0 編集部が注目した重点ポイント
① 新規連結子会社化で製品部門の売上が84.1%増加する
当第3四半期より「小松美特料(蘇州)咨詢有限公司」を新規連結対象に加えたことで、グループの事業範囲が大きく拡大しました。これにより製品部門の売上高は前年同期比で84.1%増という驚異的な成長を記録しており、グローバル展開を担う人材にとってキャリア機会が急速に広がっています。
② 生活関連資材分野が25.3%増と高成長を牽引する
資材ファブリック部門において、鞄や日傘といった生活雑貨の差別化商品が好調に推移しています。生活関連資材分野の売上は前年同期比25.3%増と大幅に伸びており、不採算事業からの撤退を進める一方で、高収益なライフスタイル領域へのシフトが鮮明になっています。
③ 中期経営計画KFW-2026に基づく構造改革を推進する
高収益企業を目指し、将来のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に向けた新基幹システムの構築や高効率設備の導入に注力しています。労働環境の改善や製造設備の整備といった構造改革費用に6.4億円を投入しており、次世代の製造現場を支える技術者や専門職の重要性が増しています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 第3四半期 決算説明資料 P.2
売上高
30,601百万円
+3.6%
営業利益
1,920百万円
-0.8%
経常利益
2,484百万円
+1.3%
当第3四半期累計の売上高は30,601百万円となり、前年同期から10.7億円の増収となりました。営業利益は構造改革費用や人件費等のコスト増を販売価格の適正化や原燃料価格の抑制でカバーしたものの、わずかに減益(1,920百万円)となりました。一方で、受取配当金や持分法による投資利益の貢献により、経常利益は増益を確保しています。
通期業績予想に対する進捗率は、売上高で74.6%、営業利益で72.4%となっており、期末に向けた追い込みにより計画達成を目指す概ね順調な進捗と言えます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 第3四半期 決算説明資料 P.3
繊維事業(衣料・資材・製品)
事業内容
ファッション、スポーツ、中東民族衣装向けの衣料用素材、および車輌や医療・生活雑貨向けの資材用素材の製造・販売。自社ブランド製品の展開も含む。
業績推移
売上高 30,226百万円、セグメント利益 1,866百万円。製品部門の連結子会社化により売上高は3.7%増と伸長しました。
注目ポイント
衣料分野では欧米ラグジュアリーブランド向けが堅調。資材分野では「生活関連資材」が大幅増収。新素材「QUATTRONI TK」のリリースやバイオ製剤のグッドデザイン賞受賞など、高付加価値・サステナビリティ領域での専門性が強く求められています。
その他の事業(物流)
事業内容
グループ内外の物流業務全般を担い、効率的なサプライチェーンの維持・運営をサポート。
業績推移
売上高 375百万円、セグメント利益 45百万円。売上は前年同期比2.6%減、利益は10.0%減となりました。
注目ポイント
繊維事業を支える基盤として、安定した物流網の構築が継続的な課題です。小規模ながらもグループ全体の収益構造の見直しに連動した物流効率化が期待されています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 第3四半期 決算説明資料 P.7
2026年3月期の通期予想は、売上高41,000百万円(前期比3.7%増)、営業利益2,650百万円(前期比21.5%増)と、大幅な増益を計画しています。期中平均為替レートを1ドル145円、1ユーロ153.7円と保守的に見通していますが、欧州ラグジュアリー市場や中東向け高付加価値商品の拡大を軸に、攻めの姿勢を崩していません。
特に注目すべきは、これまで進めてきた「高効率設備への投資」と「不採算事業の整理」です。今期中に実施した自己株式の消却(390万株)も含め、資本効率の向上と企業価値の底上げを並行して進めています。これらの中期経営計画達成に向けた組織変革を現場レベルで実行できる、実務リーダー層の採用が重要な鍵となるでしょう。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
「伝統的な繊維メーカーから高収益な化学・資材・環境企業への脱皮」を掲げている点が魅力です。特に、新規連結された蘇州子会社を活用したグローバル展開や、グッドデザイン賞を受賞したバイオ製剤「ベリフォーマー」などのサステナブル事業に共感を示すことで、会社の目指す方向性と合致した意欲をアピールできるでしょう。
面接での逆質問例
「中期経営計画KFW-2026において、DX推進や基幹システムの再構築が進められていますが、現場のオペレーションにはどのような変化が期待されていますか?」や、「生活関連資材分野の成長率が非常に高いですが、今後この領域をさらに拡大するための商品企画やマーケティングの戦略について伺えますか?」といった、具体的な成長戦略に踏み込んだ質問が有効です。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2026年3月期 第3四半期 決算説明資料



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