※本記事は、株式会社REVOLUTION の有価証券報告書(2025年10月期、2024年11月1日 ~ 2025年10月31日、2026年1月29日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
REVOLUTIONグループは、不動産事業、投資事業、不動産クレジット事業、クラウドファンディング事業をグループ各社とともに展開しています。東京等の大都市圏を中心に不動産の販売・仲介・保有・管理、金融商品への投資、不動産担保貸金、クラウドファンディング事業を手掛けています。
単体従業員数は10名、連結従業員数は64名です。セグメントは不動産事業、投資事業、不動産クレジット事業、クラウドファンディング事業の4つです。
主な国内グループ会社は、REVOLUTION FINANCE(不動産クレジット事業)、REVOLUTION REALTY(不動産事業)、WeCapital(クラウドファンディング事業)などです。
REVOLUTIONグループは、前連結会計年度にリパーク、REGALE、WeCapitalを子会社化し、不動産・クラウドファンディング事業を拡大しました。2024年12月にはREVO GINZA1とREVO GINZA2を完全子会社化し、不動産事業を拡充しています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
REVOLUTIONは、不動産事業やクラウドファンディング事業を展開しており、これらの事業特性が給与水準や働き方に影響を与えていると考えられます。同社グループは、多様な人材の確保と働きやすい環境整備に力を入れているようです。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
REVOLUTIONの従業員の平均年齢と平均勤続年数を見ると、比較的若年層が中心となっており、新しい環境でキャリアを築きたいと考える方にとって魅力的な職場環境である可能性があります。勤続年数も一定の期間を示しており、経験を積む機会が提供されていることがうかがえます。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 5,163,000円 |
| 平均勤続年数 | 3.5年 |
| 平均年齢 | 36.6歳 |
| 単体従業員数 | 10人 |
| 連結従業員数 | 64人 |
| 単体のグループ内比率 | 15.6% |
同社は、確定給付型の退職給付制度(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる制度)を採用しています。この制度は国内の従業員を対象としています。退職一時金制度もありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
REVOLUTIONは、人材の多様性を重視した採用方針を掲げています。性別や国籍を問わず、個々人の能力やポテンシャルを評価して採用することで、多様な人材の確保を目指しています。また、中途採用者を含め、すでに多様な人材で構成されている実績があります。
同社グループは、全ての社員が活躍できる社内環境の整備にも注力しています。具体的には、育児休暇制度や育児・介護短時間労働制度を導入しており、実際にこれらの制度を利用した実績もあります。今後も、従業員が働きやすい環境を整えることで、持続可能な成長を支える人材基盤を強化していく方針です。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
REVOLUTIONは、女性活躍推進法および育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、法定開示項目に関する記載を省略しています。
有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
同社グループは、不動産事業、投資事業、不動産クレジット事業、クラウドファンディング事業を展開しています。多岐にわたる事業を通じて収益を上げており、特にクラウドファンディング事業が収益の大部分を占める構造となっています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループは、不動産関連事業とクラウドファンディング事業を主軸としています。収益は主にクラウドファンディング事業から得ており、不動産事業がこれに次ぐ規模となっています。
不動産事業
東京等の大都市圏を中心に、不動産の販売・仲介業務、保有・管理業務を行っています。収益は、不動産の売買や仲介、保有・管理から得ています。運営は、REVOLUTIONおよびREVOLUTION REALTY、REVO GINZA1、REVO GINZA2が行っています。
不動産クレジット事業
主に不動産を担保として資金を提供する貸金事業を展開しています。収益は、不動産担保融資による利息や手数料から得ています。運営は、REVOLUTION FINANCEが行っています。
クラウドファンディング事業
不動産等の投資対象に対し、主に不特定多数の個人から資金調達を行い投資まで行う事業を展開しています。収益は、クラウドファンディングを通じた資金調達と投資活動から得ています。運営は、WeCapitalを中心に、ヤマワケエステート、ヤマワケレンディング、ヤマワケアートが行っています。
同社グループの収益は、本邦以外の外部顧客からの売上高はなく、国内市場に集中しています。また、当連結会計年度において、売上高の10%以上を占める特定の顧客はいません。
| セグメント | 売上高(2024年10月期) | 売上高(2025年10月期) |
|---|---|---|
| クラウドファンディング事業 | - | 312億円 |
| 不動産事業 | 55.6億円 | 33.3億円 |
| 不動産クレジット事業 | 9百万円 | 2百万円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの業績は、直近5年間で売上高、利益ともに大きく変動しています。当連結会計年度の売上高は前期から大幅に増加しましたが、営業損失および親会社株主に帰属する当期純損失を計上しています。この損失には、減損損失といった非現金項目が大きく影響していることが示されています。一方で、営業活動によるキャッシュ・フローはプラスを維持しており、本業からのキャッシュ創出力は一定程度ある状況です。
| 項目 | 2021年10月期 | 2022年10月期 | 2023年10月期 | 2024年10月期 | 2025年10月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 10.9億円 | 20.3億円 | 24.0億円 | 55.7億円 | 346億円 |
| 経常利益 | 2.4億円 | △68百万円 | △4.1億円 | 3.3億円 | △34.3億円 |
| 経常利益率 | 22.3% | △3.4% | △17.0% | 6.0% | △9.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2.5億円 | 3百万円 | △3.7億円 | 3.0億円 | △172億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | 7.12 | 0.08 | △8.40 | 4.29 | △148.53 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたりの収益性と生産性を見ると、当連結会計年度は前期から大きく変化しています。従業員1人あたり売上高は大幅に増加しており、事業規模の拡大がうかがえます。一方で、従業員1人あたり営業利益は前期のプラスから当期はマイナスに転じています。これは、当連結会計年度に計上された減損損失などの一時的な要因が影響していると考えられます。
| 指標 | 2024年10月期 | 2025年10月期 |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 99.4百万円 | 540.2百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 6.0百万円 | △64.9百万円 |
業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
同社グループは、積極的な投資活動を展開しており、事業拡大フェーズにあることがうかがえます。財務の安定性という観点から、同社グループの現在の状況を把握することが重要です。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社グループの自己資本比率は当期に2.5%となり、前期の35.6%から大きく低下しています。これはプライム市場の非製造業平均(24.2%)と比較して低い水準を示しています。ROE(自己資本利益率)は当期に△176.5%となり、前期の3.0%から大幅なマイナスとなりました。
現金及び預金は前期の32.9億円から当期は27.8億円に減少しています。これらの状況は、同社グループの財務基盤が脆弱な状態にあることを示しています。
| 指標 | 2024年10月期(前期) | 2025年10月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 191億円 | 15.1億円 |
| 自己資本比率 | 35.6% | 2.5% |
| ROE(自己資本利益率) | 3.0% | △176.5% |
| 現金及び預金 | 32.9億円 | 27.8億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは2.0億円の収入となりました。これは前期の10.5億円の収入から減少しています。主な要因は、税金等調整前当期純損失の計上や減損損失の計上などです。
投資活動によるキャッシュ・フローは△87.5億円の支出となり、前期の14.6億円の収入から支出に転じました。これは主に新規連結子会社の取得による支出が影響しています。
財務活動によるキャッシュ・フローは80.2億円の収入となり、前期の△39百万円の支出から収入に転換しました。これは主に長期借入れによる収入が増加したためです。
結果として、フリーキャッシュ・フローは△85.5億円の支出となり、前期の25.1億円の収入から大きく減少しています。同社グループは本業で資金を生み出しているものの、積極的な投資活動を借入金で賄っている状況がうかがえます。この資金の流れは、事業拡大への意欲を示す一方で、資金調達への依存度が高いことを示しており、今後の事業展開と雇用安定性を見極める上で重要な情報となります。
| 項目 | 2024年10月期(前期) | 2025年10月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 10.5億円 | 2.0億円 |
| 投資CF | 14.6億円 | △87.5億円 |
| 財務CF | △39百万円 | 80.2億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | 25.1億円 | △85.5億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループの主要事業である不動産事業及びクラウドファンディング事業は、景気動向、金利動向、地価動向、税制等の影響を受けやすい特性があります。これらの市況が悪化した場合、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
また、不動産事業、投資事業、不動産クレジット事業及びクラウドファンディング事業において、必要な資金を借り入れて事業を展開する場合があり、金融政策や経済情勢等による金利水準の変動が経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
③ 人材・組織に関するリスク
人材・組織に関するリスクの記載はありません。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
REVOLUTIONは、変化の時代において「Change in the way of thinking」を社名に込める企業です。不動産事業を基盤としつつ、新たな価値創造と成長を目指す姿勢が特徴です。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
REVOLUTIONは、社名に「Change in the way of thinking」という思いを込めています。企業理念として、千利休の教えに由来する「守SHU」「破HA」「離RI」の概念を導入しています。
「守SHU」で知識と経験を基礎とし、「破HA」で社員の知恵と工夫を重ね、「離RI」で投資会社としての成長を目指しています。同社グループは、これらを経て「離RI」という新しい扉を開き、未来を創造し続ける不動産・投資会社として、株主価値と企業価値の向上を図ることをビジョンとしています。
不動産再販や不動産クレジット事業を中核に、リノベーションやリブランディングを目的としたアライアンス締結、独自の購入ネットワークを活用したバリューアップ戦略を推進しています。さらに、「不動産×テック」をテーマにM&Aを駆使し、事業の拡大と企業価値・株主価値の向上を目指しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
同社グループは、企業理念である「守SHU」「破HA」「離RI」の概念を大切にしています。「守SHU」では、不動産事業で長年培ってきたEquipment(知識)とExperience(経験)を基礎としています。
「破HA」では、社員一人ひとりが常に考え、知恵を出し、検証・改善・実行を繰り返すことを重視し、社員全員のポテンシャルを引き出す工夫を求めています。「離RI」では、世界有数の資産運用会社や投資銀行などとのネットワークを活用し、不動産会社にとどまらない成長を目指す姿勢を示しています。
採用においては、性別や国籍を問わず、個々人の能力やポテンシャルを重視することで人材の多様性を確保する方針です。すでに性別や国籍を問わず採用を進めた実績があり、中途採用者を含めた多様な人材で構成されています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
同社グループは、過去に発生した複数の問題事象を受け、ガバナンス強化に向けた施策を実行中です。具体的には、2025年4月に第三者委員会を設置し、企業運営に対する調査を行い、その提言を踏まえています。
これまでの問題点を是正し、各事業セグメントに対して適切な目標設定を行い、進捗や課題を常に把握することで、健全かつ効率的な経営を実践していく方針です。法令順守の徹底、コーポレート・ガバナンスの強化、リスク管理体制の強化、内部統制システムの整備を図ることを重点テーマとしています。
リスク管理規程を制定し、取締役会を全社的なリスクマネジメント推進の組織と定め、内部監査や内部通報制度を通じてコンプライアンス経営強化に努めています。全ての社員が活躍できる社内環境整備にも努めており、育児休暇制度や育児・介護短時間労働制度の利用実績もあります。
会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
REVOLUTIONは、監査等委員会設置会社として、取締役会による経営の意思決定と監督、監査等委員会による監査を基本とした企業統治体制を構築しています。また、取締役会の任意の諮問機関として指名委員会を設置しています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
REVOLUTIONの株主構成を見ると、筆頭株主は合同会社FO1であり、その次に合同会社ルビーインベストメントが続いています。上位には特定の事業会社ではない合同会社が名を連ねていることが特徴です。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 合同会社FO1 | 36.01% |
| 合同会社ルビーインベストメント | 4.49% |
| 楽天証券 | 1.79% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は6名(男性5名・女性1名)で構成され、女性役員比率は16.7%です。
代表取締役社長は砂川優太郎氏が務めています。社外取締役比率は66.7%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 砂川 優太郎 | 代表取締役社長 | 2016年4月コスモスイニシア、2022年2月GAインベストメントを経て、2023年10月同社不動産投資事業本部次長。2023年12月同社取締役副社長、2024年11月REVOLUTION REALTY代表取締役社長を経て、2025年3月より同社代表取締役社長に現職。 |
| 美山 俊 | 取締役 | 1992年3月西洋建物代表取締役。2023年5月合同会社FO1代表社員、2025年2月WeCapital取締役を経て、2026年1月より同社取締役に現職。 |
社外取締役は、鈴木亨氏(弁護士)、中島陽有氏(公認会計士・監査等委員長)、依田俊一氏(SAKURA法律事務所パートナー弁護士・監査等委員)、岩﨑比菜氏(アルコイリス・パートナーズ代表取締役・監査等委員)です。
同社は監査等委員会設置会社であり、監査等委員である取締役が取締役の職務執行を監査する体制をとっています。監査等委員会の過半数を社外取締役が占めることで、経営の透明性と監視機能の強化を図っています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
REVOLUTIONの役員報酬は、取締役(監査等委員である取締役を除く)に対して月額支給の固定報酬を基本としています。報酬額は在任年数や同社グループの業績等を総合的に考慮して決定されます。現時点では業績連動報酬は定めておらず、非金銭報酬として取締役1名に社宅を提供しています。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(監査等委員及び社外除く) | 2名 | 13百万円 | 6.4百万円 |
| 社外役員 | 3名 | 7百万円 | 2.4百万円 |
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。
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