【平均年収600万円】アイドマ・ホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年8月期)

【平均年収600万円】アイドマ・ホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年8月期)

アイドマ・ホールディングスは、meet in、Sales Crowdなどを傘下に持つ純粋持株会社です。中小企業向けの営業支援を主としたワーク・イノベーション事業を展開し、連結従業員数は429名です。過去5期にわたり増収増益を続け、直近の業績も大きく伸長しました。


目次

※本記事は、株式会社アイドマ・ホールディングス の有価証券報告書(2025年8月期、2024年9月1日 ~ 2025年8月31日、2025年11月28日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


アイドマ・ホールディングスは純粋持株会社であり、単体従業員数は347名、グループ連結従業員数は429名です。

同社グループは、「人口減少を成長の機会に」を経営の基本方針に掲げ、少子高齢化社会における労働力人口の減少を成長機会と捉えています。中小企業向けの営業支援を主としたワーク・イノベーション事業を展開しており、連結子会社16社及び持分法適用関連会社1社で構成されています。

主な国内グループ会社は、(当社)、アイドマ・ホールディングス、(連結子会社)、meet in、Sales Crowdなどです。

当連結会計年度では、株式会社コズレ及び株式会社カイマクの株式取得を実施しました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


アイドマ・ホールディングスは、持株会社としてグループ全体の経営を統括しています。同社グループは、人材を最も重要な経営資源と位置づけ、多様な人材の採用と育成に力を入れています。社員のモチベーション向上とエンゲージメント強化に向けた制度整備にも取り組んでおり、働きやすい環境づくりを目指していることがうかがえます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社の平均勤続年数は短く、平均年齢も比較的若い傾向にあります。これは、事業規模の拡大に伴う積極的な採用や、組織の成長フェーズにおける活発な人材流動性を示唆していると考えられます。
なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 5,998,000円
平均勤続年数 2.0年
平均年齢 30.1歳
単体従業員数 347人
連結従業員数 429人
単体のグループ内比率 80.9%


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、持続的な成長と事業価値向上を実現する上で「人材」を最も重要な経営資源と位置づけています。人材を競争力の源泉と考え、多様なスキルとバックグラウンドを持つ人材を年齢や性別を問わず積極的に採用しています。
特に、中途採用者も優秀な人材であれば積極的に管理職に登用する方針を示しています。社員の継続的なモチベーション向上とエンゲージメント強化のため、成果に見合った公平・公正な評価制度や成長支援を促す教育研修制度を整備しています。
また、多様化する価値観に対応し、生産性高く働ける環境づくりにも注力していることがうかがえます。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


連結子会社は法定開示の公表義務対象外のため、提出会社単体のデータを示します。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 15.3%
男性労働者の育児休業取得率 10.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 71.3%
労働者の男女の賃金の差異(うち正規雇用労働者) 73.7%
労働者の男女の賃金の差異(うちパート・有期労働者) 122.2%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


アイドマ・ホールディングスは、少子高齢化社会における労働力人口の減少を成長機会と捉え、企業の人材確保や生産性向上を支援する事業を展開しています。同社グループは、外部リソースの活用とテクノロジーを組み合わせ、顧客企業の営業活動や人材確保をサポートしています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


アイドマ・ホールディングスは、中小企業向けの営業支援を主軸としたワーク・イノベーション事業を単一セグメントとして展開しています。この事業は、主に営業支援サービスと人材支援サービスの二つの柱で構成されています。

営業支援事業では、同社グループが独自に蓄積した営業に関するデータベースと開発した営業支援システム「Sales Crowd」を活用しています。法人顧客の商材やサービスに合わせたテストマーケティングの実行を支援し、営業活動の成果追求と生産性向上に貢献しています。収益は、これらの営業支援サービスの提供から得ています。

人材支援事業では、人材不足に悩む中小企業と潜在的な働き手を繋ぐ就労支援を行っています。特に在宅ワークに特化した求人サイト「ママワークス」を運営しており、2025年8月時点で65万人を超える登録会員がいます。企業は子育て世代の優秀な人材を必要な期間で活用でき、固定費の軽減を図ることが可能です。収益は、求人広告の掲載料や、クラウドワーカーを活用した業務運用フロー構築のコンサルティングから得ています。

同社グループの事業はすべて日本国内の顧客を対象としており、海外からの売上高はありません。また、特定の顧客に売上が集中することなく、幅広い顧客基盤を構築しています。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの業績は、過去5期にわたり売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益ともに一貫して増加傾向にあります。特に直近の連結会計年度では、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも前期から大きく伸長しました。営業活動によるキャッシュ・フローも大幅に増加しており、本業での安定した資金創出力を示しています。

項目 2021年8月期 2022年8月期 2023年8月期 2024年8月期 2025年8月期
売上高 37.2億円 61.9億円 90.6億円 106億円 133億円
経常利益 8.2億円 16.1億円 22.2億円 24.7億円 31.9億円
経常利益率 22.0% 25.9% 24.6% 23.2% 24.1%
親会社株主に帰属する当期純利益 4.8億円 10.4億円 12.7億円 14.3億円 19.5億円
1株当たり当期純利益(円) 36.21 68.40 83.49 93.58 128.97

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は前期から減少しましたが、従業員1人あたり営業利益(連結)も前期から減少しています。これは、事業規模の拡大に伴う従業員数の増加と、それに伴う人件費や販売費及び一般管理費の増加が影響していると考えられます。組織全体の効率性や収益体質を維持しつつ、事業成長を継続していくことが重要となります。

指標 2024年8月期 2025年8月期
従業員1人あたり売上高(連結) 33.1百万円 30.9百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 7.7百万円 7.2百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


アイドマ・ホールディングスは、財務基盤の安定性とキャッシュフローの健全性を示しています。本業で得た資金を元手に、着実に事業を成長させている状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


アイドマ・ホールディングスの財務基盤は、自己資本比率が66.0%と高い水準を維持しています。これはプライム市場の非製造業平均と比較しても堅固な財務体質を示しており、事業運営の安定性につながります。ROE(自己資本利益率)も28.1%と高く、効率的な収益獲得ができていることがうかがえます。手元資金である現金及び預金は53.6億円あり、事業活動を支える十分な流動性を確保している状況です。これらの財務状況は、従業員の雇用や給与の安定性にも寄与する傾向があります。

指標 2024年8月期(前期) 2025年8月期(当期)
純資産 67.3億円 72.1億円
自己資本比率 66.7% 66.0%
ROE(自己資本利益率) 23.7% 28.1%
現金及び預金 55.4億円 53.6億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


アイドマ・ホールディングスのキャッシュフローは、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローが24.8億円の収入となり、前期から増加しています。これは主に税金等調整前当期純利益の計上やのれん償却額の計上によるものです。投資活動によるキャッシュフローは△8.0億円の支出となり、有価証券の取得や子会社株式の取得による支出があった一方で、有価証券の売却による収入も発生しています。財務活動によるキャッシュフローは△18.7億円の支出となり、自己株式の取得や配当金の支払いが主な要因です。結果として、フリーキャッシュフローは16.8億円のプラスとなっており、本業で得た資金で投資を賄い、さらに余剰資金を生み出している健全な状態を示しています。この資金の流れは、同社グループが安定した事業運営を継続し、将来の成長に向けた投資余力も確保していることを示しており、雇用や給与の安定性にもつながる傾向が見られます。

項目 2024年8月期(前期) 2025年8月期(当期)
営業CF 11.9億円 24.8億円
投資CF △10.7億円 △8.0億円
財務CF △2.3億円 △18.7億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 1.2億円 16.8億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、主たる収益を営業支援サービスに依存しているため、このサービスの売上が大幅に減少した場合に事業及び業績に影響を与える可能性があります。また、競合企業の参入により競争優位性が低下する可能性もリスクとして認識されています。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、今後の業容拡大に向けて専門性を有する人材の採用・育成を不可欠と認識しています。しかし、人材獲得競争の激化や在職人材の社外流出が大きく生じた場合、事業及び業績に影響を与える可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


アイドマ・ホールディングスは、「すべての人の夢の実現に貢献する」という経営理念を掲げ、「世界の可能性を広げる」ことをビジョンとしています。人口減少を成長の機会と捉え、社会課題の解決を通じて持続的な成長を目指している会社です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


アイドマ・ホールディングスは、「すべての人の夢の実現に貢献する」という経営理念を掲げています。これは、夢を持てる環境や社会を創出し、夢の実現を支援するインフラやソリューションを提供することを意味しています。

ビジョンとして「世界の可能性を広げる」ことを目指しています。場所や時間、環境や出自による制約を取り除き、すべての人が夢を実現できる社会の創出に貢献する方向性を示しています。

経営の基本方針は「人口減少を成長の機会に」です。労働人口減少から生じる課題解決を戦略の柱とし、少子高齢化を新たな成長機会と捉え、事業を進めています。中長期的な経営戦略の骨子として「Work innovation」の実現を掲げています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


アイドマ・ホールディングスは、「すべての人の夢の実現に貢献する」という経営理念のもと、事業を通じてサステナブルな社会の実現を目指しています。サステナビリティを重要な経営課題と認識しています。

同社グループは、コーポレート・ガバナンス体制の構築と高度化を通じて、中長期的な企業価値向上を推進する基盤を強化しています。「人材」を最も重要な経営資源と位置づけ、多様なスキルとバックグラウンドを持つ優秀な人材を年齢や性別を問わず採用しています。

中途採用者を含め、優秀な人材は積極的に管理職に登用する方針です。公平・公正な評価制度や成長支援の教育研修制度を整備し、社員のモチベーション向上とエンゲージメント強化に努めています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


アイドマ・ホールディングスは、少子高齢化による労働力人口減少という構造的課題に直面しています。営業支援領域を中心に成長してきました。

今後は「世界の可能性を広げる」ビジョン実現に向け、テクノロジーと人の力を融合させ、社会や産業構造の変化に柔軟かつ迅速に対応する体制を整備しながら、持続的な企業価値向上を目指しています。

対処すべき課題として、営業支援に留まらず、広報、人事、総務、労務、経理及び財務等、営業以外の業務支援への事業領域拡大を挙げています。多種多彩な就労機会の提供も重点テーマです。主婦層やシニア層、常勤就労希望者など、多様な働き方を支援していきます。

優秀な人材の確保と育成も重要な課題です。企業理念や文化を共有できる人材の採用と、能力開発・スキル向上のための研修を継続して実施しています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


アイドマ・ホールディングスは持株会社として、取締役会と監査役制度を基軸としたコーポレート・ガバナンス体制を構築しています。企業倫理とコンプライアンスを重視し、経営の透明性と公平性の向上を図っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


アイドマ・ホールディングスの筆頭株主はJPMであり、同社の主要な株主となっています。また、代表取締役社長である三浦陽平氏も上位株主として名を連ねています。同社は、支配株主である三浦陽平氏の持株比率が過半数となることから、支配株主との取引においては少数株主の利益を損なわないよう、取締役会で十分に審議する方針を定めています。

株主名 持株比率
JPM 40.37%
三浦陽平 24.27%
日本カストディ銀行(信託口) 5.77%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 4.64%
三浦和広 1.76%


なお、アセットマネジメントOneは2025年1月31日現在で937,700株(持株比率6.13%)を共同保有している旨が公衆の縦覧に供されていますが、同社として実質所有株式数の確認ができないため上記の表には記載されていません。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性8名・女性1名)で構成され、女性役員比率は11.1%です。代表取締役社長は三浦陽平氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。

氏名 役職 主な経歴
三浦 陽平 代表取締役社長 2008年12月同社設立、代表取締役社長に就任。2012年2月SEA Dream Company㈱設立、代表取締役に就任。2017年1月㈱meet in設立、代表取締役に就任。2025年9月㈱カイマク取締役に就任より現職。
三浦 和広 取締役営業本部長 2009年5月同社入社。2018年11月同社取締役に就任。2022年7月同社営業本部長に就任。2024年3月㈱meet in代表取締役に就任より現職。
小山田 明人 取締役クリエイティブ事業部長 2015年4月㈱ネクストアド設立、代表取締役に就任。2020年12月同社取締役に就任。同社クリエイティブ事業部長に就任より現職。
大嶋 優太 取締役システム統括部長 2013年1月同社入社。2018年11月同社取締役に就任。2020年12月同社システム統括部長に就任より現職。


社外取締役は、小林靖弘氏(㈱コバ代表取締役)、中林美恵子氏(早稲田大学留学センター教授)です。
社外監査役は、若林稔氏(元㈱ウェブクルー監査役)、本多基記氏(本多・松尾・吉田法律会計事務所パートナー)、岡本和巳氏(元衆議院契約監視委員会委員長)です。

同社は監査役会設置会社であり、取締役会が経営の基本方針や業務執行を決定し、監査役が独立した立場から職務執行を監査する体制を採用しています。社外取締役2名と社外監査役3名が選任されており、全員が東京証券取引所に独立役員として届け出ています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


アイドマ・ホールディングスの役員報酬は、株主総会で決定された限度額に基づいています。取締役の報酬額や算定方法の決定権限は取締役会が有しており、個々の取締役の職責を踏まえた適正な水準とすることを基本方針としています。業績連動報酬に該当するものはなく、ストック・オプションの付与は必要に応じて随時決定されます。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 5名 1.1億円 21.1百万円
社外取締役 3名 5百万円 1.6百万円
社外監査役 3名 11百万円 3.6百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


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