0 編集部が注目した重点ポイント
① 第3四半期として過去最高の売上高を更新
2026年3月期第3四半期の連結売上高は過去最高の2,929億円に到達しました。デジタルを活用したBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)やCX(顧客体験)サービスの受注が拡大し、収益性も大幅に改善しています。旺盛なDX需要を背景に、専門人材の活躍フィールドが急速に広がっています。
② 統合型CXプラットフォームが122社へ拡大
独自のCXプラットフォーム「trans-DX for Support」の導入社数が122社へ拡大しました。AIを活用した音声認識ソリューション「transpeech」の進化により、オペレーターの業務自動化を推進。テクノロジーと人のスキルを融合させた次世代型コンタクトセンターの構築が、同社の強力な競争力となっています。
③ 九州エリアに戦略的BPO拠点を新設
当3Qより、建設業・製造業のDX支援を強化するため「BPOセンター福岡大名」を新設しました。物流2024年問題への対応を含め、業界特化型の専門的なキャリア機会が拡大しています。地域に根ざしながらグローバルな基準で業務変革をリードする、高度なBPO専門職のニーズが高まっています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 第3四半期決算 補足説明資料 P.4
売上高
2,929.0億円
+4.7%
営業利益
134.1億円
+20.5%
経常利益
155.3億円
+24.0%
当第3四半期累計の業績は、売上高・営業利益ともに第3四半期累計として過去最高の水準を達成しました。単体サービスにおいて価格交渉が進展し、稼働率が向上したことに加え、人事制度改定に伴う一時的な原価減少も利益を押し上げています。為替影響により海外の円建て数値は一部抑制されましたが、実質的な事業成長は継続しています。
通期予想に対する進捗率は、売上高が73.2%で概ね順調、営業利益は86.5%に達しており順調な進移と言えます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 第3四半期決算 補足説明資料 P.9
単体サービス
【事業内容】
日本国内でのCXサービス(コンタクトセンター等)およびBPOサービス(バックオフィス・建設等)を提供。
【業績推移】
売上高は前年比+4.7%の1,911.0億円、セグメント利益は+35.4%の73.6億円と大幅増益。
【注目ポイント】
生成AIを活用したクリエイティブ制作や、音声認識AIによるオペレーター支援など、「AI×人」による付加価値向上が収益改善に大きく寄与。物流2024年問題への支援ソリューション「trans-logiManager」の提供開始など、社会課題解決型の新サービス創出を担うDXコンサルタントやエンジニアの重要性が増しています。
国内関係会社
【事業内容】
国内子会社による特定の業界や専門領域に特化したアウトソーシング・デジタルサービス。
【業績推移】
売上高は前年比+6.1%の342.7億円。利益は上場子会社の好調により+16.7%の26.6億円。
【注目ポイント】
BPO合弁会社の受託範囲拡大や新規連結の効果により、安定的な成長を継続しています。建設現場のデータを自動統合するプラットフォーム「Connectix Build」を開発するなど、特定業界の商慣習に精通した専門家によるテクノロジー導入が加速しています。
海外関係会社
【事業内容】
韓国、中華圏、ASEAN、欧米の各地域におけるコンタクトセンターおよびEC支援サービス。
【業績推移】
売上高は前年比+3.4%の778.3億円。韓国・中国は増収、東南アジアは減益の34.7億円。
【注目ポイント】
韓国では大手ロジスティクス企業との戦略提携により、越境EC支援(CBE)体制を強化。インドでは複数言語対応のコンタクトセンター企業と提携するなど、グローバルなサービス網を拡充しています。中国・韓国子会社を中心にCXサービスの需要が強く、多言語対応やグローバル案件を管理できるマネジメント人材の機会が豊富です。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 第3四半期決算 補足説明資料 P.20
今後は、日本とASEAN拠点の豊富な人材を活かした「AIトレーニング・アノテーションサービス」の拡大が期待されます。市場ニーズの高い日本語・中国語・韓国語に対応し、ファイナンスやエンジニアリング等の専門分野におけるAI精度向上を支援する体制を構築しています。
また、建設・物流領域における「物流統括管理者向け支援」や「自治体向け健康増進支援」など、特定領域へのBPO拡大が成長の鍵を握ります。人材不足が深刻化する業界に対し、テクノロジーを用いた代替ソリューションを提供できるかが、さらなる増益の分岐点となるでしょう。
4 求職者へのアドバイス
「人のスキル」と「AIテクノロジー」を融合させることで、顧客企業の経営課題を解決するGlobal Digital Transformation Partnerとしての姿勢に共感を示すのが有効です。特に物流2024年問題や建設DXなど、特定業界の構造改革に貢献したいという具体的な意欲を伝えると高い評価に繋がりやすいでしょう。
・「今後、CXプラットフォーム『trans-DX for Support』の導入をさらに加速させる上で、現場のコンサルタントに最も求められるAIの習得スキルは何でしょうか?」
・「物流2024年問題への対応など、難易度の高い専門的なBPO領域において、業界未経験から専門性を身につけるための支援体制について教えてください。」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
企業の未来は明るい
企業の未来は明るいと感じています。特に、顧客と企業を直接結びつける役割を担っているため、AIの進化が進んでも、対面や電話でのコミュニケーションの重要性は依然として高いです。
(20代後半・コンサルティング営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2026年3月期 第3四半期決算 補足説明資料



上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。