0 編集部が注目した重点ポイント
① 神東塗料グループの連結化で売上が大幅に拡大する
2025年3月より神東塗料グループを新規連結したことで、売上高は前年同期比で約27.5%増と大きく伸長しました。現在は利益面への寄与が限定的ですが、今後はグループ間でのシナジー効果(相乗効果)の早期発現が急務とされています。組織統合に伴う業務効率化や、共通リソースの活用に関わるポジションでの活躍機会が期待されます。
② ふっ素樹脂塗料大手を買収し高機能分野を強化する
当第3四半期(2025年12月)より、建築・工業用ふっ素樹脂塗料に強みを持つボンフロン(旧AGCコーテック)を完全子会社化しました。既存技術との融合により、技術優位性の高い製品開発が可能となります。高機能塗料市場でのプレゼンス向上を目指しており、研究開発や専門性の高い営業職種において、キャリアの可能性が大きく広がっています。
③ JIS処分解除を受け国内販売の早期回復を急ぐ
一部製品で受けていたJISマーク表示の一時停止処分が2025年11月14日に解除されました。処分の影響で停滞していた国内の一般用塗料販売において、早期の巻き返しを図る段階にあります。信頼回復に向けた品質管理体制の再構築や、積極的な販売促進活動が必要とされており、現場でのオペレーション強化を担う人材の重要性が高まっています。
1 連結業績ハイライト
出典:決算説明資料 P.2
売上高は、2025年3月より新たに連結された神東塗料グループの貢献により、前年同期を大きく上回る増収となりました。一方で利益面については、JISマーク表示停止の影響に伴う国内販売の苦戦や、原材料費・人件費といったコストの増加が重なり、減益となりました。純利益の大幅な減少は、前期に計上した子会社株式売却益の剥落も一因です。
通期予想に対する進捗状況は、売上高が76.4%、営業利益が72.8%となっています。売上高は通期目標の75%を超えており順調な推移、営業利益も概ね順調と言える水準を確保しています。第4四半期以降、JIS処分解除に伴う国内販売の回復が利益をどこまで押し上げられるかが鍵となります。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:決算説明資料 P.3
国内塗料事業
事業内容:一般構造物、自動車部品、金属建材などの工業用途や家庭用塗料、インク関連の製造販売。
業績推移:売上高は神東塗料の連結により前年同期比38.5%増と急増。営業利益は人件費増や償却費増で減益。
注目ポイント:JIS処分解除後の本格的な販売回復に向けたマーケティング活動や、神東塗料との生産・物流面での統合が進行中です。また、2025年12月末にはふっ素樹脂塗料に強みを持つボンフロン(注:当3QはBSのみ連結)が加わり、製品ラインナップの高度化が進んでいます。これら新体制の構築や技術融合を推進するマネジメント人材、技術営業のニーズが高まっています。
海外塗料事業
事業内容:東南アジア、メキシコ、中国を中心とした海外拠点での自動車・工業用塗料の展開。
業績推移:売上高は神東塗料連結効果で2.5%増。営業利益は中国でのコスト削減により増益を確保。
注目ポイント:日系自動車メーカーの生産低迷など厳しい市場環境が続いていますが、メキシコでは低採算品の抑制による利益率重視の戦略へシフトしています。中国拠点のコスト改善も着実に進展しており、海外市場における収益基盤の再構築を担う、グローバルな視点を持つ営業・管理人材が求められるフェーズです。
照明機器事業
事業内容:商業施設や宿泊施設向けLED照明、特定の工業用途向けUVランプ等の製造販売。
業績推移:売上高は前年並みを維持。営業利益は本社移転等の償却費や人件費増により10.3%減。
注目ポイント:LED照明分野では、都市再開発案件を中心とした旺盛な需要を背景に、売上高が8.8%増と堅調です。価格戦略による収益性の改善も進んでおり、通期計画に対して順調な進捗を見せています。商業・インフラ向けの大型案件に対応できる提案型営業や、高効率LEDの開発に携わるエンジニアの活躍の場が広がっています。
蛍光色材・その他事業
事業内容:蛍光顔料、インク用素材、およびグループ内の物流・塗装工事事業。
業績推移:蛍光色材は海外需要の回復で増益。その他事業(塗装工事)でも高収益案件の受注により増益。
注目ポイント:蛍光色材分野では欧州などでの新規採用が進み、付加価値の高い製品が業績を支えています。また、グループ内の物流効率化投資も加速しており、物流2024年問題への対応を含めたサプライチェーンの最適化を担うロジスティクス専門職の貢献が不可欠となっています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:決算説明資料 P.10
大日本塗料は、2026中期経営計画(2024-2026年度)において、連結売上高800億円・営業利益80億円の目標を掲げています。足元の業績は神東塗料の連結で売上規模が大きく拡大しており、今後は物流効率化や拠点統合といった「抜本的効率化」による収益性の改善が最重要課題となります。
成長戦略の柱として、新たに取得したボンフロン(旧AGCコーテック)との技術融合を挙げています。ふっ素樹脂塗料という高付加価値領域を強化することで、低価格競争から脱却し、高い技術優位性を持つメーカーへの変革を推進中です。また、人件費の増加は人材確保・育成への投資の結果であり、積極的な人財採用を継続する方針が示されています。JIS処分解除からの再スタートを切る今、新しいグループの形を共に作り上げる意欲的な人材にとって、チャンスの多い時期と言えるでしょう。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
「神東塗料やボンフロンとの大規模なPMI(企業統合プロセス)に携わり、新しいDNTグループの基盤構築に貢献したい」という視点は非常に強力です。また、ふっ素樹脂塗料などの高機能分野への注力を背景に、「環境負荷低減や長寿命化といった社会的課題を解決する製品の普及に、自分の専門性を活かしたい」といった、技術と社会貢献を結びつけた動機も高く評価されるでしょう。
面接での逆質問例
・「JIS処分解除後、国内のシェア回復に向けた営業戦略の転換点をどのように捉え、現場に落とし込んでいますか?」
・「神東塗料グループとのシナジー発現において、中途採用人材に最も期待する役割は何ですか?」
・「ふっ素樹脂塗料市場へのプレゼンス向上のために、開発部門と営業部門で現在どのような連携強化を図っていますか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
育児休暇は男性も取りやすい
育児休暇は男性も取りやすく、とっている人は多い。自分も取ってるし、一年取っているものも多い。男性でも育児休暇を取るのが、会社内でも当たり前になりつつあり、育児休暇を取ることに対して、周りも文句は言わない。
(30代前半・研究開発・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 第3四半期 決算説明資料
- 2026年3月期 第3四半期決算短信



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