【平均年収479万円】デコルテ・ホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年9月期)

【平均年収479万円】デコルテ・ホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年9月期)

デコルテ・ホールディングスは、デコルテなどを傘下に持つ持株会社です。フォトウエディングサービスを中心としたスタジオ事業とフィットネスジムを運営し、グループ連結従業員数は469名です。直近の業績は増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社デコルテ・ホールディングス の有価証券報告書(2025年9月期、2024年10月1日 ~ 2025年9月30日、2025年12月19日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は IFRS です。

1. 企業概要:どんな会社?


デコルテ・ホールディングスは持株会社であり、単体従業員数は27名、グループ連結従業員数は469名です。

同社グループは、フォトウエディングサービスを中心としたスタジオ事業と、パーソナルトレーニングを提供するフィットネスジムを運営しています。連結子会社1社を中心に、「Happiness」「Beauty」「Wellness」をテーマに、顧客の幸福に寄り添うサービスを展開しています。

主な国内グループ会社は、デコルテ(スタジオ事業)などです。

同社グループは、事業効率改善のため、フォトウエディング研修施設の集約やアニバーサリーフォトスタジオの一部閉店、着物レンタルサービス「都々路」の閉店を決定しました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


デコルテ・ホールディングスは、フォトウエディング事業を中心に、お客様の「思い出づくり」をサポートするサービスを提供しています。同社グループは、プロフェッショナル人材の育成と安定的な高品質サービス提供を重視しており、独自の研修カリキュラムを通じて専門技術の向上を図っています。特に女性社員の活躍を積極的に推進しており、多くの女性が重要なポジションで活躍していることが特徴です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、平均年齢が30代後半であり、平均勤続年数は5年程度となっています。これは、比較的若手の社員が中心となって活躍しつつも、一定の経験を積んだ人材が定着している傾向を示しています。
なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 4,787,581円
平均勤続年数 5.1年
平均年齢 37.7歳
単体従業員数 27人
連結従業員数 469人
単体のグループ内比率 5.8%


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、お客様の豊かな暮らしの実現とフォトビジネス市場の拡大に貢献する上で、人材を最も重要な経営資源と位置づけています。プロフェッショナル人材を正社員として雇用し、技術管理部門が作成する独自の研修カリキュラムを通じて社内教育を徹底することで、安定的に高品質なサービスを提供することを強みとしています。専門技術の向上に加え、フォト撮影に新たな付加価値をもたらすことを重視しています。

また、女性が活躍できる場を積極的に創造するため、社内制度の改定を含む働きやすい職場環境作りを進める方針です。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。男性労働者の育児休業取得率およびパート・有期労働者の男女賃金差異は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく公表義務の対象項目として選択しておらず、公表されていません。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 11.1%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 60.3%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 68.3%

連結子会社の法定開示


主要事業会社3社の数値のみ掲載します。

▼ 株式会社デコルテ

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 68.6%
男性労働者の育児休業取得率 100.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 68.1%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 72.6%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 77.9%

グループ全体(連結)

指標 数値
全社員の女性比率 81.0%
管理職に占める女性労働者の割合 56.8%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


デコルテ・ホールディングスは、フォトウエディングやアニバーサリーフォトなどの写真撮影サービスを主軸に、お客様の人生の節目に寄り添う事業を展開しています。持株会社としてグループ全体の経営戦略を策定し、事業を管理しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


デコルテ・ホールディングスグループは、フォトウエディングやアニバーサリーフォトを提供するスタジオ事業と、フィットネスジムを運営するその他の事業セグメントで構成されています。お客様の幸福、美しさ、健康をテーマに、既成概念にとらわれないサービスを追求し、店舗展開を進めています。特にフォトウエディング市場は、結婚式の多様化を背景に成長傾向にあり、同社グループはこの市場のリーディングカンパニーとして事業を拡大しています。

スタジオ事業

スタジオ事業は、結婚式とは別に記念写真を撮影するフォトウエディングサービスと、子供写真や家族写真を提供するアニバーサリーフォトサービスが中心です。フォトウエディングでは、都市部の主要駅近くに大型店舗を展開し、接客から撮影までを同一店舗で完結できる体制を整えています。また、屋内和庭園の再現など、独自のテーマを持つハウススタジオで顧客の支持を得ています。
収益は、撮影データやアルバム等の提供を通じて得ています。フォトウエディングサービスは前期に比べ売上収益が増加し、アニバーサリーフォトサービスも新規出店により売上収益が増加しました。

その他の事業セグメント

その他の事業セグメントでは、パーソナルトレーニングを中心としたフィットネスジム「40minutes」の運営を行っています。
収益は、会費やパーソナルトレーニング料から得ています。フィットネスジムは店舗閉店の影響により、前期に比べ売上収益が減少しました。

セグメント 売上収益(2024年9月期) 売上収益(2025年9月期) セグメント利益(2024年9月期) セグメント利益(2025年9月期) 利益率
スタジオ事業 55.5億円 60.2億円 2.3億円 3.2億円 5.3%
その他の事業セグメント 36百万円 29百万円 △7百万円 △23百万円 △80.8%

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


デコルテ・ホールディングスグループの直近5期間の業績を見ると、売上収益は増加傾向にあります。営業利益および親会社の所有者に帰属する当期利益も、変動はあるものの、当期は前期から増加となりました。当期は、減損損失の計上など一時的な費用が発生しましたが、売上収益の増加が利益を押し上げる形となりました。

項目 2021年9月期 2022年9月期 2023年9月期 2024年9月期 2025年9月期
売上収益 45.9億円 53.2億円 58.5億円 55.9億円 60.5億円
税引前利益 7.4億円 12.6億円 7.6億円 1.2億円 2.0億円
税引前利益率 16.0% 23.8% 13.0% 2.2% 3.3%
親会社の所有者に帰属する当期利益 5.7億円 10.2億円 4.9億円 1.1億円 1.5億円
1株当たり当期純利益(円) 102.20 190.17 96.51 20.79 28.42

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


デコルテ・ホールディングスグループの従業員1人あたりの売上収益は、前期から増加しています。また、従業員1人あたりの営業利益も前期から増加となりました。減損損失の計上など一時的な費用も発生しましたが、売上収益の増加と営業利益の改善が、従業員数の増加を上回るペースで進んだことを示しています。組織全体の効率化が進み、従業員一人ひとりの貢献度が高まっている傾向が見られます。

指標 2024年9月期 2025年9月期
従業員1人あたり売上収益(連結) 12.6百万円 12.9百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 0.5百万円 0.6百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは、本業で安定した資金を生み出しつつ、将来に向けた投資も行っています。財務基盤は着実に強化されている状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの自己資本比率は40.4%であり、前期の37.8%から増加しました。これはプライム市場の非製造業平均と比較して高い水準を示しています。

ROE(自己資本利益率)は当期3.0%で、前期の2.2%から改善しましたが、プライム市場平均を下回っています。手元資金である現金及び現金同等物は3.3億円を確保しており、前期の2.2億円から増加しました。

これらの財務状況は、同社グループが安定した事業運営を継続するための基盤を構築していることを示しています。

指標 2024年9月期(前期) 2025年9月期(当期)
自己資本 48.3億円 49.8億円
自己資本比率 37.8% 40.4%
ROE(自己資本利益率) 2.2% 3.0%
現金及び現金同等物 2.2億円 3.3億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの営業活動によるキャッシュ・フローは、当期に13.7億円の収入となり、前期から増加しました。これは主に税引前利益の計上や減価償却費及び償却費の増加が要因となっています。

投資活動によるキャッシュ・フローは、当期に2.6億円の支出となり、前期から支出額が増加しました。有形固定資産及び無形資産の取得、資産除去債務の履行による支出が主な要因です。

その結果、本業で得た資金で投資を賄い、残ったフリーキャッシュ・フローは11.0億円のプラスとなりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、当期に9.9億円の支出となり、前期から支出額が減少しました。長期借入金やリース負債の返済による支出が主な要因です。

同社グループは本業で安定的に資金を生み出し、投資を賄いつつ、借入金の返済も進めている状況であり、事業の安定性と成長に向けた基盤が整っていることを示しています。

項目 2024年9月期(前期) 2025年9月期(当期)
営業CF 7.2億円 13.7億円
投資CF △2.1億円 △2.6億円
財務CF △10.9億円 △9.9億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 5.0億円 11.0億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク


継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク


同社グループは、売上収益・利益ともにフォトウエディングサービスへの依存度が高い状況です。この市場の成長が鈍化した場合、同社グループの財政状態や業績に影響を及ぼす可能性があります。

また、競合他社が資本力やサービス、価格競争力において優位に立つ場合があり、販売競争で劣勢に立たされるリスクがあります。これにより、期待通りのサービス提供や受注水準の維持が困難になる可能性も指摘されています。

③ 人材・組織に関するリスク


同社グループは、今後の事業拡大に向けて優秀な人材の確保と育成を重要な課題と認識しています。必要とする人材が確保できなかった場合や中核人材の流出、育成が図れなかった場合には、事業計画の遅延や既存店舗の運営に支障をきたす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ


解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


デコルテ・ホールディングスは、「Happiness」「Beauty」「Wellness」をテーマに掲げ、お客様の「思い出づくり」と「幸福」に貢献することを目指しています。写真を通じて、人々の豊かな暮らしと社会の持続可能な発展に寄与する企業風土を醸成しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


デコルテ・ホールディングスグループは「Happiness」「Beauty」「Wellness」を経営の基本方針のテーマとしています。店舗を通して同社グループの価値観をお客様に明確に提示し、幸福を感じる方を一人でも多く増やすことを目的としています。

2028年9月期までの中期経営計画では、「フォトウエディングサービスのさらなる成長」と「ライフフォトカンパニーの礎を創る」をテーマに掲げ、スタジオ事業の成長に注力する方針です。スタジオ事業の行動指針は「フレームを超える感動を」、使命は「新しい感動体験をつくり、文化として浸透させる」と定めています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


デコルテ・ホールディングスグループは、お客様の豊かな暮らしの実現やフォトビジネス市場の拡大に貢献する上で、人材を最も重要な経営資源と位置付けています。プロフェッショナル人材を正社員として雇用し、独自の研修カリキュラムによる社内教育を通じて安定的に高品質なサービスを提供することを強みとしています。

サステナビリティに関する重要事項も取締役会で報告・審議・決定を行うなど、透明性や公正性の確保された経営体制を維持することを重視しています。同社グループでは女性の活躍できる場を積極的に設けており、管理職における女性の割合も高い水準となっています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


デコルテ・ホールディングスグループは、フォトグラファーやメイクアップアーティストの人材確保及び育成を重要な課題としています。新卒採用で十分な人員数を確保するとともに、特に地方においては中途採用を含めた現地採用を強化しています。

女性の活躍できる場を創造するため、社内制度の改定を含めた働きやすい職場環境作りを進めることを今後の重点テーマとしています。事業リスク及び機会については、取締役会や経営会議、リスク管理委員会、コンプライアンス委員会等の会議体を通じて識別し、継続的なリスク低減及び機会への対応に努めています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


デコルテ・ホールディングスは監査役会設置会社であり、取締役会と監査役会による経営監視体制を構築しています。同社グループは、ステークホルダーを尊重し、企業価値向上とガバナンス強化に取り組んでいます。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


デコルテ・ホールディングスの筆頭株主は事業会社であるIBJです。その他、個人株主や信託銀行が上位株主として名を連ねています。特定の株主グループが上位に複数名を占める状況は見られません。

株主名 持株比率
IBJ 32.96%
小林 健一郎 5.46%
日本カストディ銀行(信託口) 3.66%


なお、前事業年度末において主要株主でなかったIBJは、当事業年度末現在では主要株主となっています。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は7名(男性5名・女性2名)で構成され、女性役員比率は28.6%です。代表取締役社長は新井賢二氏が務めています。社外取締役比率は50.0%です。

氏名 役職 主な経歴
新井 賢二 代表取締役社長 1990年4月株式会社三和銀行入行。タリーズコーヒージャパン、東京美装興業を経て、2017年10月同社取締役管理部ゼネラル・マネージャーに就任。2022年12月より現職。
新 敬史 取締役 管理部ゼネラル・マネージャー 1995年4月株式会社レイク入社。日本GE、ニッセンGEクレジット、おやつカンパニー等を経て、2023年12月より同社取締役管理部ゼネラル・マネージャーに現職。


社外取締役は、中曽根玲子氏(國學院大學法学部教授)、松岡洋平氏(A.T. カーニー株式会社スペシャリストプリンシパル)です。社外監査役は、井上美樹氏(井上美樹公認会計士事務所所長)、太田大三氏(丸の内総合法律事務所代表弁護士)、小林克彦氏(元双日株式会社専務執行役員)です。

同社は監査役会設置会社であり、取締役会と監査役会が経営を監視・監督する体制をとっています。社外取締役2名と社外監査役3名が選任されており、それぞれの専門的見地から経営の監督・監査を担っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


デコルテ・ホールディングスの取締役報酬は、固定報酬、業績連動報酬、および譲渡制限付株式による非金銭報酬で構成されています。業績連動報酬は営業利益と当期利益の対予算達成率に連動し、非金銭報酬は貢献度を考慮して付与されます。社外取締役と監査役には業績連動報酬は支給されません。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 4名 62百万円 15.4百万円
社外役員 6名 24百万円 3.9百万円


同社の役員報酬等の総額は85.1百万円であり、対象となる役員の総数は10名です。

個人別報酬が開示されている役員は存在しません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。