0 編集部が注目した重点ポイント
① 売上・利益ともに過去最高を更新する
2025年12月期の連結業績は、売上高が前年比20.0%増の8,099百万円、営業利益が同35.0%増の713百万円となり、売上・利益ともに過去最高を更新しました。人的資本への投資強化とマネジメント強化が奏功し、旺盛なDX需要を確実に取り込んだ結果です。転職者にとっても、勢いのある環境でキャリアを築く絶好の機会と言えます。
② 2025年に計3社の株式を取得し規模を拡大する
2025年12月期は積極的なM&Aを推進しました。5月に株式会社キャッツの株式を取得(持分法適用関連会社化)し、11月には株式会社八興システムズと株式会社ウィズ・テックの2社を連結子会社化しています。この構造的なグループ拡大により、インフラ領域の強化や優秀な人的リソースの確保が進んでおり、多様な専門性を持つ人材の活躍フィールドが広がっています。
③ 2026年春に本社を田町へ増床移転する
さらなる人員増加とグループ間連携の強化を目指し、2026年春に「msb Tamachi」への本社移転を予定しています。首都圏のグループ会社を同一拠点に集約することでシナジー創出を図り、採用力も強化する方針です。新しいオフィス環境での就業は、転職希望者にとって組織の一体感や成長性を肌で感じるポジティブな要素となるでしょう。
1 連結業績ハイライト
出典:2025年12月期 決算説明資料 P.7
売上高
8,099百万円
+20.0%
EBITDA
829百万円
+33.8%
営業利益
713百万円
+35.0%
※EBITDA = 営業利益 + 償却費(減価償却費、のれん償却費等)として算出。事業の現金の稼ぐ力を示す指標です。
当連結会計年度は、期中に発表した上方修正予想(売上高8,025百万円、営業利益700百万円)をも上回る着地となりました。特にDX推進への旺盛な需要を背景に、既存事業の安定成長に加え、子会社化したイノベーティブ・ソリューションズ社の業績が通年寄与したことが大きく貢献しています。利益面でも増収効果に加え、成長投資以外の販管費削減が実を結び、大幅な増益を達成しました。
通期予想に対する進捗状況については、修正後の目標に対しても売上高100.9%、営業利益101.9%と、完全な達成(順調)と評価できます。財務健全性を示す自己資本比率も54.6%と高い水準を維持しており、次なる成長に向けた盤石な経営基盤が整っています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2025年12月期 決算説明資料 P.10
DX推進・DXコンサルティング
事業内容:金融業界(主に資産運用セクター)向けの業務コンサルティングやシステムの受託開発、運用保守を提供しています。
業績推移:売上高5,600百万円(前年比24.4%増)。子会社イノベーティブ・ソリューションズ社の通年寄与が成長を牽引しました。
注目ポイント:「つくる」から「つかう」へのシフトを掲げ、AI搭載SaaS(SmartsheetやBoomi等)の活用に注力しています。金融特有の複雑な業務知識と先端ITを掛け合わせられるハイブリッドなコンサルタントの需要が非常に高く、キャリアアップの好機です。
RPA関連サービス
事業内容:UiPath(ユーアイパス)を中心としたRPAソフトウェアのライセンス販売および導入・運用サポートを行います。
業績推移:売上高1,040百万円(前年比7.1%増)。人材のリスキリングによるサービス単価の向上が寄与しています。
注目ポイント:同社は国内でも数少ない「UiPath ダイヤモンドパートナー」に認定されています。単なる自動化にとどまらず、生成AIとRPAを組み合わせた高度な業務改革に挑戦しており、最先端の自動化技術を追求したいエンジニアには最適な環境です。
インフラエンジニアリング
事業内容:サーバーやネットワーク、クラウド基盤の構築・運用保守、導入支援サービスを提供しています。
業績推移:売上高1,440百万円(前年比10.6%増)。第1四半期に獲得した特需案件が貢献し、堅調に成長しました。
注目ポイント:新たに子会社となった八興システムズ社との連携により、インフラ分野の対応領域が大幅に拡充されました。クラウドシフトが進む中で、基盤構築からアプリケーション開発までを統合的にカバーできる体制が、エンジニアとしての技術幅を広げる助けとなります。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年12月期 決算説明資料 P.15
次期(2026年12月期)は、売上高が前期比23.5%増の10,000百万円と、大台突破を計画しています。既存事業の8億円増に加え、新たにジョインした子会社2社の貢献により11億円の上積みを狙います。利益面では、本社移転コストとして約100百万円の一時費用を見込むため減益となりますが、のれん償却前のEBITDAベースでは中期計画目標をしっかり確保する方針です。
成長戦略の柱は、強みである金融業界への深化に加え、業界を問わない「業務自動化」ニーズの探索です。「プログラマティックM&A」(中小規模企業の継続的な買収)を継続し、人材獲得と取り扱うSaaSプロダクトの充実を同時に図ります。移転による拠点集約が完了すれば、グループを跨いだ機動的なプロジェクトアサインが可能になり、エンジニアにとってさらに挑戦的なプロジェクトに関われるチャンスが増えるでしょう。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社は金融×ITの「ラストワンマイル」領域で独自の地位を築いています。「単なる開発ではなく、SaaSインテグレーションやコンサルティングへのシフトに挑戦したい」という姿勢は、経営方針と強く合致するため高く評価されるはずです。また、2030年に売上高150億円、人員1,500名を目指す成長途上にあるため、組織の拡大フェーズに主体的に関わりたいという意欲も強力な武器になります。
面接での逆質問例
- 「2026年春のオフィス集約により、グループ会社間の技術交流やナレッジ共有はどのように進化させていく計画でしょうか?」
- 「『つくる』から『つかう』へのシフトにおいて、現場のエンジニアに求められるスキルセットの優先順位はどう変わっていますか?」
- 「今後も継続されるM&A戦略において、新しくグループに入ったメンバーのリスキリング支援体制(ネクスト大学の活用等)について詳しく教えてください。」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
一貫して業務に携わることができる
プログラミング、ユーザーとの交渉や調査、設計など一貫して業務に携わることができる。若い社員でも開発責任者やマネジメントを行うなど多数活躍している。IT経験に自信がなくても、社内研修の実施があるので学ぶ機会も多い。
(20代後半・プログラマ・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社パワーソリューションズ 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 株式会社パワーソリューションズ 2025年12月期 決算説明資料



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