【平均年収497万円】アイ・ケイ・ケイホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年10月期)

【平均年収497万円】アイ・ケイ・ケイホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年10月期)

アイ・ケイ・ケイホールディングスは、アイ・ケイ・ケイ、アイケアなどを傘下に持つ純粋持株会社です。グループ連結従業員数は千名規模で、多角的な事業を展開しています。直近の業績は売上高と経常利益が減少しましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は増加しました。


目次

※本記事は、アイ・ケイ・ケイホールディングス株式会社 の有価証券報告書(2025年10月期、2024年11月1日 ~ 2025年10月31日、2026年1月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


アイ・ケイ・ケイホールディングスは純粋持株会社であり、単体従業員数は75名、グループ連結従業員数は1,033名です。

同社グループは、婚礼事業、介護事業、食品事業、フォト事業などを営んでいます。子会社6社を中心に多角的な事業を展開しています。

主な国内グループ会社は、アイ・ケイ・ケイ、アイケア、明徳庵、アイ・ケイ・ケイユナイテッドリンクなどです。

アイ・ケイ・ケイホールディングスは、2021年11月1日付で会社分割を行い、持株会社へ移行しました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


アイ・ケイ・ケイホールディングスは、従業員を「人財」と位置づけ、その育成と多様な働き方を重視する企業文化を持つ同社グループです。持株会社としてグループ全体の経営戦略を担い、人財育成に注力することで持続的な成長を目指しています。従業員が安心して挑戦し、やりがいを感じられる環境づくりに積極的に取り組んでいます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、平均勤続年数が9.3年、平均年齢が34.3歳となっており、比較的若年層が中心の組織構成でありながら、一定の定着傾向が見られます。従業員が長期的にキャリアを形成できるような環境整備に力を入れていることがうかがえます。

なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 4,973,813円
平均勤続年数 9.3年
平均年齢 34.3歳
単体従業員数 75人
連結従業員数 1,033人
単体のグループ内比率 7.3%


同社グループは、確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の制度を導入しています。退職給付制度は同社および連結子会社を対象としています。退職一時金制度がありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

確定給付型の退職給付債務は24百万円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは「誠実であれ!情熱をもって挑戦する!」をコアバリューと理念に掲げ、従業員を「人財」と称し、最重要の経営資本の一つと定義しています。経営戦略として人財育成にフォーカスし、持続的な社会の実現と企業としての成長の両立を目指しています。

具体的には、「多様性の尊重」「ワークライフマネジメント」「人財の育成」の3つの観点を重視した人的資本経営を行っています。多様性の尊重では、国籍・宗教・性別・年齢・経験に関係なく能力を発揮できる人財の育成を目指し、特に女性が従業員数の約7割を占めることから、長期的に女性が活躍できる取り組みを積極的に推進しています。グループ全体の女性管理職比率をアイ・ケイ・ケイ株式会社の比率(29.6%)と同水準まで引き上げることを目標としています。

ワークライフマネジメントでは、従業員が安心して挑戦し、やりがいを感じられるよう、高パフォーマンスで働くことができる環境の整備に努めています。育児休暇や有給休暇等の取得を促進し、ライフステージに対応した柔軟な働き方を推奨しています。人財の育成においては、画一的な教育・研修ではなく、従業員の臨むキャリアに合わせた成長支援を実施しており、人事部が中心となり「年次別研修」「階層別研修」を提供し、OJTとOFF-JTの両面でチャレンジの「場」を提供しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

連結子会社の法定開示


主要事業会社3社の数値のみ掲載します。

▼ アイ・ケイ・ケイ

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合(%) 29.6%
男性労働者の育児休業取得率(%) 100.0%
労働者の男女の賃金の差異(%) (全労働者) 83.1%
労働者の男女の賃金の差異(%) (正規雇用労働者) 81.7%
労働者の男女の賃金の差異(%) (パート・有期労働者) 98.6%

多様性・登用

指標 目標 実績
管理職に占める女性労働者の割合 30% 22.6%

育児・介護支援

指標 目標 実績
男性労働者の育児休業取得率 100% 100.0%

人材育成・エンゲージメント

指標 目標 実績
年次有給休暇取得率 80% 65.2%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


アイ・ケイ・ケイホールディングスグループは、婚礼事業を主軸に、介護、食品、フォトといった多角的な事業を展開しています。顧客の人生の節目や日々の生活に寄り添うサービスを提供することで、収益を上げています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、人生の特別な瞬間を彩る婚礼事業を中心に、幅広いサービスを提供しています。収益の大部分は婚礼事業から得られており、その他の事業もそれぞれの分野で顧客のニーズに応えています。国内の顧客を主な対象としており、海外市場への依存度は低い傾向にあります。

婚礼事業

挙式・披露宴に関する企画・運営等のサービスを提供しています。収益は、挙式・披露宴の施行およびそれに付随する商品やサービスの提供から得ています。直近の期では、施行単価は増加したものの、既存店の施行組数が減少したため、売上高は減少傾向にあります。

介護事業

有料老人ホームの運営や介護サービスを提供しています。収益は、これらのサービス提供から得ています。直近の期では、売上高は前期から増加傾向にあります。

食品事業

引出物・引菓子およびギフト商品等に関する企画、開発、販売業務を行っています。収益は、商品の販売から得ています。直近の期では、スイーツラボの新設や販売数の増加により売上高は前期から増加傾向にありますが、営業損失を計上しています。

フォト事業

フォトウェディングや写真スタジオの企画・運営等のサービスを提供しています。収益は、施行組数の増加に伴うサービス提供から得ています。直近の期では、売上高は前期から大きく増加傾向にあります。

セグメント 売上高(2024年10月期) 売上高(2025年10月期)
婚礼事業 219億円 208億円
フォト事業 6.7億円 9.0億円
介護事業 6.3億円 6.6億円
食品事業 47百万円 1.2億円


同社グループの売上高は、婚礼事業への集中度が高い傾向にあります。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの業績は、過去5年間で売上高と利益が大きく変動しています。売上高は一時的な落ち込みの後、回復基調にありましたが、直近の期ではやや減少しました。経常利益も同様に一時的な損失から回復し、増加傾向にありましたが、直近の期では減少しています。一方で、親会社株主に帰属する当期純利益は直近の期で増加しました。営業活動によるキャッシュ・フローは、直近の期で減少しています。

項目 2021年10月期 2022年10月期 2023年10月期 2024年10月期 2025年10月期
売上高 115億円 191億円 220億円 233億円 225億円
経常利益 △6.1億円 21.0億円 20.1億円 25.3億円 18.9億円
経常利益率 △5.3% 11.0% 9.1% 10.9% 8.4%
親会社株主に帰属する当期純利益 △4.1億円 14.0億円 13.4億円 17.0億円 19.6億円
1株当たり当期純利益(円) △14.03 47.48 45.93 59.35 67.98

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は、直近の期で前期から減少しました。また、従業員1人あたり営業利益も前期から減少しています。これらの指標は、組織全体の効率性や収益創出能力の傾向を示すものとなります。

指標 2024年10月期 2025年10月期
従業員1人あたり売上高(連結) 22.7百万円 21.7百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 2.4百万円 1.8百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


アイ・ケイ・ケイホールディングスは、財務基盤の安定性と資金の流れにおいて、堅実な経営状況を示しています。本業で得た資金を投資に回しつつ、余剰資金も確保している傾向が見られます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


アイ・ケイ・ケイホールディングスの財務基盤は、高い自己資本比率とROEを示しており、安定した経営状況にあることがうかがえます。手元資金も一定の水準を維持しており、事業運営における資金的な余裕がある状態です。これらの指標は、従業員の雇用や給与の安定性にも影響を与える要素となります。

指標 2024年10月期(前期) 2025年10月期(当期)
純資産 106億円 122億円
自己資本比率 51.1% 58.4%
ROE(自己資本利益率) 16.5% 17.3%
現金及び預金 67.3億円 54.9億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


アイ・ケイ・ケイホールディングスのキャッシュフローは、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローがプラスとなっています。当期は前期に比べて減少したものの、19.9億円の資金を創出しました。これは主に税金等調整前当期純利益や減価償却費、減損損失によるものです。

投資活動によるキャッシュフローは、投資有価証券の取得や有形固定資産の取得により、17.2億円の資金を使用しました。これは前期に比べて使用額が大きく増加しており、積極的な投資が行われていることを示しています。財務活動によるキャッシュフローは、長期借入金の返済や配当金の支払いにより15.9億円の資金を使用しましたが、自己株式の売却による収入もあり、前期に比べて資金の使用額は減少しています。

これらの結果、事業活動で得た資金が投資活動による支出を上回り、フリーキャッシュフローは2.6億円のプラスとなりました。これは、本業で安定的に資金を生み出し、成長のための投資も行いつつ、手元に余剰資金を確保できている状態を示しており、今後の事業展開や雇用・給与の安定性につながる可能性があります。

項目 2024年10月期(前期) 2025年10月期(当期)
営業CF 39.5億円 19.9億円
投資CF △3.1億円 △17.2億円
財務CF △19.2億円 △15.9億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 36.4億円 2.6億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループの主力であるウェディング業界では、結婚適齢期人口の減少や挙式・披露宴市場の規模縮小の可能性があります。また、ゲストハウス・ウェディングの需要伸長に伴う競争激化もリスクとして認識されています。

さらに、海外事業においては、インドネシア共和国での事業展開において、関連地域の政治・社会・経済動向等の変化による影響を受ける可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、優秀な人材の採用、育成、定着を重要な要素と位置付けています。これらの活動が計画通りに進まない場合、競争力の低下や事業拡大の制約となるリスクがあります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


アイ・ケイ・ケイホールディングスは、「ご縁ある人々の笑顔のために」をパーパスに掲げ、「感動創造カンパニー」を目指す企業です。従業員を「人財」と捉え、その育成と多様な働き方を重視する文化があります。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、「ご縁ある人々の笑顔のために」をパーパスに掲げています。コアバリューと理念は「誠実であれ!情熱をもって 挑戦する!」です。

ミッションとして、グループ会社のミッション達成への全面協力と、2028年までに日本を代表する未来事業を創ることを目指しています。

経営理念には「誠実・信用・信頼」を根底に置き、国籍・宗教・性別・年齢・経験に関係なく能力を発揮する人財として挑戦し、社会に貢献する「感動創造カンパニー」を目指すことを基本方針としています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、コアバリューと理念として「誠実であれ!情熱をもって 挑戦する!」を掲げています。経営理念では「誠実・信用・信頼」を根底に、素直な心で協力し、国籍・宗教・性別・年齢・経験に関係なく能力を発揮する「人財」として挑戦することを重視しています。

従業員を「人財」と定義し、多様性の尊重、ワークライフマネジメント、人財の育成を人的資本経営の柱としています。特に、女性が活躍できる取り組みを積極的に行い、女性管理職比率の向上を目指しています。

公正で透明性の高い経営とコンプライアンス経営の徹底をコーポレート・ガバナンスの基本方針としています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、持続的な成長のために八つの重要な課題を掲げています。これには、情報収集力・分析力・活用力の強化が含まれます。

また、成果につながる課題発見力・課題解決力を持つ「人財」の採用、育成、定着に注力しています。

お客さまに関する安全対策の強化も重要課題であり、婚礼事業でのISO22000認証取得や介護・食品事業での衛生管理徹底を進めています。既存店のクオリティ維持・強化、接客力・企画提案力の更なる向上、そしてコーポレート・ガバナンスの強化も重点テーマとして取り組んでいます。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


アイ・ケイ・ケイホールディングスは、公正で透明性の高い経営を通じて企業価値の向上を目指しており、監査等委員会設置会社としてコーポレート・ガバナンス体制を構築しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


アイ・ケイ・ケイホールディングスの株主構成を見ると、筆頭株主はエム・ケイ・パートナーズです。次いで、金子和斗志氏が個人として多くの株式を保有しており、アイ・ケイ・ケイホールディングス従業員持株会も上位株主となっています。このように、創業家や関連会社が上位に名を連ねており、特定の株主グループが経営に強い影響力を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
エム・ケイ・パートナーズ 33.75%
金子 和斗志 10.50%
アイ・ケイ・ケイホールディングス従業員持株会 3.74%
アイ・ケイ・ケイホールディングス取引先持株会 3.08%
日本カストディ銀行(信託口) 1.83%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は11名(男性9名・女性2名)で構成され、女性役員比率は18.2%です。代表取締役会長兼社長CEOは金子和斗志氏が務めています。社外取締役比率は36.4%です。

氏名 役職 主な経歴
金子 和斗志 代表取締役 会長兼社長CEO 1974年金子興業(現アイ・エス)入社、1995年同社代表取締役社長、2021年より同社代表取締役会長兼社長CEO。
中嶋 大祐 取締役副社長 婚礼事業本部長 兼 フォト事業 担当兼部長 兼 海外人財事業 担当兼部長 兼 デジタルマーケティング推進担当 2007年同社入社、2021年執行役員営業企画部長、2025年より同社取締役副社長婚礼事業本部長兼フォト事業担当兼部長兼海外人財事業担当兼部長兼デジタルマーケティング推進担当。
寺澤 大輔 取締役 介護事業 担当兼部長 兼 人事 担当兼部長 1995年同社入社、2006年同社取締役、2023年より同社取締役介護事業担当兼部長兼人事担当兼部長。
森田 康寛 取締役 婚礼事業 担当兼部長 兼 海外事業 開発担当兼部長 2004年同社入社、2018年執行役員海外事業開発部長、2021年より同社取締役婚礼事業担当兼部長兼海外事業開発担当兼部長。
小田 豊 取締役 システム担当 兼部長 2012年フューチャーアーキテクト入社、2020年同社入社、2021年より同社取締役システム担当兼部長。


社外取締役は、平山知宏氏(ルームクリップ執行役員CTO)、楠典子氏(楠典子税理士事務所代表・監査等委員)、伊藤晴輝氏(伊藤産業代表取締役社長・監査等委員)、梅山香里氏(GESS Consulting Office代表・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社を採用しており、取締役会の監督機能の強化と意思決定の迅速化を図っています。社外取締役は4名おり、独立した中立的な立場から経営の監督と監査に貢献しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


アイ・ケイ・ケイホールディングスでは、企業価値の持続的な向上と株主との価値共有を目的とした役員報酬制度を導入しています。業務執行取締役の報酬は基本報酬と譲渡制限付株式報酬で構成され、業績への貢献度を考慮したインセンティブ設計がされています。一方、経営の監督機能を担う取締役会長や社外取締役、監査等委員である取締役の報酬は、独立性を保つため基本報酬のみで構成されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 5名 91百万円 18.2百万円
監査等委員(社外除く) 2名 9百万円 4.5百万円
社外役員 4名 10百万円 2.5百万円


なお、取締役の報酬等の金額には使用人兼務取締役の使用人分給与は含まれておらず、非金銭報酬等には株式報酬費用が含まれています。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


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