クリエートメディックの転職研究 2025年12月期決算に見るキャリア機会

クリエートメディックの転職研究 2025年12月期決算に見るキャリア機会

クリエートメディックの2025年12月期決算は、営業利益が前年比45.1%増と大幅成長。主力製品の価格改定と新製品が寄与しました。2034年に海外比率50%を目指し、インド・東南アジアへの市場開拓やM&Aを加速させる同社。変革期にあるグローバル医療機器メーカーで、どのような役割を担えるのか整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

泌尿器系の新製品と価格改定で営業利益が45.1%増加する

2025年12月期は、自社販売における価格改定が市場に浸透したことに加え、泌尿器系の新製品が好調に推移しました。これにより、営業利益は1,005百万円と前年比45.1%の大幅増を達成。原材料高騰などのコスト増を跳ね返し、収益構造の改善が鮮明になっています。

海外売上比率50%に向けインド・東南アジア展開を加速する

2034年の長期目標として海外売上高100億円(比率50.0%)を掲げ、インドでの現地法人設立準備や東南アジアでの代理店開拓を推進しています。中国の集中購買制度(国や省が医療機器をまとめて買い叩く制度)の影響を、欧州や新市場での成長でカバーするグローバル戦略の転換点にあります。

横浜キャピタルとの提携で新規事業やM&Aへの投資を強化する

2025年7月に横浜キャピタルと事業提携し、転換社債により資金調達を実施しました。この資金を背景に、デジタルヘルスや介護事業、アグリ(農業)事業といった新規領域の探索、および既存事業の基盤強化に向けたM&Aアライアンスを本格化させる体制が整っています。

1 連結業績ハイライト

売上高は前年比4.5%増、営業利益は45.1%増と大幅な増益を達成。国内の自社販売が牽引し、中期経営計画の初年度として順調なスタートを切りました。
2025年12月期実績 決算ハイライト

出典:2025年12月期 連結決算報告 P.4

売上高 13,617百万円 +4.5%
営業利益 1,005百万円 +45.1%
経常利益 988百万円 +31.7%
純利益 713百万円 Δ15.1%

当期は主力製品であるシリコーンカテーテルの販売が好調に推移し、増収増益を確保しました。純利益が減少しているのは、前期に旧本社の売却による特別利益(約3億円)を計上していたことによる反動が主な要因であり、本業の儲けを示す営業利益は過去最高水準の成長を遂げています。

中期経営計画2027の初年度において、営業利益は目標の10億円を上回る1,005百万円を達成しました。進捗状況としては極めて順調であり、収益性の高い製品ラインナップへのシフトと価格適正化が着実に成果を結んでいます。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

国内自社販売、海外販売、OEMの全領域で収益構造の改革が進行中。特に泌尿器・消化器分野の専門性が強みとなっています。
2025年12月期実績 売上推移

出典:2025年12月期 連結決算報告 P.5

自社販売(国内)

事業内容:国内の医療機関に対し、泌尿器系および消化器系を中心とした自社開発のカテーテル・医療機器の販売を行う。

業績推移:売上高 7,734百万円(前年比+7.7%)。新製品の上市と価格改定が寄与し、全体の売上を牽引。

注目ポイント:特に既存の泌尿器系製品が堅調で、市場ニーズを捉えた機動的な製品開発が強みです。不採算品目の整理と価格戦略の徹底により、利益率を重視した体制への移行が進んでいます。ドクターのニーズを汲み取る営業職や、製品開発を担うエンジニアの重要性が高まっています。

注目職種:医療機器営業(泌尿器・消化器領域)、プロダクトマネージャー、研究開発

海外販売

事業内容:中国、欧州、その他地域への輸出および現地販売。海外売上高比率は33.8%を占める。

業績推移:売上高 4,598百万円(前年比Δ0.2%)。中国の集中購買で微減も、欧州向け輸出が大幅増。

注目ポイント:欧州ではMDR(欧州医療機器規則)への切替や競合先の自主回収に伴う需要増を捉え、大幅な受注増加を記録。中国市場の環境変化に対し、インドや東南アジアという次なる成長市場の開拓を急いでおり、グローバルな事業開発や薬事の専門知識を持つ人材が不可欠です。

注目職種:海外営業、海外事業企画、海外薬事申請エキスパート

OEM販売

事業内容:他社ブランド製品の受託製造・開発。内視鏡関連製品や血管系製品などを手掛ける。

業績推移:売上高 1,284百万円(前年比+3.6%)。血管系製品の取引終了を内視鏡関連の好調で補い増収。

注目ポイント:2024年発売の新製品が好調を維持しており、生産拠点の最適化と品質管理の徹底により信頼を構築しています。製造機能の最適化による収益構造モデルの変化を進めており、生産技術や品質保証の現場で効率化を推進できる人材への期待が高まっています。

注目職種:生産技術、品質保証(ISO13485対応)、サプライチェーンマネジメント

3 今後の見通しと採用の注目点

2026年12月期は売上高13,960百万円を計画。インド現地法人の営業開始やデジタルヘルス領域への挑戦など、新たな成長フェーズへ突入します。
中長期経営計画 海外戦略

出典:2025年12月期 連結決算報告 P.10

クリエートメディックは、2026年12月期に売上高+2.5%、営業利益+5.5%の継続的な増益を計画しています。特に注目すべきは「海外戦略」の加速です。インドにおける現地法人設立と業務提携の締結により、従来の輸出中心から現地販売体制の構築へと舵を切っています。

また、横浜キャピタルとの提携を通じ、M&Aや新規事業開発への投資を積極化。デジタルヘルス、体外診断薬、介護事業といったヘルスケア周辺領域への拡大を狙っており、異業界からの専門人材採用も活発化する見通しです。不採算品目の整理とDXによる効率化を同時に進めることで、営業利益率10%(中期目標)の達成に向けた組織改革が進んでいます。

4 求職者へのアドバイス

HINT 志望動機のヒント

同社はシリコーンカテーテルという専門性の高い領域で国内トップクラスの実績を持ちつつ、現在はインド・東南アジアへの市場シフトという大きな変革期にあります。「安定した製品基盤」と「グローバルな挑戦環境」の両立に魅力を感じる方にとって、最適なフェーズです。また、横浜キャピタルとの提携により、新規事業やM&Aに携われるチャンスが広がっていることも、キャリアの差別化要因として有効です。

Q&A 面接での逆質問例
  • 「インド現地法人の設立準備が進んでいますが、立ち上げメンバーに求められる最も重要な資質は何だとお考えでしょうか?」
  • 「横浜キャピタルとの提携後、デジタルヘルスなどの新規事業開発において、既存のカテーテル事業とどのような相乗効果を狙っていますか?」
  • 「中国市場での集中購買制度というリスクに対し、営業現場ではどのような高付加価値化戦略を展開されているのでしょうか?」

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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非常にプライベートの時間も大事にできる

非常にプライベートの時間も大事にできる職場だと思います。当然、仕事が忙しく納期が迫っていたりすると残業も多くなる傾向ですが、山を越えたり忙しい中でも休みを取れたりするのでその点は有り難いです。

(40代前半・研究開発・男性) [キャリコネの口コミを読む]
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度々方向転換もありもどかしいことも

医療という分野なので外からのチェックも入り度々方向転換もありもどかしいこともありますが楽しく責任のある仕事だと思います。

(40代前半・研究開発・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料:

  • 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
  • 2025年12月期 連結決算報告


この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。