※本記事は、株式会社トランザクション の有価証券報告書(2025年8月期、2024年9月1日 ~ 2025年8月31日、2025年11月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
トランザクショングループは、エコプロダクツ、ライフスタイルプロダクツ、ウェルネスプロダクツといった雑貨製品の企画・デザインから生産、品質管理、販売までを一貫して手掛けるファブレスメーカーです。オーダーメイド製品や自社オリジナル製品を、企業向けや卸売事業者向け、ECサイトを通じて提供しています。
単体従業員数は30名、連結従業員数は495名です。事業セグメントは雑貨事業の単一セグメントです。
主な国内グループ会社は、当社、トランス、トレードワークス、クラフトワーク、T3デザインなどです。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
株式会社トランザクションは、雑貨事業を主軸とする企業グループです。同社グループでは、従業員の成長を重視した人材育成と、働きがいを高めるための環境整備に力を入れています。給与水準や働き方に関する具体的なデータから、同社グループの職場環境を詳しく見ていきましょう。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社では、従業員の平均勤続年数が6.4年、平均年齢が40.4歳となっており、比較的安定した人材構成がうかがえます。単体従業員数は30人ですが、連結では495人の従業員が在籍しており、グループ全体で事業を展開しています。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 5,909,000円 |
| 平均勤続年数 | 6.4年 |
| 平均年齢 | 40.4歳 |
| 単体従業員数 | 30人 |
| 連結従業員数 | 495人 |
| 単体のグループ内比率 | 6.1% |
同社グループは、退職金規則に基づく退職一時金制度と確定拠出制度の両方を採用しています。確定給付型は給与や勤続年数に応じて給付額が決まり、確定拠出型は会社が拠出した資金を従業員が運用する制度です。これらの制度は国内および海外のグループ会社に適用されています。
退職一時金制度はありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。確定給付制度における退職給付債務は3.5億円となっています。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
同社グループは、企業理念、行動指針、コーポレートスローガンの浸透を図り、多様な人財と価値観を積極的に取り入れることを基本方針としています。国籍や性別にとらわれず、明確な人事評価制度と階層別の教育プログラムにより、中長期的な視点での人財育成・開発を進めています。
人財育成の強化に向けては、研修の充実やグループ会社間での人事交流、次世代の経営層を育成するための事業会社取締役経験や中期戦略議論への参加機会を設けています。また、生成AIをはじめとしたデジタル技術活用のための環境整備や習得支援にも取り組んでいます。研修体系は、社員が各階層に応じて必要なマインド・スキルを計画的に習得し、自律的なキャリア形成を通じて企業価値向上に貢献できるよう設計されています。
評価制度は社員の成長を重視し、四半期ごとに「行動目標(コンピテンシー)」と「成果目標(MBO)」を設定し、その達成度を評価しています。評価結果は、成果に応じた公正な処遇や報酬に反映され、社員一人ひとりが働きがいを持ち、能力を最大限に発揮できる環境づくりにつなげられています。社内環境整備としては、毎年「ストレスチェック」を実施して職場環境の改善に活用しており、2025年10月からは「エンゲージメントサーベイ」を導入し、社員の仕事に対する満足感や働きがいを高める施策を進めています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社は女性活躍推進法における従業員数の基準に該当しませんが、任意で開示しています。男性労働者の育児休業取得率は、対象者がいないため算出されていません。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 31.3% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 64.9% |
| 労働者の男女の賃金の差異(うち正規雇用労働者) | 67.2% |
| 労働者の男女の賃金の差異(うちパート・有期労働者) | 25.1% |
連結子会社の法定開示
主要事業会社3社の数値のみ掲載します。
▼ (株)トランス
(株)トランスは、女性活躍推進法の規定による公表項目のうち男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異を公表項目として選択しておりませんが、任意で記載しております。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 42.9% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 82.9% |
| 労働者の男女の賃金の差異(うち正規雇用労働者) | 87.0% |
▼ (株)トレードワークス
(株)トレードワークスは、女性活躍推進法の規定による公表項目のうち男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異を公表項目として選択しておりませんが、任意で記載しております。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 24.5% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 50.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 75.2% |
| 労働者の男女の賃金の差異(うち正規雇用労働者) | 76.3% |
| 労働者の男女の賃金の差異(うちパート・有期労働者) | 63.8% |
▼ (株)クラフトワーク
(株)クラフトワークは、女性活躍推進法の規定による公表項目のうち男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異を公表項目として選択しておりませんが、任意で記載しております。(株)クラフトワークの全労働者の男女の賃金の差異は、管理職比率のほかパート社員(年間平均雇用人員143名)の大半が女性であることが主な要因であります。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 0.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 60.9% |
| 労働者の男女の賃金の差異(うち正規雇用労働者) | 87.6% |
| 労働者の男女の賃金の差異(うちパート・有期労働者) | 95.2% |
グループ全体(連結)
連結会社のうち海外子会社を除いた、同社及び国内連結会社4社を対象としております。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 27.7% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 50.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 67.7% |
| 労働者の男女の賃金の差異(うち正規雇用労働者) | 81.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(うちパート・有期労働者) | 70.4% |
多様性・登用
女性管理職比率は、同社及び海外の連結子会社を含む同社グループ全体を対象としております。正社員の男女の賃金の差異、障がい者雇用率は、海外の連結子会社を除く、同社及び国内の連結子会社を対象としております。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 女性管理職比率 | 26.7% |
| 正社員の男女の賃金の差異 | 81.0% |
| 障がい者雇用率 | 0.9% |
育児・介護支援
男性正社員の育児休業取得率、女性正社員の育児休業取得率は、海外の連結子会社を除く、同社及び国内の連結子会社を対象としております。過年度に出産した社員又は配偶者が出産した社員が、当連結会計年度に育児休業を取得することがあるため、取得率が100%を超えることがあります。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 男性正社員の育児休業取得率 | 50.0% |
| 女性正社員の育児休業取得率 | 100.0% |
人材育成・エンゲージメント
離職率、社員持株会加入率、昇給率は、海外の連結子会社を除く、同社及び国内の連結子会社を対象としております。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 離職率 | 13.0% |
| 社員持株会加入率 | 65.8% |
| 昇給率 | 5.5% |
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
株式会社トランザクションは、雑貨製品の企画・デザインから生産委託、品質管理、そして販売までを一貫して手掛ける事業を展開しています。顧客や市場のニーズに応じたオーダーメイド製品を企業向けに直接販売するほか、自社オリジナルのイージーオーダー製品を卸売業者向けに提供しています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループは、多品種の製品を迅速に市場に投入するため、自社で工場を持たないファブレス形態を採用しています。これにより、製品開発に経営資源を集中させ、市場ニーズの変化に柔軟に対応できる体制を構築しています。販売経路としては、個々の顧客要望に応じたオーダーメイド製品を直接販売する「エンドユーザー企業向け」、自社企画製品を卸売業者に販売する「卸売事業者向け」、そして自社サイトを中心とした「eコマース」の3つがあります。
同社グループの製品は、その特徴によって主に以下の4つの分類に分けられています。
エコプロダクツ
リユース、リサイクル、リデュースされる製品や、環境に配慮した製品、エシカル消費を後押しする製品を「エコプロダクツ」と定義しています。素材にオーガニックコットンや再生素材などを活用した製品開発に注力しており、環境意識の高い顧客企業からの評価を得ています。収益は、環境に配慮した製品の販売から得ています。
ライフスタイルプロダクツ
「エコプロダクツ」および後述の「ウェルネスプロダクツ」に該当しない、すべての雑貨製品が「ライフスタイルプロダクツ」に分類されます。エンタテイメント業界向けの物販品や、セールスプロモーション、トラベル関連製品、ペットウェア・関連製品など、多様な消費動向を捉えた製品開発と品質向上に努めています。収益は、幅広い雑貨製品の販売から得ています。
ウェルネスプロダクツ
健康維持や清潔感保持に貢献する製品、および化粧雑貨製品を「ウェルネスプロダクツ」と定義しています。マスクなどの衛生用品に加え、加湿器や化粧雑貨などの製品を提供しています。収益は、健康・清潔関連製品の販売から得ています。
デザインその他
グラフィック、プロダクト、WEBデザインの受託業務や印刷業務など、雑貨製品に該当しない業務が「デザインその他」に分類されます。収益は、これらのデザイン・印刷業務の受託から得ています。
同社グループの売上高は、ライフスタイルプロダクツが最も大きく、次いでエコプロダクツが続いています。ウェルネスプロダクツとデザインその他も収益に貢献しています。特定の顧客への売上高が連結売上高の10%以上を占める相手先はなく、収益源が分散している状況です。また、本邦の外部顧客への売上高が連結売上高の90%を超えるため、国内市場が主要な収益基盤となっています。
| セグメント | 売上高(2024年8月期) | 売上高(2025年8月期) |
|---|---|---|
| ライフスタイルプロダクツ | 12兆9,152億円 | 14兆2,735億円 |
| エコプロダクツ | 10兆5,039億円 | 11兆1,899億円 |
| ウェルネスプロダクツ | 1兆2,839億円 | 1兆6,305億円 |
| デザインその他 | 3,442億円 | 3,595億円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は、過去5期にわたり一貫して増加傾向を示しています。直近の期においても、売上高は前期から増加し、各段階利益も順調に伸長しています。これは、eコマース事業の強化や、エコプロダクツ、ライフスタイルプロダクツ、ウェルネスプロダクツといった主要製品分類における売上拡大が寄与しています。
| 項目 | 2021年8月期 | 2022年8月期 | 2023年8月期 | 2024年8月期 | 2025年8月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 171億円 | 183億円 | 230億円 | 250億円 | 275億円 |
| 経常利益 | 28.8億円 | 33.0億円 | 47.9億円 | 56.3億円 | 60.1億円 |
| 経常利益率 | 16.8% | 18.1% | 20.9% | 22.5% | 21.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 20.6億円 | 22.0億円 | 33.1億円 | 37.6億円 | 40.8億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | 35.35 | 37.71 | 56.75 | 64.70 | 70.87 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、直近の期において前期から増加しています。また、従業員1人あたり営業利益(連結)も前期から増加する傾向を示しています。これらの指標の向上は、同社グループの事業活動が効率的に収益を生み出し、組織全体の生産性が向上していることを示しています。
| 指標 | 2024年8月期 | 2025年8月期 |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 52.1百万円 | 55.5百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 10.9百万円 | 11.5百万円 |
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
同社グループの財務状況は、本業で安定的に資金を創出し、投資活動も行いつつ、自由に使える資金を確保している状態を示しています。これは、事業の持続性と成長に向けた基盤が整っていることを示しています。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社グループの財務基盤は、高い自己資本比率と潤沢な手元資金によって強固な状態を示しています。自己資本比率はプライム市場平均を大きく上回っており、財務の安定性が高いことがうかがえます。ROEもプライム市場平均を上回る水準で推移しており、効率的な経営が行われていることを示しています。手元資金も増加傾向にあり、不測の事態への耐性も高い状態です。
| 指標 | 2024年8月期(前期) | 2025年8月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 181億円 | 197億円 |
| 自己資本比率 | 81.3% | 82.6% |
| ROE(自己資本利益率) | 21.9% | 21.6% |
| 現金及び預金 | 58.2億円 | 65.6億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
同社グループのキャッシュフローは、本業で安定的に資金を創出している状況を示しています。営業活動によるキャッシュフローは前期から増加し、42.5億円の資金を得ています。これは税金等調整前当期純利益によるものであり、事業が順調に資金を生み出していることを示しています。
投資活動によるキャッシュフローは、前期に比べ支出が減少しており、5.5億円の資金を使用しています。主な要因は、投資有価証券の取得や有形固定資産の取得による支出です。財務活動によるキャッシュフローは、自己株式の取得や配当金の支払額により、前期から支出が増加し29.5億円の資金を使用しています。
営業活動で得た資金が投資活動による支出を上回るフリーキャッシュフローは37.0億円となり、前期から増加しています。このキャッシュフローの状況は、同社グループが本業で安定した収益力を持ち、事業の成長に必要な投資を行いながらも、手元に余剰資金を確保している状態を示しています。
| 項目 | 2024年8月期(前期) | 2025年8月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 30.2億円 | 42.5億円 |
| 投資CF | △17.2億円 | △5.5億円 |
| 財務CF | △15.2億円 | △29.5億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | 13.1億円 | 37.0億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループは、企業向けセールスプロモーション用雑貨製品や卸売・小売業者向け雑貨製品を販売しており、市場や景気動向による顧客企業の費用削減や消費マインドの冷え込みが業績に影響を及ぼす可能性があります。また、「移動型ファブレス」の形態をとっているため、中国をはじめとするアジア諸国のサプライヤーの状況や、原材料価格の急激な高騰が製品生産や仕入価格に影響を与えるリスクがあります。
③ 人材・組織に関するリスク
同社グループは、継続的な成長と事業拡大のために優秀な人材の確保、定着、育成を重要視しています。計画通りに人材の採用や育成が進まない場合、または想定外の早期・大量退職が発生した場合には、同社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
トランザクションは、モノづくりを通じて社会貢献を目指し、地球環境への配慮と豊かな生活文化への貢献を企業理念として掲げています。現状に満足せず「挑戦するって面白い」というスローガンを共有し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めている会社です。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
同社グループは企業理念として、モノづくりを通し地球環境に配慮した商品を提供することにより社会貢献を行うことを掲げています。また、「デザイン」「品質」「価格」に魅力ある商品を提供し、豊かな生活文化に貢献することを目指しています。国際感覚を持ち、既成概念にとらわれることなく新たな創造を続けることもビジョンとしています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
同社グループは、法令遵守はもとより社会から尊敬される会社であり続けることを行動指針としています。自由闊達な社風を維持し、共生と調和のとれた会社であり続けることを重視しています。企業活動を通し、お客様、社員、株主、さらに広く社会の幸福を実現することを目指しています。
「挑戦するって面白い」というスローガンを全役員及び社員で共有し、現状に満足せず新たな挑戦へ強い意欲を持つ企業風土があります。国籍や性別にとらわれず、多様な人財と多様な価値観を積極的に取り入れ、企業活動や企業価値向上へ活かす方針です。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
同社グループは、継続的な企業価値向上と収益基盤強化のため、複数の課題に取り組んでいます。具体的には、「サステナビリティへの対応」としてマテリアリティ(重要課題)を特定し、気候変動に関する課題を優先して取り組んでいます。
「エコプロダクツの拡大」として、環境に配慮したモノづくりやリサイクル原材料の使用を推進しています。また、「サプライチェーンマネジメント」の強化や「迅速かつ安定した供給」体制の維持・改善にも注力しています。
「DXの推進」による業務プロセスの改善やECプラットフォームの高度化、そして「企画開発・提案力」の強化も重要なテーマです。さらに、「人的資本の強化」として人財の獲得・育成・確保、エンゲージメントを高める取り組みを強化しています。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
トランザクションは、監査等委員会設置会社として、経営の透明性、客観性、健全性、遵法性の確保に取り組んでいます。取締役会は、監査等委員でない取締役と監査等委員である取締役で構成され、業務執行の監督を行っています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
トランザクションの株主構成を見ると、筆頭株主は創業家である石川諭氏であり、複数の創業家関係者が上位株主として名を連ねています。これにより、創業家が同社の経営に対して一定の影響力を持つ資本構成となっています。その他、信託銀行などの機関投資家も上位株主として同社を支えています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 石川 諭 | 21.57% |
| 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) | 8.46% |
| 石川 葵 | 7.75% |
| 石川 新 | 7.73% |
| 日本カストディ銀行(信託口) | 6.38% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は8名(男性6名・女性2名)で構成され、女性役員比率は25.0%です。代表取締役会長は石川諭氏が務めています。社外取締役比率は50.0%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 石川 諭 | 代表取締役会長 | 1987年1月同社設立、代表取締役社長に就任。T3デザイン、トランス、トレードワークス、クラフトワークの取締役会長を兼任。2022年11月より同社代表取締役会長、2023年5月より同社サステナビリティ委員会委員より現職。 |
| 千葉 啓一 | 代表取締役社長 | 1989年10月ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)入社。2001年10月同社入社。トレードワークス代表取締役社長、トランス、クラフトワーク、T3デザインの取締役を兼任。2022年11月より同社代表取締役社長、2023年5月より同社サステナビリティ委員会委員長より現職。 |
| 北山 善也 | 取締役 | 1988年4月野村證券(現野村ホールディングス)入社。2015年6月同社入社、執行役員社長室長。クラフトワーク、T3デザインの取締役を兼任。2018年9月より同社取締役経理部・経営企画部・人事部・総務部・システム部担当、2023年5月より同社サステナビリティ委員会委員より現職。 |
| 猪口 祐紀子 | 取締役 | 1988年4月丸井(現丸井グループ)入社。T3デザイン代表取締役社長、トランス代表取締役社長、トレードワークス取締役を兼任。2018年11月より同社取締役、2023年9月より同社サステナビリティ委員会委員より現職。 |
社外取締役は、大森和幸氏(公益財団法人青井奨学会事務局長・監査等委員・常勤)、佐々木稔郎氏(元キリン物流常勤監査役・監査等委員)、櫟本健夫氏(とちもと公認会計士事務所所長・監査等委員)、松尾祐美子氏(みなとみらい法律事務所共同代表・監査等委員)です。
同社は監査等委員会設置会社であり、監査等委員である取締役は全員が社外取締役で構成されています。これにより、取締役会の監督機能とコーポレート・ガバナンスの強化を図っています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
トランザクションの役員報酬は、株主利益と連動した報酬体系を基本方針としています。業務執行取締役の報酬は、固定報酬、短期の業績に連動する業績連動報酬、および中期インセンティブとしての株式報酬で構成されています。一方、社外取締役や監査等委員である取締役の報酬は、職務内容に鑑み固定報酬のみとなっています。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(監査等委員及び社外除く) | 4名 | 1.2億円 | 31.0百万円 |
| 社外取締役(監査等委員を除く) | 1名 | 1百万円 | 0.9百万円 |
| 社外取締役 | 5名 | 20百万円 | 4.0百万円 |
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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