【平均年収530万円】フューチャーリンクネットワーク 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年8月期)

【平均年収530万円】フューチャーリンクネットワーク 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年8月期)

フューチャーリンクネットワークは、地域情報プラットフォーム「まいぷれ」の運営を通じて、地域の中小事業者支援や公共ソリューションを提供する事業を展開しています。直近期は売上高が増加し、親会社株主に帰属する当期純利益も黒字転換となりました。


目次

※本記事は、株式会社フューチャーリンクネットワーク の有価証券報告書(2025年8月期、2024年9月1日 ~ 2025年8月31日、2025年11月28日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


フューチャーリンクネットワークは、地域情報プラットフォーム「まいぷれ」を運営し、地域の魅力や付加価値を流通させる事業を展開しています。同社グループは、地域の中小事業者への情報配信・経営支援、および自治体や国の課題解決に向けた公共ソリューションを提供しています。

単体従業員数は116名、連結従業員数は116名です。セグメントは地域情報流通事業、公共ソリューション事業の2つです。

主な国内グループ会社は、(連結子会社)公共BPO(公共ソリューション)、(連結子会社)地域活性AIテクノロジーズ(地域情報流通)などです。

当連結会計年度では、地域活性AIテクノロジーズ株式会社を設立し、AIを活用したリスキリング・ラーニング事業を開始しました。また、会員制サービス「チイオシ」をリリースし、地方創生メディア「Nativ.media」の事業譲受も行っています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


フューチャーリンクネットワークは、地域情報流通事業と公共ソリューション事業を通じて地域活性化に貢献しています。同社グループは、事業活動そのものが持続可能な社会の実現に資すると考え、人材を重要な資本と捉え、その育成と多様な働き方を重視する傾向が見られます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、比較的若い年齢層の従業員が活躍しており、平均勤続年数から一定の定着傾向がうかがえます。多様なライフステージに対応できる柔軟な働き方を推進しており、従業員が長期的にキャリアを築ける環境を目指していることが示されています。

項目 数値
平均年間給与 5,304,000円
平均勤続年数 7.2年
平均年齢 35.7歳
単体従業員数 116人
連結従業員数 116人
単体のグループ内比率 100.0%


なお、退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、「地域活性化を継続的かつ発展的事業の形で実現することで、社会に貢献する」という企業理念のもと、地域課題解決に貢献できる人材の育成を重要な課題と認識しています。人材、組織、カルチャーの強化と最適な分配、投資のサイクルを重視しています。

具体的には、マネジメント人材の育成・確保に注力しており、出産や子育て等でマネジメント職を断念することがないよう、個人のパフォーマンスを高める環境づくりを進めています。男性社員の育児休暇取得促進や、フレックス制度、リモートワークの導入により、多様なライフステージに応じた柔軟な働き方を実現しています。

また、マネジメント人材のスキルアップのため、「FMS的マネージャーの役割」という行動指針を設定し、定期的な研修や1on1を通じて能力向上に取り組んでいます。メンバーシップ人材の育成では、全従業員共通の行動指針「フューチャーリンク・マインドセット(FMS)」の浸透を図り、MBO方式を用いた目標管理・評価、人事異動、社内公募制度、新規事業提案制度、社内表彰制度、社内勉強会など、様々な制度でキャリアアップを支援しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


連結子会社は法定開示の公表義務対象外のため、提出会社単体のデータを示します。男女賃金差異は、女性活躍推進法に基づく公表義務の対象項目として選択しておらず、公表されていません。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 21.7%
男性労働者の育児休業取得率 100.0%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


フューチャーリンクネットワークは、地域情報プラットフォーム「まいぷれ」の運営を軸に、地域活性化を目指す事業を展開しています。地域の中小事業者や地方自治体が抱える課題に対し、情報流通技術と運営ノウハウを活かしたソリューションを提供しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、地域情報プラットフォーム「まいぷれ」の運営を起点とした事業を「地域情報流通事業」と「公共ソリューション事業」の2つのセグメントで展開しています。地域の魅力を掘り起こし、多様なチャネルで情報を発信することで、地域経済の活性化に貢献しています。

地域情報流通事業

この事業では、地域情報プラ流通基盤「まいぷれ」を運営し、地域の中小事業者の情報配信や経営支援を行っています。また、このビジネスモデルを全国の運営パートナーに提供しています。収益は、地域の中小事業者からの「まいぷれ」掲載・プラットフォーム利用料、および運営パートナーからの加盟料やロイヤルティから得ています。当連結会計年度においては、売上高は前期から減少しました。

公共ソリューション事業

公共ソリューション事業では、地域情報流通基盤を活用し、自治体や国の課題解決に向けた官民連携ソリューションを提案しています。ふるさと納税業務支援や地域共通ポイント「まいぷれポイント」の運営、自治体のDX支援などを手掛けています。収益は、コンサルティング費用、システム提供費用、サービス提供委託料などから得ています。当連結会計年度においては、売上高は前期から増加しました。

同社グループの事業はすべて日本国内で行われており、海外の外部顧客への売上高はありません。また、特定の主要顧客に売上が集中している状況もありません。

セグメント 売上高(2024年8月期) 売上高(2025年8月期)
公共ソリューション事業 7.0億円 7.8億円
地域情報流通事業 8.2億円 7.7億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの直近3期の業績を見ると、売上高は緩やかに増加傾向にあります。経常利益は3期連続で損失を計上していますが、その損失額は縮小傾向にあります。親会社株主に帰属する当期純利益は、当連結会計年度において大幅な増加となり、利益を計上しました。営業活動によるキャッシュ・フローは、当連結会計年度に大きく改善し、資金を獲得する状況となっています。

項目 2021年8月期 2022年8月期 2023年8月期 2024年8月期 2025年8月期
売上高 - - 13.8億円 15.2億円 15.4億円
経常利益 - - △70百万円 △39百万円 △21百万円
経常利益率 - - △5.1% △2.6% △1.3%
親会社株主に帰属する当期純利益 - - △67百万円 2百万円 29百万円
1株当たり当期純利益(円) - - △80.33 2.83 33.85

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上高は、前期から増加しており、従業員1人あたりの営業利益も前期から改善しています。これらの指標は、同社グループの事業活動における効率性が向上していることを示しています。

指標 2024年8月期(前期) 2025年8月期(当期)
従業員1人あたり売上高(連結) 12.3百万円 13.3百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) △0.3百万円 △0.2百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは、財務基盤の強化と成長に向けた投資を進めています。本業で得た資金を元手に、将来を見据えた事業展開を行っている状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの自己資本比率は28.0%となっており、非製造業のプライム市場平均と比較して高い水準を示しています。ROE(自己資本利益率)は11.1%で、プライム市場平均を上回る水準です。手元資金として現金及び預金を4.9億円保有しており、事業運営に必要な流動性を確保している状況です。これらの財務指標は、同社グループが安定した事業運営を継続するための基盤を築いていることを示しています。

指標 2024年8月期(前期) 2025年8月期(当期)
純資産 2.6億円 3.0億円
自己資本比率 26.4% 28.0%
ROE(自己資本利益率) 1.0% 11.1%
現金及び預金 4.4億円 4.9億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローを見ると、当連結会計年度は営業活動によるキャッシュフローが1億3,174万円のプラスとなりました。これは主に税金等調整前当期純利益の計上、減価償却費、預り金の増加によるものです。投資活動によるキャッシュフローは△3,644万円のマイナスとなっており、主に無形固定資産の取得による支出が影響しています。

その結果、フリーキャッシュフローは9,530万円のプラスとなりました。これは本業で得た資金が投資活動による支出を上回り、余剰資金が生じている状況を示しています。財務活動によるキャッシュフローは△4,450万円のマイナスで、主に長期借入金の返済によるものです。前期は営業活動によるキャッシュフローがマイナスでしたが、当期はプラスに転換し、フリーキャッシュフローもプラスに改善していることから、事業活動による資金創出力が向上していることがうかがえます。

項目 2024年8月期(前期) 2025年8月期(当期)
営業CF △3,820万円 1億3,174万円
投資CF △2,696万円 △3,644万円
財務CF 1億3,586万円 △4,450万円
フリーCF(営業CF+投資CF) △6,516万円 9,530万円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク


同社グループは4期連続で営業損失および経常損失を計上しており、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる状況が発生していると認識されています。しかし、AIリスキリング研修に関する助成金採択による特別利益の発生により、当期純利益は黒字となりました。同社グループは収益力の向上、人材の適正配置と人件費増加の抑制、財務基盤の安定化といった対応策に取り組んでおり、これにより継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断しています。

② 事業構造・収益性に関するリスク


同社グループは、地域経済の衰退が顕著になった場合、地域企業の情報の流通量が減少し、事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。また、地域情報流通事業や公共ソリューション事業において、大手企業の新規参入や同業者の事業規模拡大により、マーケット・シェア獲得競争が激化するリスクも存在します。

③ 人材・組織に関するリスク


同社グループは、今後の事業拡大に伴い、優秀な人材の確保と育成が必要であると認識しています。求める人材が確保できない場合や、現在在職している人材の予想を上回る流出があった場合、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、代表取締役社長への依存度が高い状態で推移しており、同氏の事業への関与が困難となった場合には、事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ


解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


フューチャーリンクネットワークは、地域社会の活性化と持続可能なモデル構築をミッションに掲げ、事業を通じて社会貢献を目指す会社です。地域に根ざした情報プラットフォームの運営を通じて、地域経済の循環を創り出すことを重視しています。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


フューチャーリンクネットワークは、「持続可能な地域社会モデルを構築すること」をミッションとしています。地域活性化を継続的かつ発展的な事業の形で実現し、社会に貢献することを目指しています。

地域に点在する付加価値を流通させるプラットフォーム「まいぷれ」を構築・運営することで、地域を活性化させることを基本方針としています。同社グループは、事業を通じて地域を活性化させ、「サステナブルな社会のための循環を創り出すこと」を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


フューチャーリンクネットワークでは、全従業員共通の行動指針として「フューチャーリンク・マインドセット(通称FMS)」を設定し、組織カルチャーの浸透に注力しています。マネジメントを担う社員には「FMS的マネージャーの役割」という行動指針が設定されています。

同社グループは、多様な人材が活躍できる組織を目指しており、マネジメント職になる上での障壁排除に取り組んでいます。従業員が多様なライフステージに応じて柔軟に働けるよう、フレックス制度やリモートワークを導入し、「自由と個人の責任」のもとで自律的に業務を管理・実行できる体制を整備しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


フューチャーリンクネットワークは、事業上及び財務上の課題として、組織力、内部管理体制の強化を挙げています。具体的には、専門的知識を有した優秀な人材の確保及び育成が重要な課題であると認識しており、高度な知識・経験のある人材の確保に積極的に取り組む方針です。

また、内部管理体制の強化も不可欠な課題であり、内部統制システムの運用徹底や事業運営上のリスク管理体制構築に努めています。個人情報等の機密情報管理体制の強化も重視しており、コンプライアンスを重視した取り組みを進めています。

さらに、運営する「まいぷれ」のサービスの健全性の維持及び向上も課題としています。システムの安定稼働や高度なセキュリティ確保、掲載コンテンツの健全性維持・向上に取り組んでいます。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


株式会社フューチャーリンクネットワークは、2025年11月27日付で監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行しました。これにより、取締役会における監査等委員である取締役の議決権を通じて、監督機能の強化と透明性の高い経営を目指しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社は、筆頭株主である株式会社石井本店をはじめ、代表取締役の石井丈晴氏など、創業家やその関連会社が上位株主として名を連ねています。この資本構成は、特定の株主グループが同社の経営に強い影響力を持つことを示しています。

株主名 持株比率
石井本店 35.24%
石井 丈晴 9.45%
岡田 亮介 5.41%
板倉 正弘 4.59%
片町 吉男 4.18%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は7名(男性6名・女性1名)で構成され、女性役員比率は14.3%です。代表取締役は石井丈晴氏が務めています。社外取締役比率は42.9%です。

氏名 役職 主な経歴
石井 丈晴 代表取締役 1997年4月リクルート入社。2000年3月同社設立、代表取締役に就任。2006年10月宣美代表取締役、2016年9月まいぷれ加古川代表取締役を歴任し、現在に至る。
岡田 亮介 取締役事業部門管掌 1998年4月リクルート入社。2001年4月同社入社、2002年4月取締役就任。公共ソリューション部長、事業部門管掌、公共BPO代表取締役などを歴任し、現在に至る。
中川 拓哉 取締役管理部門管掌 2003年4月明報広告入社。2007年5月同社入社。パートナー事業部長、経営統括部長、宣美監査役などを経て、2018年11月同社取締役(管理部門管掌)に就任し、現在に至る。
毛利 裕二 取締役 1996年3月ユー・エス・エデュケーション・ネットワーク入社。アビタス取締役、キャリアアクセス取締役、アイレップ執行役員、はてな取締役副社長などを歴任。2025年11月同社取締役に就任し、現在に至る。


社外取締役は、毛利裕二氏(はてな非常勤取締役)、片町吉男氏(サンクコーポレーション代表取締役・監査等委員)、石倉雅恵氏(社会保険労務士・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、監査等委員である取締役が取締役会の議決権を持つことで、取締役の職務執行に対する監督機能を強化しています。これにより、透明性の高い経営体制を構築し、企業価値の向上を目指しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、固定報酬と譲渡制限付株式による非金銭報酬を組み合わせています。役位や職責、同業他社の水準、経営内容、従業員給与とのバランスを考慮して決定されており、企業価値の持続的な向上へのインセンティブとして機能するよう設計されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 3名 50百万円 16.7百万円
監査役(社外除く) 1名 5百万円 4.7百万円
社外役員 5名 8百万円 1.5百万円


同社は2025年11月27日付で監査役会設置会社から監査等委員会設置会社に移行しており、上記の報酬等の総額は当事業年度に関するもので、移行前の内容を含んでいます。また、非金銭報酬等は、譲渡制限付株式報酬制度に基づく当事業年度における費用計上額を記載しています。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


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