0 編集部が注目した重点ポイント
①過去最高業績を達成し、飲食店・サービス分野が成長を牽引する
2025年12月期において、売上高・各段階利益ともに過去最高を更新しました。特に飲食店分野が前年比32.5%増、ホテルや医療施設を含むサービス等分野が23.4%増と大幅に伸長しています。大型案件の獲得と部門間連携の強化が奏功しており、商空間プロデュースとしての市場支配力が高まっている点は転職者にとって大きな魅力です。
②新中期経営計画「拡大成長」を策定し、人的資本投資を加速させる
2026年度より始動する新中期経営計画において、「全社員総合職の実現」を掲げ、人的投資を最優先事項としています。個の力を最大化させることで持続的な競争優位性を築く方針であり、専門性を高めたい求職者にとってキャリア機会が大きく拡大するフェーズにあります。営業・デザイン・制作の全工程で高い価値創造が求められています。
③会計方針を変更し、小規模案件の収益認識の信頼性を高める
当期より、短期間の工事についても進捗度に基づき収益を認識する原則的な取扱いに変更しました。事業拡大に伴い、中規模以上の案件が増加したことで、財務報告の透明性をさらに向上させています。管理体制の高度化を進めており、組織としての成熟度が一段と増していることから、安定した経営基盤でのキャリア形成が可能です。
1 連結業績ハイライト
出典:2025年12月期 通期 決算説明資料 P.4
2025年12月期は、旺盛な需要を背景に多くの大型案件を獲得し、全ての収益指標で過去最高を更新しました。部門間連携による対応力向上が実を結び、売上総利益率は11.6%(前年比0.6ポイント上昇)に改善しています。外注費率の好転や販管費の抑制も利益を押し上げ、営業利益率は6.8%と高水準を維持しています。
通期予想に対する進捗状況については、最終的な着地が当初予想を上回っており、極めて順調な成果を収めました。2026年度予想もさらなる増収増益を見込んでおり、成長フェーズが継続していることが確認できます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2025年12月期 通期 決算説明資料 P.11
複合商業施設・総合スーパー
事業内容:大型商業施設や総合スーパーの新装・改装プロジェクトをプロデュース。
業績推移:売上高は14,485百万円(前年比2.8%増)。新装案件と既存施設のバリューアップ需要が貢献。
注目ポイント:既存施設の活性化を目的とした改装案件が堅調であり、施設の魅力を引き出す企画提案力が重視されています。大規模な空間をトータルで設計・管理できる人材のニーズが常に高い領域です。
各種専門店
事業内容:ファッション、雑貨、ペット関連など多岐にわたる専門店の空間づくり。
業績推移:売上高は20,650百万円(前年比4.7%増)。既存店の活性化改装が寄与。
注目ポイント:ブランドの世界観を具現化する高いクリエイティビティが求められます。特に成長著しいペット関連分野などでの新規出店サポートも増えており、ブランドパートナーとしての深い関わりが可能です。
飲食店
事業内容:都市型ハイクラス店舗からチェーン店までの飲食空間プロデュース。
業績推移:売上高は10,301百万円(前年比32.5%増)と圧倒的な伸びを記録。
注目ポイント:ハイクラス店舗の出店強化や業態転換案件が急増しています。オペレーションを熟知した上での高付加価値な店舗設計が求められており、飲食業界特有のスピード感に対応できる人材が渇望されています。
サービス等(ホテル・医療・オフィス)
事業内容:ホテル、医療・福祉施設、オフィス等の非商業空間の創出。
業績推移:売上高は19,018百万円(前年比23.4%増)。大型の改装案件が多数完了。
注目ポイント:インバウンド需要に伴うホテルのリニューアルや、ES(従業員満足度)向上を目的としたオフィス空間への投資が活発です。商空間のノウハウを異分野へ展開する、柔軟な発想を持つ人材の活躍の場が広がっています。
食品スーパー・コンビニエンスストア
事業内容:生活密着型の小売店舗における新装・改装工事。
業績推移:売上高は7,056百万円(前年比1.9%減)。コンビニ改装は増加も食品スーパーは減少。
注目ポイント:小規模ながら案件数が多く、確実な納期管理と品質維持が鍵となります。地域のインフラとしての店舗機能を支える、現場対応力の高い技術者が活躍できるフィールドです。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年12月期 通期 決算説明資料 P.16
2026年度は、売上高720億円、営業利益50.4億円を計画しており、成長軌道を堅持する方針です。新中期経営計画「拡大成長」では、売上高800億円を目指し、既存事業の深化とともに「価値創造事業」への挑戦を掲げています。
採用面では、全社員総合職化の推進が象徴するように、職種間の垣根を越えたマルチな能力開発を推奨しています。人的資本投資を戦略の核に据え、個の成長が企業の価値に直結する組織づくりを進めているため、主体的にキャリアを築きたい方にとって絶好の環境です。
また、質疑応答で言及された内容を踏まえると、株主還元方針として配当性向50%以上を維持しつつ、創出したキャッシュを成長投資へ優先配分するバランスの取れた経営を継続しています。財務の健全性を維持しながら、積極的に攻める姿勢は転職者にとっても心強い材料と言えるでしょう。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
「商空間プロデュース企業」として、企画からメンテナンスまで一貫体制で提供している強みに注目しましょう。特に、飲食店やサービス分野での急成長や、新中期経営計画における「全社員総合職」としての成長環境に魅力を感じたことを伝えると効果的です。「商いの共創パートナー」として顧客の課題を空間で解決したいという姿勢が評価されます。
面接での逆質問例
「新中期経営計画の目標達成に向けて、自身の担当職域ではどのような価値創造が期待されていますか?」や、「人的投資が強化される中で、具体的にどのようなスキルアップ支援を受けられますか?」といった質問が有効です。また、部門間連携の強化が進む中で、自身の経験がどのようにシナジー発揮に貢献できるかを確認するのも良いでしょう。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
【使用した主な公開資料】
・株式会社スペース 2025年12月期 決算説明資料
・株式会社スペース 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)



上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。