【平均年収495万円】スマサポ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年9月期)

【平均年収495万円】スマサポ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年9月期)

スマサポは、不動産管理会社と入居者のコミュニケーション領域にデータ・テクノロジーを活用し、新たな価値を提供するソリューション事業を展開しています。アナログな不動産業界の課題解決を目指し、単体従業員数70名で事業を進めています。


目次

※本記事は、株式会社スマサポ の有価証券報告書(2025年9月期、2024年10月1日 ~ 2025年9月30日、2025年12月18日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


スマサポは、「smartなくらしをsupportする」という経営理念のもと、不動産管理会社と入居者のコミュニケーション領域にデータ・テクノロジーを活用し、新たな価値を提供しています。同社は、アナログな不動産業界の課題に対し、ソリューションサービスを提供することで解決を目指しています。

単体従業員数は70名です。同社は不動産管理会社向けソリューション提供事業の単一セグメントとなっています。

スマサポは2016年に株式会社グローバルエージェントから社名変更し、現経営陣による体制を確立しました。2019年には、不動産管理の実業を営むグループから独立し、不動産管理会社向けソリューション提供事業を強化しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


同社は、従業員の平均年齢が比較的若く、勤続年数も短めであることから、活発な人材流動性を持つ企業文化がうかがえます。給与水準や働き方については、具体的なデータからその特徴を詳しく見ていきます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員の平均年齢が30代半ばであり、平均勤続年数も比較的短い傾向にあります。これは、新しい人材が継続的に加わり、組織が常に変化している状況を示していると考えられます。

項目 数値
平均年間給与 4,952,000円
平均勤続年数 3.9年
平均年齢 35.8歳
単体従業員数 70人


同社は、従業員の退職給付に充てるため、確定拠出制度(会社が拠出した資金を従業員が運用する制度)を採用しています。この制度は国内の従業員に適用されます。
なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社は、人材の育成において、従業員の多様性を尊重し確保することが中長期的な企業価値の向上と持続的成長に繋がるという考えに基づいています。多様な人材が働き甲斐をもって活躍できるよう、様々な取り組みを推進しています。

また、社内環境整備に関する方針として、従業員の心身の健康と活力を事業活動の基盤と捉え、健康経営に積極的に取り組んでいます。その結果、経済産業省と日本健康会議から「健康経営優良法人2025(中小規模法人部門)」の認定を4年連続で受けています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


株式会社スマサポは、「smartなくらしをsupportする」という経営理念のもと、これまでアナログな部分が多かった不動産管理会社と入居者のコミュニケーション領域に、データとテクノロジーを活用して新たな価値を提供しています。不動産業界の非効率なやり取りを改善し、業界全体の生産性向上を目指しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社は、不動産管理会社向けソリューション提供事業を単一セグメントとして展開しています。この事業では、不動産管理会社と入居者の間のコミュニケーションを包括的に支援し、不動産管理会社の収益向上や業務負担の改善に貢献しています。

主力サービスの一つである「スマサポサンキューコール」は、新規入居者へのお礼や満足度アンケート調査を代行し、新生活に必要な各種ライフラインサポートなどを案内するサービスです。このサービスでは、不動産管理会社から提供される入居者情報に対し対価を支払い、同社は外部委託先からの顧客紹介手数料や各種サービス提供会社からの取次手数料を収受することで収益を得ています。現状、同社の売上構造の大半をこのサービスが占めています。

また、入居者アプリ「totono」は、不動産管理会社と入居者のコミュニケーションをデジタル化するアプリです。賃貸借契約後の各種申請やトラブル相談などをアプリ上で行えるようにすることで、不動産管理会社の業務効率化と入居者の満足度向上を図っています。同社は、このアプリの利用料を不動産管理会社から初期導入料と毎月の利用料として収受しています。将来的に「totono」を核とした多様なサービス提供を企図しています。

その他、物件内覧時の鍵の貸し借りの手間を省く「スマサポ内覧サービス」では、不動産管理会社から機器代と月額利用料を収受しています。入居者の連帯保証人を代行する「sumai保証」では、入居者から保証料を得ることで収益を上げています。同社は本邦以外の外部顧客への売上高はなく、事業は国内に集中しています。販売実績においては、株式会社ストエネや株式会社アライアンステクノロジーといった特定の相手先への販売割合が高くなっています。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社の直近の業績推移に関する具体的な数値は開示されていません。そのため、過去5期間にわたる売上高や各種利益の増減、およびその傾向について詳細を述べることはできません。


■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社の従業員1人あたりの収益性や生産性を示す具体的な数値は開示されていません。そのため、従業員1人あたりの売上高や利益の推移から、同社の生産性トレンドを分析することはできません。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社は、本業で安定的に資金を生み出し、その資金を将来に向けた投資に充てている状況を示しています。財務基盤は堅固であり、事業の成長性も期待できる状態です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社の自己資本比率はプライム市場の非製造業平均と比較して高い水準にあり、財務基盤が安定していることを示しています。手元資金も十分に確保されており、不測の事態への耐性も備えていると言えます。このような財務状況は、入社後の雇用や給与の安定性にも良い影響を与える可能性があります。

指標 2024年9月期(前期) 2025年9月期(当期)
純資産 441百万円 571百万円
自己資本比率 64.0% 68.8%
ROE(自己資本利益率) - -
現金及び預金等 286百万円 373百万円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社のキャッシュフローは、本業で安定的に資金を生み出し、その資金を成長投資に充てている状況を示しています。当期の営業活動によるキャッシュフローは収入となっており、本業で着実に資金を稼ぎ出していることがわかります。これは主に税引前当期純利益の計上や減価償却費の計上によるものです。

一方で、投資活動によるキャッシュフローは無形固定資産の取得による支出が主な要因で、支出となっています。財務活動によるキャッシュフローは、リース債務の返済による支出があり、支出となっています。営業活動によるキャッシュフローが投資活動によるキャッシュフローを上回るフリーキャッシュフローはプラスであり、本業で得た資金で投資を賄い、なお余剰資金がある優良な状態です。

このような資金の流れは、同社が安定した事業基盤を持ちながら、将来に向けた投資も継続していることを示しており、入社後の雇用や給与の安定性、そして会社の成長性にも期待が持てると言えます。

項目 2024年9月期(前期) 2025年9月期(当期)
営業CF 202百万円 194百万円
投資CF △85百万円 △107百万円
財務CF △0百万円 △0百万円
フリーCF(営業CF+投資CF) 117百万円 87百万円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社は、主要顧客である不動産管理会社向けのサービスを提供しており、不動産市況の動向が事業に影響を与える可能性があります。不動産市況の冷え込みによる新規入居者の減少は、主力サービスである「スマサポサンキューコール」の提供数減少に繋がり、業績に影響を及ぼすリスクがあります。

また、入居者アプリ「totono」や「スマサポサンキューコール」を中心とする各種サービスは、同業他社や他業種企業の参入により競争が激化し、競争優位性が低下する可能性も指摘されています。

③ 人材・組織に関するリスク

同社は、入居者アプリ「totono」の機能拡充のため、ITに精通した人材の確保を重要な課題と認識しています。IT人材の希少性から市場での確保が困難であり、想定する人材が確保できない場合には、事業及び業績に影響を与える可能性があるとされています。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


株式会社スマサポは、不動産管理会社と入居者のコミュニケーション向上を目指し、スマートなくらしをサポートする企業です。不動産業界の発展に貢献するため、多様なソリューションを提供しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


スマサポは「smartなくらしをsupportする」という経営理念を掲げています。同社は不動産管理会社と入居者をつなぎ、双方のコミュニケーションを向上させることを目指しています。不動産管理の経験とノウハウを活かし、業界の発展に貢献していく方針です。不動産管理会社が抱える課題を解決する複数のソリューションを提供し、事業効率化や収益向上を図ることを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


スマサポは、不動産管理会社と入居者のコミュニケーション向上を重視する企業文化を持っています。人材育成においては、従業員の多様性を尊重し、確保することが中長期的な企業価値向上と持続的成長に資するという考えに基づいています。多様な人材が働き甲斐をもって活躍できるような取り組みを推進しています。また、従業員の心身の健康と活力を事業活動の基盤と捉え、健康経営に取り組んでおり、「健康経営優良法人2025(中小規模法人部門)」に4年連続で認定されています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


スマサポは、事業運営において複数の重点テーマに取り組んでいます。顧客満足度向上のため、営業部門とカスタマーフォロー部門の連携強化や、サービス内容の更新、成功事例の共有を行っています。社会的責任としては、入居者の重要な個人情報を扱うため、アプリ・サイトの安全性強化を最重要課題とし、関連法規の遵守を徹底しています。人材面では、アプリ構築を担当する技術者の安定的な採用が課題であり、従業員が高いモチベーションで働ける環境整備や人事制度、組織体制の強化を進めています。また、経営管理体制の強化として、内部統制の整備・強化・見直し、コンプライアンスの強化に努めています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


同社は、株主総会、取締役会、監査役会、会計監査人、内部監査室を設置し、各機関が連携してコーポレート・ガバナンスを機能させる体制を採用しています。取締役会は経営の重要事項の審議・決定を行い、監査役会が取締役の職務執行を監督しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社の筆頭株主はCABO DA ROCAであり、事業会社が主要な株主となっています。また、個人株主である太田卓利氏も上位に名を連ねており、複数の個人株主が主要な持株比率を占める資本構成となっています。

株主名 持株比率
CABO DA ROCA 32.85%
太田 卓利 18.43%
大東建託パートナーズ 5.82%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は8名(男性6名・女性2名)で構成され、女性役員比率は25.0%です。代表取締役社長は小田慎三氏が務めています。社外取締役比率は20.0%です。

氏名 役職 主な経歴
小田 慎三 代表取締役社長 2001年10月株式会社パソナ入社、2003年6月株式会社宅都入社、2016年9月同社代表取締役社長就任より現職。
藤井 裕介 代表取締役 副社長 2005年4月株式会社京都銀行入行、2011年10月株式会社宅都入社、2023年12月同社代表取締役副社長就任より現職。
森田 団 取締役 2001年4月株式会社エフビクス関西入社、2002年7月株式会社宅都入社、2016年9月同社取締役就任より現職。
室之園 和也 取締役 2003年10月朝日監査法人入所、2011年9月株式会社宅都入社、2020年6月同社取締役就任より現職。


社外取締役は、角田千佳氏(エニタイムズ代表取締役)、岡田良哉氏(岡田良哉会計事務所設立)、永井文隆氏(AURUM代表取締役社長)、大森彩香氏(大森法律事務所設立)です。

同社は監査役会設置会社であり、取締役会による業務執行の意思決定と、監査役会による独立した監査・監督体制を構築しています。社外取締役は独立的な立場で監督・提言を行い、社外監査役は専門的な知識と経験を活かして監査体制の強化に努めています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、金銭による基本報酬のみで構成されています。業績連動報酬や非金銭報酬は支給しない方針であり、企業価値の中長期的・持続的な向上を目的として、職責に応じた適正な水準とすることを基本としています。各役員の報酬額は、取締役については報酬委員会の提言に基づき取締役会で決定され、監査役については監査役の協議にて決定されます。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 4名 79百万円 19.7百万円
社外取締役 1名 2百万円 2.0百万円
社外監査役 3名 14百万円 4.7百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。