【平均年収694万円】パワーソリューションズ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収694万円】パワーソリューションズ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

パワーソリューションズは、金融機関向けDX推進や法人向けRPA関連サービス、インフラエンジニアリングサービスなどをグループ各社とともに展開しています。直近5期間の業績は増加傾向にあり、特に当期は売上高、利益ともに大きく伸長しました。


目次

※本記事は、株式会社パワーソリューションズ の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


パワーソリューションズグループは、「誰もが新たな一歩を踏み出せる社会」という企業ビジョンを掲げ、金融機関向けDX推進・DXコンサルティング、法人向けRPA関連サービス、インフラエンジニアリングサービスを提供しています。顧客企業が汎用サービス導入後の「ラストワンマイル」最適化を主な事業としています。

単体従業員数は215名、連結従業員数は481名です。セグメントはビジネステクノロジーソリューション事業の1つです。

主な国内グループ会社は、(連結子会社)エグゼクション.2.、OLDE.3.5.(RPA関連サービス)、イノベーティブ・ソリューションズ.4.などです。

同社グループは、2023年から2024年にかけてRPA関連サービスのグループ再編を実施しました。また、2025年にはM&Aにより2社の連結子会社が新たに加わっています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


パワーソリューションズは、ITソリューション事業を展開しており、専門性の高い人材が活躍する環境がうかがえます。従業員の平均年齢や勤続年数からは、若手から中堅層が中心となって事業を推進している傾向が見られます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、若手から中堅層の従業員が中心となっており、平均勤続年数も比較的短い傾向にあります。これは、IT業界における人材の流動性や、同社グループの成長に伴う組織の拡大が影響している可能性があります。

項目 数値
平均年間給与 6,935,000円
平均勤続年数 6.3年
平均年齢 35.0歳
単体従業員数 215人
連結従業員数 481人
単体のグループ内比率 44.7%


同社及び一部の連結子会社は、従業員の退職給付に充てるため、確定拠出年金制度(会社が拠出した資金を従業員が運用する)及び確定給付制度(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる退職一時金制度)を採用しています。

退職一時金制度はありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、人的資本経営の重要性を認識しており、人材の育成及び定着、成長戦略の推進に向けた多様な人材の確保が中長期的な企業価値の向上に必要であると考えています。人材の多様性の確保を含む人材の育成及び社内環境整備に関する取り組みを推進しています。

具体的には、人材育成に関して企業内大学を設立し、役職者向けの階層別研修などを通して能力開発やモチベーションの向上に取り組んでいます。また、社内環境整備に関しては、テレワーク勤務などにより柔軟な働き方を可能とするとともに、クラブ活動補助など各種福利厚生制度の拡充など、多様な人材が健康で、モチベーション高く、やりがいをもって働きやすい環境の整備に取り組んでいます。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。正規雇用労働者における男女の賃金の差異は主に管理職割合によるものであり、パート・有期労働者における男女の賃金の差異は主に所定労働時間の違いによるものです。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 13.5%
男性労働者の育児休業取得率 40.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 63.8%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 68.3%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 63.5%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


株式会社パワーソリューションズは、「誰もが新たな一歩を踏み出せる社会」を企業ビジョンに掲げ、金融機関をはじめとする顧客のDX推進・DXコンサルティング、RPA関連サービス、インフラエンジニアリングサービスを提供しています。同社グループは、顧客の業務における「ラストワンマイル」の最適化を強みとしています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、ビジネステクノロジーソリューション事業の単一セグメントで事業を展開しています。主にDX推進・DXコンサルティング、RPA関連サービス、インフラエンジニアリングの3つのサービスを提供しています。

DX推進・DXコンサルティングサービスは、資産運用会社などの金融機関を対象に、レポーティング関連システムやコンプライアンス関連システム、発注関連システムのDX化を支援しています。株式会社イノベーティブ・ソリューションズは製造業や物流業の業務プロセス改善コンサルティングを、株式会社ウィズ・テックはシステムインテグレーションサービスを提供しています。このサービスが同社グループの売上高の大部分を占めています。

RPA関連サービスは、主に連結子会社の株式会社OLDEが提供しており、UiPath RPA Platformのライセンス販売や導入サポートを行っています。業務プロセスの自動化を推進し、金融機関だけでなく幅広い業界の法人にサービスを提供しています。

インフラエンジニアリングサービスは、主に連結子会社の株式会社エグゼクションおよび株式会社八興システムズが担当し、サーバ構築やネットワーク構築、システム運用支援などの基盤構築支援を展開しています。

同社グループは、顧客と直接取引を行うプライム案件を主体とすることで、高収益案件の獲得を目指しています。また、MD制(Managing Director制度)を導入し、各部署を疑似的な企業と位置付けて収益と個人のインセンティブを連動させることで、案件獲得力と人材育成を強化しています。海外の外部顧客への売上高はなく、国内市場に特化しています。主要な顧客として野村アセットマネジメント株式会社や三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社との取引があります。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの直近5期間の業績は、売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも増加傾向にあります。特に当期は、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益がいずれも前期から大きく増加しました。

項目 2021年12月期 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期
売上高 38.0億円 53.1億円 59.3億円 67.5億円 81.0億円
経常利益 3.8億円 4.7億円 6.3億円 5.1億円 7.0億円
経常利益率 10.0% 8.8% 10.6% 7.6% 8.7%
親会社株主に帰属する当期純利益 2.5億円 3.2億円 4.5億円 3.3億円 3.9億円
1株当たり当期純利益(円) 93.30 114.21 157.01 112.97 127.50

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は前期から減少しましたが、従業員1人あたり営業利益は前期から増加しています。これは、連結従業員数が増加する中で、収益性を示す営業利益が従業員数以上に伸びたことを示しています。

指標 2024年12月期 2025年12月期
従業員1人あたり売上高(連結) 17.8百万円 16.8百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 1.4百万円 1.5百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


株式会社パワーソリューションズの財務状況は、事業活動で安定的に資金を生み出し、将来に向けた投資も行いつつ、手元資金を確保している状態を示しています。これらの財務データから、同社グループの経営の安定性と成長への取り組みを読み解くことができます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


株式会社パワーソリューションズの財務基盤は、高い自己資本比率と安定したROEを示しています。自己資本比率はプライム市場の平均と比較して高い水準にあり、財務の健全性がうかがえます。ROEもプライム市場平均を上回っており、効率的な資本活用ができています。手元資金も増加傾向にあり、事業運営における資金の安定性が確保されている状況です。これらの財務状況は、入社後の雇用や給与の安定性にもつながる要素となります。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
純資産 33.1億円 38.0億円
自己資本比率 55.5% 54.6%
ROE(自己資本利益率) 11.0% 11.5%
現金及び預金 15.3億円 20.6億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


株式会社パワーソリューションズのキャッシュフローを見ると、当連結会計年度は営業活動によるキャッシュフローが10.8億円の収入となり、前期の支出から大幅に改善しました。これは主に税金等調整前当期純利益の計上によるものです。投資活動によるキャッシュフローは2.9億円の支出となり、前期の収入から支出超過に転じています。これは主に敷金及び保証金の差入による支出が増加したことによるものです。

財務活動によるキャッシュフローは2.7億円の支出となり、前期と比べて支出額がわずかに増加しています。これは主に長期借入金の返済によるものです。結果として、事業活動で得た資金から投資活動への支出を賄った後に残るフリーキャッシュフローは7.9億円の収入となり、前期の支出から大きく改善しプラスに転じました。この状況は、同社グループが本業で安定的に資金を創出し、将来への投資も行いつつ、資金繰りにも余裕があることを示しており、雇用や給与の安定性、そして今後の成長性にも期待が持てる状態と言えます。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF △1.2億円 10.8億円
投資CF 0.6億円 △2.9億円
財務CF △2.5億円 △2.7億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △0.5億円 7.9億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、DX推進・DXコンサルティングサービスの主要顧客が主に資産運用を行う国内金融機関であり、資産運用ビジネスへの依存度が高い傾向にあります。金融機関以外の顧客開拓が進まない場合や、全世界規模での金融恐慌的な事態、金融機関グループの再編等が発生した場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。

また、同社は野村グループへの依存度が相対的に高く、2025年12月期における売上高に占める同グループに対する割合は37.8%となっています。同グループからの受注が大幅に減少した場合や受注条件が悪化した場合、同社の業績や財政状態に大きな影響を与える可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、優秀な人材に裏付けられた高い技術力と提案力により業績を拡大してきました。今後も業容拡大のために優秀な人材の確保と教育・育成が不可欠であり、これらが計画通りに進まない場合や優秀な人材が社外流出した場合には、事業規模拡大の制約や競争力の低下により業績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


パワーソリューションズは、「誰もが新たな一歩を踏み出せる社会」を企業ビジョンに掲げ、ITを通じて社会の課題解決を目指しています。顧客の業務プロセス最適化を支援し、人材を重要な経営資源と捉え、その育成と定着に注力する企業です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


パワーソリューションズは、「誰もが新たな一歩を踏み出せる社会」を企業ビジョンとしています。また、「あらゆるラストワンマイルにITで立ち向かう」をミッションに掲げ、事業基盤の強化を推し進めています。
主な事業は、顧客の業務プロセス全体を俯瞰し、導入済みの汎用サービスをビジネス部門がスムーズに利用できるよう最適化するソリューションの提供です。今までの主力である金融業界をさらに深耕させるとともに、物流や製造といった金融業界以外の新規顧客獲得も積極的に目指し、顧客領域の拡大を図っています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、「あらゆるラストワンマイルにITで立ち向かう」というミッションと「誰もが新たな一歩を踏み出せる社会」というビジョンのもと、人財の育成と成長基盤の拡充を重視しています。事業活動を通じて高品質なサービス提供と人材育成が持続可能な社会の発展に貢献できると考えています。

全てのステークホルダーに配慮した経営を行い、中長期的な持続可能性の確保と企業価値の向上を図るため、コーポレート・ガバナンス体制の構築に努めています。人的資本経営の重要性を認識し、人材の育成及び定着、多様な人材の確保が中長期的な企業価値向上に必要であると考えています。

具体的には、人材育成のために企業内大学を設立し、役職者向けの階層別研修などを通して能力開発やモチベーション向上に取り組んでいます。また、テレワーク勤務やクラブ活動補助などの福利厚生制度を拡充し、多様な人材が健康でモチベーション高く働きやすい環境の整備を進めています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、優先的に対処すべき課題として「優秀な人材の確保」を挙げています。事業規模及び事業領域の拡大には質の高い人材の確保が不可欠であり、積極的な採用活動と成長機会の提供、働きやすい環境整備を通じて離職率を抑制し、定着化の仕組み作りを進めています。

また、「グループとしてのコーポレート・ガバナンス体制及びグループ連携の強化」も重要な課題です。M&Aを推進する方針のもと、健全な成長のため子会社を含むグループ全体のガバナンス強化と内部管理体制強化を進め、グループシナジー発揮のための営業連携や人事交流等の施策を推進しています。

同社単体では、「優秀な人材の確保と育成」を最重要経営課題とし、転職イベントや採用特設サイトを通じて知名度向上を図り、継続的な新卒採用と即戦力となるキャリア採用を推進しています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


パワーソリューションズは、株主総会、取締役会、監査等委員会、会計監査人を設置し、内部監査部を配置する体制をとっています。また、執行役員制度を導入しており、これらの機関が相互に連携することで経営の健全性、効率性、透明性を確保しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


パワーソリューションズの株主構成を見ると、筆頭株主は合同会社一誠堂であり、次いで合同会社未来企画が上位に位置しています。代表取締役社長である高橋忠郎氏も上位株主の一人として名を連ねています。このように、特定の法人や個人が上位株主として存在しており、同社の経営を支える主要な基盤となっています。

株主名 持株比率
合同会社一誠堂 18.17%
合同会社未来企画 16.67%
高橋 忠郎 7.33%
佐藤 成信 5.63%
藤田 勝彦 4.80%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


パワーソリューションズの役員は8名(男性7名・女性1名)で構成され、女性役員比率は12.5%です。代表取締役社長は高橋忠郎氏が務めています。社外取締役比率は0.0%です。

氏名 役職 主な経歴
高橋 忠郎 代表取締役社長 執行役員 2001年AIGシステムズ入社、2004年同社入社。2008年同社取締役システムコンサルティング本部長、2017年取締役副社長、2021年代表取締役社長。2022年代表取締役社長、執行役員より現職。
藤田 勝彦 代表取締役会長 執行役員 1985年野村コンピュータシステム入社。2010年NRIプロセスイノベーション代表取締役社長、2013年野村総合研究所執行役員。2020年同社入社顧問、2022年代表取締役会長、執行役員より現職。
高森 要 取締役 常務執行役員コーポレート管掌 1989年野村総合研究所入社。2013年NRIシェアードサービス出向総務部長、2018年同社取締役グループ業務企画部長。2023年同社取締役、常務執行役員、コーポレート管掌より現職。
川嶋 しづ子 取締役執行役員 経営管理本部長 1993年日本生命保険相互会社入社、2002年同社入社。2008年管理部長、2016年常勤監査役、2020年取締役経営管理本部長。2022年取締役、執行役員、経営管理本部長より現職。
佐藤 成信 取締役相談役 1997年野村総合研究所入社。2002年同社設立代表取締役社長、2021年取締役。2025年取締役相談役より現職。


社外取締役は、尾崎弘之氏(神戸大学科学技術イノベーション研究科教授・デリカフーズホールディングス社外取締役)、中村修一氏(税理士・中村修一税理士事務所所長)、岩下誠氏(元協同リース常務執行役員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、監査等委員である取締役3名全員が社外取締役で構成されています。社外取締役は、豊富な経験と専門的な知見に基づき、公正かつ実効性のある監査・監督の役割を担っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


パワーソリューションズの役員報酬は、取締役(監査等委員及び社外取締役を除く)に対しては、基本報酬(金銭報酬)、業績連動報酬、および非金銭報酬(株式報酬)で構成されています。社外取締役には基本報酬のみが支払われる仕組みです。業績連動報酬は、中期経営計画の目標達成度合いに応じて現金報酬と非金銭報酬として支給され、非金銭報酬は特定譲渡制限付株式(RS)が中心となっています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 5名 2.1億円 41.4百万円
社外役員 3名 7百万円 2.2百万円


なお、取締役(監査等委員及び社外取締役を除く)に対する非金銭報酬等の総額は、譲渡制限付株式報酬です。報酬等の総額が1億円以上である役員は存在しないため、個人別の開示は行われていません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


関連記事

パワーソリューションズの転職研究 2025年12月期決算に見るキャリア機会

パワーソリューションズの2025年12月期決算は、売上高80億円超、営業利益35%増と過去最高を更新。「金融×ITのラストワンマイル」を深掘りしつつ、2026年には田町への本社移転や売上100億円達成を計画しています。積極的なM&Aで急拡大する同社の、転職者が担える役割と成長戦略を整理します。