【平均年収798万円】ブリッジコンサルティンググループ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年9月期)

【平均年収798万円】ブリッジコンサルティンググループ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年9月期)

ブリッジコンサルティンググループは、公認会計士の知見を活かしたプロシェアリング事業や経営管理コンサルティングサービスなどをグループ各社とともに展開する経営支援プラットフォーマーです。直近期は売上高が増加したものの、人材関連投資などにより利益は減少となりました。


目次

※本記事は、ブリッジコンサルティンググループ株式会社 の有価証券報告書(2025年9月期、2024年10月1日 ~ 2025年9月30日、2025年12月22日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ブリッジコンサルティンググループは、公認会計士の経験・知見を集約し、最適な形で提供するプロシェアリング事業を展開する経営支援プラットフォーマーです。経営管理コンサルティングサービスやプロフェッショナル人材紹介サービスを通じて、企業の持続的成長を支援しています。

単体従業員数は66名、連結従業員数は72名です。同社グループの事業セグメントは、公認会計士事業とHR事業の2つです。

主な国内グループ会社は、BridgeResourceStrategy(人事採用支援)、Bridge Executive Search(人材紹介サービス)などです。

2024年10月のBridge Executive Search設立を契機に、ブリッジコンサルティンググループは事業セグメントを「公認会計士事業」と「HR事業」の2区分に変更しました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ブリッジコンサルティンググループは、公認会計士事業を主要な事業とするプロフェッショナル集団です。同社グループは、人と企業の成長を支援することをビジョンに掲げ、人材を最も重要な経営資源と捉えています。柔軟な働き方や従業員のウェルビーイングを重視した環境づくりに取り組んでいることが特徴です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、従業員の定着と成長を重視する姿勢が見られます。平均勤続年数と平均年齢からは、専門性を活かしながらキャリアを築ける環境であることがうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 7,983,000円
平均勤続年数 3.0年
平均年齢 38.6歳
単体従業員数 66人
連結従業員数 72人
単体のグループ内比率 91.7%


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


ブリッジコンサルティンググループは、「幸せの懸け橋に~人と企業を成長へ導く存在であり続ける~」をグループ・ビジョンに掲げ、人材を最も重要な経営資源と位置づけています。社員一人ひとりの可能性を引き出し、個人のビジョンと会社のビジョンが結びつくことで、ともに成長していくことを目指しています。

具体的には、多様な人材の維持・育成と働きやすい職場づくりのため、柔軟な勤務制度としてリモートワークやフレックス制度を導入しています。また、リファーラル採用を促進する社員紹介手当制度や、社内研修会を通じて従業員のスキルアップを支援しています。

従業員のウェルビーイング向上にも注力しており、月1回の簡易サーベイや年2回の本格サーベイを実施し、継続的な組織改善を図っています。健康に関する看護職講話会や健康診断費用の補助制度も設け、従業員の健康維持をサポートしています。さらに、中長期的な資産形成支援と経営参加意識向上のため、従業員持株会制度も導入されています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社及び連結子会社は、女性活躍推進法および育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、法定開示データは開示されていません。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ブリッジコンサルティンググループは、公認会計士の専門知識と経験を結集し、企業の経営課題解決を支援するプロシェアリング事業を展開しています。特にIPO支援や経営管理コンサルティングを主力としています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは「幸せの懸け橋に~人と企業を成長へ導く存在であり続ける~」というビジョンのもと、公認会計士の経験・知見・想いを集約し、最適配分するプラットフォームを創ることをミッションとしています。ワーキングプラットフォーム「会計士.job」を運営し、5,800名を超える公認会計士等が登録しており、このデータベースを活用したプロシェアリングモデルでサービスを提供しています。

提供サービスは、主に「公認会計士事業」と「HR事業」の2つに区分されています。公認会計士事業は同社グループの売上の9割超を占める主要な事業です。この事業では、IPO支援、リスクマネジメントサービス、アカウンティングサービス、ファイナンシャルアドバイザリーサービスを提供しています。同社コンサルタントとパートナー会計士がチームを組み、クライアントの経営管理課題を解決するための実務支援を行っています。特にIPO支援では、2025年1月から9月までのIPO会社への関与割合が22.2%の実績があり、2025年9月にはTOKYO PRO MarketのJ-Adviser資格も取得しています。

HR事業は、人事戦略支援サービスとプロフェッショナル人材紹介サービスを提供しています。株式会社Bridge Executive Searchがプロフェッショナル人材紹介サービスを担い、CXO人材を中心としたハイクラス人材の紹介を行っています。同社グループの収益は、これらの専門性の高いコンサルティングサービスや人材紹介サービスから得られています。特定の顧客への売上高が総売上高の10%に満たないため、特定の顧客への収益集中は見られません。また、本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、海外比率は低い傾向にあります。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は前期から増加傾向にあります。一方で、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は前期から減少しています。これは、事業拡大に伴う人材関連投資やシステム投資を推進したことによる販売費及び一般管理費の増加が主な要因となっています。

項目 2021年9月期 2022年9月期 2023年9月期 2024年9月期 2025年9月期
売上高 - - - 20.2億円 22.4億円
経常利益 - - - 2.3億円 2.0億円
経常利益率 - - - 11.5% 9.1%
親会社株主に帰属する当期純利益 - - - 1.7億円 1.5億円
1株当たり当期純利益(円) - - - 83.75 72.55

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、前期から当期にかけて減少しています。また、従業員1人あたり営業利益(連結)も前期から当期にかけて減少しています。これらの指標の減少は、将来のための人材関連投資やシステム投資を積極的に行ったことによるものと考えられます。

指標 2024年9月期 2025年9月期
従業員1人あたり売上高(連結) 32.0百万円 31.1百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 3.7百万円 2.8百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


ブリッジコンサルティンググループの財務状況は、事業活動で資金を生み出しつつ、将来に向けた投資を積極的に行っている段階を示しています。これにより、同社グループの経営の安定性と成長への取り組みがうかがえます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


ブリッジコンサルティンググループの財務基盤は、高い自己資本比率とROEを示しており、安定した経営状況がうかがえます。自己資本比率は非製造業のプライム市場平均を大きく上回っており、強固な財務体質を構築していることが分かります。ROEもプライム市場平均を上回る水準で推移しており、効率的な資本活用ができていることを示しています。手元資金も十分に確保されており、事業運営における安定性が期待できる状況です。

指標 2024年9月期(前期) 2025年9月期(当期)
純資産 10.6億円 11.5億円
自己資本比率 71.7% 74.8%
ROE(自己資本利益率) 16.0% 13.4%
現金及び預金 12.0億円 10.6億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


ブリッジコンサルティンググループのキャッシュフローは、当連結会計年度において、営業活動によるキャッシュフローがプラスとなりました。これは税金等調整前当期純利益を計上したものの、運転資本の増加や法人税等の支払いがあったことによるものです。投資活動によるキャッシュフローは、主に投資有価証券の取得により資金を使用しています。財務活動によるキャッシュフローは、自己株式の取得や長期借入金の返済により資金を使用する状況となっています。結果としてフリーキャッシュフローはマイナスとなっており、本業で得た資金を上回る投資を行っている成長投資フェーズにあることが示されています。これは、同社グループが将来の成長に向けた積極的な投資を進めている状況を反映しており、事業拡大への意欲がうかがえます。

項目 2024年9月期(前期) 2025年9月期(当期)
営業CF 1.9億円 31百万円
投資CF △18百万円 △48百万円
財務CF 55百万円 △1.3億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 1.7億円 △16百万円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループの事業構造に関するリスクとして、プロシェアリング事業は参入障壁が低く、競合他社との競争が激化する可能性があります。また、主要クライアントが景気変動により事業投資やIT投資を抑制した場合、同社グループの財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性が指摘されています。

③ 人材・組織に関するリスク

人材・組織に関するリスクとして、同社グループは優秀な人材の採用・確保及び育成が重要であると認識しています。コンサルティング業界における人材の争奪により、計画通りに進まない場合や、優秀な人材の社外流出が生じた場合には、競争力の低下や事業規模拡大の制約、サービスレベルの低下をもたらす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ブリッジコンサルティンググループは、「幸せの懸け橋に」というビジョンを掲げ、人と企業の成長を支援するプロフェッショナル集団です。公認会計士の知見を活かしたプラットフォームを構築し、社会の持続的な発展に貢献することを目指しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは2011年10月25日に創業し、「幸せの懸け橋に~人と企業を成長へ導く存在であり続ける~」というグループ・ビジョンを掲げています。

「公認会計士の経験・知見・想いを集約し、最適配分するプラットフォームを創る」ことをコーポレートミッションとしています。経営管理における課題解決を支援するプロシェアリング事業を展開し、経営支援プラットフォーマーとして企業の持続的成長を支えることを目指しています。

人の究極の目的である「幸せ」を「成長すること」と定義し、ブリッジメンバー自身も絶え間なく成長し続けることを重視しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、人材を最も重要な経営資源と捉え、社員一人ひとりの可能性を引き出し、個人のビジョンと会社のビジョンがつながることでともに成長していくという考え方を大切にしています。

多様な人材の維持・育成と働きやすい職場づくりを推進しており、リモートワークやフレックス制度といった柔軟な勤務制度を導入しています。リファーラル採用を促進するための社員紹介手当制度や社内研修会などの仕組みも設けています。

従業員のウェルビーイングを把握・向上させるため、月1回の簡易サーベイや年2回の本格サーベイ、健康に関する講話会、健康診断費用補助制度などを実施しています。また、従業員の中長期的な資産形成支援と経営参加意識向上のため、従業員持株会制度を導入しています。

全社的なリスク管理として「リスクマネジメント・コンプライアンス規程」を制定し、法令遵守と経営の透明性維持に努める企業風土です。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、中長期的な経営戦略の実現に向けて、いくつかの課題に取り組んでいます。

提供サービスの継続的な改善や新規ニーズへの対応のため、優秀なコンサルタントの確保と積極的な採用を重点テーマとしています。クライアントニーズを充足する高品質なサービスを提供し続けるため、サービスのパッケージ化やマニュアル化を進め、品質担保を図っています。

また、優秀な人材確保に向けて積極的に投資を実施しています。「会計士.job」の安定的な運営を進め、パートナー会計士に活躍の場を広げることで、サービス提供人員の確保と稼働率の上昇を目指しています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ブリッジコンサルティンググループは、監査等委員会設置会社として、取締役会による監督機能の強化と業務執行の迅速化を図る体制を採用しています。取締役会は、社外取締役を含む構成となっています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


ブリッジコンサルティンググループの筆頭株主は代表取締役の宮崎良一氏であり、同氏の資産管理会社であるGOOD ONE PARTNERS合同会社も上位株主として名を連ねています。これにより、創業者が経営に強い影響力を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
宮崎 良一 26.23%
GOOD ONE PARTNERS合同会社 20.00%
WMグロース4号投資事業有限責任組合 9.65%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は7名(男性6名・女性1名)で構成され、女性役員比率は14.0%です。代表取締役は宮崎良一氏が務めています。社外取締役比率は57.1%です。

氏名 役職 主な経歴
宮崎 良一 代表取締役 2006年12月 監査法人トーマツ入所、2011年10月 同社設立 代表取締役より現職。
田中 智行 取締役 2004年12月 中央青山監査法人入所、2015年9月 同社入社、2025年10月 同社取締役コンサルティング事業本部本部長より現職。
伊東 心 取締役 2006年12月 新日本監査法人入所、2017年1月 同社入社、2025年10月 同社取締役コーポレート戦略本部本部長より現職。


社外取締役は、徳永康雄氏(WMパートナーズ代表取締役社長)、大友潤氏(パーソルビジネスプロセスデザイン取締役執行役員・監査等委員)、山田琴江氏(クックビズ監査役・監査等委員)、土谷祐三郎氏(サイバーソリューションズ執行役員・監査等委員)です。

同社は2021年12月15日開催の定時株主総会において、監査役設置会社から監査等委員会設置会社へ移行しました。社外取締役は、他社での企業経営者としての経験や公認会計士としての専門知識に基づき、経営の重要事項の決定と業務執行の監督に寄与しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


ブリッジコンサルティンググループの取締役(監査等委員を除く)の報酬は、企業価値の持続的な向上に資することを目的とし、職責や業績貢献等を踏まえた適正な水準としています。社外取締役の報酬は、職務の独立性を考慮し、金銭による固定報酬のみで構成されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 3名 54百万円 18.0百万円
社外役員 4名 13百万円 3.2百万円


取締役(監査等委員を除く)の基本報酬は月例の固定報酬であり、賞与は単年度の業績に応じて支給されることがあります。今後は事業拡大と成長フェーズを鑑み、業績連動報酬や非金銭報酬の導入も検討する方針です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。