【平均年収654万円】ヒューマンクリエイションホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年9月期)

【平均年収654万円】ヒューマンクリエイションホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年9月期)

ヒューマンクリエイションホールディングスは、ブレーンナレッジシステムズ、HCフィナンシャル・アドバイザーなどを傘下に持つ純粋持株会社です。エンジニア派遣やITシステム事業を展開し、売上高は継続的に増加、経常利益も概ね増加基調で推移しました。


目次

※本記事は、株式会社ヒューマンクリエイションホールディングス の有価証券報告書(2025年9月期、2024年10月1日 ~ 2025年9月30日、2025年12月18日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ヒューマンクリエイションホールディングスは純粋持株会社であり、単体従業員数は14名、グループ連結従業員数は914名です。

同社グループは、エンジニア派遣に特化した技術者派遣事業とITシステムに関わるコンサルティング・受託開発事業を主たる事業としています。連結子会社7社を中心に、システムソリューションサービス事業を単一の報告セグメントとして展開しており、金融、製造、エネルギー、公共、通信など幅広い業界にサービスを提供しています。

主な国内グループ会社は、ブレーンナレッジシステムズ、HCフィナンシャル・アドバイザー(その他の事業)などです。

近年、同社グループはM&Aを積極的に推進しており、2024年2月にはAIソリューションを提供するTARAが、2025年4月にはM&A仲介事業を手掛けるHCフィナンシャル・アドバイザーがグループ入りし、事業領域を拡大しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


同社グループは、「Technology × Human = Future Creation(ITと人財で未来を創造する)」という企業理念のもと、「人」を最も重要な財産と位置づけています。成果を生み出す行動を重視した人事制度や、多様な教育プログラムを通じて、従業員の成長と働きやすい環境づくりに注力していることが特徴です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社単体の平均年齢は40代半ばであり、平均勤続年数は4年となっています。これは、比較的経験豊富な人材が在籍しつつ、組織全体としては新しい人材の流入も継続的にある傾向を示していると言えます。

なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 6,542,000円
平均勤続年数 4.0年
平均年齢 45.2歳
単体従業員数 14人
連結従業員数 914人
単体のグループ内比率 1.5%


同社グループは、退職給付制度として確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の両方を採用しています。同社および一部の連結子会社は確定給付型制度を、一部の国内連結子会社は確定拠出型制度に加入しています。

退職一時金制度があります。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。連結ベースの退職給付債務は1.7億円です。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、「Technology × Human = Future Creation(ITと人財で未来を創造する)」という企業理念のもと、「人」を最も重要な財産である『人財』と捉え、その育成と活用を経営戦略の核としています。一人ひとりが力を合わせ、互いを高め合うことで無限の可能性を追求し、成果を分かち合う文化を重視しています。

人材育成においては、成果を生み出す行動を重視した人事制度の改善を進め、管理監督者向けのマネジメント研修を継続的に実施しています。また、24時間いつでも学習可能なオリジナルの階層別eラーニングカリキュラムや、対話を重視した研究会・勉強会の補助など、多様な社内教育プログラムを拡充しています。

従業員が安心して働ける環境整備にも力を入れており、安全衛生管理体制の構築、健康診断やメンタルヘルスケアによる過重労働の防止に取り組んでいます。ハラスメント対策として複数の相談窓口を設けるほか、個人情報の適正な管理とプライバシー保護にも細心の注意を払っています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社は、女性活躍推進法および育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

連結子会社の法定開示


主要事業会社3社の数値のみ掲載します。連結子会社のうち、常時雇用する労働者が301名以上の国内連結子会社のみのデータです。

▼ 株式会社ブレーンナレッジシステムズ

指標 数値
男性労働者の育児休業取得率 50.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 88.8%
労働者の男女の賃金の差異(うち正社員) 89.5%
労働者の男女の賃金の差異(うち契約社員) 76.3%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ヒューマンクリエイションホールディングスは、純粋持株会社としてグループ全体の戦略策定と経営管理を担い、連結子会社を通じて事業を展開しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループの主たる事業は、エンジニア派遣に特化した技術者派遣事業と、ITシステムに関わるコンサルティング・受託開発事業です。主要顧客であるシステムインテグレーターやメーカー、またはエンドユーザーから直接受託した案件に参画し、エンジニアの顧客企業先常駐を基本としてシステムの開発・保守を行っています。

具体的には、システム開発の上流工程を担うコンサルティング、ERP領域のシステムコンサルティング・開発、SIにおける基本設計・詳細設計、システム開発後の保守運用、BPO分野でのシステムサポートやサポートデスク運営受託、AIソリューションの提供など、多岐にわたるサービスを提供しています。2025年4月にはM&A仲介事業を手掛ける株式会社HCフィナンシャル・アドバイザーがグループに加わり、企業価値協創型のコンサルティングも提供しています。

同社グループのエンジニア構成は、PM/PLクラス、SEクラス、PGクラス、その他クラスで構成されており、システム開発の全工程に対応可能な技術力を有しています。収益は主に派遣契約と一部の請負契約から得られており、海外の外部顧客への売上高は連結売上高の90%を超えるため、国内事業が中心となっています。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの過去5期間の業績は、売上高が継続的に増加傾向にあります。経常利益も概ね増加基調で推移しており、本業が堅調に推移していることがうかがえます。

当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、前期と比較してわずかに減少しました。これは、投資有価証券評価損を特別損失として計上したことによるものです。

項目 2021年9月期 2022年9月期 2023年9月期 2024年9月期 2025年9月期
売上高 50.4億円 58.0億円 64.9億円 71.7億円 89.5億円
経常利益 4.6億円 5.5億円 7.0億円 6.3億円 7.7億円
経常利益率 9.2% 9.4% 10.8% 8.8% 8.6%
親会社株主に帰属する当期純利益 2.8億円 3.4億円 4.4億円 4.0億円 4.0億円
1株当たり当期純利益(円) 146.05 189.22 264.72 123.09 125.96

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上高は前期から増加しており、組織全体の生産性が向上している傾向が見られます。従業員1人あたりの営業利益も前期から増加しており、効率的な事業運営が進んでいることを示しています。これらの指標は、同社グループが従業員一人ひとりの貢献を通じて収益を創出する力を高めていることを示唆しています。

指標 2024年9月期 2025年9月期
従業員1人あたり売上高(連結) 8.4百万円 9.8百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 0.7百万円 0.9百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは、本業で安定した資金を生み出しつつ、将来に向けた投資も積極的に行っています。財務基盤の状況と資金の流れから、同社グループの安定性と成長性を見ていきます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの自己資本比率は、非製造業のプライム市場平均と比較して高い水準を維持しています。ROE(自己資本利益率)もプライム市場平均を大きく上回る水準で推移しており、効率的な経営が行われていることを示しています。手元資金である現金及び預金も増加しており、事業運営の安定性につながる財務基盤が構築されている状況です。

指標 2024年9月期(前期) 2025年9月期(当期)
純資産 13.5億円 15.3億円
自己資本比率 43.8% 33.5%
ROE(自己資本利益率) 33.9% 28.1%
現金及び預金 10.0億円 14.2億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローを見ると、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは大幅な収入となっています。これは主に税金等調整前当期純利益があったことによるものです。一方で、投資活動によるキャッシュフローは、子会社株式の取得による支出が主な要因となり、支出超過となっています。この結果、事業活動と投資活動を合わせたフリーキャッシュフローはプラスを維持しており、本業で生み出した資金を成長投資に充てつつ、余剰資金も確保している状況です。財務活動によるキャッシュフローは、長期借入れによる収入があった一方で、借入金の返済や自己株式の取得による支出もあり、収入となっています。同社グループは、事業拡大のための投資を積極的に行いながら、資金を効率的に調達していることがうかがえ、将来の成長に向けた基盤を強化している状況です。

項目 2024年9月期(前期) 2025年9月期(当期)
営業CF 4.8億円 10.3億円
投資CF △3百万円 △9.0億円
財務CF △5.0億円 2.8億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 4.8億円 1.3億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループの主要事業であるシステムソリューションサービス事業は、派遣先となる大手製造業やIT関連企業の業績動向に大きく影響を受ける可能性があります。また、同事業は市場に多数の事業者が存在し、景気後退や同業他社間における価格競争の結果として取引単価が低迷するリスクがあります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループの事業は技術者によって支えられており、優秀な人材の確保と育成、定着率が重要な課題です。少子高齢化による労働人口の減少などにより、中長期的には人材の確保が困難になる可能性があり、計画どおりに人材を確保できない場合や離職により技術社員が大幅に減少した場合には、業績に影響を与える可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ヒューマンクリエイションホールディングスは、「Technology × Human = Future Creation(ITと人財で未来を創造する)」という企業理念を掲げ、人財の育成と拡充を通じてシステムソリューションサービス事業の拡大を目指しています。同社グループは「人」を最も大切な財産と考え、「人財」と表現する独自の価値観を持っています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、企業理念「Technology × Human = Future Creation(ITと人財で未来を創造する)」に基づき、人財を育成し拡充することによってシステムソリューションサービス事業を拡大させ、発展し続けることを目指しています。その過程においては、安定的な利益の確保と持続的な成長の維持との均衡を重視しています。これらを通して企業価値を高め、長期にわたって顧客企業、株主、従業員を含むステークホルダーの期待に応えることを基本方針としています。

中長期ビジョンとしては、「答えを創る次世代の経営課題コンサルティング企業」として、技術力・規模ともにシステムソリューションサービス業界の首位グループとなることを掲げています。これを実現するためには、「業界有数の人財数」、「業界有数の技術力」、「オリジナルの制度に基づく人財育成力」のすべてを充足させることが必要であると考えています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは1974年の創業以来、約半世紀にわたってITというツールを通じて、人としてのあり方を追求してきました。同社グループでは、何よりも「人」を一番の財産と考え、『人財』と表現しています。一人ひとりが力を合わせ、人を育てることに喜びを感じ、成果を分かち合うことに喜びを感じ、また人のために自分が頑張る・頑張れる、そんな考え方・活力を持った企業グループに成長していると考えています。

成果ではなく成果を生み出す行動を重視した人事制度の制定・改善や、管理監督者を対象としたマネジメント研修の継続実施に取り組んでいます。また、24時間・場所を選ばずスキマ時間での学習が可能な同社グループオリジナルの階層別eラーニングカリキュラムや、対話を重視した研究会・勉強会の補助等、社内教育プログラムの拡充を進めています。

従業員が働きやすい就業環境を確保するため、安全衛生管理体制をはじめ、過重労働の防止に関する施策として健康診断及びメンタルヘルスケアを実施しています。ハラスメント対策として複数の相談窓口を設けるとともに、社員の個人情報保護にも慎重かつ細心の注意を払うよう努めています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、ITを基軸にクライアントの経営課題解決を図る「ソリューション・インテグレーター」として、システム受託開発やコンサルティングといったフィールドに業容を拡大しており、これら領域におけるM&Aによる非連続の成長を優先課題としています。同社グループの事業は、コンサルタントやエンジニアが持つ経営課題解決能力・システム開発能力を顧客企業に提供することによって成り立つ人財価値提供型のビジネスモデルです。

そのため、高いスキルや生産性を持つ人財シェアを高め、かつ総量を確保することが事業拡大のために重要となります。そこで、同社グループでは人財数・技術力・人財育成力を課題とし、採用活動の強化や新規取引先の拡大、高度なプロジェクト経験を通じた技術力向上に取り組んでいます。

また、成果ではなく成果を生み出す行動を重視した人事制度の制定・改善や、管理監督者を対象としたマネジメント研修の継続実施、同社グループオリジナルの階層別eラーニングカリキュラムや研究会・勉強会の補助等、社内教育プログラムの拡充を進めています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


株式会社ヒューマンクリエイションホールディングスは、持株会社としてグループ全体の戦略企画機能と経営に対する牽制機能を担い、健全な経営と迅速な意思決定による効率性向上に努めています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社の株主構成を見ると、従業員持株会が筆頭株主となっており、従業員の会社への関与がうかがえます。また、光通信KK投資事業有限責任組合や日鉄ソリューションズといった事業会社も上位株主として名を連ねています。

株主名 持株比率
HCHグループ従業員持株会 8.03%
光通信KK投資事業有限責任組合 6.23%
日鉄ソリューションズ 5.09%
富永 邦昭 3.77%
アドバンスト・メディア 3.60%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性8名・女性1名)で構成され、女性役員比率は11.1%です。代表取締役社長は富永邦昭氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。

氏名 役職 主な経歴
富永 邦昭 代表取締役社長 1993年4月ポーラ化粧品本舗入社、2016年11月同社代表取締役社長より現職。
下田 昌孝 常務取締役 1992年4月高野清春税理士・不動産鑑定士事務所入所、2020年4月同社常務取締役より現職。
河邉 貴善 取締役 管理本部長 2008年4月ポーラ入社、2020年4月同社取締役管理本部長より現職。
音吉 元樹 取締役 2001年4月日興証券入社、2025年6月同社取締役より現職。


社外取締役は、島田容男氏(コンピタント税理士法人代表社員)、仁井見達樹氏(エレファントフライ・コンサルティング創業)です。

同社は監査役会設置会社です。取締役会は取締役6名で構成され、代表取締役社長および業務執行取締役の監督、子会社の監督、重要事項の意思決定を担っています。監査役会は監査役3名(うち社外監査役2名)で構成され、経営全般の適正な監視を行っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、固定報酬、業績連動報酬、および譲渡制限付株式報酬で構成されています。業績連動報酬は連結売上高と連結営業利益の達成水準に応じて支給され、譲渡制限付株式報酬は株主との価値共有と企業価値向上への貢献意欲を高めることを目的としています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 4名 1.3億円 31.3百万円
監査役(社外除く) 1名 4百万円 3.8百万円
社外役員 4名 20百万円 5.0百万円


なお、同社は2022年12月15日開催の定時株主総会で取締役退職慰労金制度を廃止しており、引き続き在任する取締役に対しては、制度廃止までの在任期間に対応する退職慰労金が退任時に贈呈されます。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。