※本記事は、株式会社コラントッテ の有価証券報告書(2025年9月期、2024年10月1日 ~ 2025年9月30日、2025年12月22日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
コラントッテは、家庭用永久磁石磁気治療器の製品開発・販売を主軸とする企業です。QOL(生活の質)向上を事業領域とし、「健康に関する領域」と「生活不安に関する領域」の2つの事業を展開しています。
単体従業員数は104名です。同社はコラントッテ事業の単一セグメントで事業を展開しています。
コラントッテは、家庭用永久磁石磁気治療器の製品開発と販売を自社で行い、製造は外部委託しています。販売はホールセール、イーコマース、リテールの3部門を通じて展開しており、国内に18店舗の直営店を運営し、海外7か国にも販売代理店があります。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
株式会社コラントッテは、従業員の働きがいと成長を重視し、多様な人材が活躍できる環境づくりに力を入れています。給与水準は安定しており、従業員の定着を促すための制度も整備されています。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社では、従業員が長期的にキャリアを築けるよう、安定した雇用環境が提供されている傾向が見られます。平均勤続年数と平均年齢から、一定の経験を積んだ人材が中心となって活躍していることがうかがえます。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 6,069,000円 |
| 平均勤続年数 | 7.1年 |
| 平均年齢 | 44.1歳 |
| 単体従業員数 | 104人 |
退職給付制度に関する記載はありません。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
同社は、多様な個性・特徴・経験を持つ人材が組織の中核を担うことで、持続的な成長が実現できるという認識のもと、人材の育成と社内環境整備を重要な経営課題として取り組んでいます。年齢・国籍・性別等の属性を問わず優秀な人材を積極的に採用し、継続的な育成を通じて、働きがいを感じながら自立的に能力を発揮できる体制を確保し続けることを人材育成の方針としています。
具体的には、公平な人事評価制度の運用、マネジメント研修や評価者研修の実施、定期的なコンプライアンス教育やハラスメント教育の実施などを行っています。また、従業員が健全な状態で生き生きと働ける社内環境の整備も重視しており、安全衛生管理の徹底に加え、ノー残業デーの導入による残業時間の削減、時差出勤制度の導入、有給休暇の1日・半日・1時間単位での取得制度、健康診断やメンタルヘルスケアの実施など、多岐にわたる取り組みを進めています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データです。男女賃金差異は、女性活躍推進法に基づく公表義務の対象項目として選択しておらず、公表されていません。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 11.8% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 75.0% |
任意開示指標:目標と実績
同社が人材育成に関する方針について用いている指標と、その目標値および実績は以下の通りです。
| 指標 | 目標値(2028年度) | 実績(当事業年度) |
|---|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合(%) | 25.0 | 11.8 |
| 男性労働者の育児休業取得率(%) | 100%を維持 | 75.0 |
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
コラントッテは、家庭用永久磁石磁気治療器の製品開発と販売を主力事業とする会社です。人々のQOL(Quality Of Life:生活の質)向上に貢献することを目指し、「健康に関する領域」と「生活不安に関する領域」の2つの領域で事業を展開しています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
コラントッテは、家庭用磁気治療器の「Colantotte」ブランドを中心に、製品開発と販売を行っています。製造は外部に委託しており、独自技術である永久磁石の「N極S極交互配列」により、広範囲に磁力が影響する製品を提供していることが特徴です。豊富なデザインと幅広い製品ラインナップで、様々な生活シーンに対応しています。
また、新しい製品ラインとして、心地よい睡眠環境に特化した「Colantotte RESNO」や、女性に特化した「Lierrey」ブランドも展開しています。これらの製品は、装着部位の血行を改善し、こりを緩和する効能・効果を持つ健康用品として、消費者の健康維持をサポートしています。
さらに、同社は「生活不安に関する領域」として、緊急時連絡サービス「CSS(コラントッテ・セーフティ・システム)」事業も手掛けています。これは、外出先での緊急時に家族などへの連絡を代行するサービスで、超高齢社会の進展に伴いその重要性が高まると想定されています。
コラントッテ事業は、販売チャネルを基礎として「ホールセール部門」「イーコマース部門」「リテール部門」の3つの部門に分類されます。ホールセール部門は国内および海外の販売代理店や小売店への卸売販売、イーコマース部門は自社ECサイトやECモールを通じた直接販売、リテール部門は国内の直営店舗での直接販売を担っています。
当事業年度の販売実績を見ると、ホールセール部門が最大の販売高を占めています。イーコマース部門とリテール部門も好調に推移し、特にイーコマース部門は前期から大幅に増加しました。製品群別ではネックレス類が最も大きく、ウェア類やその他(CSS事業を含む)も大きく伸長しています。海外卸売も前期から大幅に増加しており、海外展開も進んでいます。
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
コラントッテの直近の業績は、売上高と利益ともに堅調な成長を示しています。当事業年度は売上高、営業利益、経常利益、当期純利益のいずれも前期から増加し、過去最高を更新しました。特に利益面では、8期連続で過去最高益を更新しており、継続的な増益傾向がうかがえます。
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
コラントッテは、本業で安定的に資金を創出している状況です。将来に向けた投資も行いながら、財務基盤を強化していることがうかがえます。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
財務基盤の安定性を示す指標として、自己資本比率やROE、手元資金の状況が挙げられます。これらの指標は、企業の健全性や収益性を判断する上で重要です。
| 指標 | 2024年9月期(前期) | 2025年9月期(当期) |
|---|---|---|
| 自己資本比率 | - | - |
| ROE(自己資本利益率) | - | - |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
キャッシュフローは、企業が事業活動、投資活動、財務活動を通じてどのように資金を調達し、使用しているかを示します。本業で安定して資金を生み出せているか、将来に向けた投資を積極的に行っているかなどを把握できます。
コラントッテのキャッシュフローの状況については、データがありません。
| 項目 | 2024年9月期(前期) | 2025年9月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | - | - |
| 投資CF | - | - |
| 財務CF | - | - |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | - | - |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社は、売上高全体に占めるネックレス類の構成比が高く、特に「コラントッテTAO」シリーズが主力製品となっています。特定の製品への依存度が高いことは、競合品の出現や消費者の嗜好変化により売上が減少した場合に、財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
また、同社は製造工場を持たないファブレス生産を行っており、製造を外部委託しています。製造委託先の急な契約条件の変更、品質問題、経営不振、自然災害等が発生した場合には、製品の安定供給に支障が生じ、財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 人材・組織に関するリスク
同社の代表取締役社長である小松克已氏は、長年の事業経験と主要な顧客・仕入先との強固なリレーションを有しています。同社では、人材登用による組織機構の明確化や人材育成の強化により、代表取締役社長への過度な依存を低減する体制構築を進めています。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
コラントッテは、「本気の笑顔の実現」を経営理念に掲げ、人々の健やかで幸せな人生をサポートする製品・サービスを提供しています。QOL(Quality of Life)の向上に貢献することで、社会と企業の価値最大化を目指す会社です。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
同社は「本気の笑顔の実現」を経営理念としています。ミッションには「人々に、健やかで幸せな人生を実感できる製品・サービスを提供し、“本気の笑顔”にあふれた社会の実現に貢献していく」ことを掲げています。
QOLの向上に資する分野を事業領域と捉え、より多くの人々が健やかで幸せな人生を実感することに貢献できる事業活動を通じて、社会的価値と企業価値の最大化に取り組んでいます。スローガンは「今日も、笑顔のそばにいる。」です。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
同社は、多様な個性・特徴・経験を持つ人材が組織の中核を担うことにより、持続的な成長が実現できると認識しています。そのため、人材の多様性の確保を含む人材育成と社内環境整備を重要な経営課題として取り組む方針です。
コーポレート・ガバナンスの基本的な考え方として、法令遵守の徹底を図り、健全で透明性の高い経営を行うことを掲げています。ブランドと品質を最大の強みと認識し、知財重視と品質管理の徹底を推進しています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
同社は、超高齢化の進展や健康増進とともに高まるQOLの向上という社会的な課題の解決に資する活動を事業領域としています。「健康に関する領域」と「生活不安に関する領域」に焦点を当てた事業展開により、社会的課題の解決への貢献を図っています。
優先的に対処すべき課題として、優秀な人材の確保と育成、内部管理体制の強化を挙げています。継続的な成長のため、営業、開発、マーケティングを担当する人員の採用を適時に行い、経験とノウハウに基づく多様かつ有益な研修を実施することで人材育成に努めています。
事業規模拡大と企業価値向上のため、社内規程や業務マニュアルの運用、定期的な社内教育の実施等を通じて、業務の効率化と法令遵守の徹底を図り、内部管理体制の強化に努めています。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
コラントッテでは、取締役会が経営の意思決定と業務執行の監督を担い、監査等委員会設置会社としてガバナンス体制を構築しています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
同社の株主構成を見ると、創業家およびその関連会社が主要な位置を占めていることが特徴です。筆頭株主であるアーク・クエストは、同社代表取締役社長である小松克已氏が株式を保有する資産管理会社であり、同氏の共同保有者となっています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| アーク・クエスト | 39.59% |
| 小松 克已 | 17.59% |
| 特定有価証券信託受託者SMBC信託銀行 | 8.79% |
| 小松 由美子 | 2.96% |
| 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) | 1.61% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は9名(男性7名・女性2名)で構成され、女性役員比率は22.2%です。代表取締役社長は小松克已氏が務めています。社外取締役比率は44.4%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 小松 克已 | 代表取締役社長 | 1997年10月アーク・クエスト(現 同社)設立、2004年7月同社代表取締役社長就任より現職。 |
| 小松 由美子 | 専務取締役マーケティング統括本部管掌 | 1997年10月アーク・クエスト(現 同社)設立、2024年4月同社専務取締役マーケティング統括本部管掌就任より現職。 |
| 森田 仁 | 取締役生産統括本部長 | 2010年12月アーク・クエスト(現 同社)入社、2024年12月同社取締役生産統括本部長就任より現職。 |
| 井阪 義昭 | 取締役最高財務責任者 | 2019年9月同社入社、2024年10月同社取締役最高財務責任者就任より現職。 |
社外取締役は、清水俊順氏(弁護士法人サン総合法律事務所代表社員)、柳堀泰志氏(柳堀公認会計士事務所所長・RJパートナーズ代表取締役)、礒川祐二氏(北大阪総合会計事務所代表・WaG代表取締役)、藤岡亜紀氏(AIRS司法書士事務所代表)です。
同社は2024年12月24日開催の定時株主総会の決議により、監査役会設置会社から監査等委員会設置会社に移行しました。社外取締役は、独立した立場から経営の監督と助言を行う役割を担っています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
同社の役員報酬は、企業価値の持続的な向上へのインセンティブとして機能するよう設計されています。報酬の内訳は、基本報酬、業績連動報酬、および譲渡制限付株式報酬による非金銭報酬で構成されています。社外取締役に対しては、その職責を考慮し基本報酬のみが支払われます。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(監査等委員及び社外除く) | 5名 | 1.3億円 | 26.6百万円 |
| 監査等委員(社外除く) | 1名 | 6百万円 | 6.3百万円 |
| 監査役(社外除く) | 1名 | 2百万円 | 1.6百万円 |
| 社外役員 | 4名 | 14百万円 | 3.6百万円 |
なお、同社は2024年12月24日開催の第27期定時株主総会の決議に基づき、同日付で監査等委員会設置会社へ移行しています。監査役に対する報酬等の額は移行前の期間に係るものであり、監査等委員である取締役に対する報酬等の額は移行後の期間に係るものです。業績連動報酬の算定には営業利益が指標として用いられています。非金銭報酬等の内容は、譲渡制限付株式報酬として当事業年度に計上された額です。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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