0 編集部が注目した重点ポイント
① 営業利益が前期比138.6%増と急成長し、収益性が大幅に向上する
2025年12月期の連結業績は、売上高が20.4%増の18,817百万円、営業利益が138.6%増の2,863百万円と驚異的な増益を達成しました。クラウド移行によるデータセンター費用の大幅削減が利益を押し上げており、稼ぐ力が飛躍的に高まっています。高収益体質への転換は、エンジニアや営業職にとって挑戦しがいのある環境です。
② 第一生命グループとの資本提携により、AI開発と事業拡大を加速する
2026年2月に第一生命ホールディングスとの資本業務提携を発表し、約174億円の資金を調達しました。この資金は企業買収やAI技術を用いた新プロダクト開発に充てられる予定です。大規模な投資フェーズに入るため、新規事業開発やM&A推進など、キャリアの選択肢が大きく広がる好機といえます。
③ ES事業が黒字化を達成し、全事業での成長フェーズへ移行する
請求書や電子契約を扱うBtoB-PF ES事業が、2025年度に営業損益106百万円と通期黒字化を達成しました。インボイス制度開始を追い風に大手企業への導入が加速しており、主力であるFOOD事業に次ぐ第2の柱として確立。全社一丸となって市場シェアを拡大する勢いがあり、活気ある現場での活躍が期待できます。
1 連結業績ハイライト
出典:2025年12月期 第4四半期・通期決算説明資料 P.4
売上高
18,817百万円
(前期比 +20.4%)
営業利益
2,863百万円
(前期比 +138.6%)
経常利益
2,836百万円
(前期比 +138.9%)
当期純利益
1,922百万円
(前期比 +193.3%)
インフォマートの2025年12月期決算は、売上高が20%を超える伸長を見せるとともに、利益面では前期比2倍以上の成長を記録しました。この大幅な利益改善の背景には、基幹システムのサーバーをクラウドへ移行したことによる売上原価の劇的な抑制があります。また、既存顧客への価値提供を強化する中で実施したシステム使用料の改定も、着実に収益へと結びついています。
通期予想に対する進捗状況については、売上高・各利益項目ともに公表数値を達成しており、業績の着地は極めて「堅調」と評価できます。特に親会社株主に帰属する当期純利益は、特別利益の発生もあり計画比で28.2%上回るなど、将来の投資に向けた資金基盤を強力に固めた1年となりました。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2025年12月期 第4四半期・通期決算説明資料 P.7
BtoB-PF FOOD事業
事業内容:外食チェーン、ホテル、食品卸売企業などを結ぶ、日本最大級の食品食材業界向け受発注・規格書管理プラットフォームを運営しています。
業績推移:売上高は11,930百万円(前期比+19.9%)、営業利益は2,757百万円(同+41.8%)と、圧倒的な収益源として成長を続けています。
注目ポイント:卸売企業と個人飲食店をデジタルでつなぐ「TANOMU」が拡大しており、これまでIT化が遅れていた中小領域の深掘りが進んでいます。地方やホテル・旅館といった新業態への展開を強化しており、現場の課題に寄り添いながら業界全体の商習慣をアップデートできるやりがいがあります。
BtoB-PF ES事業
事業内容:あらゆる業界を対象に、電子請求書の発行・受取、見積・契約等のデジタルデータによる効率化を支援するプラットフォームを提供しています。
業績推移:売上高は6,886百万円(前期比+21.2%)、営業利益は106百万円と、長年の先行投資を経て通期黒字化を果たしました。
注目ポイント:インボイス制度等の法改正を背景に、既存取引先の多い大手企業とそのグループ会社での利用が急増しています。一度導入されると解約しにくいストック型ビジネスであり、現在は「売れば売るほど利益が出る」フェーズ。AIによる自動化など、テクノロジーを活用した付加価値向上が急務となっています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年12月期 第4四半期・通期決算説明資料 P.29
2026年12月期の業績予想では、売上高が前期比13.5%増の21,348百万円、営業利益は前期比74.6%増の5,000百万円という強気の目標を掲げています。これは中期経営計画で掲げた「高収益性への回帰」を具現化するものであり、組織全体が目標達成に向けて一丸となる非常にエネルギッシュな時期です。
成長戦略の肝となるのは、特定の業界を深掘りする「Vertical展開」と、蓄積した膨大な取引データを活用する「AI実装」です。2026年1月には、AI技術に強みを持つ株式会社invoxの株式を追加取得(株式を取得)し、持分法適用関連会社化しました。これにより、アナログ書類のデジタル化を加速させ、これまで取り込めなかった領域のデータ化を推進します。
第一生命グループとの資本提携により調達した約174億円のうち、109億円を企業への出資・買収に、45億円をシステム開発に投じる予定です。自社開発だけでなく、M&Aを通じた非連続な成長を目指す姿勢を鮮明にしており、コーポレート部門やエンジニア組織において、より専門性の高い人材の重要性が増しています。
4 求職者へのアドバイス
国内125万社以上が利用する圧倒的な顧客基盤に対し、単なる業務効率化を超えた「データ経営」の支援に関心があることを伝えると効果的です。特に「業界DtoD(Data to Data)」という独自の戦略を深く理解し、第一生命グループとの提携を通じたAI実装や新規プロダクト開発に自分のスキルをどう活かせるか、具体的に言語化してみてください。
「第一生命グループとの提携により100億円規模の買収資金を確保されましたが、どのような技術や事業を持つ企業とのシナジーを最優先で検討されていますか?」や、「AIによるデータ活用が進む中で、営業現場ではお客様への提案の質をどのように高度化させていく計画ですか?」など、戦略的な投資や最新技術の活用に踏み込んだ質問がおすすめです。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
サービス残業をすることがやむを得ない状況
前日の18時までに残業申請が必要で、19:30以降はサービス残業でした。また、朝9時前に出勤した場合は勤務時間としてカウントしてもらえず、早出した場合もサービス残業です。カスタマーセンターは終日電話が鳴り続けているため、業務時間内に事務処理をすると白い目で見られます。サービス残業をすることがやむを得ない状況です。
(30代前半・カスタマーサポート・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2025年12月期 第4四半期・通期決算説明資料



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