ペッパーフードサービスの転職研究 2025年12月期決算に見るキャリア機会

ペッパーフードサービスの転職研究 2025年12月期決算に見るキャリア機会

ペッパーフードサービスの2025年12月期決算は、2期連続の営業黒字を達成。「かいり」事業の譲受による多角化や、宅配専門店・次世代型店舗の相次ぐ投入など、再成長に向けた動きが加速しています。2029年度の262店舗体制を目指す中、転職希望者がどの事業で新たな役割を担えるのか、その将来性を整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

海鮮居酒屋事業を譲受し多角化を推進する

2025年3月より、新たな市場への参入を目的に海鮮居酒屋「かいり」事業を譲受しました。これにより肉料理主体の経営から多角化を図り、経営基盤の安定化を目指しています。2025年11月には新店舗も開店しており、飲食業界でのキャリアを積みたい転職者にとって、新業態への挑戦機会が拡大しています。

次世代型店舗と宅配専門拠点を相次ぎ投入する

主力の「いきなり!ステーキ」において、2025年11月に初の宅配専門店(ゴーストキッチン)、12月に空間デザインを刷新した次世代型店舗をオープンしました。調理技術の進化や新メニュー導入を伴うブランド変革が進んでおり、店舗運営やサービス企画の現場で新しい価値創出に携わるチャンスが増えています。

2029年度に向けた成長加速へ舵を切る

2029年度にグループ全体262店舗を目指す中期経営計画を策定しました。国内での積極出店に加え、アジアを中心とした海外展開(フィリピン、インドネシア等)も強化方針に掲げられています。持続的な収益モデルへの深化を掲げており、中長期的にリーダー候補としての活躍が期待されるフェーズです。

1 連結業績ハイライト

2025年12月期は売上高が前期比4.0%増と伸長。販売価格の適正化とコスト抑制により、営業利益は計画を大幅に上回る黒字を達成しました。
2025年12月期通期実績

出典:株式会社ペッパーフードサービス 2025年12月期第4四半期決算説明 P.11

売上高

14,553百万円

前期比 +4.0%

営業利益

42百万円

計画比 381.8%

EBITDA

230百万円

前期比 -10.9%

通期実績は売上高が計画比99.6%と概ね計画通りに推移し、営業利益は当初計画の11百万円を大きく上回る42百万円(計画比381.8%)で着地しました。2期連続の営業黒字を達成しており、構造改革による「筋肉質な収益構造」が定着しつつあります。一方で、不採算店舗の減損損失(97百万円)を特別損失として計上したため、当期純損失は114百万円となりましたが、事業の収益力そのものは着実に改善しています。 通期予想に対する売上高の進捗率は99.6%となっており、業績は順調に推移しています。2026年度以降は本格的な出店加速による再成長フェーズへの移行が期待されています。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

「いきなり!ステーキ」の安定成長に加え、M&A後の「レストラン事業」が急拡大。複数ブランドを横断した店舗開発やマネジメントのニーズが高まっています。
中期経営計画のステップ

出典:株式会社ペッパーフードサービス 2025年12月期第4四半期決算説明 P.4

いきなり!ステーキ事業

事業内容:厚切りステーキをリーズナブルに提供する主力ブランド。国内直営・FC展開に加え、海外でも多店舗展開を実施。

業績推移:売上高13,832百万円(前期比2.3%増)、セグメント利益1,532百万円(前期比18.8%増)と大幅増益。

注目ポイント:販売価格の適正化とフェアメニューの成功により、顧客単価が上昇しています。また、宅配専門店や次世代型店舗といった新モデルの導入が始まっており、店舗オペレーションのデジタル化や新サービスの立ち上げをリードできる人材が求められています。海外店舗数も12店舗に拡大し、グローバルな事業運営に関わる機会も豊富です。

注目職種:店舗マネージャー、新業態開発担当、海外事業企画

レストラン事業

事業内容:「炭焼ステーキくに」「こだわりとんかつ かつき亭」に加え、新ブランド「かいり(海鮮居酒屋)」を運営。

業績推移:売上高648百万円(前期比59.1%増)。(注:前年同期は「かいり」未連結のため単純比較不可)

注目ポイント:2025年3月に譲受した「かいり」が成長のエンジンとなっています。新店オープンに伴う初期コストでセグメント損失が発生していますが、これは将来に向けた積極投資の証左です。既存の肉料理ノウハウと海鮮業態を融合させた新しい価値創出に取り組んでおり、M&A後の事業統合やブランド拡大を現場で牽引するポジションの重要性が高まっています。

注目職種:店長・料理長候補(海鮮/和食経験者優遇)、エリアマネージャー

商品販売・その他事業

事業内容:冷凍食品の外販、ECサイト運営、およびFC開発・店舗サポート等の間接収益部門。

業績推移:商品販売事業の売上高は53百万円(前期比12.8%減)と微減するも、利益面では黒字転換を達成。

注目ポイント:「冷凍ワイルドステーキ」などのEC販売は、店舗の味を家庭に届ける重要なチャネルです。また、FC開発部門では2025年8月に新規加盟が実現するなど、BtoBビジネスとしての成長性も維持しています。本部機能として店舗を支えるインフラ強化が進んでおり、購買管理や店舗DXの推進など、専門性を活かしたバックオフィス職の活躍機会があります。

注目職種:ECサイト運営、フランチャイズ開発、購買管理

3 今後の見通しと採用の注目点

「漸進」から「進化」へ。2029年度までに売上高199億円を目指し、出店スピードを加速させる強気の見通しを示しています。
次世代型店舗の取り組み

出典:株式会社ペッパーフードサービス 2025年12月期第4四半期決算説明 P.23

2026年12月期は、売上高15,548百万円(前期比6.8%増)、営業利益101百万円(前期比137.7%増)を見込んでおり、大幅な増益を計画しています。特に「いきなり!ステーキ」の国内8店舗出店、海外3店舗出店、レストラン事業2店舗出店と、合計で13店舗の新規出店を予定しており、採用ニーズは全方位で高まっています。 中期経営計画の最終年となる2029年度には、営業利益を現在の約12倍となる537百万円まで引き上げる目標を掲げています。既存店の収益力向上に加え、海鮮業態「かいり」の横展開や、デリバリー専門店といった新収益の柱が立ち上がることを見込んでいます。ブランドの刷新と多角化という大きな転換期にあるため、変化を楽しみ、自らの手で事業を大きくしたい転職者にとって、非常に魅力的なタイミングと言えます。

4 求職者へのアドバイス

HINT

志望動機のヒント

同社は現在、「筋肉質な経営」への転換を終え、多角化と新業態の確立による再成長フェーズにあります。単なる店舗運営スタッフとしてだけでなく、「海鮮業態という新市場の開拓」や「次世代型店舗のオペレーション構築」といった、攻めの姿勢での貢献を強調すると高い評価に繋がりやすいでしょう。

Q&A

面接での逆質問例

「2029年度の262店舗体制に向け、店長クラスの人材育成をどのように加速させていく計画でしょうか?」や、「宅配専門店(ゴーストキッチン)の運営において、実店舗の経験をどのように活かせる、またはどのような新しいスキルが必要になるとお考えですか?」といった、事業の成長速度と個人のスキルの接点を探る質問が効果的です。

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
"

長く働く事ができればやり甲斐は感じるかも

事自体は難しい事は何も無く長く続ければ誰でも出来る事ばかりなので楽です。長く働く事ができれば仕事のスピードが上がったり、ステーキが綺麗に焼けたりとやり甲斐は感じるかも知れません。

(40代後半・店長・男性) [キャリコネの口コミを読む]
"

昇格しても給料が上がらず責任だけが増える

昇格しても給料が上がる訳でもなく責任だけが増え休日が減り今昇格したいと思う人は余りいません。

(40代後半・店長・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 株式会社ペッパーフードサービス 2025年12月期決算短信〔日本基準〕(非連結)
  • 株式会社ペッパーフードサービス 2025年12月期第4四半期決算説明資料
  • 中期経営計画の進捗に関するお知らせ(2026年2月13日公表)

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。