0 編集部が注目した重点ポイント
① 初の連結決算移行とIT領域へのM&Aを完了する
2026年1月期より連結財務諸表の作成を開始しました。有限会社クリップソフトおよび株式会社情報技研の全株式を取得し、グループの連結範囲を拡大しています。これにより、従来の技術者派遣に加えてITソリューションや受託開発体制が強化され、エンジニアにとって活躍できるプロジェクトの幅が大きく広がっています。
② エンベデッド等の高付加価値領域が2桁成長を遂げる
戦略重点分野である「エンベデッド・モデルベース」が前年比13.1%増、「ITソリューション」が13.7%増と大幅な伸長を見せています。高度な技術力を必要とする成長分野への戦略的配属により技術者単価も上昇しており、専門性を磨きたいエンジニアにとって非常に魅力的な成長環境が整っています。
③ 12期連続の増配で盤石な経営基盤を証明する
2026年1月期は年間配当84円とし、12期連続の増配を達成しました。さらに次期予想でも増配を予定しており、配当性向50%以上をベースとした積極的な利益還元を行っています。この安定した財務基盤は、長期的なキャリア形成を目指す求職者にとって大きな安心材料となります。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年1月期 決算短信 補足説明資料 P.5
当連結会計年度の売上高は12,046百万円となりました。自動車関連メーカーや半導体製造装置メーカーからの旺盛な技術者派遣要請に加え、請負・受託事業へのシフトが奏功しています。また、新卒技術者の配属が予定より前倒しで進捗したことや、稼働率が98.1%という極めて高い水準を維持したことが増収に寄与しました。
利益面では、採用関連やIT・DX、研修設備への積極投資を実施したものの、売上高の伸長がこれらの費用を吸収し、営業利益は1,821百万円(営業利益率15.1%)を確保しています。
2026年1月期は通期計画に対して100%の達成となり、連結移行初年度として「順調」な着地となりました。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年1月期 決算短信 補足説明資料 P.11
技術者派遣事業
事業内容:大手製造業メーカーを中心とした、機械・電気電子・ソフト開発領域への常駐型技術提供サービス。
業績推移:売上高は前年比5.6%増の10,343百万円。稼働率98.1%と高い供給力を維持。
注目ポイント:技術者ニーズの上昇により、新卒およびキャリア採用者の配属が非常にスムーズです。特に戦略的ローテーションにより技術者単価が向上しており、エンジニアの市場価値向上に直結するプロジェクト選定が行われています。
請負・受託事業
事業内容:自社拠点での開発や、プロジェクト単位での業務一括請負を行うソリューションサービス。
業績推移:売上高は前年比20.6%増の1,557百万円と、グループ内で最も高い成長率を記録。
注目ポイント:顧客ニーズに応じた派遣から請負へのプロジェクト変更を積極的に推進中。今後はM&Aで取得したIT企業のノウハウを統合し、より高度な一気通貫型の開発体制を目指しており、上流工程に挑戦したい方に最適です。
地域別展開(全国7エリア)
事業内容:関東、東海、近畿、東北、北陸、中国、九州の各拠点における地域密着型の技術支援。
業績推移:最大拠点の関東が10.6%増、東海が6.2%増、近畿が3.4%増と主要3圏域で着実な増収。
注目ポイント:関東が売上全体の65.1%を占める中、地方拠点でも大手自動車・半導体メーカーとの強固なリレーションを保持しています。UIターン希望者への地域固定配属への柔軟な対応も、採用可能性の高さを示唆しています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年1月期 決算短信 補足説明資料 P.17
次期の連結業績予想では、売上高は今期比16.4%増の14,021百万円、営業利益は10.7%増の2,017百万円と、さらなる規模拡大を見込んでいます。特に、新たにグループ入りしたクリップソフト社と情報技研社の通期業績がフルに寄与することで、これまで以上に高度なITソリューションを提供できる体制が整います。
採用面では、キャリア技術者の採用計画を今期の87名から120名へと大幅に引き上げており、即戦力エンジニアの獲得に非常に積極的です。市場環境についても、政府の成長戦略における重点分野(自動車・半導体)への積極投資が継続しており、技術者要請は引き続き旺盛であると予測されています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
アルトナーは今、単なる派遣から「IT×機電」を軸にしたエンジニア集団としての構造変革の真っ只中にあります。「M&Aを通じたIT開発体制の強化」や「エンベデッド・モデルベース領域での高い成長性」に注目し、自身の技術がいかに同社のサービス価値向上に寄与できるかを伝えるのが効果的です。特に技術者単価の上昇は、個人のスキルが適切に市場価値として評価されている証拠であり、キャリアアップを目指す動機付けとして非常に説得力があります。
面接での逆質問例
「新たに連結対象となったIT子会社との協業において、機電エンジニアがシステム開発の上流工程に関わるチャンスはどのように広がっていますか?」や、「戦略的ローテーションによる単価向上を目指す中で、エンジニア個人の希望するキャリアパスはどのように配属プロジェクトに反映されますか?」といった、攻めの姿勢を感じさせる質問が、同社の成長戦略に合致しており高く評価されるでしょう。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
転々と生活範囲を変えながら仕事をする必要がある
職業上しょうがないのだが、転々と生活範囲を変えながら仕事をする必要がある(3~5年で異動が多い)また、給与も30歳以降上がりにくくなる。
(30代前半・研究開発・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社アルトナー 2026年1月期 決算短信
- 株式会社アルトナー 2026年1月期 決算短信 補足説明資料



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