【平均年収551万円】キャリアデザインセンター 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年9月期)

【平均年収551万円】キャリアデザインセンター 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年9月期)

キャリアデザインセンターは、エンジニアや営業、女性を主要ターゲットに人材サービス事業を展開しています。直近の業績は過去最高を更新しましたが、一部事業が予想を下回りました。


目次

※本記事は、株式会社キャリアデザインセンター の有価証券報告書(2025年9月期、2024年10月1日 ~ 2025年9月30日、2025年12月18日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


キャリアデザインセンターは「いい仕事。いい人生。」を企業理念に、エンジニア、営業、女性を主要ターゲットとした人材サービス事業を展開。Webサイト運営、人材紹介、IT派遣など多様なサービスを提供しています。

単体従業員数は768名です。

キャリアデザインセンターは、主にキャリア志向の高いエンジニア、営業、女性をターゲットに、求職者と求人企業双方に多様な商品・サービスを提供しています。具体的には、中途向けWebサイト運営、新卒向け情報誌発行・イベント開催、有料職業紹介、IT派遣の5事業を展開しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


株式会社キャリアデザインセンターは、人材サービスを主軸とする事業を展開しており、従業員の平均年齢が若く、比較的勤続年数も短い傾向が見られます。これは、業界特性や同社の成長フェーズを反映している可能性があります。同社は、従業員一人ひとりのキャリア形成と働きやすい環境づくりに力を入れていることがうかがえます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員の平均年齢が30代前半と若く、平均勤続年数も比較的短い傾向にあります。これは、活発な人材の流動性や、若手社員が多く活躍している組織文化を示唆している可能性があります。

項目 数値
平均年間給与 5,514,000円
平均勤続年数 5.9年
平均年齢 30.7歳
単体従業員数 768人


同社は確定給付型の退職給付制度(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)を設けており、国内の従業員を対象としています。退職一時金制度があります。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。退職給付債務は2.6億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社は、従業員そのものが競争力や価値創造の源泉であると捉え、一人ひとりが能力を最大限発揮できるよう、多様性を尊重し、オープンで公平・平等な環境づくりに努めています。従業員が生み出す事業収益を、事業への投資だけでなく従業員へ還元することで、豊かな人生を支える好循環を目指しています。

人材育成においては、各事業の業務経験やOJTを根幹としつつ、主体的なキャリア形成を支援するため、新入社員時から階層別のキャリア開発研修を実施しています。研修を一回きりで終わらせず、その後の変化を確認しデータを蓄積することで、従業員が成長を実感できる仕組みづくりを進めています。

社内環境整備では、「いい仕事に巡り合い、生き生きと輝き、人生を豊かに過ごしてほしい」という考えのもと、創業時より平等な機会と個性を尊重する原則を支持しています。事業規模の拡大に伴い従業員数が増える中でも、一人ひとりが健康で長く活躍できるよう、臨機応変かつスピーディーに働く環境を整える方針です。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。管理職に占める女性の割合は女性活躍推進法に基づき、男性の育児休業取得率は育児介護休業法に基づき算出されています。男女の賃金格差は、男性従業員の平均年間賃金に対する女性従業員の平均年間賃金の割合を示しています。

指標 数値
管理職に占める女性の割合 48.7%
男性の育児休業取得率 20.0%
男女の賃金格差(全従業員) 79.0%
男女の賃金格差(うち正社員) 81.6%
男女の賃金格差(うちパート・有期社員) 76.2%

人的資本


同社は、従業員の男女比や女性管理職層の割合について、男性50%:女性50%を目標としています。特に影響力の大きい部長職については、女性の割合を40%とすることを目標とし、バランスの取れた職場環境の実現を目指しています。

※従業員数は就業人員数であり、臨時従業員は含んでいません。また、同社IT派遣事業に従事する無期雇用派遣従業員の人数は外書きで記載されています。

指標 数値
従業員数 男性(%) 44.9%
従業員数 女性(%) 55.1%
女性管理職比率 課長職(%) 57.4%
女性管理職比率 部長職(%) 36.8%
育児休業取得者数 男性 4人
育児休業取得者数 女性 23人

気候変動対応


同社は、気候変動への対応として温室効果ガスの排出量測定・開示やエネルギー効率の改善に取り組んでいます。ペーパーレス化の推進やオフィスでの省エネ活動を通じて温室効果ガスの削減を推進しています。

※データは同社の本社・赤坂オフィス、赤坂山王オフィスが対象となり、各契約事業会社の排出係数および入居ビル提供による排出係数を元に算出されています。都市ガスは同社オフィスにおいて使用・排出していません。

指標 数値
温室効果ガス排出量実績 Scope2(電気使用量) 367.9 t-CO2
温室効果ガス排出量実績 Scope3(上記以外の間接排出量) 554.5 t-CO2
紙使用量実績(2020年9月期を100とした場合の指数) 32.5

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


株式会社キャリアデザインセンターは、「いい仕事。いい人生。」を企業理念に掲げ、キャリア志向の高い「エンジニア」「営業」「女性」を主なターゲットとして、求職者と求人企業の双方に多様な人材サービスを提供しています。求職者と求人企業が抱える採用課題に対し、幅広い商品・サービスを通じて解決に取り組んでいることが特徴です。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社は、中途向けWebサイトの運営や適職フェアの開催を行うメディア情報事業、新卒向けの情報誌発行やイベント開催を行う新卒メディア事業、有料職業紹介事業を展開する人材紹介事業と新卒紹介事業、そして一般労働者派遣事業を展開するIT派遣事業の5つの事業を運営しています。これらの多様なサービスを通じて、求職者と求人企業のあらゆる採用課題解決を可能にしています。各商品・サービス間の相互機能を強化し、利便性の高いサービス提供を行っています。

同社の事業別の売上高を見ると、IT派遣事業が最も大きな割合を占めており、前期から増加しています。この事業では、有期雇用派遣においてITエンジニアの登録者獲得と新規顧客の案件開拓を強化し、無期雇用派遣ではエンジニアの採用強化と稼働増加に注力しています。

次に売上高が大きいのはメディア情報事業ですが、前期から減少しています。Web求人広告や適職フェアを展開し、エンジニア領域の売上は落ち着きを見せつつも、新規開拓や販売価格の上昇、女性エンジニアの取り込みを進めています。

人材紹介事業も前期から減少しています。登録型人材紹介を運営しており、一般領域では成約件数の伸びが鈍化しましたが、ミドル領域では新規案件開拓と高度なスキルを持つ登録者の獲得により堅調に推移しました。

新卒メディア事業も前期から減少しています。新卒者を対象とした就職イベントや情報誌を提供していますが、一部企業の採用人数縮小や個別セミナーニーズの縮小により取引社数が鈍化しました。

新卒紹介事業は前期から増加しています。登録型新卒紹介を運営し、学生の登録数増加や求人案件の開拓により売上高は増加しましたが、内定辞退の発生により経常損失を計上しています。

なお、同社は本邦以外の外部顧客への売上高がないため、海外売上はありません。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社の売上高と利益は、当事業年度において全社として過去最高を更新しました。しかし、業績予想に対しては売上高・利益ともに下回る結果となっています。

IT派遣事業は業績予想を上回ったものの、その他の事業が業績予想を下回ったことが全体の売上高に影響しました。利益面では、IT派遣事業における無期雇用領域の採用強化や広告宣伝費、人件費の増加があった一方で、全社的なコスト抑制も行われました。景気の不透明感により企業の採用基準が厳格化する中でも、営業プロセスや登録獲得は順調に推移しました。

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社は、財務の安定性や資金の流れを通じて、事業の健全性と将来の成長力を示しています。企業の経営状態を把握することは、長期的なキャリアを考える上で重要な要素となります。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


財務基盤は、企業の安定性や将来の成長力を測る上で重要な要素です。自己資本の厚みや手元資金の状況は、事業の継続性や雇用・給与の安定性に影響を与えます。同社の財務基盤に関する具体的な数値は開示されていませんが、安定した経営は長期的なキャリア形成において重要な要素となります。

指標 2024年9月期(前期) 2025年9月期(当期)
ROE(自己資本利益率) - -
現金及び預金等 - -

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


キャッシュフローは、企業の資金の流れを示し、事業の健全性や成長戦略を理解する上で重要です。本業でどれだけ資金を生み出し、それを投資や借入金の返済にどう充てているかを見ることで、企業の安定性や将来性がわかります。同社のキャッシュフローに関する具体的な数値は開示されていませんが、資金の動きは雇用や給与の安定性、そして企業の成長性に直結する要素です。

項目 2024年9月期(前期) 2025年9月期(当期)
営業CF - -
投資CF - -
財務CF - -
フリーCF(営業CF+投資CF) - -

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク


継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク


同社が手がける人材サービス事業は、景気変動の影響を受けやすいビジネスモデルとなっています。景気が停滞し、転職市場や経済の低迷が長期化した場合、同社の経営成績に影響が及ぶ可能性があります。

また、求人情報提供サービスには競合会社が多く存在しており、他社との差別化が必要であると考えています。競争力のある新規参入企業により同社の優位性が薄れた場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク


同社のビジネスを今後さらに発展させるためには、各事業部における優秀な人材の確保及び育成が必要不可欠であるとしています。求める人材が十分に確保できない場合や、現在在籍している人材が流出した場合、採用した人材の成長が予想を下回った場合、同社の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ


解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


キャリアデザインセンターは、「いい仕事・いい人生」という企業理念のもと、働く人々のキャリア形成を支援し、社会に貢献することを目指しています。多様な人材が活躍できる環境を重視し、持続可能な社会の実現に貢献する企業風土を育んでいます。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社は創業以来、「いい仕事・いい人生」という企業理念を掲げています。キャリア志向の高いエンジニア・営業・女性を主軸とした事業展開で差別化を図り、『type』ブランドによる「ひとつ上のキャリア転職マーケットの確立」を目指しています。

質の高い人材の流動化を通して、企業の活性化と日本経済の発展に寄与していきたいと考えています。働く人々が「いい仕事」に巡り合い、「いい人生」を送ることができる社会の実現を目指している会社です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社は、従業員一人ひとりが個人の能力を最大限発揮できるよう、個性を尊重し多様性を認めることを重視しています。常にオープンで公平・平等であること、従業員が健康で安全に仕事ができること、自立して仕事に取り組める環境づくりに努めています。

創業時より従業員は平等な機会を得る権利を有するという基本的な原則を支持し、個を最大限に生かせるような環境づくりと制度整備を推進してきました。事業の収益を事業への投資だけでなく、従業員へ還元することで、従業員の豊かな人生を支える好循環を目指しています。

企業の持続的成長と中長期的な企業価値創出のため、各ステークホルダーとの適切な協働を不可欠と認識しています。経営の透明性向上や意思決定の迅速化、監督機能強化を図り、適正な企業統治のもと企業価値最大化を基本方針としています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


日本社会においては、少子高齢化による労働人口の減少という深刻な問題が存在しており、今後一層採用が困難になると予想されています。このような状況の中、企業の労働力確保に不可欠な「中途採用による人材の流動化」が、同社が取り組むべきテーマであると考えています。

サステナビリティを経営の重要課題と位置づけ、人的資本に関する方針として、多様な従業員が活躍できる環境整備に取り組んでいます。気候変動への対応として、温室効果ガス排出量の測定・開示やエネルギー効率の改善、ペーパーレス化の推進、オフィスでの省エネ活動などに取り組んでいます。

また、リスク管理規程を定め、リスクマネジメント委員会を中心にコンプライアンスや情報セキュリティ、人権、労働安全衛生などのリスク管理を推進しています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


キャリアデザインセンターは、取締役会および監査等委員会設置会社として、経営の効率性と透明性の向上、企業価値の最大化を目指しています。経営の意思決定と監督機能、業務執行機能の役割分担を明確にし、執行役員制度を導入することで、迅速な経営体制を構築しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


キャリアデザインセンターの筆頭株主は、代表取締役社長兼会長である多田弘實氏です。創業者が大株主として名を連ねており、経営に対する強い影響力を持つ資本構成となっています。また、社員持株会も上位株主として名を連ねており、従業員による株式保有も進んでいます。

株主名 持株比率
多田 弘實 23.97%
日本カストディ銀行(信託口) 3.14%
ダイヤモンド社 2.28%
光通信KK投資事業有限責任組合 2.10%
キャリアデザインセンター社員持株会 1.88%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性8名・女性1名)で構成され、女性役員比率は11.1%です。代表取締役社長兼会長は多田弘實氏が務めています。社外取締役比率は55.6%です。

氏名 役職 主な経歴
多田弘實 代表取締役社長兼会長 1977年1月 ㈱日本リクルートセンター入社。1993年7月 同社設立と同時に代表取締役社長。2006年10月 同社代表取締役社長兼会長より現職。
加山祐介 代表取締役副社長 メディア情報事業部担当 2001年4月 近畿日本ツーリスト㈱入社。2002年10月 同社入社。2014年12月 同社取締役キャリア営業本部長。2024年10月 同社代表取締役副社長メディア情報事業部担当より現職。
西山裕 専務取締役 上席専務執行役員 経営企画担当 2005年4月 同社入社。2012年12月 同社取締役経営企画局長。2023年12月 同社専務取締役上席専務執行役員経営企画担当より現職。


社外取締役は、和田芳幸氏(㈱KIC代表取締役社長・指名・報酬委員会議長)、齋藤哲男氏(㈱ワークツー代表取締役・指名・報酬委員会委員)、宮地夕紀子氏(㈱コーポレイト・ユニバーシティ・プラットフォーム代表取締役)、菅原隆志氏(東京青果㈱常勤監査役)、皆見晴彦氏(元総合ハウジングサービス㈱代表取締役社長)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、社外取締役が取締役会の意思決定の妥当性・適正性を確保するための助言・提言を行うことで、経営に対する監視・監督体制を強化しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


キャリアデザインセンターの役員報酬は、基本報酬と非金銭報酬等で構成されています。非金銭報酬等には譲渡制限付株式が採用されており、中長期的な企業価値向上へのインセンティブ設計が図られています。社外取締役および監査等委員である取締役の報酬は、職務の独立性を考慮し基本報酬のみが支払われる仕組みです。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 3名 2.1億円 69.1百万円
監査等委員(社外除く) 1名 10百万円 10.1百万円
社外役員 5名 22百万円 4.3百万円


個人別報酬が開示されている役員は、多田弘實氏(1.46億円)です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。