性6名・女性2名)で構成され、女性役員比率は25.0%です。代表取締役社長は工藤博丈氏が務めています。社外取締役比率は20.0%です。

氏名 役職 主な経歴
杉田 茂樹 代表取締役会長 1980年大和ハウス工業入社、1999年同社設立、代表取締役社長。2022年8月より同社代表取締役会長。
工藤 博丈 代表取締役社長 1997年一条工務店入社、2002年同社入社。2022年8月より同社代表取締役社長。
那須 聖 取締役経営企画室長 1994年山口銀行入行、2020年同社入社。2025年8月より同社取締役経営企画室長。
古賀 純子 取締役 2010年近江法律事務所入所(現任)。2023年10月より同社非常勤取締役。


社外取締役は、稲葉和彦氏(高田工業所非常勤取締役)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役が独立した視点から経営監視を行っています。なお、2025年10月24日開催予定の定時株主総会で、監査等委員会設置会社への移行が提案されています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、株主総会で決議された報酬限度額の範囲内で、各役員の職務内容や実績・成果を考慮し、取締役会または監査役の協議によって決定されています。報酬の種類としては固定報酬が中心であり、指名報酬委員会が報酬制度や個人別の報酬について協議し、取締役会へ答申する体制が整っています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 3名 66百万円 22.1百万円
社外役員 6名 21百万円 3.5百万円


当事業年度における役員報酬の総額は87.2百万円で、対象となる役員の総数は9名です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

💬キャリコネで会社の実態を確認する

決算資料で業績や財務の状況を把握することは、転職の準備として非常に有効です。数字は会社の今の実力と方向性を正直に示しています。

ただ、数字だけでは見えてこないこともあります。職場の雰囲気、上司との関係、実際の残業の実態、昇給のリアル——こうした情報は、現役社員やOB・OGの声から得られます。

企業口コミサイト「キャリコネ」では、社員のリアルな口コミや給与明細、求人情報をまとめて確認できます。決算データと合わせてチェックすることで、応募判断の精度が上がります。


この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。