セプテーニ・ホールディングスの転職研究 2025年12月期決算に見るキャリア機会

セプテーニ・ホールディングスの転職研究 2025年12月期決算に見るキャリア機会

セプテーニ・ホールディングスの2025年12月期決算は、継続事業で過去最高収益を更新。電通提携の加速とAI活用による生産性向上でV字回復を果たしました。「なぜ今セプテーニ・ホールディングスなのか?」「転職希望者がどの事業で、どんな役割を担えるのか」を整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

領域経営の推進に伴い報告セグメントを刷新する

2025年12月期より、中期テーマ「フォーカス&シナジー」に基づき報告セグメントを変更しました。デジタルマーケティング事業を「マーケティング・コミュニケーション」「ダイレクトビジネス」「データ・ソリューション」の3事業に再編し、専門性を高めています。これにより各領域での意思決定が迅速化し、特定の強みを持つ専門人材のキャリア機会がより明確化されました。

筋肉質な事業基盤を構築し過去最高収益を更新する

一部顧客の影響を受けながらも、新規獲得や既存顧客との取引拡大により、収益は303億900万円(前年比+7.2%)と過去最高を更新しました。徹底したコスト効率化により、Non-GAAP営業利益は44億1,400万円(前年比+38.1%)の大幅増益を達成。業績予想も10.4ポイント超過し、収益性と成長性を両立させたV字回復を実現しています。

生成AI活用による生産性向上と中途採用を再開する

広告運用プロセスへの生成AIツールの全面導入により、1人当たり生産性が大幅に改善しました。2025年度は採用抑制により人員数が自然減となりましたが、2026年12月期からは向上した生産性を背景に、さらなる成長に向けて中途採用を徐々に再開する方針です。AIを使いこなし、高付加価値な価値提供を行いたいエンジニアやプランナーにとって絶好の機会となります。

1 連結業績ハイライト

既存顧客の拡大と販管費の徹底管理により、営業利益・Non-GAAP営業利益ともに大幅な増益を達成しました。
FY2025 通期決算ハイライト

出典:2025年12月期 決算説明資料 P.4

収益 30,309百万円 +7.2%
Non-GAAP営業利益 4,414百万円 +38.1%
親会社所有者帰属利益 3,491百万円 ▲36.8%

※Non-GAAP営業利益 = 営業利益から、買収に伴う無形資産の償却費、M&A費用等の買収行為に関連する損益、及び減損損失、一時的要因(資産売却損益等)を排除した利益指標。

2025年12月期の業績は、収益・各段階利益(Non-GAAPベース)ともに期初予想を達成し、極めて堅調な着地となりました。親会社所有者に帰属する当期利益が大幅な減益に見えるのは、持分法適用関連会社であるコミスマ株式会社に係る減損損失約9.6億円(税引後)を計上したことや、前年度に非継続事業(IPプラットフォーム事業)の売却益が計上されていたことによる特殊要因です。本業の収益力を示すNon-GAAP営業利益は38%超の成長を遂げています。

通期予想に対する達成率は、収益で100.0%、Non-GAAP営業利益で110.4%に達しました。特に収益性改善への取り組みにより、1人当たり営業利益が2.18百万円(前年1.54百万円)へと大幅に改善しており、事業基盤の再構築が完了したことを示しています。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

電通グループとの業務提携が加速し、大型顧客取引が過去最多タイに。各セグメントでデジタルとリアルの融合が進んでいます。
セグメント別業績ハイライト

出典:2025年12月期 決算説明資料 P.5

マーケティング・コミュニケーション事業

事業内容: デジタル広告の販売・運用を主軸に、電通グループとの協業によるオンライン・オフライン統合マーケティングを提供。企業のDXを総合的に支援。

業績推移: 収益 21,550百万円(前年比+6.3%)、Non-GAAP営業利益 5,497百万円(前年比+14.1%)。

注目ポイント: 提携売上高が前年比+48.8%と爆発的に成長。大型顧客(Q取引額1億円以上)数が34社と過去最多タイを記録。電通アセットを活用したハイエンドな提案を経験したいマーケターにとって最高の環境です。

注目職種: デジタルマーケター、アカウントエグゼクティブ、クリエイティブディレクター、DXコンサルタント

ダイレクトビジネス事業

事業内容: D2C(個人向け直接販売)領域等で戦略立案からプロモーション、CRMまで一気通貫で実行。オフラインメディアとデジタルの統合支援に強み。

業績推移: 収益 6,439百万円(前年比+24.4%)、Non-GAAP営業利益 1,374百万円(前年比+30.3%)。

注目ポイント: オフライン広告案件を中心に収益が大きく拡大し、過去最高を更新。AIアバターによる「AIショッピングキャスター」などの新ソリューション開発も活発で、「売るための技術」を磨きたい方に適しています。

注目職種: ダイレクトレスポンス広告担当、CRMプランナー、D2C事業開発、ECコンサルタント

データ・ソリューション事業

事業内容: データ収集・活用、AIソリューションの開発・提供。エンジニア人材の派遣や、顧客のシステム開発支援を担当。

業績推移: 収益 3,069百万円(前年比▲3.9%)、Non-GAAP営業利益 492百万円(前年比▲0.4%)。

注目ポイント: 前期の大型案件剥落により減収ですが、海外拠点を含む人員の適正化により利益は横ばいを維持。ディスプレイ広告運用自動化システム「ADPILOT」など、自社開発プロダクトによる収益性向上のフェーズにあります。

注目職種: データサイエンティスト、AIエンジニア、SaaSプロダクトマネージャー、クラウドアーキテクト

その他事業

事業内容: HRテクノロジー領域の「vivivit」や、新規事業開発を行うセプテーニ・インキュベート等で構成。

業績推移: 収益 490百万円、Non-GAAP営業利益 41百万円(前年度は赤字から黒字転換)。

注目ポイント: 不採算事業の売却・整理(アルファブル社、TowaStela社の譲渡)が完了し、ポートフォリオが整理されました。今後は中核領域とのシナジー創出にフォーカスする段階に入ります。

注目職種: 新規事業開発担当、HRTech企画、サービスデザイナー

3 今後の見通しと採用の注目点

2026年12月期は「収益ギネス」の更新を掲げ、AI活用によるさらなる成長フェーズへ。中途採用も徐々に再開予定です。
2026年12月期 通期業績予想

出典:2025年12月期 決算説明資料 P.28

次期の連結業績予想は、収益324億2,000万円(前年比+7.0%)、Non-GAAP営業利益48億円(前年比+8.7%)と、継続的な増収増益を見込んでいます。特筆すべきは、2025年度まで実施していた採用抑制を転換し、生産性を維持しながら中途採用を再開する方針を明かしたことです。

成長の核は「AI活用による高付加価値化」です。単なる作業の代替ではなく、AIエージェントによるデータ分析やクリエイティブ量産を強みに、顧客企業の収益拡大に貢献するソリューションを強化します。特にデータ・ソリューション事業では前年比+17%超の収益成長を計画しており、テクノロジーに強い人材の需要が急増しています。

4 求職者へのアドバイス

HINT

志望動機のヒント

同社は「フォーカス&シナジー」を掲げ、電通グループとの提携による国内最大級のマーケティング・アセットを活用できる稀有な環境にあります。志望動機では「AIを駆使して広告運用の生産性を極限まで高め、人間ならではのクリエイティビティに注力したい」や「オフラインとデジタルの壁を越えたフルファネルでのDX支援に挑戦したい」といった、同社の戦略的変化に即した想いを伝えると非常に強力です。

Q&A

面接での逆質問例

  • 「2026年度から中途採用を再開されるとのことですが、入社1年目の社員に期待する生産性の基準や、AIツールの活用レベルはどの程度でしょうか?」
  • 「電通グループとの協業による大型案件において、セプテーニグループの社員が担う役割や、現場での連携のコツを教えてください。」
  • 「データ・ソリューション事業で高い成長を計画されていますが、既存のマーケティング支援とシナジーを創出するために、現場ではどのような情報共有が行われていますか?」

5 転職者が知っておきたい現場のリアル

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
"

強みを活かせるようになった

セプテーニグループの人材育成システムCDPは、個々の成長を最大化する仕組みが整っています。特に個人の強みや特性に基づいたフォローアップは、成長を実感できる要素です。CDP導入後は自分の弱点を克服し、強みを活かせるようになりました。

(40代後半・人事・男性) [キャリコネの口コミを読む]
"

自分の成長度合いや課題が可視化され

CDP導入により、自分の成長度合いや課題が可視化され、それに基づいた具体的な改善策が提供されます。

(40代後半・人事・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 株式会社セプテーニ・ホールディングス 2025年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)
  • 株式会社セプテーニ・ホールディングス 2025年12月期 決算説明資料

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。