0 編集部が注目した重点ポイント
① 専門PR会社の連結化で事業領域を拡大する
2025年8月より、健康・栄養分野に強みを持つトータル・コミュニケーションズを連結子会社化しました。管理栄養士などの専門人材や独自のネットワークを獲得したことで、食品・ヘルスケア産業における支援体制が飛躍的に強化されています。特定領域の専門性を活かしたい広報経験者にとって、活躍のフィールドが大きく広がっている状況です。
② フルAIシフトで業務の高度化を実現する
全社で「フルAIシフト宣言」を掲げ、生成AIプラットフォームの活用を徹底しています。AIリリース文作成や論調分析など、従来工数がかかっていた業務を効率化し、コンサルティングなどの高付加価値業務へリソースを集中させています。最先端のテクノロジーを駆使して次世代のPR手法を確立したい人材には、最適な環境といえます。
③ インフルエンサー事業が過去最高を更新する
インフルエンサーマーケティング事業において、自社メディア「めるぷち」や所属クリエイター「おさき」の登録者数100万人突破など、IP(知的財産)戦略が大きな成果を上げています。単なる広告代理業に留まらず、コスメブランドの自社開発(D2C)やイベント運営など収益源が多角化しており、コンテンツビジネスの最前線で経験を積むことが可能です。
1 連結業績ハイライト
出典:2025年12月期(第62期) 決算説明資料 P.4
売上高
8,554百万円
+16.8%
営業利益
1,302百万円
+21.2%
当期純利益
863百万円
+64.1%
2025年12月期の業績は、売上高・各段階利益ともに過去最高を更新しました。主力のPR事業が堅調だったことに加え、連結化した子会社の寄与や、生成AI導入によるオペレーションの効率化が利益率の改善に繋がっています。
期初目標に対する達成率は売上高で100.6%、営業利益で101.8%となっており、業績は順調に推移しています。全ての事業セグメントが増収増益となっており、多角化したポートフォリオ経営が安定した成長基盤として機能していることが確認できます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2025年12月期(第62期) 決算説明資料 P.14
PR事業
事業内容:戦略立案からメディアリレーション、危機管理広報までを網羅する総合PRサービスを提供。(実務主体:共同ピーアール、トータル・コミュニケーションズ等)
業績推移:売上高6,184百万円(前年比13.6%増)、セグメント利益1,140百万円(同20.3%増)。
注目ポイント:『ミッション:インポッシブル』等の大作映画PRの話題化に成功。大阪支店では万博関連の広報支援も実施しており、関西圏の商流が拡大しています。リテイナー(継続契約)社数も約7%増加しており、安定した収益基盤の上で挑戦できる環境です。
インフルエンサーマーケティング事業
事業内容:SNSクリエイターの育成・マネジメント、タイアップ広告の企画、D2Cコスメブランドの運営等。(実務主体:VAZ)
業績推移:売上高1,294百万円(前年比31.2%増)、セグメント利益111百万円(同33.9%増)。
注目ポイント:コスメブランドやアパレルとのタイアップ案件が27%増加。自社IPの強化が進み、アジア市場への進出や新規アイドルグループのデビューなど、単なるキャスティングを超えた「IP価値創造」のフェーズに入っています。
AI・ビッグデータソリューション事業
事業内容:Webクローリングによるデータ収集、BIツール導入支援、AI活用支援コンサルティング。(実務主体:キーウォーカー)
業績推移:売上高1,075百万円(前年比20.7%増)、セグメント利益192百万円(同11.8%増)。
注目ポイント:生成AIの「設計〜構築〜運用」を支援するAI活用支援サービスを本格開始。イオンディライト社など大手への導入実績も積み上がっています。IPO準備に伴う一時的な費用増はあるものの、ストック収益が29%増加しており、高い成長性を維持しています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年12月期(第62期) 決算説明資料 P.37
2026年12月期は、連結売上高100億円、営業利益16億円という中期経営計画の目標達成を見込んでいます。この成長を牽引するのが、2026年1月に設立された新子会社「共同ピーアールRing」です。同社はメディアと広報担当者をオンラインで繋ぐプラットフォーム「Kyodo PR Connect」を運営し、SaaS型ビジネスとして収益の柱に育てる計画です。
また、全社的なAIリテラシー向上にも注力しており、2026年以降はAI活用により「一人当たり成長率130%」を目指しています。M&Aや子会社のIPO(新規公開株)戦略も視野に入っており、組織のダイナミックな変化を体感できるフェーズと言えるでしょう。専門スキルを最新技術と掛け合わせ、自身の市場価値を高めたい方にとって、今が絶好の参画タイミングです。
4 求職者へのアドバイス
HINT 志望動機のヒント
同社は現在、「伝統的なメディアリレーション」と「最先端のAI・データ技術」を融合させる歴史的な変革期にあります。「フルAIシフト」を掲げる中で、自身のこれまでのPR経験や専門知識を、いかにAIを活用して高付加価値なサービスへと進化させたいかを語ることが、高い評価に繋がるでしょう。特に新子会社「Ring」に関連するSaaSビジネスや、データドリブンな広報に興味がある姿勢を示すのが有効です。
Q&A 面接での逆質問例
・「フルAIシフト宣言以降、実際の現場業務やクライアントへの提案内容にはどのような具体的な変化が起きていますか?」
・「新子会社共同ピーアールRingの事業拡大において、中途採用者にはどのような役割や成果を期待していますか?」
・「社内ツールSAKAEの導入により、PRパーソンの評価指標(KPI)にはどのような変化がありましたか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
若手が裁量を持つことは難しい
代理店の案件が多く、手足としての仕事に終わってしまうことが多いです。また、会社としての基準がないため、判断は全て個人の経験則や感覚に委ねられています。人によって判断が異なることがストレスでした。
(20代後半・コンサルティング営業・女性) [キャリコネの口コミを読む]制度は整っていて、利用している女性社員も多い
育児休暇・産前産後休暇・時短勤務の制度は整っていて、利用している女性社員も多くいます。時短勤務で役職に就いている人もいます。
(20代後半・コンサルティング営業・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 共同ピーアール株式会社 2025年12月期 決算説明資料
- 共同ピーアール株式会社 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)



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