0 編集部が注目した重点ポイント
① 旺盛なDX需要を捉え売上高・各段階利益で過去最高を更新
企業の旺盛なIT投資を背景に、売上高は173.5億円(前期比+8.2%)、営業利益は13.9億円(同+51.7%)を記録し、過去最高の業績を更新しました。単価の向上や不採算案件の抑制により収益性が大幅に改善しており、エンジニア一人ひとりの付加価値が高まっている点は、キャリア形成を目指す求職者にとって大きな魅力です。
② 2024年7月に連結化した株式会社エフが業績に大きく寄与
構造的変化として、2024年7月に連結子会社化した株式会社エフの通期寄与が挙げられます。同社が得意とする市場系システムの開発力が加わったことで、グループ全体のサービスラインナップが強化されました。M&Aを通じた積極的な事業拡大を推進しており、新しい組織文化や技術領域に触れるチャンスが広がっています。
③ 航空・宇宙・防衛など先進領域での受注が急拡大
子会社のイー・アイ・ソルにおいて、航空・宇宙・防衛関連の受注が急増しています。世界的な計測器メーカーからのアワードを2年連続で受賞するなど高い技術力を誇り、参入障壁の高いニッチ分野で確固たる地位を築いています。最先端技術を駆使したプロジェクトへの参画を希望する技術者にとって、絶好のフィールドとなっています。
1 連結業績ハイライト
出典:2025年12月期 決算説明資料 P.4
売上高
17,359百万円
+8.2%
営業利益
1,397百万円
+51.7%
経常利益
1,413百万円
+47.0%
当期純利益
839百万円
+49.3%
当連結会計年度は、期初に計画していた売上高170億円、営業利益12億円を大幅に上回り、通期計画を達成しました。金融業界を中心としたシステム更新需要を確実に取り込んだほか、前年に子会社化したエフ社の寄与により利益の底上げが図られています。販管費も適切なコントロール範囲内に収まっており、成長に向けた投資と収益のバランスが非常に良好な状態です。
通期計画に対する進捗状況については、期初予想を途中で上方修正したにもかかわらず、最終的な売上高達成率は102.1%、営業利益達成率は116.4%となり、非常に順調な決算となりました。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2025年12月期 決算説明資料 P.11
ソフトウェア開発事業
事業内容:証券・銀行・クレジット・官公庁向けなどの基幹業務ソフトウェアの開発および保守。グループ売上の約7割を占める屋台骨です。
業績推移:売上高12,750百万円(前期比+8.2%)。連結化したエフ社の寄与に加え、官公庁案件の検収なども重なり増収増益となりました。
注目ポイント:SBIグループ関連の銀行系案件が継続的に推移しており、金融DXの最前線で経験を積める環境です。受注残高も高い水準を維持しており、長期的に安定したプロジェクト供給が見込めるため、エンジニアとして腰を据えたキャリアパスが描けます。
コンサルティング事業
事業内容:組込システム設計支援やIT戦略立案。子会社エクスモーションを中心に、自動車業界のCASE需要に対応しています。
業績推移:売上高1,569百万円(前期比+8.8%)。コンサルタントの稼働率向上と、生成AIを活用した新サービスの成長により過去最高益を記録しました。
注目ポイント:生成AIを活用した要求仕様支援サービス「CoBrain」が好調で、労働集約型からの脱却を鮮明にしています。最上流工程のコンサルティングスキルに加え、AIをツールとして使いこなす次世代型エンジニアへの成長が期待される分野です。
ソリューション事業
事業内容:計測・制御系開発、クラウドサービス「Fleekdrive」、自動車教習所向けDX支援「MUSASI」などを展開しています。
業績推移:売上高3,038百万円(前期比+8.1%)。イー・アイ・ソルの航空・宇宙・防衛分野が急伸し、3期連続の営業黒字を達成しました。
注目ポイント:「Fleekdrive」が値上げ効果により売上総利益ベースで初黒字を達成するなど、ストック型ビジネスの基盤が強化されています。自社プロダクトの成長に関わりたい方や、社会インフラに近い計測システムに興味がある方に適しています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年12月期 決算説明資料 P.30
2026年12月期の通期計画では、売上高180億円(前期比+3.7%)、営業利益16億円(同+14.5%)を見込んでおり、収益性のさらなる向上を目指しています。特に、航空・宇宙・防衛(ADG)領域のマーケット拡大に伴う技術需要の増加が期待されており、高度な計測・制御技術を持つ人材の確保が急務となっています。
質疑応答で言及された内容によると、今期は前期のような大型官公庁案件の寄与を保守的に見込んでいるものの、ADG領域での案件積み上げ次第で、計画以上の着地となる可能性も示唆されています。また、人材不足解消に向けた採用戦略として、SNSの活用やYouTube/TVerでのCM放映など、認知度向上に向けた積極的な投資を継続する方針です。
4 求職者へのアドバイス
ソルクシーズは「金融DX」「生成AI」「航空宇宙」といった、極めて成長性の高い特定分野への専門店化を強みとしています。「汎用的な開発ではなく、ニッチでも高い技術優位性を持つ環境で専門性を高めたい」という軸が評価されやすいでしょう。特に、連結子会社を通じた先進領域への挑戦と、本体の安定した顧客基盤のハイブリッドな体制に魅力を感じていることを伝えると効果的です。
・「中期経営計画にあるストック型ビジネスの比率向上に向けて、私の技術的背景がどのように自社プロダクト開発に貢献できるとお考えでしょうか?」
・「航空・宇宙・防衛領域の受注が急拡大していますが、この分野で必要とされるエンジニアの具体的なスキルセットや育成方針について教えてください。」
・「生成AI支援サービス『CoBrain』の機能強化において、現場のエンジニアがAIをツールとして活用するためのサポート体制はどのようになっていますか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
若いうちから責任のある仕事を任されたりもする
運が良ければ若いうちから責任のある仕事を任されたりもしますが、そうでないプロジェクトの方が多いと思います。責任のある仕事を任されれば、面白みもやりがいも勿論あります。
(30代後半・システムエンジニア・男性) [キャリコネの口コミを読む]過剰なM&Aや身にならなそうなビジネス展開が多い
過剰なM&Aや身にならなそうなビジネス展開が多く、本体がその為成長できていないどころか、足を引っ張られているように感じる。このままでは社員の流出が止まらないと思う。
(30代後半・システムエンジニア・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社ソルクシーズ 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 株式会社ソルクシーズ 2025年12月期 決算説明資料



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