【平均年収693万円】ミラティブ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収693万円】ミラティブ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

ミラティブは、スマートフォン向けライブ配信プラットフォーム「Mirrativ」を提供しています。連結従業員数は151名で、2025年12月期には黒字転換を果たし、増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社ミラティブ の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月30日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ミラティブは、スマートフォン一つで簡単にライブ配信ができるプラットフォーム「Mirrativ」を提供しています。同社グループは、ゲームやエンターテイメントを人と人を繋ぐ媒介と考え、特にゲーム配信に注力しています。

同社グループの単体従業員数は149名、連結従業員数は151名です。セグメントはミラティブ事業の1つです。

主な国内グループ会社は、アイブレイド(ライバー関連事業)などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ミラティブは、従業員が中長期的に働き続けられる環境づくりと人材育成に力を入れています。多様な働き方を支援する制度も導入されており、柔軟な働き方が期待できるでしょう。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、従業員が長く活躍できる環境を目指しており、平均勤続年数や平均年齢から、比較的若手から中堅層の従業員が中心となって活躍している傾向が見られます。

項目 数値
平均年間給与 6,931,000円
平均勤続年数 2.9年
平均年齢 34.9歳
単体従業員数 149人
連結従業員数 151人
単体のグループ内比率 98.7%


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


ミラティブグループは、「わかりあう願いをつなごう」というミッションのもと、従業員が中長期で働き続けられる環境構築と人材育成・社内配置を目指しています。行動理念と4つの行動指針に加え、「語りわかりあう会社」というコンセプトを掲げています。

採用においては、性別、国籍、新卒・中途を問わず、経験や能力、多様な価値観を持つ人材を積極的に採用する方針です。また、優秀な人材の確保と定着を重視し、フレックスタイム制度やリモートワーク制度を導入しています。相互理解や交流を深めるための福利厚生制度も整備しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データを示します。連結子会社は法定開示の公表義務対象項目として選択しておらず、記載を省略しています。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 18.2%
男性労働者の育児休業取得率 150.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 83.6%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 77.7%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 110.9%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ミラティブグループは、スマートフォン一つで手軽にライブ配信ができるプラットフォーム「Mirrativ」を開発・運営しています。特にゲーム配信に注力し、「好きでつながり、自分の物語が生まれる居場所」をビジョンに掲げています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


ミラティブグループは、スマートフォン向けライブ配信プラットフォーム「Mirrativ」を主軸とした事業を展開しています。このプラットフォームでは、顔出しをせずに3Dアバター「エモモ」を使ってゲーム実況や雑談、カラオケなどのライブ配信が可能です。視聴者はコメントやデジタルコンテンツのギフトを通じて配信者とコミュニケーションを取ることができます。

同社グループの収益モデルは、主に「Mirrativ」アプリ内での課金収入と広告収入から構成されています。課金収入は、エモモアイテムの入手やランキングイベント、ライブゲーミングにおけるコイン消費など、ユーザー間のコミュニケーションを促進する機能を通じて得られています。2025年12月期の実績では、Mirrativアプリ課金収入が連結売上全体の大部分を占めており、広告収入がそれに続く構成となっています。

また、同社グループは「その他関連事業(ストリーマープラットフォーム事業)」も展開しています。具体的には、完全子会社であるアイブレイドを通じて、個人VTuberと企業を結びつけるプラットフォーム「ぶいきゃす」の運営や、VTuberによる音楽イベントの開催などを行っています。さらに、持分法適用関連会社であるキャスコードを通じて、配信支援ツール「CastCraft」のユーザーにノウハウを提供するなど、「Mirrativ」プラットフォーム外の配信者への支援も行っています。

同社グループの売上高は、Apple Inc.、PayPay株式会社、ストライプジャパン株式会社、Google LLCといったプラットフォーム提供会社や決済代行会社からの収益が集中する傾向にあります。本邦の外部顧客への売上高が連結売上高の90%を超えており、国内市場が事業の中心となっています。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


ミラティブグループは、2025年12月期に連結損益計算書を作成しており、この期に黒字へと転換しました。売上高は71.9億円、営業利益は3.5億円、経常利益は2.9億円、親会社株主に帰属する当期純利益は7.4億円を計上しています。

この黒字転換は、決済手数料率の低減が進捗したことや、増収によるサーバー費率の減少といったコスト効率化の影響によるものです。

項目 2024年12月期 2025年12月期
売上高 - 71.9億円
経常利益 - 2.9億円
親会社株主に帰属する当期純利益 - 7.4億円
1株当たり当期純利益 - 46.8円

項目 2021年12月期 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期
売上高 - - - - 71.9億円
経常利益 - - - - 2.9億円
経常利益率 - - - - 4.0%
親会社株主に帰属する当期純利益 - - - - 7.4億円
1株当たり当期純利益(円) - - - - 46.80

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


ミラティブグループの従業員1人あたり売上高(連結)は、2025年12月期に47.6百万円となっています。また、従業員1人あたり営業利益(連結)は、同期間に2.3百万円を計上しています。これらの数値は、同社グループの事業規模と従業員数に対する収益創出力を示しています。

指標 2024年12月期 2025年12月期
従業員1人あたり売上高(連結) - 47.6百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) - 2.3百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


財務の安定性は、入社後の安心感に直結する重要な要素です。株式会社ミラティブは、現在成長投資フェーズにあり、今後の事業展開に注目が集まります。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


ミラティブは、自己資本比率がプライム市場平均と比較して高い水準にあり、強固な財務基盤を示しています。ROE(自己資本利益率)もプライム市場平均を大きく上回る水準となっており、効率的な経営が行われていることがうかがえます。手元資金も潤沢に確保されており、不測の事態にも対応できる体制が整っていると言えます。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
純資産 18.8億円 35.5億円
自己資本比率 53.0% 67.7%
ROE(自己資本利益率) - 27.3%
現金及び預金 27.5億円 33.9億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


ミラティブの当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益の計上や仕入債務の増加などにより、資金を獲得しています。投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の取得による支出が主な要因となり、資金を使用しています。財務活動によるキャッシュ・フローは、新規上場に伴う有償一般募集による株式の発行による収入が主な増加要因であり、長期借入金の返済による支出が減少要因となっています。

本業で資金を稼ぎつつ、将来に向けた投資を積極的に行っている成長投資の段階にあると言えます。手元資金は増加しており、事業活動に必要な流動性は確保されている状況です。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF - 2.9億円
投資CF - △3.2億円
財務CF - 6.7億円
フリーCF(営業CF+投資CF) - △0.3億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、スマートフォンからライブ配信ができるプラットフォーム「Mirrativ」のミラティブ事業を主要な事業としており、売上高が同プラットフォームに依存するリスクがあります。また、Apple Inc.やGoogle LLCといったプラットフォーム運営事業者を介してサービスを提供しているため、これらの事業者への依存リスクも存在します。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、技術革新のスピードが速いインターネット業界に属しており、先端技術に対応できる優秀な技術者の確保が重要となります。採用競争の激化や人材の社外流出が発生した場合、競争力が低下する可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ミラティブは、「わかりあう願いをつなごう」というミッションを掲げ、ライブ配信プラットフォーム「Mirrativ」を運営しています。個人の「物語」を尊重し、共感を通じて新たな繋がりが生まれる場を提供することを目指している会社です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


ミラティブは、「わかりあう願いをつなごう」というミッションを掲げ、事業運営を行っています。主要な事業として、ライブ配信プラットフォーム「Mirrativ」を開発・運営しています。

同社グループは、個人の価値観が多様化し、「自分の「小さな推し」を見つける時代」へと変化していると捉えています。ユーザー一人ひとりの「物語」が輝き、共感を通じて新たな繋がりが生まれる場を提供することを目指しており、「好きでつながり、自分の物語が生まれる居場所」というビジョンを掲げています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


ミラティブは、ユーザーが共感できる「物語」を持つ個人やコミュニティに集い、自身の「物語」を共有することで、より深い繋がりや自己実現を求める傾向を重視しています。ライブ配信プラットフォーム「Mirrativ」は、アマチュアを中心としたコミュニティサービスとして、ユーザーにとっての「居場所」となることを目指しています。

同社グループは、「わかりあう願いをつなごう」というミッションのもと、サステナビリティに関する取り組みに重点を置いています。適切なガバナンス体制の確立と経営の健全性、透明性の確保に努める方針です。

人的資本においては、行動理念と4つの行動指針に加え、「語りわかりあう会社」というコンセプトを掲げています。従業員が中長期で働き続けられる環境構築と人材育成・社内配置を目指し、多様な価値観を有する社員を採用する方針です。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


ミラティブは、優先的に対処すべき課題として、サービスの健全性確保に取り組んでいます。具体的には、未成年者の保護施策、サービスの監視体制構築、配信者の保護施策、著作権保護対応、ユーザーへの啓蒙活動などを推進しています。

また、優秀な人材の確保と定着も重要な課題と認識しており、継続的な採用活動や適正な人事評価、人材の教育・育成を進める方針です。事業成長に応じた内部管理体制の強化も課題であり、コーポレート・ガバナンスの強化と適切な内部統制システムの構築を図っています。

さらに、新市場創出におけるコンプライアンス対応も重視しており、関連する法規制を適切に認識・評価し、内部監査室や外部専門家と連携して対応を進める方針です。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ミラティブは、取締役会が経営の意思決定と執行監督を担い、監査役会が独立した立場から監査を行う監査役会設置会社です。この体制により、経営の透明性と健全性の確保に努めています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


ミラティブの筆頭株主は、同社の代表取締役最高経営責任者である赤川隼一氏です。その他、信託銀行や複数の投資事業有限責任組合が上位株主として名を連ねており、多様な主体によって資本が構成されていることが特徴です。

株主名 持株比率
赤川隼一 14.72%
日本カストディ銀行(信託口) 12.55%
グロービス5号ファンド投資事業有限責任組合 10.52%


なお、2025年12月18日付の臨時報告書により、グロービス5号ファンド投資事業有限責任組合は一時的に主要株主に該当しないこととなりましたが、2026年1月5日付の臨時報告書により主要株主となりました。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は6名(男性5名・女性1名)で構成され、女性役員比率は16.7%です。代表取締役最高経営責任者は赤川隼一氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。

氏名 役職 主な経歴
赤川 隼一 代表取締役最高経営責任者 2006年ディー・エヌ・エー入社、2012年同社執行役員社長室長。2018年エモモ(現ミラティブ)設立、代表取締役に就任。2019年より同社代表取締役最高経営責任者より現職。
須山 敏彦 取締役最高財務責任者コーポレート本部長 2007年ローランド・ベルガー入社後、ディー・エヌ・エー、リクルートマーケティングパートナーズ等を経て、2021年ミラティブ入社。2022年より同社取締役最高財務責任者より現職。


社外取締役は、青木耕平氏(クラシコム代表取締役)、鈴木信裕氏(公認会計士・鈴木信裕公認会計士事務所所長)、秋元芳央氏(弁護士・英和法律事務所パートナー)、内藤陽子氏(公認会計士・AIQ非常勤監査役)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役1名と社外監査役3名を選任しています。社外役員は独立した立場から経営の監督・監査を行い、ガバナンス体制の強化に貢献しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


ミラティブは、役員の報酬等の算定方針を定めていませんが、報酬等は株主総会の決議によって決定されます。取締役の報酬は株主総会で決定された総額の限度内で取締役会が、監査役の報酬は監査役会が決定しています。報酬の内訳は固定の基本報酬のみであり、業績連動報酬制度は採用していません。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 2名 35百万円 17.4百万円
社外役員 4名 13百万円 3.1百万円


同社グループの役員報酬等の総額は47.4百万円であり、報酬支給対象となった役員は合計6名です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。