0 編集部が注目した重点ポイント
① 不動産賃貸損益の表示方法を変更し事業管理体制を刷新する
2026年3月期第1四半期より、従来「売上高」に計上していた不動産賃貸収入を「営業外収益」へ振り替える報告セグメントの再編を実施しました。これにより、純粋なメーカー・商社・工事事業の収益性が可視化されています。転職者にとっては、本業の成長性や課題が明確になり、自らが貢献すべき事業領域の専門性をより研ぎ澄ませる環境へと変化しています。
② 栃木工場新設を含む約150億円の設備投資で生産基盤を強化する
栃木工場への水性接着剤製造所や物流倉庫の新設など、中期経営計画に基づき合計約150億円規模の成長投資を計画通りに推進しています。この大規模投資に伴い減価償却費が増加していますが、これは将来の競争力を左右する重要な施策です。最新鋭の生産現場でのエンジニア職や、物流網の再構築を担う変革リーダーとしての活躍機会が広がっています。
③ 自動車・電子部品向け「弾性接着剤」の採用が大幅に拡大する
ボンド事業の注力分野において、ハイブリッド車(HEV)やスマートフォンに使用される高機能弾性接着剤・放熱材料の拡販が順調に進んでいます。従来の住宅関連から産業資材分野へのポートフォリオ転換が成果を上げつつあります。グローバルな成長産業に深く関わる技術営業やR&D(研究開発)人材にとって、最先端技術で市場を切り拓く醍醐味を味わえるフェーズです。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 第2四半期 決算説明会資料 P.2
売上高(3Q累計)
100,978百万円
(前年同期比 △1.5%)
営業利益(3Q累計)
7,584百万円
(前年同期比 △9.9%)
純利益(3Q累計)
6,078百万円
(前年同期比 +1.3%)
当第3四半期累計期間の業績は、売上高が前年同期比1.5%減、営業利益が9.9%減となりました。減益の主な要因は、栃木工場新設に伴う減価償却費の増加や人件費の上昇、さらには前期の建築基準法改正に伴う駆け込み需要の反動による住宅関連用接着剤の減少です。一方で、投資有価証券売却益などの特別利益を計上したことで、親会社株主に帰属する四半期純利益は増益を維持しています。
通期業績予想(売上高1,420億円、営業利益106.7億円)に対する進捗率は、売上高が71.1%、営業利益も71.1%となっています。一時的な需要変動の影響がありながらも、産業資材向けなどの注力分野が下支えしており、業績は概ね順調に推移していると評価できます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 第2四半期 決算説明会資料 P.4
ボンド事業
【事業内容】
一般家庭用、住宅関連用、産業資材用(自動車・電子電機等)の接着剤・シーリング材の開発・製造。コニシ(株)、サンライズ(株)等が中心。
【業績推移】
売上高56,312百万円(前年並み)。自動車・電子部品用接着剤が好調な一方、住宅市場の反動減と投資コスト増により営業利益は5,188百万円(8.5%減)となりました。
【注目ポイント】
自動車の電動化や電子機器の高度化に伴い、高付加価値な産業資材向け製品の比重が高まっています。栃木工場の稼働により、環境対応型製品の供給体制も強化。市場の構造変化を先取りした開発・営業活動が求められており、専門性を武器に市場を創出したい人材に最適です。
化成品事業
【事業内容】
化学メーカー向け原材料や電子部品・車載向け部材の商社活動。丸安産業(株)が電子部品分野を牽引。
【業績推移】
売上高29,196百万円(前年同期比 +4.9%)。化学工業分野の原材料やスマートフォン、ハイブリッド車向けの放熱材料が順調に推移し、増収を達成しています。
【注目ポイント】
商社機能として、電子・電機業界の最先端トレンドに触れながら最適なソリューションを提案できる強みがあります。メーカー部門と連携した独自性の高い提案も可能で、特定の製品に縛られない広範な市場開拓を目指す営業人材にとって、極めて魅力的なフィールドです。
工事事業
【事業内容】
インフラ(橋梁・トンネル等)やビルの補修・改修・補強工事。ボンドエンジニアリング(株)など工事会社5社が運営。
【業績推移】
売上高15,469百万円(前年同期比 △15.9%)。大型工事の進捗遅れにより一時的な減収ですが、受注活動は通期目標に対し進捗率68.9%と順調です。
【注目ポイント】
国内の社会インフラ老朽化対策という「リペア市場」は拡大の一途を辿っています。はく落防止工法などの独自技術を背景に、社会的意義の非常に高い大型プロジェクトに携われます。受注残は豊富であり、施工管理のプロフェッショナルとして長期的キャリアを築ける環境です。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 第2四半期 決算説明会資料 P.15
コニシは、2026年3月期の通期業績計画(売上高1,420億円、営業利益106.7億円)を据え置いています。第3四半期までは駆け込み需要の反動が重荷となりましたが、第4四半期に向けてその影響は縮小する見通しです。
成長戦略の核となるのは、約300億円の資金配分計画に基づく投資です。栃木工場を筆頭とする生産・物流網の刷新に加え、基幹システムの再構築といったDX投資も加速させています。これは単なる効率化ではなく、データ駆動型の経営管理体制への移行を意味しており、IT・デジタル人材やオペレーション刷新に意欲を持つ人材にとって、変革の最前線に携わる大きなチャンスとなります。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
コニシは「ボンドの老舗」という安定感だけでなく、現在は「インフラの長寿命化」と「産業の電動化支援」という社会課題解決型の企業へと大きく進化しています。栃木工場の刷新やDX投資といった大規模な事業変革プロセスに自らが主体的に関わり、伝統あるブランドを次世代へアップデートしたいという意欲は、面接において高く評価されるポイントです。
面接での逆質問例
「栃木工場の水性接着剤製造所の稼働や物流倉庫の刷新により、現場のオペレーションや環境対応は具体的にどのように進化する計画でしょうか?」
「中計2027で掲げられているDX投資(基幹システム刷新)が完了した際、各事業部門間の連携や意思決定のスピードはどのように変化すると想定されていますか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
一貫して携わることができたのは貴重な経験
製品開発において、ラボ試作から実機スケールまで一貫して携わることができたのは貴重な経験でありおもしろかった。
(20代後半・研究開発・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料:
- 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2026年3月期 第2四半期 決算説明会資料



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