【平均年収518万円】リンクバル 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年9月期)

【平均年収518万円】リンクバル 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年9月期)

リンクバルは、インターネットサイト運営事業を展開し、出会いとつながりの機会を提供しています。直近の業績は売上高が減少し、当期純損失が拡大しましたが、営業損失と経常損失は改善傾向にあり、再成長に向けた基盤構築を進めています。


目次

※本記事は、株式会社リンクバル の有価証券報告書(2025年9月期、2024年10月1日 ~ 2025年9月30日、2025年12月19日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


リンクバルグループは、インターネットサイト運営事業を展開しています。国内最大級のマッチングイベントサイト「machicon JAPAN」を基軸に、オンラインマッチングアプリ「CoupLink」や恋愛情報サイト「KOIGAKU」などを通じて、出会いとつながりの機会を提供しています。

単体従業員数は48名、連結従業員数は58名です。同社グループの事業セグメントはインターネットサイト運営事業の単一です。

主な国内グループ会社は、(連結子会社)MiDATAなどです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


リンクバルは、インターネットサイト運営事業を主軸とする企業です。従業員の平均年齢や勤続年数から、比較的若く、活気のある環境がうかがえます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、多様な思考を持つ人材の確保と維持に努め、コミュニケーション環境の提供を重視しています。年齢や性別、国籍を問わず優秀な人材を確保する採用方針を掲げています。

項目 数値
平均年間給与 5,175,000円
平均勤続年数 5.4年
平均年齢 32.8歳
単体従業員数 48人
連結従業員数 58人
単体のグループ内比率 82.8%


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、常に時代に先行した発想や行動を追求し続けることが、持続的な成長と企業価値の向上に重要であると考えています。多様な思考を持った人材の確保と維持、コミュニケーション環境の提供が重要であると認識しています。

年齢・性別・国籍を問わず優秀な人材を確保する採用方針を掲げています。年次有給休暇の取得促進、適正な労働時間の管理、公正公平な評価を行っています。

また、従業員が快適に働くことのできる環境の整備にも取り組んでいます。従業員同士のコミュニケーションを促進する様々な制度を整備するなど、福利厚生制度を充実させています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


リンクバルは、女性活躍推進法および育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、法定開示データは記載を省略しています。

多様性・登用


現在、年齢や性別、国籍、中途採用者等の区分での管理職の構成割合や人数等の目標値等は定めていません。具体的な目標設定等について今後検討を進めていく方針です。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


リンクバルは、イベントECサイト運営サービスとWEBサイト運営サービスを主軸に、人と人とのつながりを提供する事業を展開しています。独身男女向けの恋活・婚活イベントから、共通の趣味を持つ友達作り、自己成長を目的としたイベントまで、幅広いコンテンツを提供しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、インターネットサイト運営事業の単一セグメントで事業を展開しています。主なサービスとして、イベントECサイト「machicon JAPAN」の運営と、これに連動するオンラインマッチングアプリ「CoupLink」などを提供しています。

「machicon JAPAN」は、全国の恋活・婚活イベント情報をウェブ上で提供し、ユーザーがイベントを比較検討して申し込み、決済まで行えるECサイトです。イベントの企画・運営も手掛け、企業の商品・サービスプロモーションにも活用されています。また、1対1の出会いを提供する店舗型サービス「1on1 for Singles」も運営しており、店舗利用料を収益としています。

WEBサイト運営サービスでは、恋愛情報サイト「KOIGAKU」で広告掲載企業から広告料を得ています。オンラインマッチングアプリ「CoupLink」では有料会員からの会費を、カップル専用アプリ「Pairy」でも有料会員からの会費を収益としています。

同社グループの売上高は、イベントECサイト運営サービスが全体の大部分を占めており、WEBサイト運営サービスがこれに続きます。前期と比較すると、イベントECサイト運営サービスは減少しましたが、WEBサイト運営サービスは増加しました。同社グループは日本国内での事業展開に特化しており、海外からの収益はありません。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの直近の業績は、売上高が前期から減少した一方で、営業損失および経常損失は改善する傾向を示しています。しかし、親会社株主に帰属する当期純損失は前期よりも拡大しました。

当期純損失の拡大は、非連結子会社の清算に伴う特別利益の計上と、固定資産に係る減損損失の計上が主な要因となっています。営業活動によるキャッシュ・フローは引き続きマイナスで推移しており、資金の流出が続いています。同社グループは販売費及び一般管理費の最適化に取り組み、第4四半期には連結営業利益で黒字を達成するなど、再成長に向けた基盤構築を進めている状況です。

項目 2021年9月期 2022年9月期 2023年9月期 2024年9月期 2025年9月期
売上高 - - - 9.7億円 9.1億円
経常利益 - - - △1.2億円 △84百万円
経常利益率 - - - △12.8% △9.2%
親会社株主に帰属する当期純利益 - - - △1.2億円 △2.0億円
1株当たり当期純利益(円) - - - △6.65 △10.57

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、前期から増加傾向にあります。これは、従業員一人ひとりの収益貢献度が向上していることを示しています。

また、従業員1人あたり営業利益(連結)も前期から改善しており、従業員あたりの収益性が高まっていることがうかがえます。これらの指標の改善は、同社グループが取り組む業務運用の効率化や、要員の適正配置による人件費の効率的運用といった施策が奏功していることを示唆しています。

指標 2024年9月期 2025年9月期
従業員1人あたり売上高(連結) 14.7百万円 15.6百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) △1.9百万円 △1.5百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループの財務状況を見ると、本業の資金繰りや投資活動の状況から、現在は事業の立て直しと成長に向けた投資フェーズにあることがうかがえます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率がプライム市場の非製造業平均と比較して高い水準にあります。しかし、ROE(自己資本利益率)はマイナスとなっており、前期からさらに悪化している状況です。手元資金である現金及び預金は前期から減少しているものの、一定の残高を確保しています。

指標 2024年9月期(前期) 2025年9月期(当期)
純資産 10.1億円 8.1億円
自己資本比率 76.4% 72.3%
ROE(自己資本利益率) △12.4% △21.8%
現金及び預金 10.7億円 9.1億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローは、営業活動による資金の減少が続いており、本業で資金を創出できていない状況です。投資活動によるキャッシュフローも減少に転じており、有形固定資産の取得による支出が主な要因となっています。財務活動によるキャッシュフローは長期借入金の返済により減少しています。

これらの状況から、同社グループは本業での資金創出が課題であり、事業の立て直しと収益改善が求められるフェーズにあることがうかがえます。

項目 2024年9月期(前期) 2025年9月期(当期)
営業CF △1.1億円 △1.2億円
投資CF 4百万円 △33百万円
財務CF △4百万円 △3百万円
フリーCF(営業CF+投資CF) △1.1億円 △1.5億円


※フリーCF(フリーキャッシュ・フロー)とは、会社が事業活動と投資活動を通じて自由に使える余剰資金のこと。

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

同社グループは、2021年9月期以降、営業損失、経常損失および当期純損失を連続して計上していることから、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象または状況が存在していると認識しています。しかし、2025年9月期第4四半期には連結営業利益で黒字を達成し、事業運営の改善が進んでいると判断しています。また、当連結会計年度末において9.1億円の現金及び預金を保有しており、当面の事業資金は確保されていることから、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断しています。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、晩婚化や未婚化、少子高齢化の進行による婚活市場の動向や利用者の価値観の変化が事業経営に重要な影響を与える可能性があると認識しています。また、「machicon JAPAN」を基軸としたインターネットサイト運営事業への依存度が高いことから、サイトの改善等が利用者や顧客に受け入れられない場合、集客力の低下や会員数の減少が生じる可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、小規模組織であるため、人員確保が計画通りに進まない場合や、重要な人員が社外に流出した場合には、企業競争力や事業推進力が低下する可能性があると認識しています。優秀な人材の確保と育成は、今後の事業規模拡大において重要な課題であると示されています。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


リンクバルは「出会いをつくる。」をミッションに掲げ、オンラインとオフラインを融合した出会いの総合プラットフォームを展開しています。出会いの創出を通じて社会課題の解決と人々の幸福の実現を目指している会社です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは「出会いをつくる。」をミッションに掲げ、出会いの創出を通じて社会課題の解決と人々の幸福の実現を目指しています。オンライン・オフラインを融合させた出会いの総合プラットフォームを展開し、高品質かつ高付加価値のサービス提供により利用者満足度の向上に努めています。

社会から信頼される企業として、法令遵守と健全な経営を基盤に、持続的な成長と企業価値の最大化を図る方針です。中長期的には、イベントプラットフォーム事業の再成長とAI事業領域の拡大を二つの成長エンジンとして、企業価値の向上を目指しています。AI領域を成長ドライバーと位置づけ、AI事業をグループの新たな収益の柱へと成長させることを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、法令遵守と健全な経営を基盤とし、持続的な成長と企業価値の最大化を図ることを重視しています。サステナビリティに関する重要な事項について審議等を行う体制の確立を検討しており、リスク・コンプライアンス管理委員会で各種リスク評価とコントロールを行っています。

常に時代に先行した発想や行動を追求し続けることが、持続的な成長と企業価値の向上に重要であると考えています。多様な思考をもった人材の確保と維持、コミュニケーション環境の提供を重視しており、年齢・性別・国籍を問わず優秀な人材を確保する採用方針です。

年次有給休暇の取得促進、適正な労働時間の管理、公正公平な評価を実施しています。従業員が快適に働くことのできる環境整備に取り組み、コミュニケーションを促進する様々な制度や福利厚生制度を整備しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、多様化する事業環境に対応し、持続的な事業成長を実現するため、専門性の高い人材の確保・育成を推進しています。グループ全体での人材採用の強化、教育研修制度の拡充、多様な働き方を実現する人事制度の整備を通じて、従業員が最大限の能力を発揮できる組織づくりを進めています。

内部管理体制およびガバナンスの高度化にも取り組んでおり、グループ全体の業務効率化とリスクマネジメント体制の強化を図っています。子会社も含めた統制環境の整備や内部監査の強化を通じて、透明性の高いガバナンス体制の確立と持続的な企業価値の向上を目指しています。

また、東京証券取引所グロース市場の上場維持基準のうち「時価総額」基準の充足を重要課題と認識しています。黒字経営と事業成長を基盤とした企業価値向上、投資家・株主との対話を通じた成長性・将来性の適切な発信、IR活動の質と量の強化を進めています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


株式会社リンクバルは監査等委員会設置会社であり、取締役会による監督機能の強化と迅速な意思決定を重視したガバナンス体制を構築しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


株式会社リンクバルの株主構成を見ると、筆頭株主は株式会社Kazyであり、代表取締役社長である吉弘和正氏が第2位の株主として名を連ねています。上位株主には複数の個人株主が並んでおり、特定の株主が同社の経営に大きな影響力を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
Kazy 38.98%
吉弘 和正 22.33%
森 亮太 2.31%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は7名(男性7名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長は吉弘和正氏が務めています。社外取締役比率は42.9%です。

氏名 役職 主な経歴
吉弘 和正 代表取締役社長 1991年4月木村会計事務所入所、2008年3月Hamilton Lane Japan合同会社設立、2011年12月同社設立 代表取締役社長就任、2018年4月より現職。
松岡 大輔 取締役 人事総務部 担当 兼 財務経理部 部長 兼 経営企画室 室長 2006年6月アライアンス入社、2012年7月同社入社、2018年12月取締役就任、2022年12月より現職。
高橋 邦臣 取締役 プラットフォーム事業部 部長 2006年4月スパイシーソフト入社、2018年11月同社入社、2023年12月取締役就任、2024年10月より現職。
尾崎 庸介 取締役 イベントクリエイト事業部 部長 2007年4月丸井グループ入社、2024年12月同社取締役就任、2025年10月より現職。


社外取締役は、苅安高明氏(苅安総合法律事務所代表・監査等委員)、伴直樹氏(NB&パートナーズ代表取締役社長・監査等委員)、塩幡勝典氏(塩幡公認会計士事務所代表・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、社外取締役3名全員が監査等委員を務めています。これにより、客観的かつ中立的な立場からの経営監視機能が強化されています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社は、経営の効率化、健全性、透明性を高め、株主価値の向上を目指すことを目的とした報酬制度を採用しています。職責と成果に基づく公平かつ公正な報酬体系を基本とし、社外役員が過半数を占める報酬委員会の審議を経て、取締役会で報酬が決定されます。また、中長期的な企業価値向上へのインセンティブとして、中期インセンティブ株式報酬と長期インセンティブ株式報酬の2種類の譲渡制限付株式報酬制度を導入しています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 4名 32百万円 7.9百万円
社外役員 3名 12百万円 4.0百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。