0 編集部が注目した重点ポイント
① 売上高と施行単価が第1四半期の過去最高を更新
主力の国内婚礼事業において、施行組数が高水準を維持したことに加え、施行単価が4,259千円と前年同期から130千円増加し、過去最高を更新しました。フォト事業も好調に推移しており、グループ全体で高付加価値なサービスの提供が収益を力強く牽引しています。
② 店舗譲渡に伴う構造的変化で純利益が大幅に伸長
2026年10月期第1四半期において、1店舗の譲渡を実行しました。この構造的変化により、固定資産売却益等の特別利益が計上され、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比279.1%増の424百万円と過去最高を更新。不採算拠点の整理と資産効率の向上が着実に進んでいます。
③ 婚礼・フォトの新規出店とホテル事業参入を推進
東京都江東区や福岡市での新規出店を控えるなか、新たにホテル事業への参入検討を開始しました。婚礼事業で培った企画力やホスピタリティを活かし、インバウンド需要の取り込みを狙います。多角的な成長戦略により、プロフェッショナル人材の活躍フィールドが急速に拡大しています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年10月期 第1四半期決算(補足資料) P.3
2026年10月期第1四半期の実績は、売上高が前年同期比10.7%増、営業利益が147.4%増となり、極めて好調な滑り出しとなりました。水道光熱費や消耗品費といった諸経費の徹底的な見直しが利益率の改善に大きく寄与しています。また、1株当たり四半期純利益も14.59円と、前年同期の3.90円から大幅に伸長しました。 通期計画に対する売上高の進捗率は24.1%となっており、第1四半期の進捗としては概ね順調な推移です。会社側も第1四半期の業績は概ね計画を上回って推移していると評価しており、年度後半に向けた成長投資への基盤が整っています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年10月期 第1四半期決算(補足資料) P.6
国内婚礼事業(アイ・ケイ・ケイ株式会社)
【事業内容】 ゲストハウス型婚礼施設の運営を主軸とし、自然環境と調和した非日常的な空間でのウェディング・パーティーを提供。
【業績推移】 売上高5,030百万円(前年同期比9.8%増)、営業利益529百万円(同169.7%増)と大幅な増益を達成しました。
【注目ポイント】 少子化の影響を背景にしながらも、施行単価が過去最高の4,259千円まで上昇している点が特筆されます。カップルのこだわりに応える自由な演出や高品質な料理が支持されており、顧客の潜在的なニーズを顕在化させる提案力が求められています。また、1店舗の譲渡があったものの、受注残組数は4,535組と依然として高水準を維持しています。
介護事業(アイケア株式会社)
【事業内容】 佐賀県を中心に、住宅型有料老人ホームやデイサービス、訪問サービスなど地域の暮らしに寄り添う施設を運営。
【業績推移】 売上高167百万円(前年同期比3.8%増)、営業利益11百万円(同195.3%増)と着実に収益を伸ばしています。
【注目ポイント】 婚礼事業で培った「美味しい料理」と「人財育成」のノウハウを介護現場に転用している点が強みです。2023年には小規模多機能型居宅介護事業所を新設するなど、サービス網を拡大中。今後はWeb戦略の強化も予定されており、異業種のノウハウを融合させて地域No.1の介護ブランドを目指す姿勢が鮮明です。
食品事業(株式会社明徳庵)
【事業内容】 自社ブランドの調味料「万能日和」や焼き菓子「morinoiro」の製造販売、ECサイトの運営を展開。
【業績推移】 売上高156百万円(前年同期比61.8%増)と急成長。営業利益は28百万円を計上しました。
【注目ポイント】 2025年4月より「スイーツラボ(自社製造工場)」が稼働を開始し、商品開発力が大幅に強化されています。モンドセレクション最高金賞を受賞するなどの製品力を武器に、ECに加え百貨店へのポップアップ出店など販路を拡大中。九州・福岡を代表するスイーツブランドの構築に向け、ブランドマネージャーやECスペシャリストの活躍が期待されています。
フォト事業(Ambihone株式会社)
【事業内容】 婚礼前撮りやフォトウェディングを提供する「studio clori.」を運営。国内外で受賞歴のあるフォトグラファーが在籍。
【業績推移】 売上高243百万円(前年同期比21.4%増)と伸長。新規出店費用の影響で12百万円の営業損失となりました。
【注目ポイント】 2025年11月に「studio clori. TOKYO 新宿店」をオープンし、大都市圏でのシェア拡大を加速させています。世界大会での選出経験を持つフォトグラファー集団による高い技術力が強みです。年間1〜2店舗の継続的な出店が計画されており、クリエイティブな技術を活かしながら事業拡大の立ち上げに携われるチャンスが豊富にあります。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年10月期 第1四半期決算(補足資料) P.23
通期の連結業績予想は、売上高22,850百万円(前期比1.8%増)、営業利益1,200百万円(同34.1%減)を計画しています。減益の要因は国内婚礼事業3店舗の出店準備および広告宣伝費、フォト事業新宿店舗の開業費用といった成長投資によるものです。しかし、婚礼事業の施行単価は前期を55千円上回る4,165千円を計画しており、収益基盤の質はさらに向上する見通しです。 特筆すべきはインバウンド市場をターゲットとしたホテル事業への参入検討です。政府の2030年訪日外国人客数6,000万人目標を追い風に、これまで婚礼で培ってきた「おもてなしの精神」を発揮できる新領域へ舵を切ります。2026年春には東京臨海エリアでの新規店舗も予定されており、既存の枠組みを超えたキャリア機会が生まれています。
4 求職者へのアドバイス
同社は「マイナビ・日経 就職企業人気ランキング」の九州・沖縄地域で3年連続第1位、冠婚葬祭業種別で11年連続第1位を獲得するなど、圧倒的な人財ブランド力を持ちます。「ご縁ある人々の笑顔のために」というパーパスに共感し、婚礼・介護・食品・フォトといった多角的な事業領域でおもてなしのプロフェッショナルとして成長したいという意欲は、強力なアピール材料になります。特に、新規参入を検討しているホテル事業など、ゼロから事業を創り上げるフェーズに携わりたいという熱意は高く評価されるでしょう。
- 「ホテル事業への参入検討において、既存の婚礼事業で培ったどのスキルが最大の差別化要因になるとお考えでしょうか?」
- 「施行単価が過去最高を更新し続けていますが、現場スタッフのどのような提案力が単価向上に寄与しているのでしょうか?」
- 「食品事業の自社工場稼働に伴い、今後外部販路(百貨店やEC)を拡大する上で、中途採用人材に期待する専門性は何でしょうか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
当日に幸せな笑顔を見ることが出来る
半年〜1年かけて結婚式をプロデュースし、当日に幸せな笑顔を見ることが出来るのは何よりも嬉しかったです。たくさんの人と関わるので、人としての成長が出来たと思います。
(20代後半・ブライダルコーディネーター・女性) [キャリコネの口コミを読む]残業が他と比べにならないくらい
支店にもよりますが、残業はあります。特に新店舗立ち上げは人数も非常に少ないので、残業が他と比べにならないくらいです。結婚式場が故に、土日・GW・お盆は冠婚葬祭が入らない限り休みが取りにくい状況です。
(20代後半・ブライダルコーディネーター・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年10月期 第1四半期決算(補足資料)
- 2026年10月期 第1四半期決算短信



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