【平均年収704万円】タスキホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年9月期)

【平均年収704万円】タスキホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年9月期)

タスキホールディングスは、タスキ.3、タスキプロスなどを傘下に持つ純粋持株会社です。不動産開発を主軸に多岐にわたる事業を展開し、グループ連結従業員数は147名です。直近の業績は売上高・利益ともに大きく増加し、生産性も向上しています。


目次

※本記事は、株式会社タスキホールディングス の有価証券報告書(2025年9月期、2024年10月1日 ~ 2025年9月30日、2025年12月19日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


タスキホールディングスは純粋持株会社であり、単体従業員数は29名、グループ連結従業員数は147名です。

同社グループは、不動産開発を主軸に、IoTレジデンスや物流施設の企画・開発・販売、中古物件の再生、不動産オーナー向けコンサルティング、不動産クラウドファンディング・ファンドの組成・運用など多岐にわたる事業を展開しています。また、不動産事業者向け金融ソリューションも提供しており、連結子会社4社を中心に事業を推進しています。

主な国内グループ会社は、タスキ.3(LifePlatform事業)、タスキプロスなどです。

タスキホールディングスは、2024年4月1日に株式会社タスキと株式会社新日本建物の経営統合により共同持株会社として設立されました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


タスキホールディングスは持株会社として、グループ全体の人材マネジメント方針や企業文化を形成しています。同社グループは、事業活動を通じて持続可能な社会の実現を目指しており、その中で人的資本を重要な経営課題の一つと位置付けています。人材育成や働きやすい環境整備への取り組みを通じて、多様な人財が活躍できる環境づくりに注力していることがうかがえます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社単体の平均勤続年数は3.8年、平均年齢は39.3歳となっています。これらの数値は、同社における人材の定着状況や年齢構成の傾向を示しています。

なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 7,043,025円
平均勤続年数 3.8年
平均年齢 39.3歳
単体従業員数 29人
連結従業員数 147人
単体のグループ内比率 19.7%


同社グループは、従業員の退職給付に充てるため、非積立型の確定給付制度として退職一時金制度を採用しています。この制度は、同社及び連結子会社に適用されます。

退職一時金制度はありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。当連結会計年度末における退職給付に係る負債の期末残高は83百万円です。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、設計、建築、不動産、不動産金融及びIT等の専門人財で構成されています。一人ひとりの自律したプロフェッショナル人財への成長を支え、グループ及び部署間の交流を促進することで、相互の専門性やノウハウ・ナレッジの共有による新たな価値創造を目指しています。

年齢、国籍、性別等を問わず、意欲・能力・実績に応じた平等な人事評価に基づき管理職登用を行っています。また、健康経営の促進、人権の尊重・ダイバーシティ&インクルージョン、将来を担う人財の育成促進を重点テーマとしています。

多様な人財が最大限の能力を発揮できる職場環境整備に努め、全ての従業員のワークライフマネジメントを後押しする制度構築及び組織風土の醸成に取り組んでいます。具体的には、2025年8月には同社及び一部連結子会社が健康優良企業「銀の認定」を取得し、今後は「健康経営優良法人(中小規模法人)」の認定に向けた活動を推進しています。その他、出産・育児・介護と仕事の両立支援として、時短勤務や年次有給休暇の時間取得等の制度利用促進を図るため、管理職研修を実施しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社及び連結子会社は、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律及び育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律の規定による公表義務の対象ではないため、法定開示データは開示されていません。

人材育成・エンゲージメント


対象期間は2024年10月から2025年9月です。

指標 数値
月平均時間外労働(同社グループ) 20.4時間
月平均時間外労働(タスキホールディングス) 31.1時間
月平均時間外労働(タスキ) 18.2時間
月平均時間外労働(新日本建物) 22.3時間
月平均時間外労働(オーラ) 13.3時間
月平均時間外労働(タスキプロス) 20.8時間
有給取得率(同社グループ) 71.3%
有給取得率(タスキホールディングス) 71.3%
有給取得率(タスキ) 78.6%
有給取得率(新日本建物) 63.4%
有給取得率(オーラ) 79.7%
有給取得率(タスキプロス) 64.0%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


タスキホールディングスグループは、純粋持株会社としてグループ全体の経営管理を担い、主に不動産関連事業と金融コンサルティング事業を展開しています。同社グループは、東京23区を中心とした不動産開発から、不動産オーナー向けのコンサルティング、さらには不動産事業者への融資まで、幅広いサービスを提供しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、Life Platform事業とFinance Consulting事業の二つの報告セグメントで構成されています。Life Platform事業が同社グループの収益の大部分を占める主力事業であり、Finance Consulting事業がこれに続いています。海外の外部顧客への売上高はなく、特定の主要顧客への売上集中もありません。

Life Platform事業

この事業では、IoTレジデンス物件の企画・開発・販売、リファイニング物件の取得・販売、物流施設等の企画・開発・販売、不動産オーナー向け資産コンサルティング、不動産クラウドファンディングおよび不動産ファンドの組成・運用を行っています。収益は、主に新築投資用IoTレジデンスやリファイニング物件、物流施設等の販売から得ています。運営は、タスキ、新日本建物、オーラが行っています。

Finance Consulting事業

この事業では、不動産事業者、特に中小企業をターゲットとした不動産事業にかかわる融資を提供しています。収益は、不動産融資サービスから得ています。運営は、タスキプロスが行っています。

セグメント 売上高(2024年9月期) 売上高(2025年9月期)
Life Platform事業 473億円 742億円
Finance Consulting事業 2.0億円 1.9億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの業績は、直近の連結会計年度において売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも大きく増加しました。特に利益面での伸びが顕著であり、堅調な成長を示しています。

項目 2021年9月期 2022年9月期 2023年9月期 2024年9月期 2025年9月期
売上高 - - - 475億円 744億円
経常利益 - - - 35.6億円 78.1億円
経常利益率 - - - 7.5% 10.5%
親会社株主に帰属する当期純利益 - - - 22.2億円 49.3億円
1株当たり当期純利益(円) - - - 53.39 90.99

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上高は前期から増加しており、生産性が向上している傾向が見られます。また、従業員1人あたりの営業利益も同様に増加しており、収益体質の強化と組織効率化が進んでいることを示しています。

指標 2024年9月期 2025年9月期
従業員1人あたり売上高(連結) 439.4百万円 506.2百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 37.6百万円 60.0百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


タスキホールディングスは、財務基盤の強化と事業拡大に向けた投資を積極的に進めている段階にあります。資金の流れからは、成長への意欲がうかがえる状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの自己資本比率は前期から上昇し、プライム市場の非製造業平均と比較しても高い水準にあります。ROE(自己資本利益率)も前期から大きく改善し、プライム市場平均を上回る高い水準を示しています。

現金及び預金も大幅に増加しており、手元資金の厚みが増している状況です。これらの財務指標は、同社グループの事業が安定しており、将来の成長に向けた基盤が整っていることを示しています。

指標 2024年9月期(前期) 2025年9月期(当期)
純資産 219億円 330億円
自己資本比率 35.9% 38.4%
ROE(自己資本利益率) 10.4% 18.5%
現金及び預金 144億円 262億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは、棚卸資産の増加や法人税等の支払額により資金が減少しています。これは事業拡大に向けた仕入れ投資が活発であることを示しています。投資活動によるキャッシュフローも、有形固定資産の取得による支出が主な要因で資金が減少しています。

財務活動によるキャッシュフローは、長期借入れによる収入や新株予約権の行使による株式発行、短期借入金の純増額により資金が増加しています。全体として、同社グループは事業拡大のための投資を積極的に行っている成長フェーズにあると言えます。このような資金の流れは、将来の成長への期待を示しており、長期的な視点での雇用安定性や給与の向上につながる可能性があります。

項目 2024年9月期(前期) 2025年9月期(当期)
営業CF △13.5億円 △57.7億円
投資CF △26.2億円 △17.2億円
財務CF 68.4億円 192.6億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △39.7億円 △74.9億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループが属する不動産業界は、景気動向、金利動向、地価動向、建設価格動向及び税制等の経済状況の影響を受けやすい傾向にあります。これにより、賃貸収入の減少や建築費の上昇、金融機関の融資動向の変化等により、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

また、事業展開が東京23区に集中しており、同地域の地価が急激に上昇した場合や、競合他社との用地取得競争が激化した場合、優良な用地を計画通りに取得できず、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、人財採用及び人財育成を重要な経営課題と位置づけています。しかし、想定している以上の退職者があった場合や、事業展開に見合う人財確保・育成が困難となった場合、同社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


タスキホールディングスは、不動産業界の「あたりまえ」をアップデートし、暮らしや社会の変革に貢献することを目指しています。人を起点とし、空間のデジタル化を通じて未来を変える仕組みづくりを追求する会社です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは「人を起点に。空間をデジタルに。未来を変える仕組みをつくる。」を存在意義(MISSION)として掲げています。そして、「価値をつなげば、未来はもっと良くなる。」という展望(VISION)のもと、事業活動を進めています。

これまでの常識にとらわれず、人財の知見と先端テクノロジーを組み合わせることで、持続的な成長と企業価値の向上を図り、豊かな未来の創造に貢献することを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、組織全体で共有すべき6つの価値観(VALUES)を掲げています。これらは「TECHNOLOGY(最先端のテクノロジーを人のために)」、「ADVANCE(未来を見据える先見力を研ぎ澄ます)」、「SUSTAINABLE(サステナブルな世界をめざす)」、「USER FIRST(お客様のために、あらゆる活動をする)」、「KEEN(少数精鋭で挑み続ける)」、「INNOVATION(ベンチャーマインドを持って変革する)」です。

これらの価値観に基づき、不動産業界の変革と社会貢献を目指す企業風土が醸成されています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、企業価値向上のために経営体制の強化を課題としています。具体的には、コーポレート部門の強化、グループ内のシナジー発揮、プロフェッショナル人財の採用、経営の効率化などを推進しています。

また、持続的成長には既存ビジネスの拡大が不可欠であり、組織の拡大と人財の採用・育成を最重要課題としています。優秀な人財の確保と育成、能力を発揮できる環境整備、ワークライフマネジメントを後押しする制度構築、組織風土の醸成に取り組んでいます。

さらに、内部管理体制及びコーポレート・ガバナンスの強化、ESG経営の推進も重点テーマです。サステナビリティ委員会を設置し、カーボンニュートラルの推進、環境負荷の軽減、まちづくり、多様性や人権の尊重、社会課題の解決に取り組む方針です。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


タスキホールディングスは、取締役会と監査役会を設置する企業統治体制を採用しています。取締役会は経営上の重要事項の意思決定と職務執行の監督を担い、監査役会が監査機能を果たしています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


筆頭株主は個人株主であり、そのほか事業会社が上位株主として名を連ねています。特定の株主グループが上位に複数存在するといった特徴は見られません。

株主名 持株比率
村上 三郎 16.23%
東京ウエルズ 5.22%
ユニテックス 2.10%
ジェイ・エス・ビー 1.70%
京東 1.51%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性7名・女性2名)で構成され、女性役員比率は22.2%です。代表取締役社長は柏村雄氏が務めています。社外取締役比率は50.0%です。

氏名 役職 主な経歴
柏村 雄 代表取締役社長 2003年4月株式会社新日本建物入社。2017年10月株式会社タスキへ転籍し経営管理部長。2021年10月同社代表取締役社長。2024年4月同社代表取締役社長より現職。
村田 浩司 取締役 1991年4月明和地所株式会社入社。2016年10月株式会社タスキへ出向。2018年8月同社代表取締役社長。2024年4月同社取締役より現職。
近藤 学 取締役 2003年9月株式会社新日本建物入社。2022年6月同社代表取締役社長。2024年4月同社代表取締役会長。2024年12月同社取締役より現職。


社外取締役は、小野田麻衣子氏(株式会社ライトスタッフ代表取締役)、大場睦子氏(スターチス税理士法人代表)、野口謙吾氏(三井住友信託銀行株式会社エグゼクティブアドバイザー)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役3名が客観的な視点から経営全般に対する牽制と監視を行い、経営の公正性及び透明性を確保する体制をとっています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、固定報酬、業績連動賞与、および譲渡制限付株式報酬で構成されています。固定報酬は月額で支給され、役位別の報酬額を基本に役割や在任年数等を考慮して決定されます。業績連動賞与は連結経常利益を指標とし、単年度の業績目標達成へのインセンティブとして機能します。譲渡制限付株式報酬は、株価上昇と企業価値の持続的な向上を図るインセンティブを目的としています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 4名 3.2億円 80.1百万円
社外役員 5名 32百万円 6.4百万円


なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。

個人別報酬が開示されている役員は、柏村雄氏(1.11億円)、村田浩司氏(1.06億円)です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

💬キャリコネで会社の実態を確認する

決算資料で業績や財務の状況を把握することは、転職の準備として非常に有効です。数字は会社の今の実力と方向性を正直に示しています。

ただ、数字だけでは見えてこないこともあります。職場の雰囲気、上司との関係、実際の残業の実態、昇給のリアル——こうした情報は、現役社員やOB・OGの声から得られます。

企業口コミサイト「キャリコネ」では、社員のリアルな口コミや給与明細、求人情報をまとめて確認できます。決算データと合わせてチェックすることで、応募判断の精度が上がります。


この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。