※本記事は、アクサスホールディングス株式会社 の有価証券報告書(2025年8月期、2024年9月1日 ~ 2025年8月31日、2025年11月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
アクサスホールディングスは持株会社であり、単体従業員数は11名、グループ連結従業員数は135名です。
同社グループは、化粧品、生活雑貨、スポーツギア、アウトドアギア、酒類などの小売業(実店舗およびEC)、酒類や化粧品、ファッション雑貨などの輸入卸売、酒類製造、OEM製造、不動産事業を展開する総合ライフスタイルカンパニーです。連結子会社7社を中心に、多岐にわたる事業を通じて顧客の生活文化の向上をサポートしています。
主な国内グループ会社は、(連結子会社)アクサス、ACサポート(保険代理業)、ウォールデコ(卸売事業、小売事業)、ノースカンパニー(無店舗小売事業(EC))などです。
2024年10月には連結子会社アクサスがGIVERSの全株式を取得し、OEM製造機能をグループに取り入れました。また、2025年7月には不動産事業の一部物件を譲渡し、企業価値向上を図っています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
アクサスホールディングスは持株会社として、グループ全体の経営戦略や人材マネジメント方針を策定しています。同社グループは、多様な人材が共通の価値観と高い倫理観を持って活躍できる環境づくりを目指しています。
お客様の暮らしや地域社会の生活文化の質的向上を応援するというミッションのもと、社員一人ひとりの成長を支援する取り組みを行っています。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社は平均年齢が比較的高く、平均勤続年数も10年を超えていることから、従業員が長期的に在籍する傾向が見られます。これは、安定した環境でキャリアを築きたいと考える方にとって、参考となる情報です。
なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 5,249,000円 |
| 平均勤続年数 | 11.3年 |
| 平均年齢 | 48.0歳 |
| 単体従業員数 | 11人 |
| 連結従業員数 | 135人 |
| 単体のグループ内比率 | 8.1% |
同社グループは、かつて従業員の退職給付に充てるため積立型の確定拠出制度(会社が拠出した資金を従業員が運用する制度)を採用していましたが、令和3年11月29日に廃止しています。
なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
同社グループは、「美」・「健康」・「ゆとり」・「時代の空気」といった側面から、お客様の暮らしや地域社会の生活文化の質的向上を応援するというミッションを掲げています。このミッションを通じて社会の持続可能な発展に貢献していくことをサステナビリティと考えています。
人材戦略としては、多様な人材に門戸を開放し、性別や国籍に関わりなく同一の基準で採用・登用する方針です。社員一人ひとりが個性の中にも共通する価値観と高い倫理観を持って行動できるよう、人材育成に取り組んでいます。報酬決定方針に関する具体的な記載は、有価証券報告書では確認できません。
具体的には、スタッフ行動規範冊子「アクサスの羅針盤」を作成し、これに基づいた社内研修を実施しています。また、平成28年3月からは「スポーツ魂支援制度」を制定・実施しており、スポーツ活動を通じて社員の健康増進と自己研鑽を支援し、生活の質の向上を目指しています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データです。男性労働者の育児休業取得率は、育児休業等取得事由に該当する労働者がいないため「-」と表記されています。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 0.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 45.8% |
| 労働者の男女の賃金の差異(内正規雇用労働者) | 50.3% |
| 労働者の男女の賃金の差異(内パート・有期雇用労働者) | 36.2% |
連結子会社の法定開示
主要事業会社3社の数値のみ掲載します。
▼ アクサス
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 8.3% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 66.6% |
| 労働者の男女の賃金の差異(内正規雇用労働者) | 71.4% |
| 労働者の男女の賃金の差異(内パート・有期雇用労働者) | 88.3% |
人材育成・エンゲージメント
| 指標 | 目標 | 実績 |
|---|---|---|
| スタッフ行動規範等社内研修実施回数 | 30回 | 10回 |
| スポーツ魂支援制度利用件数 | 定めない | 10件 |
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
アクサスホールディングスは、小売事業、卸売事業、不動産事業を主軸とする総合ライフスタイルカンパニーです。化粧品、生活雑貨、酒類など多岐にわたる商品を実店舗やECで提供し、輸入卸売や酒類製造も手掛けています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループは、小売事業、卸売事業、不動産事業の3つの報告セグメントを中心に事業を展開しています。これらの事業を通じて、お客様の生活文化の質的な向上を「美・健康・ゆとりの側面」から支援しています。国内での事業活動が中心であり、特定の主要顧客への収益集中は見られません。
小売事業
一般消費者向けに、化粧品、生活雑貨、スポーツギア、アウトドアギア、酒類などを実店舗およびECサイトで販売しています。ヘルス&ビューティーケア商品やスタイリッシュなバッグ、スポーツバイクなどの販売が好調に推移した一方で、一部商品の供給不足や店舗の一時休業、仕入れ価格の高騰による販売価格の見直しなどの影響も受けています。収益は、これらの商品の販売から得ています。
卸売事業
全国のホールセラーやショップに対し、洋酒などの嗜好品や贅沢品を卸売販売しています。円安による仕入れ価格の高騰や生活必需品の値上げにより需要が縮小する中、家飲み需要や高品質な商品を求める消費者向けの商材開発を強化しています。六甲山蒸溜所ではハイボール缶を開発・発売し、ブランド認知度向上に努めています。収益は、これらの商品の卸売販売から得ています。
不動産事業
事業者や一般消費者向けに、ビルテナントや店舗テナントなどの不動産を賃貸しています。所有物件の価値維持・向上により高稼働を維持し、既存テナントから安定した収益を確保しています。一部不動産の譲渡も行い、企業価値の向上に努めています。収益は、不動産の賃貸および売却から得ています。
| セグメント | 売上高(2024年8月期) | 売上高(2025年8月期) |
|---|---|---|
| 小売事業 | 79.9億円 | 73.6億円 |
| 卸売事業 | 30.8億円 | 40.8億円 |
| 不動産事業 | 6.5億円 | 6.9億円 |
| その他の事業セグメント | 1百万円 | 2百万円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの売上高は、直近5年間で増減を繰り返しながらも、当連結会計年度は前期から増加しました。経常利益は変動が大きく、前期は損失を計上しましたが、当連結会計年度はわずかながら利益を確保しています。親会社株主に帰属する当期純利益は、前期から大幅に増加し、過去5年間で高水準となりました。これは、不動産事業における有形固定資産の売却による収入が影響しています。
| 項目 | 2021年8月期 | 2022年8月期 | 2023年8月期 | 2024年8月期 | 2025年8月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 118億円 | 113億円 | 111億円 | 117億円 | 121億円 |
| 経常利益 | 2.7億円 | 3.1億円 | 33百万円 | △1.0億円 | 4百万円 |
| 経常利益率 | 2.3% | 2.8% | 0.3% | △0.9% | 0.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2.1億円 | 2.6億円 | 1百万円 | 31百万円 | 2.2億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | 6.78 | 8.51 | 0.03 | 1.03 | 7.30 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたり売上高は、前期から増加しています。また、従業員1人あたり営業利益も前期から大きく向上しました。これは、売上高の増加に加え、営業利益が大幅に改善したことが要因となっています。これらの指標の改善は、組織全体の効率化や収益性の向上が進んでいることを示しています。
| 指標 | 2024年8月期 | 2025年8月期 |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 83.1百万円 | 89.9百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 0.1百万円 | 1.2百万円 |
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
アクサスホールディングスグループの経営の安定性について、財務基盤と資金の流れ、事業リスクの観点から見ていきます。同社グループの財政状態やキャッシュフローの状況から、現在の経営状況を把握することができます。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社グループの財務基盤を見ると、自己資本比率は前期から改善傾向にありますが、プライム市場の非製造業平均と比較すると低い水準にあります。ROEは当期に大きく改善し、プライム市場平均を上回る水準を示しています。手元資金である現金及び預金は減少しており、これらの状況は同社グループの雇用や給与の安定性を考える上で重要な要素となります。
| 指標 | 2024年8月期(前期) | 2025年8月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 20.3億円 | 22.0億円 |
| 自己資本比率 | 12.2% | 14.0% |
| ROE(自己資本利益率) | 1.5% | 10.5% |
| 現金及び預金 | 13.4億円 | 8.0億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
同社グループのキャッシュフローを見ると、当期は営業活動による資金が使用されています。これは棚卸資産や販売用不動産の増加が主な要因となっています。一方で、投資活動では有形固定資産の売却による収入が大きく、資金を獲得しています。財務活動では長期借入金の返済や社債の償還により資金が使用されており、結果としてフリーキャッシュフローはプラスとなっています。この資金の流れは、同社グループが事業活動で資金を使用しつつも、資産売却によって資金を確保し、負債の返済を進めている状況を示しています。
| 項目 | 2024年8月期(前期) | 2025年8月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 7.5億円 | △11.9億円 |
| 投資CF | △3.5億円 | 17.7億円 |
| 財務CF | 1.4億円 | △11.1億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | 4.0億円 | 5.7億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループの小売事業は激しい競争環境にあり、価格競争や来店客数の減少などにより業績に影響を及ぼす可能性があります。また、卸売事業およびEC事業では商品を海外から輸入しており、急激な円安の進行や長期化が仕入価格の上昇につながり、売上総利益率に影響を与える可能性があります。
③ 人材・組織に関するリスク
人材・組織に関するリスクの記載はありません。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
アクサスホールディングスは、お客様と地域社会の「生活文化の質的な向上」をコアミッションに掲げ、美・健康・ゆとりの側面から時代の空気をお届けする総合ライフスタイルカンパニーです。顧客満足と社員満足を高めることで会社満足を向上させ、企業価値の更なる向上を目指しています。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
アクサスホールディングスグループは、お客様と地域社会の「生活文化の質的な向上」を、美・健康・ゆとりの側面から時代の空気をお客様のライフスタイルにお届けすることをコアミッションとしています。小売事業、輸入卸事業、酒類製造事業、不動産事業からなる総合ライフスタイルカンパニーとして事業を展開しています。
グループ全体で顧客満足と社員満足を高めることで会社満足を向上させ、これら3つの満足を通じて企業価値の更なる向上に努めています。株主や取引先をはじめとする全ての関係者への利益還元と社会貢献の実現を目指す方針です。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
アクサスホールディングスグループは、多様な人材に門戸を開放し、性別や国籍に関わりなく同一の基準で採用・登用を行っています。社員一人ひとりが個性の中に共通する価値観と高い倫理観を持って行動することを重視しています。
基本的使命や社会的責任を認識し、日常業務における行動や判断がこれらに即しているかを判断するためのスタッフ行動規範冊子「アクサスの羅針盤」を作成しています。また、スポーツ活動を通じて社員の健康増進と自己研鑽を支援する「スポーツ魂支援制度」を制定・実施し、社員の生活の質を高めることを目的としています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
アクサスホールディングスグループは、優先的に対処すべき課題として人材育成を挙げています。プロフェッショナルとしての自覚を持った人材の育成に取り組む方針です。
国内外の視察を通じて感性を磨き、研修制度や外部委託による顧客満足度(CS)調査を活用し、接客サービスや幹部候補育成に積極的に取り組んでいます。また、内部管理体制及び内部統制の強化も重要なテーマです。内部監査室による店舗監査を定期的に実施し、健全な店舗管理体制の維持に努めています。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
アクサスホールディングスは、監査等委員会設置会社として、取締役会による業務執行の監督機能を強化しています。取締役会には独立性の高い社外取締役も含まれており、経営の公正性及び透明性の確保を推進する体制です。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
アクサスホールディングスの筆頭株主は、代表取締役社長の資産管理会社であるTKマネジメントです。同社は発行済株式の過半数を保有しており、経営に強い影響力を持つ資本構成となっています。上位株主には金融機関も名を連ねています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| TKマネジメント | 66.00% |
| 四国銀行 | 1.40% |
| 阿波銀行 | 1.10% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は6名(男性6名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長は久岡卓司氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 久岡 卓司 | 取締役 社長 (代表取締役) | 平成18年4月 アクサス設立代表取締役社長。平成25年4月 TKマネジメント代表取締役社長。平成28年3月 同社設立代表取締役社長。令和5年6月 ノースカンパニー代表取締役社長より現職。 |
| 新藤 達也 | 取締役 経営管理統括 | 平成5年4月 四国銀行入行。平成28年8月 同社入社、経営推進室長。平成28年11月 同社取締役経営推進室長。平成29年9月 同社取締役経営管理部長より現職。 |
| 川内 真之 | 取締役 経営推進統括 | 平成18年8月 アクサス入社。平成29年9月 同社商品企画部長。令和3年11月 同社入社、取締役経営推進室長。令和6年11月 アクサス商品企画本部長より現職。 |
社外取締役は、大西雅也氏(税理士法人大西中野事務所 代表社員・監査等委員)、堀本昌義氏(オフィス・リゴレット 代表取締役・監査等委員)です。
同社は監査等委員会設置会社であり、監査等委員である取締役が取締役会において議決権を保有する体制です。独立社外取締役2名を選任することで、経営全般に対する監督機能を強化し、健全性を高めています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
アクサスホールディングスの役員報酬は、固定報酬が中心となっています。監査等委員である取締役および社外役員の報酬は、業務執行を行う他の取締役から独立した立場にあることを考慮し、固定報酬のみで構成されています。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(監査等委員及び社外除く) | 3名 | 28百万円 | 9.3百万円 |
| 監査等委員(社外除く) | 1名 | 7百万円 | 7.0百万円 |
| 社外役員 | 2名 | 4百万円 | 2.0百万円 |
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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