0 編集部が注目した重点ポイント
① 事業ポートフォリオの刷新で収益性が大幅に向上する
2025年4月に日本直販の全株式を譲渡したことで、不採算要因を切り離し連結営業利益が前年同期比で約1億円の増加要因となりました。売上高こそ減収となりましたが、基幹事業へリソースを集中させる構造改革の成果が明確に表れています。転職者にとっては、収益基盤が安定した環境で挑戦できる好機と言えます。
② エンタメ領域の新規M&Aで成長シナジーを創出する
2025年12月に、アニメやアイドルのイベント企画に強みを持つspacetimesを連結子会社化しました。秋元康氏との合弁会社であるGreen Lightとの連携により、ライブエンタメ事業の垂直立ち上げを狙います。新規事業開発やイベントプロデュースといった、クリエイティブな職種でのキャリア機会が大きく広がっています。
③ Web3事業が黒字転換を達成しAI研修需要も拡大させる
投資段階にあったWeb3サービス事業が、AI研修案件の獲得とコストコントロールにより待望の黒字化を達成しました。独自アプリ「SNPIT」の展開に加え、企業のAI人材育成ニーズを取り込む戦略が奏功しています。最先端技術を社会実装するフェーズに移行しており、エンジニアやコンサルタントの重要性が増しています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年10月期 第1四半期 決算説明資料 P.4
2026年10月期第1四半期は、日本直販の譲渡に伴う売上減少約10億円を含みながらも、基幹事業の堅調な推移により実質的な利益成長を遂げています。特にオンデマンドエコノミー事業とシステムソリューション事業が売上を大きく伸ばし、連結営業利益の黒字化に貢献しました。経常損益については、暗号資産評価損1.7億円を計上したためマイナスとなりましたが、事業そのものの収益力は前年比で劇的に改善しています。
通期予想に対する進捗状況については、足元の好調な業績動向を踏まえ、2026年3月時点で通期業績予想の上方修正を発表しており、進捗は極めて順調と評価できます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年10月期 第1四半期 決算説明資料 P.6
オンデマンドエコノミー事業
事業内容:IT機器の設置・保守を行うフィールドサポートや、不採算解消が進むコールセンター運営を展開。
業績推移:売上高2,991百万円(前年同期比+20.0%)、セグメント利益1.8億円と大幅増収増益。
注目ポイント:IT機器のキッティング(初期設定)業務や、基地局設置などのフィールド事業が過去最高の1Q売上を更新する勢いで拡大しています。深刻な人手不足を背景に、ギグワーカーを効率的に動員するマネジメント人材へのニーズが急増しています。
システムソリューション事業
事業内容:ITエンジニアによるシステム受託開発、SES(技術者派遣)、自社CRM製品の提供。
業績推移:売上高1,316百万円(前年同期比+20.0%)となり、1Qとして過去最高を更新。
注目ポイント:パートナー協業によるSES領域の拡大に加え、請負案件の受注が好調です。自社製品へのAI活用による高付加価値化を進めており、最新技術を用いたDXコンサルティングに携われるチャンスが豊富です。
Web3サービス事業
事業内容:「SNPIT」等のブロックチェーンアプリ開発、AI人材育成研修の企画・提供。
業績推移:売上高139百万円(前年同期比+588.1%)、営業利益は26百万円で黒字化。
注目ポイント:AI研修の売上拡大が収益の柱として立ち上がり、投資フェーズから利益回収フェーズへ移行しました。単なるアプリ開発に留まらず、RWA(現実資産)のトークン化など、社会課題解決型の最先端プロダクトに携われます。
シェアリングエコノミー事業
事業内容:シェアオフィス「THE HUB」の運営、美容師向けシェアサロン「nex the salon」の展開。
業績推移:売上高1,356百万円(前年同期比+0.3%)。利益面は新規出店費用により微減。
注目ポイント:既存オフィスの稼働率は92.1%と過去最高水準を維持しています。spacetimesとの連携により、ワークスペースを活用した新たなカフェ・グッズ販売展開も見込まれており、空間×サービスの企画職の募集が期待されます。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年10月期 第1四半期 決算説明資料 P.21
ギグワークスは現在、既存事業の安定成長に加え、「人×テクノロジー」による新領域への進出を加速させています。注目すべきは、衛星データ解析AIとギグワーカーを組み合わせた「遊休農地探索」プロジェクトや、ドローンを用いた農薬散布事業への参入です。これは単なる労働力の提供から、高付加価値なデータ収集・実作業へと事業構造を転換させる野心的な試みです。
また、spacetimesの連結子会社化により、今後はエンタメ・コンテンツを軸にしたリアルな場(カフェ・店舗)での雇用創出も本格化します。多様な働き方を支援するインフラから、自ら新しい価値を生むコンテンツホルダーへと進化する過程にあり、「労働の概念を変える」というビジョンに共感できる人材にとって、これ以上ない刺激的な環境と言えるでしょう。
4 求職者へのアドバイス
同社は「日本一のギグ・エコノミープラットフォーマー」を目指し、AI、Web3、ドローンといった先端技術を既存の労働力ネットワークに融合させています。「単なるIT開発ではなく、実際の現場で人が動く仕組みを作りたい」「社会的な人手不足という難題を、テクノロジーで解決したい」といった視点を志望動機に盛り込むと、経営陣のビジョンと強く共鳴するはずです。特にspacetimesとのシナジーを活かした新サービスへの関心は高い評価に繋がるでしょう。
- spacetimesの子会社化により、既存のシェアオフィス事業(THE HUB)との間にどのような具体的な相乗効果を期待されていますか?
- AI研修事業の黒字化が非常に早い印象ですが、今後さらにエンジニアの採用を加速させる具体的な領域はどこでしょうか?
- ドローンや衛星データ解析などの新規プロジェクトにおいて、中途採用者に求められるマインドセットや具体的な役割を教えてください。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
勤務時間もきっちり時間内に収められている
自分は本社ではなく、出先の作業場所の契約社員なので、勤務時間もきっちり時間内に収められている。ただし、深夜残業などが多いと健康診断を義務付けられるなど、社員の健康に対する配慮はある。
(33歳・その他(非管理職)・女性) [キャリコネで給与明細を見る]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- ギグワークス株式会社 2026年10月期 第1四半期決算説明資料
- ギグワークス株式会社 2026年10月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)



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