エランの転職研究 2025年12月期決算に見るキャリア機会

エランの転職研究 2025年12月期決算に見るキャリア機会

エランの2025年12月期決算は、売上高16.7%増と大幅な増収増益を達成。新中期経営計画ではROE25.0%を掲げ、国内CSセットの深化とベトナムでの海外展開、さらにはM&Aを加速させます。安定した収益基盤を持ちつつ、新規事業開発や海外事業など攻めのキャリアに挑戦できる同社の最新状況を整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

新中期経営計画でROE25%を目指す

2026年から2028年までの新中期経営計画を策定し、ROE(自己資本利益率)25.0%を下限目標に設定しました。既存の「CSセット」事業の安定成長に加え、M&Aや新規事業への積極投資を行う方針です。資本効率を重視した経営へ舵を切ることで、専門性の高い企画・財務人材などのキャリア機会が拡大しています。

ベトナム企業の連結で海外展開を加速する

2025年12月期より、ベトナムの病院向けランドリー大手TMC社を新たに連結子会社化しました。先行して連結を開始したGREEN社と合わせ、海外売上高は2,234百万円に到達しています。アジア圏での高齢化を見据えた先行投資を行っており、海外事業開発に挑戦できる環境が急速に整いつつあります。

独自ブランド展開で施設単価を向上させる

オリジナル患者衣「lifte(リフテ)」の導入施設数が471施設(導入率16.6%)へ急増し、施設単価は18.8百万円と継続上昇しています。単なるレンタル業から「付加価値提供型サービス」への構造転換に成功しており、マーケティングや商品企画の領域で自らのアイディアを形にできるやりがいが増しています。

1 連結業績ハイライト

売上高・各利益ともに前期を大きく上回り、主力のCSセット事業が国内外で力強く成長しています。
2025年連結決算概要

出典:2025年12月期 決算説明資料 P.5

売上高 55,448百万円 (前年比 +16.7%)
営業利益 4,272百万円 (前年比 +19.5%)
純利益 2,767百万円 (前年比 +17.5%)

2025年12月期の業績は、新規契約施設の純増260件(累計2,830施設)や利用者の増加により、2期連続の過去最高更新を達成しました。国内では付加価値の高い新サービスの普及が単価上昇に寄与し、海外ではベトナム子会社2社が通年寄与したことで利益を押し上げています。営業利益率は7.7%と前年比で0.2ポイント改善しており、収益性の向上を伴う成長を実現しています。 通期計画に対する進捗率は、売上高が94.0%、営業利益が90.5%となりました。目標値にはわずかに届かなかったものの、国内CSセットの安定成長と海外拠点の収益化が着実に進んでおり、業績は概ね順調に推移していると評価できます。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

国内既存事業の深化と、急成長する海外セグメントの両輪で事業ポートフォリオの強化が進んでいます。
セグメント別業績

出典:2025年12月期 決算説明資料 P.6

国内事業

事業内容:病院や介護施設向けに、衣類・タオル等のレンタルと日用品提供をセットにした「CSセット」を展開しています。

業績推移:売上高53,214百万円(前年比+12.6%)、営業利益4,001百万円(同+15.0%)と安定した成長を継続しています。

注目ポイント:エムスリーとの共同事業が本格始動し、病院経営支援という新たな付加価値を創出しています。オリジナルブランド「lifte」の導入が加速しており、単なる物販を超えた「サービスデザイン」のスキルを持つ人材が求められています。

注目職種:ソリューション営業、サービス企画、マーケティング

海外事業(ベトナム)

事業内容:GREEN社およびTMC社を通じ、ベトナム国内の病院向けランドリーサービスを提供しています。

業績推移:売上高2,234百万円(前年比+730.4%)、営業利益270百万円(同+187.2%)と爆発的に拡大中です。(注:TMC社は2025年1Qより連結)

注目ポイント:ベトナム拠点の営業利益率は12.1%と国内を上回る高水準です。今後はランドリーを起点に「CSセット」を導入するフェーズへ移行するため、海外拠点のマネジメントや現地での事業立ち上げ経験者が活躍できる環境です。

注目職種:海外事業開発、海外子会社管理、グローバルSCM

3 今後の見通しと採用の注目点

2026年度は売上高608億円(9.7%増)を見込み、成長投資とM&Aを成長の起爆剤にする計画です。
新中期経営計画の目標

出典:2025年12月期 決算説明資料 P.24

同社は、2028年末に向けた「新中期経営計画」において、売上高800億円、営業利益75億円という野心的な目標を掲げています。既存事業の年率約10%成長に加え、病院経営支援や退院後の在宅生活を支える新サービス「退院・在宅セット」の展開、さらには国内外での積極的なM&Aにより上積みを狙います。 特筆すべきは、人的戦略への注力です。成果連動型ストックオプションの設計や、執行責任者へのKPI徹底など、組織としての機動力を高める変革を進めています。質疑応答資料によれば、国内事業基盤の効率化に向けたIT・システム投資にも30億円規模を充てるとしており、デジタル活用を推進する人材にとっても魅力的なフェーズです。

4 求職者へのアドバイス

HINT 志望動機のヒント

「高齢化社会における医療現場の課題解決」を軸に据えるのが有効です。単なる備品のレンタルではなく、「看護・介護職員が本来の業務に専念できる環境作り」や、入院保証などの「病院経営の未収金リスク低減」といった、社会貢献性と実利の両立に共感したことを伝えましょう。また、ベトナムを皮切りとした海外展開への意欲も、今後の成長戦略に合致するポイントです。

Q&A 面接での逆質問例

  • 「新中期経営計画でのM&A戦略において、私の持つ〇〇の経験はどのような統合作業で貢献できるでしょうか?」
  • エムスリーとのシナジーが本格化する中、営業現場ではこれまでと異なるどのような専門スキルが求められるようになっていますか?」
  • 「ベトナム以外のアジア諸国への展開について、フェーズ1の国々でランドリーサービスから着手する際の最大の壁は何だと考えていますか?」

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 株式会社エラン 2025年12月期 決算説明資料
  • 株式会社エラン 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。