0 編集部が注目した重点ポイント
① 構造改革を経て通期営業損益が黒字へ転換する
2025年12月期は、前年の赤字から脱却し営業利益1.5億円の黒字化を達成しました。離職率の低下や内製比率の向上といった経営改革が成果を出し、不採算事業の整理も完了。2026年12月期からは「再成長フェーズ」として、前年比20%以上の売上成長と大幅な利益拡大を見込むステージに移行しており、転職者にとって挑戦しがいのある環境が整っています。
② 事業ポートフォリオの再編で中核事業を鮮明化する
2024年12月にマーケティング支援のDCXforce社、5月にはHRソリューションズ社の全株式を譲渡。これにより、高付加価値なDXコンサルティングとエンジニア派遣へ経営資源を集中させる選択と集中を断行しました。主力事業でのキャリア機会が明確になり、専門性を磨きたい人材にとって、より純度の高いプロジェクトへの参画が期待できる体制となっています。
③ 会社横断のAI推進プロジェクトが本格始動する
2026年より「社内AX(AI変革)」と「顧客のAIニーズ対応」を主眼とした会社横断プロジェクトを発足。AIを活用してコンサルタント1人当たりの生産性を高めると同時に、高単価なAI案件の獲得を最優先事項としています。先端技術を実務に落とし込みたいエンジニアや、AI戦略をリードしたいコンサルタントにとって、新たな市場価値を築く絶好の機会と言えます。
1 連結業績ハイライト
出典:2025年12月期 通期 決算説明資料 P.10
売上高
5,485百万円
+3.9%
営業利益
155百万円
黒字転換
EBITDA
324百万円
+406.8%
2025年12月期は、主力事業であるデジタルトランスフォーメーション(DX)事業の収益性改善が全体を牽引しました。特に、不採算であった子会社の売却によるグループ離脱影響(約5.3億円の減収要因)を、既存事業の成長で完全にカバーした点は高く評価できます。外注比率の低減や、コンサルタントの稼働率・単価の適正化により、利益体質への転換を鮮明にしました。
通期予想に対する達成率は、連結売上高で101.6%、営業利益で129.2%と、期初計画を大幅に超過達成して着地。経営状況は極めて「順調」であり、組織のガバナンス強化が数値として裏付けられた結果となりました。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2025年12月期 通期 決算説明資料 P.8
デジタルトランスフォーメーション事業
事業内容:新規事業開発や既存事業変革の支援、UI/UX評価サービス等のコンサルティングを提供。
業績推移:売上高3,987M円(前年比+0.6%)。不採算事業の譲渡影響を除くと大幅な増益を実現。
注目ポイント:コンサルタント単価が前年比+7.0%の165万円へ向上。育成プログラムの標準化により「若手が早く活躍できる」仕組みが完成しています。内製比率向上により外注費率が18.4%まで低下しており、プロパー社員が主役となってプロジェクトをリードする風土が強まっています。
DX×テクノロジー事業(株式会社アルトワイズ)
事業内容:エンジニアによるシステム開発やソフトウェアテストの支援サービスを展開。
業績推移:売上高1,284M円(前年比+27.5%)。エンジニア数の増加が増収に大きく寄与。
注目ポイント:「エンジニアが働きやすい環境」を武器に採用が絶好調で、エンジニア数は期末112名まで拡大。商流の上位化により、DXコンサル事業とのシナジー案件も増加中です。スキルアップとワークライフバランスの両立を求めるエンジニアにとって、今最も勢いのあるフィールドです。
DX×HR事業(株式会社Dr. 健康経営)
事業内容:産業医派遣サービスを中心に、企業の健康経営を支援する包括的なサービスを提供。
業績推移:売上高213M円。前年比では減収(注:不採算事業の売却によるもの)だが、単体では黒字維持。
注目ポイント:産業医派遣の提供件数が507件(前期比22%増)と急拡大。保健師サービスを起点とした新規リード獲得やクロスセルが好調です。人事労務の負担を軽減する「次世代の健康経営支援」という独自のポジションを確立しています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年12月期 通期 決算説明資料 P.19
次期(2026年12月期)の見通しは極めて強気です。売上高は前年比20.3%増の66億円、営業利益にいたっては前年比3.2倍の5億円を計画しています。この成長の鍵を握るのが、全社的なAI活用の推進と、コンサルタントの「稼ぐ力」のさらなる強化です。
特に注目すべきは、中長期目標の達成に向けた業績連動型ストックオプションの導入です。2028年から2030年にかけてEBITDA 12億〜30億円という高い目標を掲げ、達成度合いに応じたインセンティブを設計。経営層だけでなく幹部候補の従業員にも対象を広げており、会社と個人の成長をリンクさせたいプロフェッショナル人材には理想的な報酬体系が整いつつあります。
4 求職者へのアドバイス
HINT 志望動機のヒント
「構造改革が完了し、再成長へ舵を切ったタイミング」であることを強調するのが有効です。特にAI推進プロジェクトへの関心や、内製化による高品質なデリバリーへの貢献意欲を伝えると、経営方針と合致しやすくなります。同社が重視する「プロフェッショナル人材としての自立」というミッションへの共感を軸に構成しましょう。
Q&A 面接での逆質問例
- 「2026年度から本格始動するAI推進プロジェクトにおいて、現場のコンサルタントは具体的にどのような役割を期待されていますか?」
- 「内製比率の向上を掲げていますが、若手社員のキャッチアップを加速させるための、具体的な育成体制やナレッジシェアの仕組みを教えてください。」
- 「適正単価への是正を進める中で、顧客に対してどのような新たな価値提供(バリューアップ)を重視されていますか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
自力で関係性構築をする必要がある
新卒社員は新卒同士で交流する機会や飲み会が多く設けられるのに対し、中途社員はほとんどないため自力で関係性構築をする必要がある。
(20代前半・経営コンサルタント・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社プロジェクトホールディングス 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 株式会社プロジェクトホールディングス 2025年12月期 通期 決算説明資料



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