【平均年収607万円】CS-C 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年9月期)

【平均年収607万円】CS-C 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年9月期)

CS-Cは、SaaS型マーケティングツールなどを通じ、ローカルビジネスのDX推進を支援するほか、グループ各社とともにリアル店舗事業も展開しています。比較的小規模な企業で、直近期は先行投資等により損失を計上しました。


目次

※本記事は、株式会社CS-C の有価証券報告書(2025年9月期、2024年10月1日 ~ 2025年9月30日、2025年12月19日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


CS-Cは、SaaS型マーケティングツール「C-mo」やコンサルティングサービス「C-mo Pro」などを通じ、飲食店や美容・治療院といったローカルビジネスのDX推進と業績向上を支援しています。同社グループは、子会社によるリアル店舗事業も展開し、両事業が相互に補完し成長しています。

単体従業員数は166名、連結従業員数は173名です。セグメントはローカルビジネスDX、リアル店舗、その他の3つです。

主な国内グループ会社は、CS-R(飲食店運営、・サブリース事業等)などです。

当連結会計年度より、報告セグメントを「ローカルビジネスDX」「リアル店舗」「その他」の3区分に変更しました。また、2025年4月には、同社グループの株式会社CS-Rが株式会社プレディアを完全子会社化しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


CS-Cは、ローカルビジネスのDXを推進し、地域経済の活性化を目指す企業です。同社グループは、人的資本を価値創造の源泉と捉え、従業員の成長と活躍を支援する環境づくりに注力しています。給与水準や働き方に関する具体的なデータから、同社グループの職場環境の傾向を把握することができます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


CS-Cでは、比較的若い年齢層の従業員が中心となって活躍しており、平均勤続年数からは、一定の期間にわたってキャリアを築いている傾向が見られます。これは、同社グループが従業員の成長を支援し、長期的な視点で人材を育成している姿勢を示していると言えるでしょう。

項目 数値
平均年間給与 6,067,253円
平均勤続年数 4.1年
平均年齢 32.6歳
単体従業員数 166人
連結従業員数 173人
単体のグループ内比率 96.1%


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


CS-Cは、「かかわる“C”に次のステージを提供し、笑顔になっていただく」というミッションを掲げ、ローカルビジネスの活性化と公益資本主義の実現を目指しています。同社グループは、人的資本を価値創造の源泉と捉え、最重要視して投資を行う戦略を設計しています。

人材の多様性を尊重し、すべての社員に合った柔軟な働き方や働きやすい環境を整えることを重視しています。また、教育機会を継続的に提供することで、知識・スキルと仕事への意欲を高め、生産性の向上を実現することを目指しています。

一人ひとりが個々の能力を最大限に発揮し、多様な人材が活躍できる職場環境の整備を進めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社及び連結子会社は、女性活躍推進法および育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しています。
提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

グループ全体(連結)


算出基準は法定の算出方法と異なります。

指標 数値
労働者に占める女性労働者の割合(全労働者) 48.0%
労働者に占める女性労働者の割合(うち正規雇用労働者) 39.3%
労働者に占める女性労働者の割合(うちパート・有期労働者) 66.7%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


株式会社CS-Cは、ローカルビジネスの活性化をミッションに掲げ、マーケティング、テクノロジー、コンサルティングスキルを武器に事業を展開しています。同社グループは、主にローカルビジネスのDX推進支援と、自社でのリアル店舗運営を通じて収益を上げています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、「かかわる“C”に次のステージを提供し、笑顔になっていただく」ことをミッションとしています。ローカルビジネスの活性化を通じて消費者に日々の楽しみを提供し、店舗、街・地域、国が活性化される状態を目指しています。また、公益資本主義の浸透により、ビジネスと社会貢献が両立する世界の確立もビジョンとして掲げています。

同社グループは、株式会社CS-Cと子会社2社(うち孫会社1社)で構成されています。主要な事業は、クライアント企業であるローカルビジネスのマーケティング領域におけるDX推進及び業績向上に資するサービスを提供する「ローカルビジネスDX事業」です。子会社では「リアル店舗事業(飲食店運営)」を展開しており、両事業は相互に補完し合いながら成長を実現しています。

ローカルビジネスDX

このセグメントでは、SaaS型マーケティングツール「C-mo(シーモ)」、コンサルティングとBPOを組み合わせた「C-mo Pro(シーモプロ)」、広告運用、SNS支援など、クライアント企業のマーケティング領域におけるDX推進及び業績向上に資するサービスを展開しています。主に飲食・美容・宿泊業界向けにサービスを提供しており、既存顧客の継続利用やアップセルに加え、地域金融機関やパートナー企業との連携による新規顧客の獲得にも注力しています。収益は、これらのSaaS型ツール利用料やコンサルティングサービス、広告運用などから得ています。

リアル店舗

このセグメントでは、ローカルビジネスDX事業で培ったマーケティングや多店舗展開のノウハウを活かし、同社グループ自らがローカルビジネス(飲食店)を運営しています。株式会社プレディアの株式取得により運営店舗を拡充し、新規出店も進めることで収益基盤の強化を図っています。収益は、飲食店運営による売上から得ています。

その他の事業セグメント

「その他」の区分には、報告セグメントに含まれていないメディア事業(インバウンド客向け飲食店・食体験予約サービス「JAPAN FOOD GUIDE」の運営)や飲食店向けサブリース事業、代理店手数料収入などが含まれています。収益は、メディア運営、サブリース賃料収入、代理店手数料などから得ています。

同社グループの売上高は、本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えており、国内市場が中心となっています。また、特定の主要な顧客に売上が集中している状況はありません。

セグメント 売上高(2024年9月期) 売上高(2025年9月期)
ローカルビジネスDX - 27.3億円
リアル店舗 - 2.8億円
その他の事業セグメント - 1.7億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループは、第14期連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、それ以前の連結経営指標は記載されていません。当連結会計年度の業績は、売上高が31億7,897万円となりました。

利益面では、営業損失7,618万円、経常損失7,247万円、親会社株主に帰属する当期純損失1億220万円を計上しています。これは、新規事業に係る先行投資やM&A関連費用等の一過性費用が利益を圧迫したことによるものです。一方で、営業活動によるキャッシュ・フローは3,621万円のプラスとなっており、本業でのキャッシュ創出力は確保されている状況です。

項目 2021年9月期 2022年9月期 2023年9月期 2024年9月期 2025年9月期
売上高 - - - - 31.8億円
経常利益 - - - - △72百万円
経常利益率 - - - - △2.3%
親会社株主に帰属する当期純利益 - - - - △1.0億円
1株当たり当期純利益(円) - - - - △15.39

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループは第14期連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、従業員1人あたりの収益性・生産性に関する前期との比較データは提供されていません。当連結会計年度の数値を見ると、従業員1人あたり売上高は18.4百万円となっています。

また、従業員1人あたり営業利益は△0.4百万円となりました。これは、新規事業への先行投資やM&A関連費用などにより、当連結会計年度に営業損失を計上したことが影響しています。

指標 2024年9月期 2025年9月期
従業員1人あたり売上高(連結) - 18.4百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) - △0.4百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは、本業で資金を生み出しつつ、将来に向けた投資を積極的に行っている状況です。現在の財務状況や資金の流れから、同社グループの安定性や成長への姿勢を把握することができます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの自己資本比率は67.7%となっており、プライム市場の非製造業平均(24.2%)と比較して高い水準を示しています。純資産は22.2億円、現金及び預金は18.6億円を確保しています。ROE(自己資本利益率)は△4.6%となっています。

指標 2024年9月期(前期) 2025年9月期(当期)
純資産 23.0億円 22.2億円
自己資本比率 - 67.7%
ROE(自己資本利益率) - △4.6%
現金及び預金 18.7億円 18.6億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


当連結会計年度の営業活動によるキャッシュフローは36百万円のプラスとなりました。これは主に、税金等調整前当期純損失はあったものの、減価償却費が寄与したことによるものです。投資活動によるキャッシュフローは△3.6億円のマイナスとなり、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出が主な要因となっています。

財務活動によるキャッシュフローは2.8億円のプラスで、長期借入れによる収入が主な要因です。これらの結果、フリーキャッシュフローは△3.2億円となりました。同社グループは本業で資金を生み出しながらも、事業拡大のための投資を積極的に行っている状況です。

項目 2024年9月期(前期) 2025年9月期(当期)
営業CF - 36百万円
投資CF - △3.6億円
財務CF - 2.8億円
フリーCF(営業CF+投資CF) - △3.2億円


※フリーCF(フリーキャッシュ・フロー)とは、会社が事業活動と投資活動を通じて自由に使える余剰資金のこと。

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループの主要事業領域であるデジタルマーケティング市場は成長途上であり、新規参入の増加やマーケティング予算の減額、新たな規制導入により市場規模が想定ほど拡大しない可能性があります。また、ローカルビジネスDX事業やリアル店舗事業の売上が堅調に推移している一方で、特定の業界の景気変動に左右されにくい安定した事業構造の構築を目指しています。国内景況が悪化し、各業界に対するサービスの提供が急激に減少した場合には、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、事業の急速な成長と規模拡大に伴い、継続的に優秀な人材を採用し続けることが必須であると認識しています。質の高いサービスの安定稼働や競争力向上には、優秀な人材の確保と育成が不可欠です。計画通りに人材の確保や育成が進まなかった場合、事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


CS-Cは、ローカルビジネスの活性化を通じて社会に貢献することを目指し、マーケティングとテクノロジーを駆使した事業を展開しています。同社グループは、関わるすべての人々を笑顔にするための価値創造を重視しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、「かかわる“C”に次のステージを提供し、笑顔になっていただく」をミッションに掲げています。このミッションのもと、二つのビジョンの実現を目指しています。

一つは、マーケティング、テクノロジー、コンサルティングスキルを活用し、ローカルビジネスの活性化を通じて消費者に日々の楽しみを提供し、店舗、街・地域、国が活性化されている状態です。もう一つは、公益資本主義の浸透により、ビジネスと社会貢献が両立する世界が確立している状態を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


CS-Cは、人的資本が様々な資本の価値創造の源泉であると考えており、人的資本への投資を最重要視しています。これにより、持続的に人的資本やその他の資本を増強することを目指しています。

人材の多様性を尊重し、すべての社員に合った柔軟な働き方や働きやすい環境を整えることを方針としています。また、教育機会を継続的に提供することで、知識・スキルと仕事への意欲を高め、生産性の向上を実現することを目指しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、事業拡大に向けた優秀な人材の確保と育成を重要な課題としています。採用競争力の強化や魅力ある職場環境の構築を推進し、教育研修制度の充実、福利厚生の強化、人事制度の整備・運用を進めています。

また、コンプライアンス体制の強化と確固たる内部管理体制の構築による業務の標準化・効率化も不可欠であると認識しています。健全な企業経営のためのコンプライアンス意識の醸成や内部統制環境の整備に努めています。さらに、グローバルな事業展開への対応も今後の収益拡大を図る上で必要不可欠なテーマとしています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


CS-Cは、監査等委員会設置会社として、経営の効率化、健全化、透明性の向上を目指しています。取締役会は、社外取締役を含む10名で構成され、経営上の意思決定と業務執行の監督機能を担っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


CS-Cの筆頭株主は、代表取締役社長の資産管理会社であるスマイルプラスです。代表取締役社長の椙原健氏も個人として上位株主に名を連ねています。このように、創業家が関連会社を通じて上位株主を占める資本構成となっています。

株主名 持株比率
スマイルプラス 45.03%
椙原 健 20.31%
光通信KK投資事業有限責任組合 6.68%
SBI証券 2.50%
UH Partners 2投資事業有限責任組合 1.62%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は10名(男性10名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長は椙原健氏が務めています。社外取締役比率は30.0%です。

氏名 役職 主な経歴
椙原 健 代表取締役社長 2001年4月スターフューチャーズ証券株式会社入社、2002年12月株式会社ベンチャー・リンク入社、2011年10月同社設立代表取締役社長就任より現職。
庄子 素史 取締役 ローカルビジネス事業本部長 兼 メディア事業部長 1998年4月株式会社オリエンタルランド入社、2006年9月ソーシャルワイヤー株式会社取締役就任、2023年9月同社入社、2024年12月同社取締役就任より現職。
宇田川 政幸 取締役 テクノロジー本部長 1999年4月バーガーキング・ジャパン株式会社入社、2001年2月株式会社ベンチャー・リンク入社、2013年12月同社入社、2015年10月同社取締役就任より現職。
向田 光裕 取締役 経営戦略本部長 2012年2月有限責任監査法人トーマツ入所、2014年5月シティグループ証券株式会社入社、2023年5月同社入社、2023年12月同社取締役就任より現職。
森田 大輔 取締役 トラベル事業本部長 兼 AI戦略本部長 2005年4月和泉自動車販売株式会社入社、2007年4月株式会社光通信入社、2013年1月同社入社、2013年7月同社取締役就任より現職。
戸所 岳大 取締役 株式会社CS-R 代表取締役社長 2005年4月店舗流通ネット株式会社入社、2020年11月同社代表取締役社長就任、2024年5月同社入社、2024年12月同社取締役就任より現職。


社外取締役は、福田貴史氏(グランディール代表取締役)、中山茂氏(TMI総合法律事務所弁護士・監査等委員)、山口満氏(CPAパートナーズ代表取締役・監査等委員)です。

同社は2024年12月20日をもって監査等委員会設置会社へ移行しています。監査等委員である取締役が取締役会における議決権を持つことで、取締役会の監督機能強化とガバナンス機能の充実を図っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


CS-Cの役員報酬は、固定報酬と業績条件型譲渡制限付株式報酬を組み合わせています。金銭報酬は固定報酬として支給され、業績連動報酬は採用していません。譲渡制限付株式報酬は、企業価値の持続的な向上へのインセンティブと、中長期的な株主との価値共有を目的としています。監査等委員である取締役の報酬は、監査等委員会の協議により決定されます。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 7名 1.2億円 17.1百万円
監査等委員(社外除く) 1名 11百万円 11.0百万円
社外役員 4名 10百万円 2.6百万円


なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。