0 編集部が注目した重点ポイント
① 販売会社4社の吸収合併等で管理体制を刷新する
当第3四半期より、子会社だった苫小牧飼料や東北飼料、および販売会社2社の計4社を連結範囲から除外し、組織の再編を断行しました。さらに仙台飼料の株式を追加取得し、持分法適用関連会社から連結子会社へと実質的に組み込んでいます。管理部門の効率化や意思決定の迅速化が進んでおり、バックオフィスや企画職のキャリア機会に構造的な変化が生じています。
② 採算管理の徹底により経常利益が30.1%増加する
売上高は前年同期比2.9%減少したものの、原料価格に応じた適切な価格改定と不採算販売の見直しが奏功し、経常利益は6,149百万円(前年同期比+30.1%)と大幅な増益を達成しました。数量減を利益率の向上で補う「質を重視した経営」への転換が鮮明になっており、営業部門においても数値分析に基づいた提案力がより一層求められる環境です。
③ 食肉部門の収益構造改革により黒字転換を実現する
食品事業内の食肉部門において、売価条件の見直しや販売方法の刷新を推進した結果、前期の赤字から黒字化を達成しました。豚枝肉相場の低下という外部要因もありましたが、自社主導の改革が着実に利益へ寄与しています。事業再生や構造改革に強みを持つ人材にとって、具体的な成果を実感しやすいフェーズにあります。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 第3四半期 決算補足説明資料 P.1
売上高
219,072百万円
(前年同期比 △2.9%)
営業利益
5,632百万円
(前年同期比 +31.8%)
経常利益
6,149百万円
(前年同期比 +30.1%)
2026年3月期第3四半期の累計実績は、配合飼料の販売数量減少や平均販売価格の低下により減収となりましたが、利益面では過去の実績を上回る増益となりました。原料価格の変動を機敏に価格へ反映させる「価格改定ギャップ」の適正化や、高騰するコスト環境下での採算重視の姿勢が功を奏しています。
通期予想に対する進捗率は、経常利益で87.9%、純利益で88.2%に達しており、業績は極めて堅調に推移しています。第4四半期に一部未達の可能性がある売上高についても、利益ベースでは各段階での目標達成を見込んでおり、安定した収益基盤が構築されています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 第3四半期 決算補足説明資料 P.4
畜産飼料事業
事業内容:牛、豚、鶏向けの配合飼料の製造・販売を担う、売上高の約8割を占めるコア事業です。
業績推移:売上高は4.7%減の167,759百万円。利益は18.2%増の7,063百万円と大幅な増益を達成しました。
注目ポイント:暑熱や家畜疾病の影響で販売数量は減少しましたが、不採算販売の徹底的な見直しにより利益率が改善しました。再編された販売網を活かした「量より質」の営業戦略を推進しており、エリア戦略やマーケティング職種の需要が高まっています。
水産飼料事業
事業内容:ブリやカンパチ、真鯛等の養殖用飼料を製造。現在、2028年の竣工に向け新工場建設を推進中です。
業績推移:売上高は7.9%減の19,441百万円。利益は33.9%増の1,307百万円と成長が加速しています。
注目ポイント:魚粉相場の安定と製造効率化が奏功しました。企業養殖への拡販に成功しており、将来の成長ドライバーとして位置づけられています。新工場立ち上げに関わるエンジニアや、大規模顧客向けの提案営業に大きなチャンスがあります。
食品事業
事業内容:鶏卵および食肉(主に豚肉)の生産・加工・販売を手がけます。マジックパール等のブランドを展開。
業績推移:売上高は12.0%増の31,860百万円。利益は114百万円と、前年並みを維持しています。
注目ポイント:鶏卵相場の高騰と新工場の減価償却費負担が重かった一方、食肉部門が黒字転換を果たし下支えしました。収益構造の改革が進行中であり、サプライチェーン全体の最適化や販売チャネルの開拓など、実務を通じた改革を担う人材を求めています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 第3四半期 決算補足説明資料 P.9
第4四半期以降も、原料価格に応じた適切な価格設定を維持することで、通期の経常利益目標7,000百万円の達成を見込んでいます。特に注目すべきは「水産飼料事業」の展望です。2025年10月に着工した新工場は、陸上養殖や沖合養殖といった新たな市場ニーズを捉えるための重要拠点となります。
配当方針についても「累進配当(減配せず維持または増配)」を基本とし、DOE(連結株主資本配当率)3%を目標に掲げるなど、資本効率を重視した経営姿勢を強めています。質疑応答では、酪農・養豚業の大規模化に合わせた製品力・技術力の強化が言及されており、現場の潜在ニーズを製品化に繋げる「仕組み」の構築が今後の鍵となります。高い専門性を持つエンジニアや、営業・技術を連携させるマネジメント人材の採用意欲が高まっています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
不採算案件の見直しや適正価格の設定など、同社が推進する「採算重視の経営改革」に注目。前職でのコスト管理やプロセス改善の実績を、どのように食のインフラを支える事業に適用できるかを語るのが効果的です。また、2028年の新工場稼働を見据えた「水産飼料の成長性」に、自身のキャリアプランを重ねることも高く評価されるポイントです。
面接での逆質問例
「販売会社の吸収合併や仙台飼料の連結化により、グループ管理体制はどのように変化していくのでしょうか?」「食品事業での黒字化を維持・拡大するために、現在どのような販売チャネルの開拓に注力されていますか?」など、組織再編や具体的な攻めの戦略に関する質問は、経営への関心の高さを示すことに繋がります。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- フィード・ワン株式会社 2026年3月期 第3四半期 決算補足説明資料
- フィード・ワン株式会社 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)



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