0 編集部が注目した重点ポイント
①2つのM&A完了により事業領域を大幅に拡張する
2025年10月に、専門領域特化型RPO(採用代行)を展開する株式会社サイヨウブと、インフルエンサーマーケティングに強みを持つマネーペディア株式会社を100%子会社化しました。従来の営業BPOに加え、採用支援やデジタル集客領域をポートフォリオに組み込んだことで、転職者にとってはコンサルティングから実行支援までキャリア機会が飛躍的に拡大しています。
②主力3ドメインの成長で営業利益が48.7%増加する
アウトバウンド、ハイブリッド、DXフルフィルメントの「主力3ドメイン」が売上収益の約9割を占めるまでに伸長し、前年比で+48.7%という大幅な営業増益を達成しました。不採算案件の価格交渉完了と高収益案件へのシフトにより、営業利益率は9.4%まで回復しています。収益構造の最適化が結実したことで、実質的なキャッシュ創出力が強固になっています。
③2030年に向けた中長期ビジョンで更なる高みを目指す
2030年12月期に売上収益500億円、営業利益50億円を目指す「Vision 500」を策定し、成長投資と株主還元の両立を加速させています。資本効率の向上を目的とした3億円を上限とする自己株式取得の実施も決定しました。利益成長を伴う企業価値向上プロセスが明確化されており、将来のマネジメント層を目指す人材にとって魅力的なフェーズにあります。
1 連結業績ハイライト
出典:2025年12月期 通期決算説明資料 P.3
2025年12月期の連結業績は、売上収益が226.9億円、営業利益が21.3億円となり、期初予想を大幅に上回る着地となりました。特に営業利益は前年比48.7%増と跳ね上がっており、価格転嫁の浸透とコスト構造改革の成果が数字に表れています。EBITDAについては、使用権資産の減価償却費減少という特殊要因を吸収しつつ、前年比+8.2%と堅調なキャッシュ創出力を維持しています。
通期業績予想に対する進捗状況については、2025年11月に上方修正した利益目標をさらに超過して達成しており、極めて順調な仕上がりと言えます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2025年12月期 通期決算説明資料 P.15
マーケティング事業
事業内容:アウトバウンド、ハイブリッド、DXフルフィルメントを主軸とする営業ソリューションの提供。2025年10月より新たにRPO事業(株式会社サイヨウブ等)が加わっています。
業績推移:売上収益211.5億円(前年比+12.1%)、営業利益33.0億円(前年比+42.6%)。主力3ドメインの比率が87.3%まで拡大しました。
注目ポイント:(注:2025年4Qよりサイヨウブ、マネーペディアを新規連結)。従来の「受動的なユーザーへのアプローチ」だけでなく、オンライン接客やDXサービスの社会実装支援など、高度なコンサルティング要素を含む案件が急増しています。特にRPO領域はCAGR 90%という驚異的な成長ポテンシャルを持っており、営業ノウハウを「採用」という新たな課題解決へ転用できる人材が強く求められています。
オンサイト事業
事業内容:コールセンター向けスタッフ、管理者、SEなどの人材派遣およびチーム派遣。外部顧客への提供に加え、グループ内のマーケティング事業へのリソース供給も担います。
業績推移:売上収益22.6億円(前年比16.4%減)、営業利益80百万円(前年比+58.7%)。減収ながらも大幅増益を達成しました。
注目ポイント:クライアントの人材内製化戦略の影響で派遣需要は縮小傾向にあるものの、低採算案件の整理と管理コストの抑制により、「利益重視」の体質へ転換しました。今後は単なる人員供給から、グループの運用ノウハウをセットにしたチーム派遣へと付加価値を高めることで、安定成長を目指す方針です。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年12月期 通期決算説明資料 P.7
2026年12月期は、売上収益240億円(前年比+5.8%)、営業利益23.5億円(前年比+10.2%)を計画しています。2025年に実施したサイヨウブおよびマネーペディアの買収が通期で業績に寄与するほか、既存の主力3ドメインも二桁成長を継続する見通しです。親会社所有者帰属利益については、グループ再編に伴う繰越欠損金の引き継ぎによる一過性の実効税率低下により、前年比+30.2%の17.5億円という大幅増を予想しています。
成長戦略としては、買収したサイヨウブの採用ノウハウを全国6.5万超の歯科医院市場へ本格展開するなど、グループシナジーの最大化に注力します。また、AIエージェントやAIコール領域の活用を段階的に拡大し、人はより高付加価値なコンサルティング業務に集中できる体制を構築する方針です。資本効率を重視し、配当性向30%の早期達成を目指すなど、投資家・転職者の双方にとって期待感の高い事業計画となっています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社は単なるコールセンター運営ではなく、クライアントの収益最大化にコミットする「営業ソリューションプロバイダー」です。特に近年はDXフルフィルメントや採用代行(RPO)といった非通信・新領域の拡大が目覚ましく、複数のM&Aを経て事業が多角化しています。「既存の勝ちパターンを新しい市場(歯科医療や金融等)へ展開し、非連続な成長を牽引したい」という意欲を示すことは、経営陣の意向と合致しやすく、強いアピール材料になるでしょう。
面接での逆質問例
「2025年に買収されたサイヨウブ社やマネーペディア社との具体的なシナジー創出状況について教えてください。特に、DmMiXが持つ営業ノウハウをこれらの新規事業にどのように注入し、戦力化しているのでしょうか?」や「中長期ビジョン『Vision 500』の達成に向けて、次世代のマネジメント層に期待される役割や、登用スピードの目標はありますか?」といった質問は、事業成長への高い関心と貢献意欲を示すことができます。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
出世は比較的早くできる
出世は比較的早くできると思います。ベンチャー企業ならではだと思います。若くして出世はできるのでいいと思う。
(20代前半・コールセンタースーパーバイザー・男性) [キャリコネの口コミを読む]育休や有休は言いにくい
育休や有休は言いにくい。上が硬い人が多いから言いにくい。いちいちハンコをもらうのがめんどくさい。
(20代前半・コールセンタースーパーバイザー・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社ダイレクトマーケティングミックス 2025年12月期 通期決算説明資料(2026年2月13日発表)
- 株式会社ダイレクトマーケティングミックス 2025年12月期 決算短信〔IFRS〕(2026年2月13日発表)



上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。