0 編集部が注目した重点ポイント
① 上場来6期連続の増収増益を達成し過去最高業績を更新する
2025年12月期の売上高は8,134百万円(前年比+9.4%)、営業利益は888百万円(同+12.4%)に到達しました。公共社会インフラの大型案件獲得や、銀行向け案件の堅調な推移が寄与し、過去最高業績を更新しています。エンジニア採用や営業体制強化への投資をこなしつつ、高い収益性を維持している点が特徴です。
② 「システムサービス事業」への改称と成長領域への組織強化を断行する
2025年1月より、報告セグメント名称を「システムインテグレーション事業」から「システムサービス事業」へ変更しました。同時に、クラウドビジネス部門やネットワーク部門を新設。ITコンサルやSalesforce、SAPといった高収益領域へのシフトを鮮明にしており、専門スキルを持つ人材のキャリア機会が拡大しています。
③ 配当性向の大幅引き上げと累進配当の導入で還元姿勢を鮮明にする
株主還元の方針を強化し、2025年度の配当性向を当初予想から引き上げ30.5%としました。さらに、一時的な業績変動に左右されない「累進配当(減配せず、配当維持もしくは増配を行う方針)」を導入。安定した経営基盤を背景に、2026年度には配当性向35%以上を目指すなど、成長と還元の両立を図っています。
1 連結業績ハイライト
出典:2025年12月期 決算補足説明資料 P.4
2025年12月期は、主力事業が好調に推移し、売上高・営業利益ともに過去最高を更新しました。特に下期において公共社会インフラの大型案件を受注したことが増収に大きく寄与しています。利益面では、高スキル人材の採用や営業体制強化に伴う人件費増を、増収効果と外注費の適正化によって吸収し、営業利益率は10.9%と高水準を維持しています。
通期計画に対する達成状況については、売上高・各利益ともに予想通りの着地となり、業績は堅調に推移しています。また、自己資本比率は75.4%(前期比+0.7pt)と、財務の健全性も極めて高い状態にあります。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2025年12月期 決算補足説明資料 P.10
システムサービス事業
事業内容:金融、公共、情報通信向けのシステムインテグレーションやクラウドネイティブ開発、インフラ構築を提供します。
業績推移:売上高は7,698百万円(前年比+9.6%)。公共社会インフラ向けが前年比+11.0%と大きく伸長しました。
注目ポイント:ITコンサルへのシフトやSalesforce、Power Platform、SAPといった成長プラットフォームの活用を推進しています。受注残高も前期比+20.3%と大幅に積み増しており、上流工程からクラウドネイティブな開発まで、多様な技術スタックを持つエンジニアへの需要が急増しています。
ITサービス事業
事業内容:運行管理システム「KITARO」や位置情報共有アプリ「ルートラベル」、中小企業向けDX支援を提供します。
業績推移:売上高は435百万円(前年比+6.3%)。KITAROの契約台数は9,738台(前年比+8.0%)と堅調です。
注目ポイント:2025年12月から新アプリ「ルートラベル」をリリース。また、独自のAI技術を持つdo. Sukasu社と協業し、安全運転寿命の延伸に向けたデータ分析事業を開始しました。SaaS型サービスの拡大や新規事業開発に携わりたい人材にとって、挑戦しがいのあるフェーズです。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年12月期 決算補足説明資料 P.21
2026年度の通期見通しでは、売上高9,444百万円(前期比+16.1%)、営業利益1,000百万円(同+12.6%)と、成長の加速を見込んでいます。特にクラウドインテグレーション領域では26.9%の大幅増収を計画しており、AIコミュニケーションインサイトを活用した新サービスの開始も予定されています。
将来の成長に向けた人材投資も継続する方針で、営業利益率は一時的に10.6%(前期比-0.3pt)を見込むものの、これは中長期的な収益力強化のための先行投資(採用・育成)を優先するためです。ITコンサルティングへのシフトや大型案件への対応力を高めるため、リーダー層から若手エンジニアまで幅広く採用を強化していく方針です。
4 求職者へのアドバイス
同社は「デジタルで社会に貢献する」という理念のもと、公共・金融という社会基盤のIT化を支えています。上場以来の連続増収増益という圧倒的な安定感に加え、AIやクラウドネイティブ開発といった先端技術への積極的な挑戦が可能です。安定成長を続ける企業で、自らも「ITコンサルタント」や「クラウドのスペシャリスト」へとキャリアアップしたいという意欲は、非常に高い評価に繋がります。
- 「ITコンサルへのシフトを加速させる上で、エンジニアからコンサルタントへのリスキリング支援体制は具体的にどのようなものがありますか?」
- 「新設されたクラウドビジネス部門やネットワーク部門において、現在最も強化が必要とされている技術領域はどこでしょうか?」
- 「AI技術を活用した新サービスの開発において、現場のエンジニアが技術選定や企画から関われる余地はどの程度ありますか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
男女関係なく実力を認めてもらえる環境
ITにしては男女比率も高めでしたし、各プロジェクトで活躍している女性やリーダーになる方もいましたので、男女関係なく実力を認めてもらえる環境です。
(20代後半・プログラマ・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社アクシス 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)
- 株式会社アクシス 2025年12月期 決算補足説明資料



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