※本記事は、株式会社CEホールディングス の有価証券報告書(2025年9月期、2024年10月1日 ~ 2025年9月30日、2025年12月18日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
CEホールディングスは純粋持株会社であり、グループ連結従業員数は443名です。
同社グループは、子会社5社により構成されており、電子カルテシステムを中心とした医療情報システムの開発・販売を主たる業務としています。ヘルスケアソリューション事業とマーケティングソリューション事業を展開しています。
主な国内グループ会社は、シーエスアイ(ヘルスケアソリューション事業)、デジタルソリューション、サンカクカンパニーなどです。
2025年7月29日付で、同社は株式会社マイクロンの株式を一部譲渡し、同社およびその完全子会社である株式会社エムフロンティアは連結子会社から持分法適用関連会社となりました。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
CEホールディングスは、医療情報システムの提供を通じて社会貢献を目指す同社グループを統括する持株会社です。同社グループは「人は心に活き心に動く、人こそ企業なり」という経営理念を掲げ、人材を企業づくりの柱と位置付けています。働き方改革や従業員のエンゲージメント向上に積極的に取り組む企業文化が特徴です。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社グループは、医療情報システム事業を核としています。人材の多様性を課題と認識し、海外人材や女性の採用、管理職登用を積極的に進める方針を示しています。人材育成にも力を入れており、スキルアップ研修や1on1ミーティングによる個別指導を実施しています。
なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 連結従業員数 | 443人 |
同社グループでは、退職給付制度として確定給付型と確定拠出型を採用しています。確定給付型は給与や勤続年数に応じて給付額が決まる制度であり、確定拠出型は会社が拠出した資金を従業員が運用する制度です。これらの制度は国内グループ会社に適用されています。
退職一時金制度もあります。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
年金資産は3億7,012万円となっています。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
同社グループは、「人は心に活き心に動く、人こそ企業なり」という経営理念のもと、人材を企業づくりの柱と位置付けています。この考えに基づき、働き方改革や従業員のエンゲージメント向上に積極的に取り組んでいます。
人材育成にも力を入れており、スキルアップを目的とした研修や、1on1ミーティングによる個別指導を実施しています。人材の多様性については課題認識があり、今後は海外人材の採用や女性の採用、管理職登用などを積極的に進めていく方針です。
多様な働き方を実現するため、在宅勤務を含むアクティビティ・ベースド・ワーキング(ABW)を導入し、人材育成と合わせて生産性の向上にも取り組んでいます。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社及び連結子会社は、女性活躍推進法及び育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しています。
グループ全体(連結)
グループ全体の女性管理職比率は、各社の人事データの実績をもとに改善に取り組む方針です。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 女性管理職比率 | 10.0% |
人材育成・エンゲージメント
同社グループは、多様な働き方を実現するため、在宅勤務を含むアクティビティ・ベースド・ワーキング(ABW)を導入しています。人材育成と合わせて生産性の向上に取り組む方針です。
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
CEホールディングスグループは、電子カルテシステムを中心とした医療情報システムの開発・販売を主たる業務とする持株会社です。同社グループは、ヘルスケアソリューション事業とマーケティングソリューション事業の二つのセグメントで事業を展開しています。国内市場を中心に事業を行っており、特定の顧客に収益が集中する状況は見られません。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループの事業は、医療情報システムを核とするヘルスケアソリューション事業と、デジタルマーケティング支援などを手掛けるマーケティングソリューション事業で構成されています。
ヘルスケアソリューション事業
電子カルテシステム「MI・RA・Isシリーズ」を中心に、主に中小病院向けに医療情報システムの開発・販売を行っています。医療情報システムの受託開発・運用管理や、医療機関向け料金後払いシステムの販売も展開しています。新規事業として、患者と医師の情報共有を支援するスマートフォンサービス「ドクターコネクト」の推進にも力を入れています。収益は、システム販売、受託・派遣、サービスから得ています。
マーケティングソリューション事業
企業や組織向けのWebサイト再構築やWebプロモーション支援、デジタルマーケティング人材の育成など、デジタルマーケティング支援を提供しています。また、公共・商業施設向けのデジタルサイネージの販売も行っています。収益は、システム販売、受託・派遣、サービスから得ています。
| セグメント | 売上高(2024年9月期) | 売上高(2025年9月期) |
|---|---|---|
| ヘルスケアソリューション事業 | 141億円 | 153億円 |
| マーケティングソリューション事業 | 4.1億円 | 5.0億円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの売上高は、過去5期間にわたり増加傾向を示しています。経常利益も同様に増加傾向にあり、堅調な推移となっています。親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に一時的な特別損失を計上した影響が見られましたが、当期は特別利益の計上もあり大幅に増加しました。当期の売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は、それぞれ過去最高を記録しています。
| 項目 | 2021年9月期 | 2022年9月期 | 2023年9月期 | 2024年9月期 | 2025年9月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 123億円 | 137億円 | 136億円 | 146億円 | 158億円 |
| 経常利益 | 9.1億円 | 10.4億円 | 12.6億円 | 11.5億円 | 14.3億円 |
| 経常利益率 | 7.4% | 7.6% | 9.2% | 7.9% | 9.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 6.3億円 | 5.9億円 | 6.9億円 | 1.2億円 | 15.6億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | 42.34 | 39.13 | 45.91 | 8.19 | 98.85 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、前期から増加しています。また、従業員1人あたり営業利益(連結)も前期から増加する傾向が見られます。これは、株式会社マイクロンの連結除外による従業員数の減少も影響していますが、同社グループ全体の生産性が向上していることを示しています。
| 指標 | 2024年9月期(前期) | 2025年9月期(当期) |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 24.0百万円 | 35.7百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 1.9百万円 | 3.2百万円 |
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
CEホールディングスグループの財務状況は、自己資本比率やROEの推移から、安定した財務基盤を築いていることがうかがえます。手元資金も確保されており、事業活動を支える基盤が整っています。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社グループの自己資本比率はプライム市場の非製造業平均を大きく上回っており、財務の安定性が高い状態です。ROE(自己資本利益率)も前期から大幅に改善し、収益性の向上が見られます。手元資金も増加傾向にあり、事業運営における資金的な余裕があることを示しています。
| 指標 | 2024年9月期(前期) | 2025年9月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 66.0億円 | 88.4億円 |
| 自己資本比率 | 54.2% | 65.2% |
| ROE(自己資本利益率) | 2.0% | 21.6% |
| 現金及び預金 | 38.3億円 | 47.3億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
当期における同社グループの営業活動によるキャッシュフローは増加し、本業で安定的に資金を獲得している状況です。投資活動によるキャッシュフローは前期の資金使用から当期は資金獲得に転じており、連結子会社株式の売却や貸付金の回収による収入があったことを示しています。財務活動によるキャッシュフローは、新株予約権の行使による収入があったものの、長期借入金の返済や配当金の支払いにより資金を使用する形となりました。フリーキャッシュフローは大幅に増加しており、事業活動と投資活動を通じて自由に使える資金が潤沢にある状態です。
| 項目 | 2024年9月期(前期) | 2025年9月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 7.5億円 | 9.9億円 |
| 投資CF | △6.3億円 | 3.9億円 |
| 財務CF | 5.7億円 | △1.5億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | 1.2億円 | 13.8億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループは、主要顧客である国内医療機関の経営環境の変化が、取引額や件数の減少につながるリスクを認識しています。また、競合との競争激化により、売上高や利益率が低下する可能性も事業リスクとして挙げています。
③ 人材・組織に関するリスク
同社グループは、人材確保や戦力化が計画通りに進まず、市場の成長に人員体制が追いつかないリスクを認識しています。ICT技術の進歩への対応や顧客・業界の専門知識習得の遅れにより、競争力が低下する可能性も指摘しています。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
CEホールディングスは、医療を中心としたヘルスケア全般をITで支援し、国民の安心・安全な生活と社会課題解決に貢献することを目指しています。人材を企業づくりの柱と捉え、持続可能な社会の実現に向けて事業を推進しています。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
同社グループは、医療を中心としたヘルスケア全般をITで支援することを企業理念としています。これにより、「国民の安心・安全な生活」や「社会や事業者が抱える課題解決」に寄与し、企業価値の向上を目指しています。
グループ経営方針としては、中核事業である電子カルテシステムの「時間軸」(来院前、来院後)と「空間軸」(診察室、ロビー、患者の自宅、薬局など)を拡大した領域で事業参画を強め、成長を図っています。また、拡大する事業領域の製品やサービスへのAI活用を推進しています。
全国の販売・SIパートナーとの連携を強化し、医療ITソリューションのトップベンダーを目指す方針です。人々の健康維持・増進と国民医療費抑制に貢献し、人権・環境等のサステナビリティ課題にも取り組むことを重視しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
同社グループの経営理念は、「人は心に活き心に動く、人こそ企業なり」という言葉で始まります。人材こそが社会に役立つ企業づくりの柱であると考えています。
法令・定款・社会規範の遵守を徹底するため、企業行動憲章、企業行動規範、コンプライアンス規程、リスク管理基本規程を策定し、グループ各社への周知を徹底しています。これらの取り組みにより、内部統制システムの構築・維持・向上を継続的に推進しています。
監査等委員会設置会社として、監査等委員による監査を通じて、コーポレート・ガバナンスの充実、取締役会の監査・監督機能の強化、経営の公正性及び効率性の向上を図っています。情報セキュリティ管理の徹底により、同社グループが保有する情報資産を多様な脅威から保護しています。製品・サービスを中心とした事業全般において、品質管理の適正な運用・維持・改善にも取り組んでいます。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
同社グループは、電子カルテシステム領域の強みを生かした事業の拡大と深耕を重要な課題としています。ヘルスケア市場におけるサービスのさらなる拡充と深耕を図り、病院内外、診療前後を含む様々な場面で課題解決を推進しています。拡大した事業領域では、製品やサービスへのAI活用を推進し、医療従事者の生産性向上を実現する方針です。
IT人材の確保と育成も重要な経営課題です。クラウドやAIなどのIT人材の確保及び育成が不可欠であり、海外の人材を含めた採用の強化、社内の教育体制の充実、外部専門人材との連携などを通じて、人材の質と量の両面での強化を図っています。
M&Aの積極的な推進も重点テーマの一つです。既存事業の強化、事業領域の拡大、新規事業の創出のため、電子カルテシステムの「時間軸」と「空間軸」を拡大した領域に資するM&Aを実施し、経営基盤を拡充する方針です。
内部管理体制の強化にも継続的に取り組んでいます。法令・定款・社会規範の遵守を徹底し、内部統制システムの構築・維持・向上を推進しています。情報セキュリティ管理の徹底や品質管理の適正な運用・維持・改善を通じて、企業価値の向上を目指しています。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
同社グループは、取締役会と監査等委員会を設置し、透明性と健全性の高い経営体制を構築しています。業務執行の監視と内部統制システムの充実を通じて、企業価値の向上を目指しています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
筆頭株主は代表取締役会長の杉本惠昭氏です。その他、日本電気や光通信といった事業会社、複数の投資事業有限責任組合が大株主として名を連ねています。特定の株主グループが上位に複数存在し、同社グループの経営を支えている構成となっています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 杉本 惠昭 | 9.77% |
| 日本電気 | 7.21% |
| UH Partners 3 | 6.95% |
| UH Partners 2 | 6.87% |
| 光通信 | 6.49% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は10名(男性8名・女性2名)で構成され、女性役員比率は20.0%です。代表取締役社長COO(最高執行責任者)は新里雅則氏が務めています。社外取締役比率は40.0%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 杉本 惠昭 | 代表取締役会長 CEO(最高経営責任者) | 1990年3月 ㈱オネスト代表取締役札幌支店長兼任。1996年3月 同社代表取締役社長。2003年7月 同社代表取締役会長CEO(最高経営責任者)。2024年12月 同社代表取締役会長CEO(最高経営責任者)より現職。 |
| 新里 雅則 | 代表取締役社長 COO(最高執行責任者) | 1982年4月 日本電気㈱入社。2017年3月 ㈱シーエスアイ取締役東日本システム営業担当。2023年12月 同社取締役副社長COO(最高執行責任者)。2024年12月 同社代表取締役社長COO(最高執行責任者)より現職。 |
| 松澤 好隆 | 専務取締役 CRO(最高リスク管理責任者) | 1997年4月 ㈱ジャパンケアサービス入社。2000年8月 同社入社。2008年12月 同社取締役管理本部長。2021年12月 同社専務取締役CRO(最高リスク管理責任者)より現職。 |
| 芳賀 恵一 | 常務取締役 CSO(最高戦略責任者) | 1989年4月 ㈱富士銀行(現㈱みずほ銀行)入行。2015年10月 同社経営企画室長。2017年12月 同社取締役経営企画室長。2025年12月 同社常務取締役CSO(最高戦略責任者)より現職。 |
| 田口 常仁 | 取締役 CFO(最高財務責任者) | 1989年4月 日本電気㈱入社。2015年10月 ㈱シーエスアイ入社。2020年12月 同社取締役管理担当。2021年12月 同社取締役管理担当CFO(最高財務責任者)より現職。 |
| 藤本 香 | 取締役 CHRO(最高人事責任者) | 2004年11月 キャリアバンク㈱入社。2014年5月 ㈱シーエスアイ入社。2022年12月 同社取締役総務グループ・人事グループ担当。2025年12月 同社取締役CHRO(最高人事責任者)より現職。 |
社外取締役は、浅見英徳氏(日本電気社会公共ソリューション事業部門医療ソリューション統括部長)、出原丈二氏(元北海道トッパン・フォームズ代表取締役社長・常勤監査等委員)、吉田周史氏(吉田周史公認会計士事務所設立・監査等委員)、星加美佳氏(札幌創成法律事務所設立・監査等委員)です。
同社は監査等委員会設置会社です。監査等委員である取締役が業務執行の状況を監督し、経営の公正性・効率性の向上を図る体制となっています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
同社は役員報酬として基本報酬と賞与を支給しています。業績連動報酬は採用しておらず、非金銭報酬として譲渡制限付株式報酬制度を導入しています。この制度は、企業価値の持続的な向上と株主との価値共有を目的としています。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(監査等委員及び社外除く) | 6名 | 1.5億円 | 24.4百万円 |
| 社外役員 | 5名 | 11百万円 | 2.2百万円 |
なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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