0 編集部が注目した重点ポイント
① Anthropic社との提携で生成AI事業を加速させる
2026年2月に世界的なAIスタートアップであるAnthropic社とリセラー契約を締結しました。AWSの生成AIサービス「Amazon Bedrock」を通じて高性能AIモデル「Claude」を正規商流で提供可能となり、エンタープライズ領域でのAI実装力が飛躍的に向上しています。AIエンジニアやコンサルタントにとって、最先端技術を実ビジネスに統合するキャリア機会が急速に拡大しています。
② 不採算案件を解消し来期は200%超の増益を見込む
当期は一過性の不採算プロジェクトや子会社G-genののれん一括償却により減益となりましたが、これらの負の要因はすでに引当処理を完了しています。2027年2月期はこれらの特殊要因が解消されるため、営業利益で前期比209.5%増となる13.1億円へのV字回復を計画しており、組織全体が攻めのフェーズに転換するタイミングにあります。
③ 新潟に新子会社を設立し地方での専門組織を強化する
2025年3月、新潟市に高度なクラウド運用管理を専門とする新子会社「サーバーワークス・スマートオペレーションズ」を設立しました。地方拠点での雇用創出と専門性の高いオペレーション体制の構築を両立させており、首都圏以外でのハイレベルなエンジニアキャリアを志向する求職者にとって、新たな活躍のフィールドが整備されています。
1 連結業績ハイライト
出典:決算説明資料 P.5
売上高
40,006百万円
+12.0%
営業利益
625百万円
△41.7%
経常利益
766百万円
△28.1%
当連結会計年度の売上高は、企業のDX投資やAI活用ニーズの急増を追い風に、サーバーワークス単体およびGoogle Cloud事業のG-gen共に過去最高の売上を更新しました。特に子会社G-genは前年比44.3%増と驚異的な成長を遂げています。営業利益面では、一過性の不採算プロジェクトによる原価増が響いたものの、第3四半期以降は円安メリットの享受や販管費の最適化により、修正後の利益目標を113.4%上回る水準で着地しています。
通期予想に対する進捗状況については、修正後の業績予想値を売上・利益ともに上回って達成しており、評価は「堅調」といえます。のれんの一括償却など将来のリスクを当期で出し切ったことにより、来期以降の利益成長に向けた基盤が整った状態です。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:決算説明資料 P.17
リセール(AWS/Google Cloud請求代行)
事業内容:AWSやGoogle Cloudの月額利用料の請求代行および、自社ツール「Cloud Automator」等による運用付加価値の提供。
業績推移:売上高358.7億円(前年比12.9%増)。既存顧客のARPU(1社あたり平均売上)が堅調に推移し、全体の収益基盤となっています。
注目ポイント:AI時代を見据え、短期的な粗利率よりも「アカウント数(シェア)」の獲得を最優先する戦略をとっています。顧客基盤を広げることが将来のAI関連収益の最大化に直結するため、アグレッシブな営業推進人材が求められています。
クラウドインテグレーション
事業内容:オンプレミスからのクラウド移行計画策定、システム設計・構築、AIやIoT等の先端技術の実装支援。
業績推移:売上高23.6億円(前年比4.2%増)。大規模かつ複雑なAI関連プロジェクトの引き合いが急増しています。
注目ポイント:生成AIの普及により、単なるインフラ構築から「AI内製化トレーニング」や「RAG構築」など、より高度な技術支援へとニーズがシフトしています。AWS AIコンピテンシー認定を活かし、ビジネス価値を生むAI実装をリードできるエンジニアへの需要が極めて高い状況です。
MSP(運用・保守)
事業内容:24時間365日のシステム監視、障害対応、コスト最適化提案などのマネージドサービス。
業績推移:売上高17.3億円(前年比4.0%増)。高利益率な事業として、グループ全体の収益性を支える柱となっています。
注目ポイント:新潟拠点の「スマートオペレーションズ」設立により、生成AIを活用したオペレーションの高度化・自動化を推進中です。単なるルーチンワークではない、AI時代の新しいMSPの形を構築する挑戦的なプロジェクトが進行しています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:決算説明資料 P.29
来期の連結業績予想は、売上高471.8億円(前期比17.9%増)、営業利益13.1億円(同109.5%増)と、大幅な増収増益を見込んでいます。当期の利益を押し下げた不採算案件の影響がなくなることに加え、Anthropic社との提携効果によるリセール単価の向上が期待されます。
質疑応答で言及された情報によると、G-genの不採算案件は2026年秋頃に完了予定であり、今期中に損失引当を完了させているため来期の利益を阻害する要因にはならないとしています。また、AI活用による販管費の抑制も計画に織り込まれており、1人あたり生産性の向上を重視する方針です。新卒採用を従来の2倍に拡大し、クラウドネイティブな若手層を戦略的に確保するなど、中長期の成長に向けた人材投資をさらに加速させています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
「国内トップクラスのAWS専業ベンダー」という立ち位置に加え、Anthropic社とのリセラー契約やAWS AIコンピテンシー認定といった具体的な「技術的武器」を軸に話すのが有効です。「単なるクラウド移行ではなく、AIを活用してお客様のビジネスモデルを根本から変革したい」という未来志向の姿勢が、現在の戦略(将来のAI収益最大化)と合致し、高く評価されるでしょう。
面接での逆質問例
・「Anthropic社とのリセラー契約締結を受け、営業現場や開発現場では具体的にどのようなプロジェクトの質的変化が起きていますか?」
・「不採算案件の教訓を活かすため、見積工数の精度向上に向けてどのような業務システム導入や体制整備を行っていますか?」
・「新潟に設立された新子会社との連携において、東京本社のエンジニアが担う役割や期待を教えてください。」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社サーバーワークス 2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 株式会社サーバーワークス 2026年2月期 決算説明資料



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