【平均年収503万円】まんだらけ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年9月期)

【平均年収503万円】まんだらけ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年9月期)

まんだらけは、日本のまんが関連古書やグッズ、アニメ関連商品などの仕入・販売を主軸とする企業です。実店舗に加え、EC事業やオークション事業も展開しています。直近の業績は売上高が増加しましたが、先行投資により利益は減少しました。


目次

※本記事は、株式会社まんだらけ の有価証券報告書(2025年9月期、2024年10月1日 ~ 2025年9月30日、2025年12月25日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


まんだらけは、日本のまんが関連古書、グッズ、アニメ関連商品等の仕入・販売を主軸とする企業です。実店舗での販売に加え、EC事業やオークション事業も展開し、国内外の顧客に対応しています。

単体従業員数は420名です。セグメントは単一です。

まんだらけは、日本のまんが関連古書、グッズ、アニメ関連商品等の仕入、販売を単一の事業として営んでいます。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


まんだらけは、中古品の買取・販売を通じてモノの価値を再認識させ、持続可能な社会に貢献する事業を展開しています。同社では、従業員一人ひとりが「人財」であるという考えのもと、専門性と働きがいを重視した環境づくりに取り組んでいます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、平均勤続年数が長く、平均年齢も比較的落ち着いた水準にあり、人材の定着傾向が見られます。従業員が長期的にキャリアを築きやすい環境が整っていることがうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 5,031,594円
平均勤続年数 11.2年
平均年齢 37.9歳
単体従業員数 420人
連結従業員数 -
単体のグループ内比率 -


同社は、従業員の退職給付に充てるため、確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)の退職一時金制度を採用しています。この制度は国内の従業員を対象としています。退職一時金制度では、退職金規程に基づいた一時金が支給されます。

なお、退職給付債務は7.9億円です。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


まんだらけは、取り扱うモノに対して強い興味を抱き、適切な価値判断ができる人材の採用を重視しています。採用した人材に対しては、有益な情報提供と知識研鑽の機会を設け、発信力のある人材へと育成する方針です。

個々の従業員を「人財」と捉え、それぞれの知見や経験を活かしてお客様に接することで、お客様と従業員がともに成長できる環境整備に取り組んでいます。人種、国籍、信条などに関わらず個性を伸ばし、健康的な生活を享受し、安心して業務に就き、働きがいを感じられる人材育成体制の構築を目指しています。

同社は、本業そのものが社会貢献であると考えており、具体的な測定可能な指標や目標は定めていません。しかし、有給休暇取得率の向上や健康増進に向けた福利厚生制度の充実など、社内環境整備の取り組みに努めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。男性労働者の育児休業取得率は、育児介護休業法に基づく育児休業等の取得割合を算出したものです。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 28.2%
男性労働者の育児休業取得率 0.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 75.6%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 88.8%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 101.7%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


まんだらけは、日本のまんが関連古書、グッズ、アニメ関連商品といったコレクターズアイテムの仕入れと販売を専門とする企業です。単一の事業を展開しており、多岐にわたるサブカルチャー商品を扱うことで、幅広い顧客層にサービスを提供しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社は、まんが関連古書、グッズ、アニメ関連商品などの古物販売を主軸としています。収益は、実店舗での販売、EC事業、そしてオークション事業の三つの柱から得ています。

実店舗では、新規出店や既存店舗の改装を積極的に行い、販売網を拡大しています。特に訪日外国人客の需要を取り込むことに力を入れており、インバウンド需要が売上を牽引する要因の一つとなっています。

EC事業では、自社物流倉庫を拠点に国内外の通販体制を強化しています。新たな販売チャネルとして「メルカリShops」での販売も開始し、オンラインでの販売機会を広げています。

オークション事業では、年6回開催される「大オークション大会」を通じて、希少性の高い商品を扱っています。大会ごとに発行される商品目録『まんだらけZENBU』も、この事業の重要な要素です。同社は、良質な在庫の確保を事業の根幹と位置づけ、長期的な視点で仕入れを拡充し、将来の新店舗展開や新たな物流拠点整備に向けた先行投資を進めています。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


直近の業績は、売上高が増加傾向にあります。これは、新店舗のオープンや既存店舗の好調な推移、EC事業の強化、そしてオークション事業の良好な実績が要因となっています。一方で、経常利益と当期純利益は減少傾向を示しています。これは、販売力強化のための仕入れ拡充や、人材育成への投資による人件費の増加が主な要因です。同社は、これらを将来に向けた体制強化のための先行投資と位置づけています。

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


まんだらけは、安定した財務基盤を維持しつつ、将来に向けた投資を積極的に行っている状況です。本業で得た資金を成長戦略に充て、事業拡大を図っています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社の財務基盤は、自己資本比率がプライム市場平均(非製造業24.2%)を大きく上回る水準にあります。これは、外部からの借入に過度に依存せず、自社の資本で事業を支える力が強いことを示しています。ROE(自己資本利益率)は前期から減少していますが、依然として高い水準を維持しており、効率的な資本活用ができている状況です。手元資金は減少していますが、これは積極的な事業投資や仕入の拡充に資金を充てているためと考えられます。堅実な財務体質は、長期的な視点での雇用や給与の安定性につながる要素と言えます。

指標 2024年9月期(前期) 2025年9月期(当期)
純資産 108.7億円 118.2億円
自己資本比率 60.1% 62.5%
ROE(自己資本利益率) 12.7% 9.5%
現金及び現金同等物 12.5億円 7.7億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社のキャッシュフローは、本業で得た資金を将来の成長投資に充てている状況を示しています。営業活動によるキャッシュフローは2.2億円のプラスとなっており、税引前当期純利益や減価償却費が、棚卸資産の増加や法人税等の支払いを上回ったことが主な要因です。これは、同社が本業で安定的に資金を生み出していることを示しています。

一方で、投資活動によるキャッシュフローは△3.9億円のマイナスとなっており、主に新店舗「コンプレックス2」やその他の店舗設備工事に伴う有形固定資産の取得に資金を投下しています。この結果、フリーキャッシュフローは△1.7億円のマイナスとなり、本業で稼いだ資金以上に成長のための投資を行っていることがわかります。財務活動によるキャッシュフローも△3.1億円のマイナスで、長期借入金の返済や自己株式の取得、社債の償還が、長期借入れによる収入を上回ったことによるものです。

同社は、本業で安定した資金を創出しつつ、事業拡大に向けた積極的な投資を進めている段階であり、これは将来的な事業成長とそれに伴う雇用・給与の安定性につながる可能性があります。

項目 2024年9月期(前期) 2025年9月期(当期)
営業CF 10.9億円 2.2億円
投資CF △0.9億円 △3.9億円
財務CF △12.1億円 △3.1億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 10.0億円 △1.7億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

取扱商品の特殊性として、アンティーク品の価値や流通量が流動的であり、仕入・販売両面での価格統制や流通コントロールに機能不全が生じる可能性があります。これにより、仕入の減少や販売の鈍化が業績に影響を与える可能性があります。また、商品の買取りや機動的な出店対応のための資金調達を金融機関からの借入金に依存しています。既存店舗の業績が予想を下回ったり、新規出店が計画通りに進捗しない場合、業績が影響を受ける可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

商品仕入における価値評価において、代表取締役会長への依存度が高いことがリスクとして挙げられています。同社は過度に依存することなき業務体制への移行を進めていますが、現時点での不測の事態は業績に影響を与える可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


まんだらけは、サブカルチャー全般にわたるコレクターアイテムの中古品を取り扱い、その価値を追求する企業です。同社がどのような経営方針を掲げ、どのような企業風土を大切にしているのかを解説します。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


まんだらけは、サブカルチャー全般に目を向け、まんがやアニメーション関連商品などのコレクターアイテムとなり得る中古品を掘り起こしています。同社は、これらの商品の適正な価値を追求し、市場の創造と安定した拡大を推進しています。

これにより、商品のメインカルチャー化を促進し、時代を超越して受け継がれる文化を育成・保護する企業としての成長を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社は、中古品業界においてコレクターアイテムに特化し、常に新たな商材の掘り起こしと市場開拓を図り、業界での優位性確立を目指す戦略を展開しています。お客様にモノの価値を適切に伝え、モノを大切にする意識の向上を通じて、モノを捨てない社会の醸成に貢献することを企業価値向上につなげています。

モノの価値を理解し、その重要性を社会に発信できる人材の採用と育成に注力しています。従業員一人ひとりが人財であるという観点から、知見や経験を活かしてお客様と接し、ともに成長できる環境整備に取り組んでいます。人種や国籍、信条に関わらず個性を伸ばし、健康的に安心して働きがいを感じられる人材育成体制を構築しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社は、人材の確保と育成を重要な課題としています。商品の適正な価値を判断できる能力や、市場創造の企画・開発が行える人材を確保し、社内教育や研修制度の充実に取り組んでいます。

また、お客様との直接・間接のコミュニケーションから得られる「お客様の声」を貴重な経営資源と捉えています。これらを活用し、商品価格の見直し、新規商品の掘り起こし、店舗運営や接客の改善など、事業の一層の向上を目指しています。これらの課題に対し、社内構造改革を継続し、お客様、株主、従業員の満足度を最大限に高めることを目指しています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


まんだらけは、取締役会が経営戦略や事業計画の最高意思決定機関として機能し、監査役会が取締役の業務執行を監督する体制を構築しています。社外取締役や独立役員である監査役の選任を通じて、経営の透明性と健全性の確保に努めています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


まんだらけの筆頭株主は代表取締役会長であり、創業家関係者が上位株主として複数名を占める資本構成となっています。また、従業員持株会も上位に位置しており、経営陣や従業員が会社の主要な株主として事業を支えていることがうかがえます。

株主名 持株比率
古 川 益 蔵 33.97%
有限会社カイカイキキ 3.54%
まんだらけ従業員持株会 1.93%
西 田 貴 美 1.70%
古 川 北 斗 1.27%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は16名(男性14名・女性2名)で構成され、女性役員比率は12.5%です。代表取締役社長は田中幹教氏が務めています。社外取締役比率は23.1%です。

氏名 役職 主な経歴
田中 幹教 代表取締役社長 2001年同社入社、2003年同社Web制作部長、2010年同社取締役、2023年同社代表取締役社長より現職。
古川 益蔵 代表取締役会長 1970年水木プロダクションアシスタント、1980年まんだらけ創業、1987年同社設立取締役、1990年同社代表取締役社長、2023年同社代表取締役会長より現職。
小山 雄介 取締役副社長 中野店長 1998年同社入社、2016年同社グランドカオス店長、2019年同社取締役、2023年同社副社長より現職。
西田 貴美 専務取締役管理部門統括 1983年藤沢薬品工業入社、1995年同社入社、1996年同社取締役、2022年同社専務取締役、同社管理部門統括より現職。
竹下 典宏 常務取締役コンプレックス店長 2001年同社入社、2008年同社コンプレックス店長、2014年同社取締役、2022年同社常務取締役より現職。
野久尾 亮 常務取締役うめだ店長 2005年同社入社、2015年同社うめだ店長、2019年同社取締役、2022年同社常務取締役より現職。
大井 健一朗 常務取締役 1993年有限会社コスギヤマ入社、2005年同社入社、2009年同社札幌店長、2021年同社取締役、2022年同社常務取締役より現職。
川代 浩志 取締役経理本部長 1984年千葉興業銀行入社、1989年水上税務会計事務所入所、2000年同社入社、2002年同社取締役、2023年同社経理本部長より現職。
香西 陽 取締役渋谷店長 2004年同社入社、2012年同社渋谷店長、2014年同社取締役より現職。
安永 誠 取締役京都店長 PUCK2店長 2003年同社入社、2007年同社名古屋店長、2014年同社取締役、2018年同社取締役退任、2024年同社取締役より現職。


社外取締役は、青木義治氏(飲食店開業)、伊奈さやか氏(弁護士法人リーガルジャパン在籍)、芳原勝伸氏(公認会計士芳原勝伸事務所開所)です。

同社は監査役会設置会社であり、取締役会には3名の社外取締役が選任されています。また、監査役は全員が社外監査役であり、客観的な立場から経営の監督機能を果たしています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、取締役会の決議によって決定され、監査役の報酬は監査役会の協議により決定されています。報酬体系は、それぞれの役割と責務に応じた固定報酬である基本報酬と役員退職慰労金で構成されています。取締役の個人別の固定報酬額は、代表取締役社長と代表取締役会長が決定し、その決定プロセスは社外取締役によるレビューを受けています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 10名 3.7億円 36.9百万円
社外役員 7名 25百万円 3.6百万円


なお、退職慰労金は、当事業年度に計上した役員退職慰労引当金繰入額であり、当事業年度の繰入額には過年度分が含まれています。上記のほか、2024年12月20日開催の定時株主総会の決議に基づき、役員退職慰労金を退任した社外取締役1名に対し2,000千円支給しており、この金額には役員退職慰労引当金繰入額2,000千円が含まれています。

報酬等の総額が1億円以上の役員は存在しないため、個人別の開示は行われていません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。