【平均年収697万円】スマートドライブ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年9月期)

【平均年収697万円】スマートドライブ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年9月期)

スマートドライブは、グループ各社とともに「移動の進化を後押しする」というビジョンのもと、国内外でモビリティデータを活用した事業を展開しています。モビリティDX事業を主軸に、自動車業界向けクラウドCRM事業も手掛けています。直近期は増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社スマートドライブ の有価証券報告書(2025年9月期、2024年10月1日 ~ 2025年9月30日、2025年12月22日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


スマートドライブは、「移動の進化を後押しする」というビジョンのもと、国内外でモビリティデータを活用した顧客企業の業務効率化や生産性向上に貢献する事業を展開しています。同社グループは、国内フリートオペレーター事業、国内アセットオーナー事業、海外モビリティDX事業の3つの主要サービスを運営しています。

単体従業員数は109名、連結従業員数は111名です。セグメントはモビリティDX事業の1つです。

同社グループは、2025年8月に株式会社インターゾーンの株式を取得し、自動車業界向けクラウドCRM事業をグループに加えています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


同社グループは、モビリティDX事業を展開しており、多様な働き方を推進することで、従業員が能力を最大限に発揮できる環境づくりに注力しています。柔軟な勤務制度や人材育成への取り組みを通じて、個人の成長と組織の活性化を目指していることがうかがえます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、平均年齢が36.0歳と比較的若く、平均勤続年数も4.4年となっています。これは、新しい技術や事業領域に積極的に挑戦する組織の特性を反映していると考えられます。多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍しやすい環境が整っていることがうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 6,969,000円
平均勤続年数 4.4年
平均年齢 36.0歳
単体従業員数 109人
連結従業員数 111人
単体のグループ内比率 98.2%


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、「移動の進化を後押しする」というビジョンと「グローバルで最も利用されるモビリティデータプラットフォームになる」というミッションの実現に向け、人材を最も重要な経営資本と位置付けています。継続的な事業成長は、安全と心身の健康を守り、多様な思想や個性によって創造されるという考えに基づき、誰もが働きがいをもって活躍できる環境づくりに取り組んでいます。

具体的には、全従業員共通の価値観としてバリューを定め、これを軸に人材の採用、育成、評価制度の設計を行っています。多様性に富んだ優秀な人材の採用を重視し、グローバルな人員構成を推進しています。

また、柔軟な働き方を支援する施策として、オンライン会議システムやSlackを活用したリモートワークを推進し、全社員にテレワーク手当を支給しています。コアタイムなしのフレックスタイム制度を導入し、副業・兼業も会社の許可を前提に認めることで、社員のスキルアップや成長を後押ししています。女性の活躍推進や外国籍、障がい者雇用の推進にも積極的に取り組み、公平な評価と登用の機会を提供しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


スマートドライブは、「移動の進化を後押しする」というビジョンのもと、モビリティデータを活用した事業を国内外で展開しています。顧客企業の業務効率化や生産性向上、既存サービスの高付加価値化、新規サービスの創出に貢献しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは「モビリティDX事業」の単一セグメントで事業を展開しています。この事業は、主に「国内フリートオペレーター事業(国内FO事業)」「国内アセットオーナー事業(国内AO事業)」「海外モビリティDX事業」の3つのサービス・事業で構成されています。

国内FO事業では、商用車や法人需要車両を利用する企業向けに、クラウド型車両管理や法令遵守、安全運転管理、車両関連業務のDX化、モビリティデータの分析・解析といった各種サービスをSaaS型で提供しています。収益は、これらのサービス利用料やデバイス販売から得ています。

国内AO事業では、国内FO事業で提供するサービスをパッケージ化し、リース会社や自動車メーカー、保険会社などのパートナー企業にOEM提供しています。パートナー企業の既存顧客への共同販売や新規事業立ち上げ支援、DX推進支援を通じて、パートナー企業の事業の高付加価値化や新規サービス創出を支援しています。収益は、パートナー企業とのレベニューシェアや導入支援から得ています。

海外モビリティDX事業では、マレーシアにおいて現地企業や海外展開する日系企業向けに、国内FO事業および国内AO事業と同様のサービスを提供しています。連結子会社であるSmartDrive Sdn. Bhd.がドライバーエンゲージメントサービスや現地保険会社向けのアプリ提供などを進めています。

主要なサービスとしては、車載デバイスで車両をコネクテッド化し、業務車両の各種課題を解決するクラウド型車両管理サービス「SmartDrive Fleet」があります。このサービスは、車両の移動データや位置情報、運転挙動、稼働状況などのモモビリティデータを収集し、業務の可視化や最適化、安全運転管理、法令遵守を支援します。また、他社製デバイスとの連携やスマートフォンでの利用も可能です。その他、詳細なデータ分析レポートを提供する「Fleet Option Report」や「Mobility Data Insight」、スマートフォンのみで利用可能なエントリー向けサービス「SmartDrive Fleet Basic」も提供しています。

同社グループの売上高は、顧客との契約から生じる収益であり、一時点で移転される財またはサービスと、一定の期間にわたり移転される財またはサービスの両方から構成されています。特定の顧客への収益集中も見られ、当連結会計年度では住友三井オートサービス株式会社への販売高が全体の一定割合を占めています。海外の外部顧客への売上高は連結損益計算書の売上高の90%未満であるため、国内市場が収益の大部分を占めています。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、過去5期間にわたり堅調に増加しています。経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は、過去には先行投資に伴う損失が計上されていましたが、直近2期間では黒字に転換し、大幅な増加を記録しています。

当連結会計年度においては、売上高は前期から大きく増加しました。営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益も、それぞれ前期から大幅に増加しています。これは主に、契約企業社数の増加やパートナー企業との協業進展によるものです。営業活動によるキャッシュ・フローも前期から大きく増加し、プラスで推移しています。

項目 2021年9月期 2022年9月期 2023年9月期 2024年9月期 2025年9月期
売上高 8.3億円 12.5億円 17.1億円 21.7億円 28.8億円
経常利益 △3.2億円 △3.0億円 △27百万円 1.7億円 3.5億円
経常利益率 △38.9% △24.1% △1.6% 7.9% 12.3%
親会社株主に帰属する当期純利益 △3.3億円 △3.0億円 △29百万円 2.7億円 4.5億円
1株当たり当期純利益(円) △9.67 △8.75 △0.79 7.13 12.10

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は前期から増加しており、従業員1人あたり営業利益(連結)も前期から大きく増加しています。これは、組織全体の生産性が向上し、効率的な事業運営が進んでいることを示しています。

指標 2024年9月期(前期) 2025年9月期(当期)
従業員1人あたり売上高(連結) 23.1百万円 25.9百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 1.9百万円 3.5百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは、本業で安定的に資金を生み出し、将来への投資も行いつつ、手元に資金を残している状況です。これは、事業活動を通じて着実に資金を確保できていることを示しています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率が上昇し、ROE(自己資本利益率)も高い水準を維持している状況です。手元資金も増加傾向にあり、財務の安定性が強化されていることがうかがえます。

自己資本比率はプライム市場の製造業平均に近い水準であり、非製造業平均を上回っています。ROE(自己資本利益率)はプライム市場平均と比較して非常に高い水準を示しており、効率的な経営が行われていることがうかがえます。

指標 2024年9月期(前期) 2025年9月期(当期)
純資産 7.8億円 11.5億円
自己資本比率 41.2% 47.5%
ROE(自己資本利益率) 42.6% 47.6%
現金及び預金 8.2億円 8.6億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの営業活動によるキャッシュ・フローは、主に税金等調整前当期純利益の計上及び売上債権の増加により、前期から大幅に増加し、当期はプラスとなっています。これは、本業で着実に資金を生み出していることを示しています。

投資活動によるキャッシュ・フローは、主に無形固定資産の取得及び投資有価証券の取得により、前期から支出が増加し、当期も支出超過となっています。これは、将来の成長に向けた積極的な投資が行われている状況を示しています。

財務活動によるキャッシュ・フローは、前期は収入超過でしたが、当期は自己株式の取得による支出により支出超過に転じています。

フリーキャッシュ・フローは前期のマイナスから当期はプラスに転換しており、本業で得た資金を将来の成長投資に充てつつ、余剰資金も確保できている状況です。これは、雇用や給与の安定性、会社の成長性にとって良い傾向を示しています。

項目 2024年9月期(前期) 2025年9月期(当期)
営業CF 46百万円 6.4億円
投資CF △2.3億円 △5.5億円
財務CF 24百万円 △39百万円
フリーCF(営業CF+投資CF) △1.9億円 89百万円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループが事業を展開するモビリティDX市場は急速に成長していますが、経済情勢の悪化により市場の成長が鈍化する可能性が指摘されています。また、IoTデバイスによるデータ収集・解析サービスにおいては、競合企業の技術力向上や予期しないサービスの登場により競争が激化するリスクがあります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、今後の急速な成長が見込まれる事業展開や企業規模の拡大に伴い、継続的に優秀な人材を採用し続けることが必須であると認識しています。質の高いサービスの安定的な提供や競争力の向上には、高度な技術力・企画力を有する人材が求められており、優秀な人材の確保や育成が計画通り進まない場合、事業活動及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


スマートドライブは、「移動の進化を後押しする」というビジョンのもと、モビリティデータの活用を通じて社会貢献を目指す企業です。人材を最も重要な経営資本と捉え、多様性を尊重し、チャレンジを推奨する企業風土を醸成しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


スマートドライブグループは、「移動の進化を後押しする」というビジョンを掲げています。また、「グローバルで最も利用されるモビリティデータプラットフォームになる」ことをミッションとしています。

国内外の顧客企業に対し、モビリティデータを活用した業務効率化やDX推進を後押しし、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


スマートドライブは、人材を最も重要な経営資本と捉え、ビジョン・ミッション実現に向けた共通の価値観として以下のバリューを定めています。

社会・顧客に対しては「社会をより良くすることに取り組む」「顧客の期待以上の価値を提供する」ことを掲げています。

組織・チームでは「チームとしての成果にコミットする」「周囲の人が Values を体現するのをサポートする」「相互理解に向けて粘り強くコミュニケーションする」ことを重視しています。

個人に対しては「チャレンジし続ける」「自分ごとにして最後までやりきる」「フィードバックを宝物として受け取る」ことを求めています。

多様性を認め、誰もが働きがいをもって活躍できる環境作りにも取り組んでいます。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


スマートドライブグループが対処すべき課題として、既存サービスの強化による顧客満足度の向上と販売の拡大を挙げています。

また、OEMパートナー企業との関係強化、開発体制の強化および優秀な人材の確保にも取り組んでいます。

新規事業の創造と、事業拡大に応じた内部管理体制の強化も重要な課題です。

さらに、東南アジアを主とした海外での事業展開も推進しています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


スマートドライブは、取締役会と監査等委員会を設置し、社外取締役が経営の監督機能を強化する体制を構築しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


スマートドライブの筆頭株主は、代表取締役社長の資産管理会社であるOMUです。これにより、創業家が同社の経営に強い影響力を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
OMU 44.97%
日本カストディ銀行(信託口) 12.52%
TJ2015.FUND LP 7.32%
Monoful Pte. Ltd. 4.27%
楽天証券 3.61%


(注)発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合は、小数点以下第3位を四捨五入しております。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は8名(男性7名・女性1名)で構成され、女性役員比率は12.5%です。代表取締役社長は北川烈氏が務めています。社外取締役比率は50.0%です。

氏名 役職 主な経歴
北川 烈 代表取締役社長 2013年10月同社設立代表取締役就任、SmartDrive Sdn. Bhd. Director、OMU代表取締役就任、モビリティトランスフォーメーション代表取締役就任より現職。
元垣内 広毅 取締役事業部門担当 2008年12月有限責任あずさ監査法人入所、2011年10月グリー株式会社入社、2015年1月同社入社、2018年12月同社取締役就任より現職。
高橋 幹太 取締役管理部門担当 2002年10月朝日監査法人(現 有限責任あずさ監査法人)入所、2013年12月ココン株式会社入社、2017年7月同社入社、2020年12月同社取締役就任より現職。


社外取締役は、中島友啓氏(元あらた監査法人入所・常勤監査等委員)、石井絵梨子氏(新幸総合法律事務所パートナー)、志賀俊之氏(元日産自動車取締役副会長)、長島聡氏(元ローランド・ベルガー日本法人代表取締役社長)です。

スマートドライブは監査等委員会設置会社であり、過半数の社外監査等委員により構成される監査等委員会が、公正かつ独立した立場から監査を行っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


スマートドライブの役員報酬は、金銭による月例の固定報酬と、業績連動型株式報酬(PSU制度)を組み合わせた体系です。この制度は、単年度および中長期的な業績目標の達成と企業価値向上へのインセンティブ付与を目的としています。



なお、当事業年度末現在の取締役は6名(うち社外取締役4名)です。また、上記のほか、使用人兼務取締役の使用人分給与相当額22百万円が支給されています。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。