リリカラの転職研究 2025年12月期決算に見るキャリア機会

リリカラの転職研究 2025年12月期決算に見るキャリア機会

リリカラの2025年12月期決算は、営業利益が前年比259.3%増と急回復。中期計画の修正に伴う抜本的改革や、過去最高益を更新したスペースソリューション事業、新設の不動産事業など、変革期ならではのキャリア機会が豊富です。「なぜ今リリカラなのか?」転職希望者が担える役割を整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

中期経営計画の利益目標を10億円へ下方修正し抜本的改革を断行する

中期経営計画「Beyond-120」の最終年度(2026年)目標である営業利益を、当初の20億円から10億円へ下方修正しました。経営側はこの状況を重く受け止め、2025年より固定費構造の見直しや生産性向上、利益率重視のポートフォリオ再構築といった抜本的な経営改革に着手しています。組織運営の機動性を高めるフェーズにあり、変革を推進する人材への期待が高まっています。

スペースソリューション事業が管理体制刷新により過去最高の営業利益を達成する

2024年に発生した不採算案件に伴う管理体制の再構築が完了し、スペースソリューション事業の収益性が劇的に回復しました。2025年12月期には、過去20年で最高額となるセグメント利益3.5億円を記録しています。オフィス環境改善の需要を捉えたPM(プロジェクトマネジメント)等の付加価値強化が進んでおり、専門性を発揮できるキャリア機会が拡大しています。

不動産投資開発事業を新たな柱として確立し第一号案件の決済を完了する

2024年から開始した不動産投資開発事業において、自社マンションブランド「LILYFORT(リリーフォート)」を展開。第一号案件の決済・引渡しを2025年11月に完了し、売上高10億円超を計上しました。利益貢献も大きく、インテリア・スペースソリューションに続く「第三の柱」として急成長しており、用地取得や開発実務を担うプロフェッショナルの重要性が増しています。

1 連結業績ハイライト

売上高は微減も、不採算案件の解消と価格改定により営業利益は前年比259.3%増と大幅な回復を実現。
2025年12月期 通期実績

出典:2025年12月期 決算説明資料 P.3

売上高

33,207百万円

(▲1.8%)

営業利益

800百万円

(+259.3%)

経常利益

727百万円

(+356.3%)

当期純利益

523百万円

(+370.5%)

2025年12月期は、スペースソリューション事業での大型案件の反動減があったものの、インテリア事業での価格改定効果や不動産投資開発事業の成長が業績を支えました。利益面では、前期に苦戦した不採算案件の解消により、売上総利益が前年比9億円改善。商品見本帳の会計処理変更を遡及適用したベースでも、営業利益は前期の2.2億円から8億円へと劇的に伸長しました。

期初計画の営業利益10億円に対しては、実績ベースで80.0%となり、概ね順調に利益を積み上げました。住宅着工件数の落ち込みという厳しい市況下で、利益計上体質の強化が進んでいる点は転職者にとってポジティブな材料です。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

既存のインテリア・オフィス構築に加え、不動産投資開発という成長エンジンが加わり、活躍の場が多角化。
スペースソリューション事業の成長

出典:2025年12月期 決算説明資料 P.7

インテリア事業

事業内容:壁装材、カーテン、床材を中心とする内装材商品の企画・仕入・販売。住宅・非住宅の両分野に展開。

業績推移:売上高24,728百万円(前年比2.0%増)、セグメント利益297百万円(同151.3%増)。価格改定が寄与。

注目ポイント:新規住宅着工件数が前年比93%と冷え込む中、壁紙の価格改定を行い増収増益を確保しました。札幌・仙台・横浜・広島へのショールーム新設など、顧客接点への積極投資を行っています。市況に左右されない提案力を持つ営業・マーケティング人材が求められています。

注目職種:提案型営業、販促企画、ショールームアドバイザー

スペースソリューション事業

事業内容:新しい働き方に対応したオフィス空間構築の提案、家具・事務用品の販売、工事請負。

業績推移:売上高7,431百万円(前年比22.1%減)、セグメント利益352百万円(同174.5%増)。収益重視へ転換。

注目ポイント:売上規模よりも「利益率」を重視する戦略へシフトし、PM(プロジェクトマネジメント)等の付加価値強化に成功。2026年も上期見込み案件が前年比+9億円と好スタートを切っています。企業のオフィス環境改善への意欲は高く、PMスキルの需要が非常に高い状態です。

注目職種:プロジェクトマネージャー、空間デザイナー、施工管理

不動産投資開発事業

事業内容:2024年開始の新事業。自社ブランド「LILYFORT」によるマンション開発およびバリューアッド事業。

業績推移:売上高1,046百万円、セグメント利益150百万円。前年のわずかな売上から一気に収益化。

注目ポイント:板橋大山での第一号案件に続き、吾妻橋(2026年完成予定)、江戸川区での案件など開発パイプラインが着実に増加しています。利益への貢献度が高く、第3の事業の柱として期待されています。ベンチャー的なスピード感で事業を創り上げたい不動産経験者に最適な環境です。

注目職種:用地仕入、開発企画、不動産AM(アセットマネジメント)

3 今後の見通しと採用の注目点

2026年12月期は売上高360億円、営業利益10億円を目指し、成長投資と経営改革を同時並行で推進。
2026年12月期 計画

出典:2025年12月期 決算説明資料 P.14

2026年12月期は、売上高8.4%増の36,000百万円、営業利益24.9%増の1,000百万円を予想しています。中期経営計画の目標は下方修正したものの、利益水準自体は着実に右肩上がりのトレンドを描く計画です。特にスペースソリューション事業と不動産事業の利益構成比を合計で40%以上に引き上げる方針を掲げており、インテリア単独依存からの脱却を加速させています。

採用面での注目は「人財への積極的な投資」です。人事制度の見直しや育児休暇支援策の導入、健康経営の推進など、働きやすい環境整備を急ピッチで進めています。経営陣は「持続可能な利益体質の確立」を最優先課題としており、効率的な業務遂行とデジタル活用を推進できる人材が、今後の改革の鍵を握ることになるでしょう。

4 求職者へのアドバイス

HINT 志望動機のヒント

創業120周年に向けた変革期であることに触れるのが有効です。「中期経営計画Beyond-120におけるポートフォリオの再構築」や、「スペースソリューション事業でのPM付加価値強化による収益性改善」に自身の経験をどう活かせるか提示しましょう。また、急成長中の不動産投資開発事業を新たな柱へと育てる意欲も高く評価されるはずです。

Q&A 面接での逆質問例

「目標を10億円に修正した後の抜本的な経営改革において、中途採用者に最も期待される役割は何でしょうか?」や、「スペースソリューション事業における管理体制の再構築が完了したとのことですが、現場レベルでの働き方はどのように変化しましたか?」といった質問で、改革の現場感を確認しましょう。

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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日が変わることも多々あり

みなしであり日が変わることも多々あり。営業は早朝出て遅くに帰るため見積もりなどで時間を取られ特に遅くなる傾向があるが。その分の残業代の支給はない。有給取得なども暗黙の了解でなかったことにされ、誰も取らないので取りづらい風習になってしまっている。

(20代後半・代理店営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]
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有給が取りやすい環境

私の配属されていた部署は有給が取りやすい環境でした。

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※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • リリカラ株式会社 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)
  • リリカラ株式会社 2025年12月期 決算説明資料

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。