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記事タイトル:エータイ転職ガイド:有価証券報告書等から読み解く会社の実態
※本記事は、株式会社エータイ の有価証券報告書(第21期、自 2024年9月1日 至 2025年8月31日、2025年11月28日 提出)の公開情報に基づき作成しています。会計基準は Japan GAAP です。
1. エータイってどんな会社?
永代供養墓の企画・販売代行を行う寺院コンサルティング事業を展開し、寺院経営と墓地利用者の課題解決を支援する企業です。
■(1) 会社概要
2004年に株式会社日本クレーベストとして設立され、2007年に永代供養墓事業へ参入しました。2018年に現社名のエータイへ変更し、2025年6月に東京証券取引所グロース市場へ上場を果たしました。関東を中心に提携寺院を拡大し、九州、東海、関西地方へと事業エリアを広げています。
同社(単体)の従業員数は55名です。筆頭株主は創業者の資産管理会社であるエージーアイ、第2位は創業者の樺山伸一氏であり、創業家およびその関連会社が株式の過半数を保有するオーナー系企業です。
| 氏名 | 持株比率 |
|---|---|
| エージーアイ | 28.36% |
| 樺山伸一 | 26.22% |
| 樺山玄基 | 6.62% |
■(2) 経営陣
同社の役員は男性6名、女性1名の計7名で構成され、女性役員比率は14.0%です。代表取締役社長は樺山玄基氏が務めています。社外取締役比率は50.0%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 樺山 玄基 | 代表取締役社長 | 2011年永代供養墓普及会入社。日本クレーベスト(現同社)常務、副社長を経て2019年より現職。 |
| 田中 佑治 | 取締役 | 2011年有限責任あずさ監査法人入所。日本クレーベスト(現同社)監査役を経て2020年より現職。 |
社外取締役は、蓑毛誠子(本間合同法律事務所弁護士)、石川大祐(石川公認会計士事務所代表)です。
2. 事業内容
同社グループは、「寺院コンサルティング事業」および「その他」事業を展開しています。
■(1) 永代供養墓募集代行業務
寺院に対し、永代供養墓の企画提案、建立、広告宣伝、販売代行をワンストップで提供しています。利用者に後継者がいなくても寺院が供養・管理を行う永代供養墓は、少子高齢化や核家族化を背景に需要が高まっています。顧客は墓地利用者および提携寺院です。
収益は、永代供養墓利用者の成約額から寺院への配分(志納料)を差し引いた金額を募集代行手数料として受領します。墓石代や広告宣伝費等の初期費用を同社が負担することで、寺院側の導入ハードルを下げつつ、高い手数料率を確保しています。運営はエータイが行っています。
■(2) その他の業務
永代供養墓域の清掃・管理代行、寺院イベントの企画運営、および葬儀関連業務を行っています。葬儀関連では、永代供養墓申込者や提携寺院の檀家を対象に、葬儀の受付・取次、墓じまいや改葬のサポートなどを提供しています。
管理代行業務の収益は募集代行手数料に含まれますが、葬儀関連業務等は別途手数料等を収受するモデルです。永代供養墓の提供にとどまらず、供養や葬送に関する周辺サービスを拡充することで、寺院と利用者の双方を持続的にサポートしています。運営はエータイが行っています。
3. 業績・財務状況
同社の連結業績をデータで分析します。
■(1) 業績推移
売上高は着実に右肩上がりで推移しており、直近5期間で大幅な成長を遂げています。利益面でも、経常利益、当期純利益ともに増加傾向にあり、高い利益率を維持しています。特に直近の第21期は上場を果たし、売上高・利益ともに過去最高水準を更新するなど、事業規模の拡大と収益性の向上が続いています。
| 項目 | 2021年8月期 | 2022年8月期 | 2023年8月期 | 2024年8月期 | 2025年8月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 18億円 | 18億円 | 19億円 | 24億円 | 29億円 |
| 経常利益 | 5億円 | 4億円 | 4億円 | 5億円 | 7億円 |
| 利益率(%) | 29.1% | 23.1% | 21.1% | 21.4% | 24.1% |
| 当期利益(親会社所有者帰属) | 4億円 | 3億円 | 3億円 | 3億円 | 5億円 |
■(2) 損益計算書
直近2期間の業績を比較すると、売上高の増加に伴い売上総利益、営業利益ともに大きく伸長しています。売上総利益率は60%台後半と高い水準を維持しており、営業利益率も20%台と高収益体質であることがわかります。事業拡大に伴うコスト増を吸収しつつ、利益率を向上させています。
| 項目 | 2024年8月期 | 2025年8月期 |
|---|---|---|
| 売上高 | 24億円 | 29億円 |
| 売上総利益 | 16億円 | 20億円 |
| 売上総利益率(%) | 68.2% | 68.1% |
| 営業利益 | 5億円 | 7億円 |
| 営業利益率(%) | 21.3% | 24.3% |
販売費及び一般管理費のうち、給料手当が3億円(構成比21%)、広告宣伝費が2億円(同18%)を占めています。また、売上原価においては、長期前払費用償却が3億円(構成比33%)、広告宣伝費が3億円(同30%)を占めており、積極的な広告投資と人材への投資を行っていることが伺えます。
■(3) セグメント収益
同社は寺院コンサルティング事業の単一セグメントですが、新規開苑寺院の増加や既存寺院での販売促進により、売上高は前期比で2割以上増加しました。特に、新規エリアへの進出や広告媒体の最適化、営業力の強化が奏功し、成約件数が増加したことが収益拡大の要因となっています。
| 区分 | 売上(2024年8月期) | 売上(2025年8月期) |
|---|---|---|
| 寺院コンサルティング事業 | 24億円 | 29億円 |
■(4) キャッシュ・フローと財務指標
エータイは、寺院コンサルティング事業を展開しており、当事業年度末の現金及び現金同等物は増加しました。営業活動では、税引前当期純利益の計上や長期前払費用の償却などが資金増加に寄与しました。投資活動では、長期前払費用の取得により資金が減少しました。財務活動では、株式発行による収入が配当金の支払いを上回り、資金が増加しました。
| 項目 | 2024年8月期 | 2025年8月期 |
|---|---|---|
| 営業CF | 10億円 | 8億円 |
| 投資CF | -5億円 | -8億円 |
| 財務CF | -0.1億円 | 1億円 |
4. 経営方針・戦略
同社が掲げる経営理念と、それを実現するための企業文化、および今後の具体的な成長戦略について解説します。
■(1) 経営理念
同社は「人と人のこころのつながりをサポートし、社会のこころを豊かにする」を企業理念に掲げています。また、「ポジティブな超高齢社会を創造する」をビジョンとし、「みんなの未来を安心とワクワクで満たすサービスを提供する」をミッションとしています。寺院を通じた新たな供養の形を提供することで、社会課題の解決を目指しています。
■(2) 企業文化
同社は、従業員一人ひとりの未来も安心とワクワクで満たすべきと考え、行動指針として「向上力」「協調力」「傾聴力」を掲げています。従業員同士が互いに感謝し合う行動を推奨し、風通しの良い組織風土の醸成を目指しています。また、成果に応じた報酬制度やコミュニケーション機会の提供により、従業員の成長を支援しています。
■(3) 経営計画・目標
同社は、経営上の目標達成状況を判断する指標として、「開苑寺院数」「売上高」「1寺院当たり売上高」をKPI(重要業績評価指標)に設定しています。新規寺院との契約締結による提携数の増加と、各寺院における成約率向上や増設による売上維持・拡大を目指しています。
■(4) 成長戦略と重点施策
同社は「お墓といえばエータイ」を目指し、ドミナント戦略の強化と利用者獲得戦略に注力しています。人口分析に基づいた潜在性のあるエリアでの寺院開拓を進め、効率的な広告宣伝と現地案内により収益性を高める方針です。また、関東地方を中心としつつ、九州、東海、関西地方への展開も加速させています。
5. 働く環境
同社の人材戦略と、給与水準や働きやすさに関する指標を解説します。
■(1) 人材戦略・方針
同社は、今後の成長のために優秀な人材の確保と組織体制の強化が不可欠と認識しています。教育体制の整備による人材の定着と能力向上を図るとともに、経営理念に合致した人材の採用を進めています。また、人事評価制度を通じて成果に応じた報酬を付与し、自律的な人材育成を促しています。
■(2) 給与水準・報酬設計
同社(単体)従業員の平均年間給与はグロース市場の平均をやや上回る水準です。
| 項目 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 平均年間給与 |
|---|---|---|---|
| 2025年8月期 | 41.4歳 | 4.9年 | 6,797,834円 |
※平均年間給与は賞与及び基準外賃金を含みます。
■(3) 人的資本開示
同社は省略理由により公表義務の対象ではないため、有報には本項の記載がありません。
6. 事業等のリスク
事業環境やシステムに関連する主なリスク要因を概観します。
■(1) 経営環境変動のリスク
同社の事業は日本のライフエンディング市場に依存しており、人口動態や供養に関する価値観の変化の影響を受けます。特に主力の永代供養墓は比較的低価格な商品であるため、市場単価の下落やニーズの多様化に対応できない場合、業績に悪影響が及ぶ可能性があります。
■(2) 競争激化に関するリスク
お墓や供養に関連するサービスを提供する他の企業や宗教法人と競合関係にあります。新規参入や競合他社との競争により、顧客の減少や価格競争が激化した場合、同社の市場シェアや収益性が低下する可能性があります。
■(3) 法的規制に関するリスク
永代供養墓の募集代行業務は「墓地、埋葬等に関する法律」や各自治体の条例等の規制を受けます。法規制の変更や解釈の変更により、事業運営に制約が生じる可能性があります。また、寺院の収益に対する課税強化など税制改正があった場合、寺院との提携に影響が出る可能性があります。



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