【平均年収520万円】サカイホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年9月期)

【平均年収520万円】サカイホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年9月期)

サカイホールディングスは、エスケーアイ、セントラルパートナーズなどを傘下に持つ持株会社です。再生可能エネルギー事業を主軸に多岐にわたる事業を展開し、グループ連結従業員数は約440名です。直近の業績は増収、経常増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社サカイホールディングス の有価証券報告書(2025年9月期、2024年10月1日 ~ 2025年9月30日、2025年12月18日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


サカイホールディングスは持株会社であり、単体従業員数は35名、グループ連結従業員数は438名です。

同社グループは、再生可能エネルギー事業を主軸に、移動体通信機器販売関連事業、保険代理店事業、葬祭事業、不動産賃貸・管理事業、ビジネスソリューション事業といった多岐にわたる事業を展開しています。連結子会社4社を中心に事業を運営する持株会社体制です。

主な国内グループ会社は、エスケーアイ、セントラルパートナーズ(保険代理店事業)、エスケーアイマネージメント(葬祭事業)、エスケーアイ開発などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


同社グループは、持株会社として多様な事業を展開しており、従業員の働きがいと成長を重視する企業文化が特徴です。人材育成やキャリア支援に力を入れ、従業員が長期的に活躍できる環境づくりに取り組んでいます。特に、仕事と育児の両立支援制度の拡充や、コンプライアンス教育の徹底を通じて、持続可能な社会への貢献を目指しています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


サカイホールディングスは、平均勤続年数が比較的長く、従業員が安定して勤務している傾向が見られます。平均年齢も30代後半であり、経験豊富な人材が活躍する一方で、若手もキャリアを築きやすい環境がうかがえます。なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 5,202,000円
平均勤続年数 10.7年
平均年齢 37.7歳
単体従業員数 35人
連結従業員数 438人
単体のグループ内比率 8.0%


同社は、確定給付型の退職給付制度を採用しています。これは、給与や勤続年数に応じて将来の給付額が決まる制度です。
この制度は、同社及び一部の連結子会社に適用されています。
退職一時金制度もありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
当連結会計年度末における退職給付に係る負債は200百万円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、持続可能な社会づくりへの貢献を目指し、人材を重要な経営課題と捉えています。従業員の仕事と育児の両立支援を強化するため、2024年11月に「働くパパママ応援制度」を拡充しました。具体的には、育児短時間勤務の適用期間を子どもが小学1年生の9月末日まで延長し、ベビーシッター利用割引券を導入しています。

また、「パパママコンシェルジュ」を設置し、産休育休の取得前から復帰後まで一貫したサポート体制を整えています。人材育成においては、全社網羅的な研修体系図を策定し、eラーニングによるコンプライアンス教育の徹底や、階級別研修、OJT研修、自己啓発研修を通じて組織と事業の強化を図っています。

さらに、採用活動における人権尊重の行動規範を策定し、優秀な人材の採用・定着を促進するため「キャリアチェンジ制度」や「パパママコンシェルジュ」といった社内環境整備を実施しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」の規定による公表義務の対象ではないため、提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

連結子会社の法定開示


主要事業会社3社の数値のみ掲載します。

▼ 株式会社エスケーアイ

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 29.0%
男性労働者の育児休業取得率 60.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 83.1%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 85.4%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 79.8%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


株式会社サカイホールディングスは、持株会社として多様な事業を展開する同社グループを統括しています。再生可能エネルギーから移動体通信機器販売、保険代理店、葬祭、不動産賃貸・管理、ビジネスソリューションまで、幅広い分野で収益を上げています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、株式会社サカイホールディングスを純粋持株会社とし、連結子会社4社で構成されています。多角的な事業ポートフォリオを持ち、それぞれの事業が異なる収益モデルで運営されています。

特に、移動体通信機器販売関連事業が同社グループの収益の大部分を占めており、前期から売上を伸ばしています。次いで再生可能エネルギー事業が大きな割合を占め、安定した収益源となっています。

再生可能エネルギー事業

太陽光発電所で発電した電気を電力会社に販売する事業です。
収益は、20年間固定された売電単価での売電代金から得ています。

移動体通信機器販売関連事業

一般ユーザーに対し、移動体通信キャリアが提供する移動体通信機器の販売や移動体通信サービスの加入契約の取次を行う事業です。
収益は、移動体通信キャリアからの手数料を主な源泉としています。

保険代理店事業

保険会社から委託を受け、医療保険などの第三分野の保険募集を行う事業です。
収益は、保険加入契約後の顧客の払込保険料に応じた各保険会社からの手数料から得ています。

葬祭事業

個人顧客を中心に、葬儀の施行全般を請け負う事業です。
収益は、葬儀の施行や忌明け法要、年忌法要の請負から得ています。

不動産賃貸・管理事業

不動産物件(駐車場)の賃貸借募集や一般消費者の利用を目的とする事業です。
収益は、賃貸借契約者からの月極賃料や一般利用者からの時間使用料から得ています。

ビジネスソリューション事業

法人企業に対し、移動体通信キャリアが提供する移動体通信機器の販売や移動体通信サービスの加入契約取次を行う事業です。
収益は、移動体通信キャリアからの手数料を主な源泉としており、前期から大きく売上を伸ばしています。

同社グループは、本邦以外の外部顧客への売上高がなく、海外に所在する有形固定資産もありません。また、ソフトバンク株式会社が主要な顧客であり、移動体通信機器販売関連事業及びビジネスソリューション事業において売上高の大きな割合を占めています。

セグメント 売上高(2024年9月期) 売上高(2025年9月期)
移動体通信機器販売関連事業 107億円 121億円
再生可能エネルギー事業 23.6億円 23.9億円
葬祭事業 10.5億円 10.3億円
ビジネスソリューション事業 6.1億円 7.5億円
保険代理店事業 6.7億円 6.7億円
不動産賃貸・管理事業 62百万円 64百万円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの過去5期間の業績を見ると、売上高は継続的に増加傾向にあります。経常利益も概ね増加傾向を示していますが、親会社株主に帰属する当期純利益は変動が見られます。当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、投資有価証券売却益の減少が影響しています。

項目 2021年9月期 2022年9月期 2023年9月期 2024年9月期 2025年9月期
売上高 151億円 142億円 148億円 155億円 170億円
経常利益 11.5億円 11.6億円 12.3億円 13.2億円 13.3億円
経常利益率 7.6% 8.1% 8.3% 8.5% 7.8%
親会社株主に帰属する当期純利益 7.4億円 5.3億円 8.2億円 13.2億円 9.9億円
1株当たり当期純利益(円) 71.96 51.45 78.71 129.92 106.27

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は前期から増加しており、生産性が向上している傾向が見られます。従業員1人あたり営業利益(連結)も前期からわずかに増加しており、組織全体の収益創出力が維持されていることを示しています。

指標 2024年9月期 2025年9月期
従業員1人あたり売上高(連結) 35.4百万円 38.9百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 3.2百万円 3.3百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは、安定した財務基盤とキャッシュフローを維持しており、事業運営に必要な資金を自力で生み出す力があります。本業で得た資金を投資に回し、さらに手元資金を積み増す余力がある状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率が前期からわずかに上昇し、安定した水準を維持しています。ROE(自己資本利益率)はプライム市場平均を大きく上回る水準で推移しており、効率的な経営を示しています。手元資金である現金及び預金も増加しており、事業運営の安定性につながる状況です。

指標 2024年9月期(前期) 2025年9月期(当期)
純資産 47.4億円 46.8億円
自己資本比率 22.0% 22.4%
ROE(自己資本利益率) 29.8% 21.4%
現金及び預金 28.0億円 28.6億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローは、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローが前期から増加しています。これは税金等調整前当期純利益や減価償却費の増加によるものです。

投資活動によるキャッシュフローは前期のマイナスからプラスに転換しました。投資有価証券の売却による収入があった一方で、有形固定資産の取得や差入保証金の差入による支出も行われています。

財務活動によるキャッシュフローは、長期借入金の返済や自己株式の取得、配当金の支払があったものの、短期借入金の増加により、前期に比べて資金の減少幅が縮小しています。これらの結果、フリーキャッシュフローは前期から増加し、本業で得た資金が投資を上回る状況を示しています。これは、事業運営に必要な資金を自力で生み出し、さらに手元資金を積み増す余力があることを意味しており、雇用や給与の安定性、将来の成長に向けた基盤が整っている状況です。

項目 2024年9月期(前期) 2025年9月期(当期)
営業CF 16.3億円 19.7億円
投資CF △98百万円 76百万円
財務CF △21.1億円 △19.9億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 15.3億円 20.5億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループの事業構造・収益性に関するリスクとして、移動体通信機器販売関連事業における競争激化が挙げられています。移動体通信端末の普及に伴い、販売およびサービス獲得競争が激化しており、今後の競争状況によっては業績に影響を及ぼす可能性があります。

また、端末価格の高騰によりお客様の買い換えサイクルが長期化する傾向があり、この傾向が顕著になった場合にも業績に重要な影響を与える可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

人材・組織に関するリスクとして、移動体通信機器販売関連事業、保険代理店事業、葬祭事業において、顧客の個人情報漏洩に関するリスクが挙げられています。セキュリティシステムの強化や従業員教育を徹底していますが、不測の事態が発生した場合には、信頼性の失墜や損害賠償請求等により業績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


サカイホールディングスは、時代のニーズに先駆けて挑戦し、未来志向の価値創造と持続可能な事業・社会の実現を目指す会社です。多様な事業を通じて地域社会に貢献し、社員一人ひとりの成長を大切にする企業風土を育んでいます。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループの経営理念は、時代のニーズに先駆けて常に挑戦し、未来志向の価値創出と持続可能な事業・社会を実現することです。経営ビジョンとしては、「カーボンニュートラルの実現に寄与する再生可能エネルギー事業の発展的展開」を掲げています。

また、「セグメント事業を通じた地域社会への生活インフラ提供」や「SDGsの理念に基づく事業領域への新規ビジネス展開」を基本方針とし、新規事業創出への挑戦を推進しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、変化の激しい通信業界において「人」を大切にし、会社にとって一番大切なのは「社員」であると考えています。社員がやりがいを感じられるよう、常に新しいことを取り入れ、年齢に関係なく意見を言える環境を整えているのが特徴です。

また、採用活動においては人権を尊重し、重視する行動規範を社員に周知徹底させています。全役員・社員を対象としたeラーニングを中心とした研修を定期的に実施し、コンプライアンス教育の徹底と意識向上に努めています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、各事業において人材に関する課題に優先的に対処しています。再生可能エネルギー事業では、発電所の増設におけるメンテナンスの実効性を担保するための人材確保が課題です。

移動体通信機器販売関連事業では、お客様満足度向上に向けた人材育成に注力し、社員のスキルアップとやりがいを感じられる環境づくりを目指しています。保険代理店事業では、販売商品の拡充に伴う従業員の教育・研修強化を推進しています。ビジネスソリューション事業では、法人営業部の組織体制拡大に向けた人員獲得に努めています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


サカイホールディングスは監査役会設置会社であり、提出日現在、取締役4名(うち社外取締役2名)、監査役3名(うち社外監査役2名)を選任しています。同社グループは、経営の効率性と透明性を高めることをコーポレート・ガバナンスの基本的な考え方としています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


サカイホールディングスの株主構成を見ると、筆頭株主は事業会社である㈱サンワです。上位には複数の事業会社が名を連ねており、特定の個人株主も上位に位置しています。

株主名 持株比率
㈱サンワ 45.24%
アイデン㈱ 3.43%
㈱サカイ 3.14%
酒井 俊光 3.06%
榊原 康代 2.12%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は7名(男性7名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長は朝田康二郎氏が務めています。社外取締役比率は50.0%です。

氏名 役職 主な経歴
朝田 康二郎 代表取締役社長 2003年4月野村證券株式会社入社、2013年3月クレディ・スイス証券株式会社入社、2019年1月株式会社ミツワ入社、2022年12月刀パートナーズ株式会社取締役より現職。
中野 喜夫 取締役 1988年4月株式会社木曽路入社、2019年10月株式会社木曽路人事部長兼人材開発部長、2022年11月同社人財戦略部長、2025年11月同社取締役執行役員より現職。


社外取締役は、片山義浩氏(アスカ株式会社常務取締役ロボットシステム事業部長・指名報酬諮問委員会委員長)、秋葉一行氏(秋葉法律会計経営事務所所長)です。

同社は監査役会設置会社であり、取締役4名のうち2名が社外取締役、監査役3名のうち2名が社外監査役で構成されています。社外取締役および社外監査役の4名全員を東京証券取引所の定める独立役員に指定し、経営監視機能の客観性と中立性を確保しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


サカイホールディングスの取締役報酬は、月例の固定金銭報酬と譲渡制限付株式報酬で構成される業績連動報酬からなります。社外取締役および監査役には業績連動報酬の支給はありません。

取締役の指名や報酬に関する評価・決定プロセスにおいては、公平性、客観性、透明性の強化を図るため、取締役会の任意の諮問機関として「指名報酬諮問委員会」を設置しています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役 5名 48百万円 9.6百万円
うち社外取締役 3名 8百万円 2.8百万円
監査役 3名 18百万円 5.9百万円
うち社外監査役 2名 9百万円 4.5百万円


役員報酬等の総額は65.9百万円であり、対象となる役員の合計は8名です。

なお、取締役の報酬額は、2020年12月25日開催の第30回定時株主総会において年額350,000千円以内(うち社外取締役年額70,000千円以内)と決議されています。また、2023年12月21日開催の第33回定時株主総会において、譲渡制限付株式報酬の額として年額50,000千円以内、株式数の上限を年50,000株以内(社外取締役は付与対象外)と決議されています。監査役の報酬額は、2020年12月25日開催の第30回定時株主総会において年額50,000千円以内と決議されています。上記には、同社の連結子会社からの報酬等は含まれていません。2023年12月21日開催の第33回定時株主総会において、役員退職慰労金の打切り支給を決議しており、取締役2名に対し6,050千円の支給が予定されています。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。