【平均年収857万円】ククレブ・アドバイザーズ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年8月期)

【平均年収857万円】ククレブ・アドバイザーズ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年8月期)

ククレブ・アドバイザーズは、AIを活用した不動産テックシステムにより、企業不動産(CRE)ソリューションと不動産テックシステムの開発・販売を展開しています。直近の連結会計年度では、売上高、各利益ともに大幅な増収増益となりました。


目次

※本記事は、ククレブ・アドバイザーズ株式会社 の有価証券報告書(2025年8月期、2024年9月1日 ~ 2025年8月31日、2025年11月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ククレブ・アドバイザーズは、AIを中心とした不動産テックシステムを活用し、企業不動産(CRE)へのソリューション提供と不動産テックシステムの開発・販売を行っています。同社グループは、CREソリューションビジネスと不動産テックビジネスの2つのビジネスを展開しています。

単体従業員数は15名、連結従業員数は15名です。同社グループの事業セグメントはCREソリューション事業の単一セグメントです。

主な国内グループ会社は、ククレブ・マーケティング、各務原プロパティ(不動産賃貸)などです。

ククレブ・アドバイザーズは、本年4月に有効活用不動産のマスターリース事業を新規事業として立ち上げました。また、地主株式会社や北海道アセットマネジメント株式会社との業務提携も進めています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ククレブ・アドバイザーズは、CREソリューションや不動産テックを主要なビジネスとし、人材を競争力の源泉と位置付けています。そのため、従業員一人ひとりの成長と能力発揮を重視する環境が特徴です。専門性を高めながら、新しい技術を活用して社会課題解決に取り組む働き方が期待されます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は比較的若い組織であり、成長フェーズにあることがうかがえます。平均勤続年数は短めですが、これは事業の拡大や組織の進化に伴う活発な人材の動きを示している可能性があります。平均年齢は30代後半であり、経験豊富な人材と若手が共に活躍する環境と考えられます。

項目 数値
平均年間給与 8,572,000円
平均勤続年数 2.1年
平均年齢 39.4歳
単体従業員数 15人
連結従業員数 15人
単体のグループ内比率 100.0%


なお、退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、CREソリューションや不動産テックといったサービス提供を収益の源泉としており、人材を競争力の源泉と捉えています。そのため、優秀な人材の確保と育成に力を入れ、従業員が成長意欲を高め、最大限能力を発揮し、自己実現できる環境の提供に努めています。

人材育成においては、最新テクノロジーを組み込んだ不動産テックツールを活用し、CREソリューションビジネスに必要なスキルが身につく仕組みを構築しています。リーダーシップ研修や外部研修の活用を促進し、継続的な人材育成に取り組んでいます。また、全業務における生産性向上に向けて、生成AIの活用も積極的に進めています。

社内環境整備としては、企業価値向上に向けたインセンティブとして株式報酬制度を導入しています。各種保険制度、資格取得支援制度、社食制度などの福利厚生制度に加え、会社負担の社員交流会やクラブ活動など、従業員のモチベーション維持・向上を企図した施策を継続して講じています。多様な人材の確保を目的として、女性管理職の登用や外国籍従業員の雇用も行い、性別、国籍、年齢等にかかわらず個性を活かせる環境整備を進めています。併せて、従業員の健康増進がパフォーマンス向上につながると捉え、健康経営を推進しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


当社は、女性活躍推進法及び育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

多様性・登用


2025年8月末日時点の実績を示します。

指標 数値
全従業員に占める女性の割合 46.7%
管理職に占める女性の割合 37.5%
役員に占める女性の割合 0.0%

人材育成・エンゲージメント


2025年8月末日時点の実績を示します。

指標 数値
有給休暇の消化率 56.9%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ククレブ・アドバイザーズは、企業不動産(CRE)に関するソリューション提供と、不動産テックシステムの開発・販売を主軸とする事業を展開しています。AIを活用した独自の不動産テックシステムをビジネスの中心に据え、企業のCREに関する多様なニーズに応えることを目指しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、CREソリューション事業の単一セグメントで事業を運営しています。この単一セグメントの中で、「CREソリューションビジネス」と「不動産テックビジネス」の二つのビジネスを展開しています。

CREソリューションビジネスは、企業のCREに関するニーズを不動産テックシステムで把握・分析し、最適なアドバイザリーと具体的なソリューションを提供するものです。不動産投資案件の売却や不動産仲介、CREアドバイザリー案件の受注などが収益源となっています。同社グループ全体の売上高の大半をこのビジネスが占めています。

不動産テックビジネスは、不動産業界のDX推進に貢献するため、CRE営業支援システム「CCReB AI」や事業用不動産マッチングシステム「CCReB CREMa」などの開発・販売を行っています。これらのシステムはサブスクリプションサービスとして提供されており、月額利用料や成功報酬が収益源となります。また、BtoBポータルサイト「CCReB GATEWAY」の運営による広告収入も得ています。

同社グループは、不動産テックシステムを活用することで、効率的な提案と業務工数の大幅な低減を図り、高い営業利益率水準の維持を目指しています。また、販売用不動産の売却に伴うバランスシートを活用した不動産投資案件の売上計上や、不動産テックシステムのサブスクリプションサービスによる固定収入の積み上げなど、多様な収益ポイントを擁しています。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの業績は、過去4期にわたり売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも継続的に成長しています。特に直近の連結会計年度においては、売上高が大きく伸長し、それに伴い各利益も大幅に増加しました。

項目 2021年8月期 2022年8月期 2023年8月期 2024年8月期 2025年8月期
売上高 - 5.2億円 7.0億円 12.7億円 25.6億円
経常利益 - 1.5億円 2.3億円 4.2億円 6.0億円
経常利益率 - 28.5% 33.3% 32.8% 23.4%
親会社株主に帰属する当期純利益 - 99百万円 1.6億円 2.9億円 4.5億円
1株当たり当期純利益(円) - 29.57 47.80 84.29 110.46

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上高および営業利益は、直近の連結会計年度において前期から増加しています。これは、従業員数の増加を上回る売上高と営業利益の成長があったことを示しており、組織全体の生産性が向上している傾向が見られます。

指標 2024年8月期(前期) 2025年8月期(当期)
従業員1人あたり売上高(連結) 105.8百万円 170.3百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 35.1百万円 40.9百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


ククレブ・アドバイザーズは、積極的な事業展開と成長投資を進めている段階にあります。財務基盤の強化とキャッシュフローの健全化は、今後の事業拡大を支える重要な要素となっています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率がプライム市場の非製造業平均と比較して高い水準にあり、安定した経営基盤を示しています。ROE(自己資本利益率)もプライム市場平均を大きく上回っており、効率的な資本活用ができていることがうかがえます。手元資金も増加傾向にあり、事業運営の柔軟性を高めています。

指標 2024年8月期(前期) 2025年8月期(当期)
純資産 9.7億円 21.0億円
自己資本比率 64.2% 55.2%
ROE(自己資本利益率) 34.2% 29.1%
現金及び預金 2.6億円 16.4億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


当連結会計年度における同社グループの営業活動によるキャッシュ・フローは、販売用不動産の増加額や法人税等の支払額を主な要因として、△3.8億円の支出となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得や従業員への長期貸付けによる支出があり、△1.3億円の支出となっています。財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の増加や株式の発行による収入が主な要因となり、18.9億円の収入となりました。

これらの資金の流れは、同社グループが事業拡大のための投資を積極的に行い、その資金を上場に伴う新株発行や借入によって調達している成長フェーズにあることを示しています。本業での資金創出が一時的にマイナスとなっているものの、将来の成長に向けた投資が活発に行われている状況です。

項目 2024年8月期(前期) 2025年8月期(当期)
営業CF △3.0億円 △3.8億円
投資CF △1.9億円 △1.3億円
財務CF 1.4億円 18.9億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △4.9億円 △5.1億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、大型案件の発生時期変更等による業績変動リスクを認識しています。案件ごとの規模や売上計上のタイミングにより、業績が大きく変動する可能性があります。

また、不動産テック事業においては、資金力やブランド力のある企業の新規参入による競合リスクがあります。これにより、シェアの低下や受注単価の下落が経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、優秀な人材の確保・流出リスクを重要な経営課題の一つとして認識しています。事業に関する高度な知識と経験に基づく競争力のあるサービスを継続的に提供するためには、優秀な人材の確保が不可欠であるとしています。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ククレブ・アドバイザーズは、企業不動産(CRE)へのソリューション提供を通じて、日本の経済・産業に貢献することを企業理念としています。デジタルテクノロジーを活用し、不動産業界の課題を解決しながら、少数精鋭のプロフェッショナル集団として事業拡大を目指している会社です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、「全ての企業不動産へのソリューションを通じて、日本の経済・産業に貢献する。」という企業理念を掲げています。この理念の実現のため、「CRE×テクノロジーで世の中を変える」というビジョンを掲げています。

社内に蓄積したCREに関する経験やノウハウ、各種データを不動産テックシステム内でデータベース化し、あらゆる業務フローのDX化を推進しています。不動産テックシステムと蓄積データを一元的に活用できる総合プラットフォームの構築を進め、事業の拡大と収益の成長を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、少数精鋭のCREプロフェッショナル集団を構築することで事業の拡大を目指す方針です。CREソリューションと不動産テックを主要ビジネスとし、人材を競争力の源泉と考えています。

優秀な人材の確保と育成を図り、従業員一人ひとりが成長意欲を高め、最大限能力を発揮し自己実現できる環境を提供することに努めています。最新テクノロジーを組み込んだ不動産テックツールを活用したスキル習得や、リーダーシップ研修、外部研修の活用を促進しています。

全業務における生産性向上に向けて、生成AIの活用も積極的に取り組んでいます。また、株式報酬制度の導入や各種福利厚生制度、社員交流会などを通じて、従業員のモチベーション維持・向上を図っています。女性管理職の登用や外国籍従業員の雇用も行い、多様な人材が個性を活かせる環境整備を進めています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、優秀な人材の採用と育成による組織体制の強化を優先的に対処すべき課題としています。不動産テックシステムを活用することで、CRE営業の経験が浅い担当者でも顧客へのソリューション提供が可能となるため、優秀な人材の採用と育成を図っています。

テックシステムと優秀な人材から成る模倣困難な組織体制の構築を目指しています。2023年12月からは、CREソリューションの提案ノウハウとテックシステムを連携した社内チャットボットシステム「CCChat」の運用を開始しています。

また、2025年10月より高インセンティブ体系制度であるRS(Restricted Stock)制度を導入し、優秀な人材の獲得と定着、社員の長期的なコミットメントを促進しています。さらに、営業活動の推進や広告戦略の実行により、同社グループ自体の認知度や信用度の向上に努めています。CRE提案活動やセミナーを通じて、企業のCRE戦略に対する意識の向上を図っています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ククレブ・アドバイザーズは監査役会設置会社であり、取締役会と監査役会を設置しています。
取締役会は社外取締役を含む4名で構成され、事業運営に関する重要事項の意思決定を行っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


ククレブ・アドバイザーズの筆頭株主は代表取締役社長である宮寺之裕氏です。同氏が議決権の過半数を保有する合同会社ティー・エム・ティーも上位株主として名を連ねています。これにより、宮寺之裕氏とその関連会社が同社の資本構成において重要な位置を占めていることが示されています。

株主名 持株比率
宮寺之裕 41.35%
フィールド・パートナーズ 9.45%
合同会社ステルラ 3.13%


なお、前事業年度末現在主要株主であったフィールド・パートナーズは、当事業年度末では主要株主ではなくなっています。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は7名(男性7名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。
代表取締役社長は宮寺之裕氏が務めています。社外取締役比率は25.0%です。

氏名 役職 主な経歴
宮寺 之裕 代表取締役社長 興銀リース株式会社(現みずほリース株式会社)入社、三菱商事・ユービーエス・リアルティ株式会社入社、三井不動産株式会社入社を経て、2019年7月同社設立 代表取締役より現職。
小室 仁 取締役常務執行役員 営業本部長 東急不動産株式会社入社、三菱商事・ユービーエス・リアルティ株式会社入社を経て、2020年9月同社入社 執行役員、2024年12月同社取締役常務執行役員営業本部長より現職。
玉川 和信 取締役執行役員 コーポレート本部長 広報・IR室長 中谷司法書士事務所入所、株式会社シンプレクス・インベストメント・アドバイザーズ入社、三菱商事・ユービーエス・リアルティ株式会社入社を経て、2022年3月同社入社、2024年12月同社取締役執行役員 コーポレート本部長兼広報・IR室長より現職。


社外取締役は、髙橋崇晃氏(株式会社KNEAD 代表取締役)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役が経営全般に関する幅広い識見に基づき、経営意思決定と社外からの経営監視を可能とする体制となっています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


ククレブ・アドバイザーズの役員報酬は、中長期的な企業価値向上を重視した報酬体系です。
取締役の報酬は固定報酬である基本報酬と譲渡制限付株式報酬で構成され、社外取締役には独立性を考慮し基本報酬のみが支給されます。
報酬額は、報酬諮問委員会の答申を踏まえ、代表取締役社長が決定する仕組みとなっています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 3名 1.0億円 33.9百万円
社外役員 4名 20百万円 5.0百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。