0 編集部が注目した重点ポイント
① 3期連続の増収と営業・経常利益での過去最高を達成する
2026年2月期の連結業績は、売上高が3期連続で過去最高を更新し、営業利益および経常利益も過去最高を記録しました。国内事業での既存店売上高が105.7%と好調に推移したことが牽引しており、娯楽・サービス業界における同社の強力な集客力と、新規業態の立ち上げ能力が証明された形です。
② 新中期経営計画(2026-2030)で提供価値を拡大する
2026年度より新たに「新中期経営計画」をスタートさせました。提供価値を従来の「子どもが楽しい」から「親も子どもも楽しい」へと範囲を拡大し、事業多層化を推進します。企画開発やエリア開発を担う人材にとって、新たな市場開拓やブランド構築に関わるキャリア機会が大きく広がっています。
③ 中国事業の構造改革により営業損失を16億円改善する
中国事業において不採算店舗の整理とコスト削減を断行し、営業損失が前年から16億83百万円大幅に改善しました。投資負担の少ない業務委託店舗「莫莉活力空間」への転換を進めており、海外拠点での経営立て直しや効率化を担うグローバル管理人材の重要性が高まっています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年2月期 決算補足資料 P.13
売上高
93,290百万円
(前年比 +6.9%)
営業利益
6,114百万円
(前年比 +40.7%)
親会社株主帰属純利益
2,790百万円
(前年損失 1,816百万円)
2026年2月期の通期実績は、期初公表の売上目標に対し101.2%と超過達成しており、全体として非常に順調な着地となりました。特に営業利益は、アセアンでの競争激化や人件費増といった逆風がありつつも、国内事業の収益力強化がそれらを補い、前年を大きく上回る伸長を見せています。
当連結会計年度における進捗状況を評価すると、通期業績予想に対して売上高・経常利益・純利益のいずれも計画通り、あるいは計画を上回る実績を残しており、経営基盤の盤石さが伺えます。償却前営業利益も172億円と過去最高を更新しており、将来の成長投資に向けたキャッシュ創出能力も高まっています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年2月期 決算補足資料 P.14
国内事業
事業内容:「モーリーファンタジー」などのアミューズメント施設、および「ちきゅうのにわ」等のプレイグラウンドの運営。
業績推移:売上高755億16百万円(前期比8.7%増)、営業利益70億19百万円(同13.0%増)。3期連続の過去最高益を達成。
注目ポイント:新業態「クレーン横丁 極」や「のびっこ」ブランドが計画を大幅に上回る推移を見せています。特に、食料品・日用品を景品に揃え「買い物体験」を提供する新業態は、従来の顧客層を広げることに成功。データ活用によるLTV最大化を目指すデジタル会員制度の構築も進んでおり、DX・マーケティング人材の活躍の場が広がっています。
アセアン事業
事業内容:マレーシア、タイ、フィリピン、インドネシア、ベトナムでのプレイグラウンド、アミューズメント運営。
業績推移:売上高152億22百万円(前期比15.5%増)、営業利益4億65百万円(同60.9%減)。売上高は4期連続過去最高。
注目ポイント:都市部での競争激化により減益となりましたが、下半期以降に実施した料金体系の見直しや店舗活性化策により、収益は回復傾向にあります。インドネシアでの積極的な新規出店や、ベトナムでのドミナント戦略(特定地域への集中出店)など、成長市場での店舗経営に磨きをかけたい人材に適した環境です。
中国事業
事業内容:中国国内におけるアミューズメント施設およびプレイグラウンド「莫莉活力空間」等の運営。
業績推移:売上高28億50百万円(前期比41.0%減)、営業損失13億68百万円(前期損失30億52百万円)。
注目ポイント:大幅な減収ながらも、不採算店舗の閉鎖と構造改革により、赤字幅を大幅に圧縮することに成功しました。従来の大型直営店から、投資負担のない「業務委託店舗」へとモデル転換を急いでおり、不透明な市場環境下で経営の再構築をリードできる専門性が求められています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年2月期 決算補足資料 P.49
2027年2月期の連結業績予想は、売上高980億円(前期比5.0%増)、営業利益80億円(同30.8%増)と、さらなる成長と利益拡大を見込んでいます。採用の注目点としては、特に国内事業での「新業態拡大」と「既存店の深化」が挙げられます。アミューズメントの枠を超えた「クレーン横丁 極」は、当期だけで最大15店舗の出店を計画。温浴事業の「OYUGIWA(おゆぎわ)」も3年半ぶりに出店を再開するなど、多角的な領域でプロジェクトが進んでいます。
また、全事業を跨いだ「デジタル会員制度の共通化」を重要課題に掲げており、1つのIDで顧客との接点を統合する取り組みを加速させます。これにより、単なる施設運営から、データに基づいた顧客体験デザイン(CX)へとビジネスモデルが進化しようとしています。エンタメ、小売、マーケティングなど多職種からの専門人材募集が今後も活発化すると予測されます。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社は現在、「子ども」だけでなく「親世代」も含めたファミリー全体をターゲットとする戦略的転換期にあります。新業態の「クレーン横丁 極」や「のびっこ」のように、これまでの常識にとらわれないエンターテインメント空間を創造したいという意欲は高く評価されるでしょう。また、国内での3期連続過去最高益という安定した収益基盤を背景に、ベトナムやインドネシアなど海外市場でのエリア開発や、DXによるOne ID化といった全社横断的な課題に貢献できる経験(店舗開発、デジタルマーケティング、データ分析等)をアピールすることが、内定獲得の鍵となります。
面接での逆質問例
- 「新中期経営計画で掲げられている『親も子どもも楽しい』というビジョンに向け、具体的にどのような店舗オペレーションの変化を想定されていますか?」
- 「DX戦略における会員制度の共通化が進むことで、現場の店舗運営や販促活動にはどのような裁量が与えられるようになりますか?」
- 「アセアン市場では成長重視から利益率重視への転換が示されていますが、現場のリーダーに求められる成果指標(KPI)にはどのような変化がありましたか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
この会社でしか活かせないスキルしか身につかない
店舗勤務の場合、パソコンを使用することもなく、この会社でしか活かせないスキルしか身につかない。
(30代前半・その他・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2026年2月期 決算補足資料



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