【平均年収848万円】グローバルキッズCOMPANY 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年9月期)

【平均年収848万円】グローバルキッズCOMPANY 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年9月期)

グローバルキッズCOMPANYは、グループ各社とともに子育て支援事業を主軸に展開しています。首都圏を中心に多数の施設を運営し、連結従業員数は三千名を超えます。直近期は売上高が増加し、営業利益は過去最高益を更新しましたが、純利益は減少となりました。


目次

※本記事は、株式会社グローバルキッズCOMPANY の有価証券報告書(2025年9月期、2024年10月1日 ~ 2025年9月30日、2025年12月17日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


グローバルキッズCOMPANYは、子育て支援事業を主軸に展開しています。同社グループは、保育所等の運営を通じて次世代を担う子どもたちを育成しており、首都圏を中心に209施設を運営しています。

単体従業員数は16名、連結従業員数は3,358名です。同社グループの事業は「子育て支援事業」の単一セグメントとなっています。

主な国内グループ会社は、グローバルキッズ(保育施設等の運営)、GKS(保育施設運営周辺・サービス)、アソシエ・アカデミーなどです。

同社グループは、2025年7月31日付で株式会社アソシエ・アカデミーの株式取得を完了し、同社および株式会社アソシエ・インターナショナルを完全子会社化しました。これにより、運営施設数は計209施設に拡大しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


株式会社グローバルキッズCOMPANYは、子育て支援事業を通じて社会に貢献している企業です。
従業員の給与水準や働き方については、事業の特性上、人材の定着や育成が重要視される傾向があります。
従業員一人ひとりのキャリア形成や働きがいを支援する取り組みが、企業文化や職場環境を形作っていると考えられます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、平均年齢が比較的高く、平均勤続年数も一定の長さがあることから、従業員が長期的にキャリアを築いている傾向がうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 8,477,000円
平均勤続年数 6.9年
平均年齢 48.5歳
単体従業員数 16人
連結従業員数 3,358人
単体のグループ内比率 0.5%


同社グループは、従業員の退職給付に充てるため、確定給付型の退職給付制度を設けています。
この制度は給与と勤務期間に基づき一時金を支給する退職一時金制度であり、国内の従業員が対象です。
退職給付債務は4.7億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


グローバルキッズCOMPANYは「子ども達の未来のために」という企業理念のもと、子育て支援事業を通じて社会課題の解決に貢献しています。
長期目標として「職員と保護者と地域に最も信頼される存在になり、子ども達の育ちと学びの社会インフラになる」を掲げ、事業を支える人的資本の向上に注力しています。
職員一人ひとりの成長を支援するため、キャリアパスに沿った階層別の研修や勉強会を推進し、専門性向上とキャリア形成を重視しています。

また、多様な働き方の実現や充実した休暇制度を整備することで、子育て世代が安心して働ける環境を提供しています。
柔軟な働き方改革や学べる環境づくり、成長に応じたキャリアパスの設定を通じて、人材育成と従業員エンゲージメントの充実を図り、働きがいのある職場環境の構築を目指しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社は従業員数が100人以下であるため、法定開示データは記載されていません。

連結子会社の法定開示


主要事業会社3社の数値のみ掲載します。
労働者の男女の賃金の差異の主な要因として、正規雇用労働者は時短勤務等の利用によって給与が減額している従業員の女性比率が高いことが挙げられます。男性労働者の育児休業取得率は、育児・介護休業法の規定に基づき算出されており、小数点第1位以下を切り捨てています。管理職は部長級以上に相当する従業員で、施設長を含みます。賃金は2024年10月1日から2025年9月30日を対象期間として算出されています。

▼ 株式会社グローバルキッズ

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 83.0%
男性労働者の育児休業取得率 100.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 86.7%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 87.2%
労働者の男女の賃金の差異(非正規雇用労働者) 93.4%


▼ 株式会社おはようキッズ

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 100.0%
男性労働者の育児休業取得率 -
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 102.8%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 100.6%
労働者の男女の賃金の差異(非正規雇用労働者) 134.9%


▼ 株式会社GKS

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 50.0%
男性労働者の育児休業取得率 -
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 75.3%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 75.0%
労働者の男女の賃金の差異(非正規雇用労働者) 106.2%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


株式会社グローバルキッズCOMPANYは、子育て支援事業を専門とする企業グループです。保育所や学童クラブなどの運営を通じて、次世代を担う子どもたちの育成を支える社会インフラとしての役割を担っています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、子育て支援事業の単一セグメントで事業を展開しています。首都圏を中心に、認可保育所や独立認定保育所、認定こども園、小規模保育といった多様な保育施設、さらに学童クラブや児童館など、合計209施設を運営しています。

収益は、国や自治体からの施設型給付や地域型保育給付、運営費補助金、そして利用者からの保育料や利用料によって得られています。共働き世帯の増加や女性の就業率上昇を背景に保育所利用者数は高水準で推移していますが、全国的な待機児童数の減少や出生数の減少といった外部環境の変化にも対応しています。

政府による「こどもまんなか社会」の推進や「こども未来戦略」に基づく保育士の配置基準見直し、処遇改善、そして「こども誰でも通園制度」の創設など、子育て支援事業を取り巻く政策は多岐にわたります。また、幼児教育・保育の無償化も進められており、東京都では0~2歳の第一子の保育料無償化が開始されています。

このような環境下で、同社グループは「2030トリプルトラスト」の実現に向けた経営戦略を推進しており、保育事業の規模拡大にも取り組んでいます。2025年7月には株式会社アソシエ・アカデミーを完全子会社化し、運営施設数を増やしています。なお、同社グループの売上高のうち、横浜市からの収益が当連結会計年度で15.3%を占めています。海外での売上高は発生していません。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、この5年間で増加傾向にあります。営業利益も堅調に推移し、直近の連結会計年度では2期連続で過去最高益を更新しました。一方で、経常利益は微減となり、親会社株主に帰属する当期純利益は減少となりました。これは特別損失として減損損失を計上したことが主な要因です。営業活動によるキャッシュ・フローは増加しており、本業での資金創出は堅調に推移しています。

項目 2021年9月期 2022年9月期 2023年9月期 2024年9月期 2025年9月期
売上高 235億円 244億円 251億円 264億円 270億円
経常利益 11.5億円 11.8億円 3.2億円 8.2億円 8.1億円
経常利益率 4.9% 4.8% 1.3% 3.1% 3.0%
親会社株主に帰属する当期純利益 4.8億円 △3.1億円 △55百万円 2.6億円 72百万円
1株当たり当期純利益(円) 51.97 △33.61 △5.94 27.20 7.65

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は、前期と比較して減少しています。一方で、従業員1人あたり営業利益は前期から横ばいとなりました。これらの指標は、同社グループの生産性や収益体質を測る上で参考となる情報です。

指標 2024年9月期 2025年9月期
従業員1人あたり売上高(連結) 9.4百万円 8.0百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 0.3百万円 0.3百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループの財務状況は、本業で資金を生み出しつつも、将来に向けた投資を積極的に行っている段階を示しています。ここでは、同社グループの財務基盤と資金の流れ、事業運営におけるリスクについて解説します。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤を見ると、自己資本比率は前期から減少傾向にありますが、非製造業のプライム市場平均と比較すると高い水準を維持しています。ROE(自己資本利益率)はプライム市場平均を下回っており、収益性の改善が今後の課題となる可能性があります。手元資金である現金及び預金は増加しており、事業運営の安定性を示す要素の一つです。これらの財務状況は、会社の安定性や将来の成長余力を判断する上で重要な情報となります。

指標 2024年9月期(前期) 2025年9月期(当期)
純資産 81.2億円 77.1億円
自己資本比率 52.5% 38.4%
ROE(自己資本利益率) 3.2% 0.9%
現金及び預金 12.4億円 26.4億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローを見ると、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは増加しています。これは、税金等調整前当期純利益の計上や減損損失、減価償却費の計上が主な要因です。一方、投資活動によるキャッシュフローは、新規連結子会社株式取得による支出が主な要因となり、資金の減少を示しています。財務活動によるキャッシュフローは、長期借入れによる収入が増加したことで、資金が増加しています。

これらの資金の流れから、同社グループは本業で安定的に資金を生み出しつつ、M&Aなどの成長投資を積極的に行っている状況がうかがえます。フリーキャッシュフローはマイナスとなっていますが、これは成長のための投資が活発であることを示しており、将来的な事業拡大への期待が持てる一方で、短期的な資金流出がある状態です。

項目 2024年9月期(前期) 2025年9月期(当期)
営業CF 14.9億円 16.4億円
投資CF △2.7億円 △21.1億円
財務CF △13.4億円 18.7億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 12.2億円 △4.7億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループの事業構造・収益性に関するリスクとして、少子化や待機児童減少に伴う園児数の減少が挙げられています。これは、収益が園児数に応じて増減するため、想定した園児数の獲得が困難となる可能性があるためです。また、国や自治体による方針や関連法規制の改正もリスクとして認識されています。補助金の削減や株式会社による保育所開設が認められなくなる場合、業績に影響を与える可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

人材・組織に関するリスクとして、保育士や指導員、スタッフの確保が挙げられています。同社グループは職員の採用強化と長期雇用に向けた施策に取り組んでいますが、人材確保に遅れが生じた場合、既存施設の運営や新規施設の開園計画に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


グローバルキッズCOMPANYは、「子ども達の未来のために」という企業理念を掲げ、子育て支援事業を通じて社会に貢献することを目指しています。職員、保護者、地域から最も信頼される存在となることを追求する会社です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、「子ども達の未来のために」を企業理念としています。そして、2030年には「職員と保護者と地域に最も信頼される存在になり、子ども達の育ちと学びの社会インフラになる」という「2030 トリプルトラスト」をビジョンに掲げています。

このビジョン実現に向け、保育事業においては「安心安全の担保」を最優先課題とし、保育の質向上を目指しイエナプランの導入を進めています。また、保育周辺事業の開拓・拡大を通じて収益ソースの多様化を図る方針です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、企業理念である「子ども達の未来のために」に基づき、事業推進そのものが社会課題の解決と持続可能な社会の構築に寄与すると認識しています。職員一人ひとりの成長を支援する取り組みとして、キャリアパスに則した階層別の研修や勉強会などを推進しています。

人財の育成とエンゲージメントの充実を図るため、多様な働き方の実現や充実した休暇制度を整備し、子育て世代が安心して働ける環境を提供しています。柔軟な働き方改革や学べる環境づくり、成長に応じたキャリアパスの設定を通じて、働きがいのある職場環境の構築を目指しています。ガバナンスの強化とコンプライアンスの徹底も重視し、企業倫理の遵守とコンプライアンス教育を図っています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、保育の質の維持・向上を重要な課題としています。優秀な人材の採用や育成の強化、長期雇用の促進を図るため、人事評価制度の精緻化や処遇改善、休暇制度の拡充や社宅等の福利厚生の整備を進めています。また、イエナプランの導入を通じて、子どもや保護者から選ばれる施設を目指しています。

人材育成力の強化として、各職位に応じた研修カリキュラムの充実や海外研修を通じて保育の幅を広げる取り組みを行う方針です。採用力の強化にも注力し、経験者採用に加え新卒採用にも力を入れることで、人材の確保に努めています。経営陣は、保育士が成長できる職場作りや処遇改善、保育士の社会的な地位向上に取り組むことが重要であると認識しています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


グローバルキッズCOMPANYは、取締役会と監査役会を設置しており、代表取締役社長が取締役会の議長を務めています。監査役会は常勤監査役が議長となり、経営の監視機能を果たしています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


グローバルキッズCOMPANYの筆頭株主は株式会社なかやであり、創業家が関連会社を通じて上位株主として名を連ねています。これにより、創業家が同社の経営に強い影響力を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
なかや 41.35%
中正雄一 5.83%
日本生命保険相互会社 4.84%
こどもの森 4.49%
カナモリコーポレーション 4.21%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は7名(男性5名・女性2名)で構成され、女性役員比率は28.6%です。代表取締役社長は中正雄一氏が務めています。社外取締役比率は50.0%です。

氏名 役職 主な経歴
中正 雄一 代表取締役社長 1995年4月株式会社神戸屋入社、2006年5月株式会社グローバルキッズ代表取締役社長、2015年10月株式会社グローバルグループ(現同社)代表取締役社長、2020年11月同社代表取締役社長より現職。
須郷 達也 代表取締役副社長 1985年4月ピジョン株式会社入社、1999年4月同社執行役員子育て支援事業部長、2013年4月株式会社ジャクパ入社、2019年4月同社代表取締役社長、2024年12月同社代表取締役副社長執行役員より現職。


社外取締役は、石井光暢氏(エコグリーンホールディングス代表取締役・指名・報酬委員会委員長)、中山マヤ氏(慶應義塾大学大学院経営管理研究科非常勤講師・指名・報酬委員会委員)です。

グローバルキッズCOMPANYは監査役会設置会社です。社外取締役2名と社外監査役2名を独立役員として指名し、経営監視機能の客観性と中立性を確保しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


グローバルキッズCOMPANYの業務執行取締役の報酬は、固定報酬としての基本報酬と変動報酬としての業績連動報酬で構成されています。変動報酬には譲渡制限付株式報酬が支給され、企業価値向上へのインセンティブとして機能するよう設計されています。社外取締役の報酬は基本報酬のみです。報酬額は、独立社外役員が過半数を占める指名・報酬委員会が客観的な立場で答申を作成し、取締役会で決定されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 2名 50百万円 25.0百万円
監査役(社外除く) 1名 8百万円 8.0百万円
社外役員 4名 17百万円 4.2百万円


なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、当連結会計年度末現在の役員数とは異なります。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。