0 編集部が注目した重点ポイント
① M&Aによりグループ規模を拡大し売上高は過去最高を更新する
積極的な企業参画により連結子会社が39社に達し、売上高は前期比8.6%増の869億87百万円を達成しました。2025年に入り、IT分野のDNTIや印刷大手のフジプラスなど多様な専門企業が加わったことで、クリエイティブプラットフォームとしての厚みが大幅に増しています。転職者にとっては、グループ内の多様な専門スキルを掛け合わせた新しいキャリアの選択肢が広がっています。
② 14社を6社へ統合するロールアップで経営効率を追求する
2025年1月より、顧客基盤が近い美松堂やプレシーズなど14社を6社に統合する大幅な合併再編(ロールアップ)を実施しました。営業組織と製造拠点を集約することで、経営管理の適正化と内製化率の向上を図っています。この組織刷新により、重複機能が整理され、現場の意思決定スピードが向上するため、効率的な環境で実力を発揮したいプロフェッショナル人材のニーズが高まっています。
③ 資産売却益を最新設備へ集中投資し収益性の抜本改善を狙う
不動産売却により約57億円の特別利益を計上し、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比127.4%増と過去最高益を記録しました。この資金は、関西地域での拠点統合や最新鋭の生産設備導入など、将来の生産性向上に向けた設備投資へ積極的に再配置されます。DX化を含むスマート工場の構築など、最新技術に触れながら事業の抜本的改革を推進するプロジェクトマネジャー等の活躍機会が生まれています。
1 連結業績ハイライト
出典:2025年12月期 決算説明会資料 P.8
2025年12月期の売上高は、新規参画企業の寄与により過去最高を更新しました。営業利益については、原材料費や人件費の増加、金利上昇に伴う先行コストにより減益となりましたが、これは将来の生産性向上のための計画的なステップと位置付けられています。特筆すべきは純利益で、不動産売却等のアセットアロケーション変更により大幅な増益を達成しており、財務体質の強化が進んでいます。
EBITDA(営業利益に減価償却費等ののれん償却額を加えた、事業のキャッシュ創出力。当期実績:5,322百万円)は、利益率改善に向けた構造改革の指標として重視されています。
通期計画に対する売上高の進捗率は102.3%と順調に推移しています。当初計画の850億円を上回る着地となり、市場シェアの拡大が着実に進んでいることが確認できます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2025年12月期 決算説明会資料 P.4
印刷関連事業
事業内容:オフセット印刷、オンデマンド印刷、シール印刷等の製造。株式会社フジプラスや株式会社サンメック(2025年7月連結)等が主力。
業績推移:グループ売上高の65%を占める中核。フジプラスの参画により関西圏の生産体制が大幅に強化されました。
注目ポイント:(注:フジプラス等は2025年下期より連結のため単純比較不可)現在、関西地域での生産設備統合や、省力化に向けた最新鋭設備の導入を強力に推進中。単なる「印刷」を超え、付加価値の高い特殊印刷や小ロット多品種生産へのシフトを図っており、製造DXをリードできる技術者や、高付加価値ソリューションを提案できる営業職の重要性が増しています。
ITメディア セールスプロモーション
事業内容:Web制作、システム開発、デジタル販促支援。2025年4月よりITコンサルの株式会社DNTIが参画。
業績推移:売上構成比20%。オフショア拠点の活用やITコンサル領域の拡大により、グループのデジタル化を牽引しています。
注目ポイント:顧客の事業価値向上を目的としたITシステムの設計コンサルティングを強化。製造業とITを直結させるユニークな立ち位置を確立しており、オフショア開発のディレクションや、企業のDX課題を解決するコンサルタントにとっては、実体のある「モノづくり」とデジタルを融合させる難易度の高い案件に挑戦できる環境です。
プロダクツ
事業内容:食品サンプル(株式会社日本サンプル等)、和洋包装資材、3Dモニュメント、テーマパーク向け造形物の製作。
業績推移:売上構成比15%。2025年に鈴木松風堂、日本サンプル、紋郎美術工房が子会社化され、商材が飛躍的に拡大。
注目ポイント:テーマパークのライドや大型立体モニュメントなど、FRP(繊維強化プラスチック)加工技術を活かした特殊造形領域を強化。2026年2月には主力工場の完成も予定されており、伝統工芸的な「匠の技」と最新の設計技術を融合させたクリエイティブ制作に携われます。モノづくりの手応えをダイレクトに感じたいクリエイターに最適なフィールドです。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年12月期 決算説明会資料 P.33
2026年12月期は、通期で売上高950億円(前期比 +9.2%)、EBITDA 66億円を見込む強気の見通しを立てています。積極的な設備投資により一時的に減価償却費が増大しますが、これはFY2027以降の収益性改善を確実にするための「先行投資」です。
人材採用についても、2025年4月に139名、2026年4月には120名の新卒入社を予定しており、組織の若返りと活性化を図っています。2025年7月には「新人事システム」が稼働し、グループ全体での人的資本の最適化を進める方針が明示されています。
また、直近の2026年1月には株式会社新和製作所の連結子会社化も完了。パッケージ・ディスプレイ什器領域でのシナジー創出を企図しています。質疑応答等の文脈からは、金利上昇リスクに対応した負債の固定化や、不採算拠点の統廃合による「人時生産性」の向上を最優先事項としており、変化を厭わず組織改革を推進できるリーダー層にとって、非常に裁量の大きなフェーズと言えます。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
日本創発グループは「We Craft Your Imagination.」を掲げ、モノづくりとデジタルを高度に融合させています。志望動機では、同社が進める「ロールアップ(組織再編)」への貢献意欲や、39社もの多様なソリューションを横断して「創発」を起こしたいという姿勢を伝えると効果的です。特に、「単なる製造ではなく、ITやコンサルを掛け合わせた高付加価値化」に自分の経験がどう活きるかを具体化しましょう。
面接での逆質問例
・「現在進行中の関西地域での生産拠点統合(フジプラス等)において、現場のオペレーションや文化の融和をどのように推進されていますか?」
・「グループ子会社が39社と多岐にわたりますが、各社の専門性を活かしたクロスセルの成功事例や、横断プロジェクトの仕組みについて教えてください。」
・「2028年に向けた最新鋭の設備投資が進んでいますが、現場スタッフにはどのようなスキルセットの転換が求められていますか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
普段有給を私用などで使えることはほぼない
祝日のある週の土曜日は全員出勤の日となっています。しかし実際に出勤するわけではなくそこで有給が強制的に使用されます。そのため普段有給を私用などで使えることはほぼありません。しかし日によっては終電間際になったり、終電を逃すほどの残業があります。
(20代前半・その他・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2025年12月期 決算説明会資料(2026年2月18日)
- 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年2月13日)



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